その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第66話 旅立ちは朝食の後で

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ひとまず色々な謎を解く手掛かり探しと、高龗神の身体となる中身が無い龍族探しのために、北の大地に出向く事にした。

メンツとしてはマオちゃん、ケロちゃん、リヴァイアさんの魔王ズに俺と盗賊ちゃんと魔女さんで行くことにした。

今回は戦いと言うよりは遺跡探索がメインになるだろうし、魔女さんの知識なしでは無理だからな。

「そう言えばマオちゃん。北の大地にそんなに都合よく中身の入ってない龍族って居るもんなのか?」
「モンスターとかもそうだが、意外と居るもんだぞ?
ダンジョンモンスターと言うのは大半は、中身の魂を失い肉体だけの存在になったものだ。
ワシが、こっち側の近隣のダンジョンに勇者の発生を促すために設置したモンスターたちも、当然ながら肉体だけのやつらばかりだな。
自我を明確に持つのは、ボスクラスのモンスターくらいだ。
ちなみにワシが皇国に改造して送り込んだアーマードドラゴンも、中身は抜けていた肉体だけの奴だ。
あぁ言うのがむしろ北の大地のダンジョンには意外と巣食って居てな。
お前らの国の上級冒険者を雇って、定期的に駆除してもらって居たりしたのだ。」

そんなにわらわら居るもんなのか…。
龍族ですら…。

意外と恐ろしい話だな…。

「リヴァイアさんもマオちゃんも龍族の血は引いてるけど、神とはまた違う性質なんだよね?」
「まぁ、線引きが難しい種族だの。
様々な魔物の力を宿した人の形を成すものの総称として【魔族】と呼ぶようになったのでな。
【龍族】は純粋に龍のみの血統かつ天上界の更に上の神霊界の者の魂をその身に降ろしたものを指して居た。
今じゃ、中身空っぽのままその辺の爬虫類レベルの本能と自我で繁殖した奴らばかりだ。
その上そこそこ強いから駆除が大変なのだ…。」
「なるほどな…。
この世界の種族の線引きやら基準やらは一般的な、俺らの世界の空想物と違って独特だな。」

身支度を整えながら俺はマオちゃんから、色々と話を伺っている。

「まぁ、種族的には魔族だが、リヴァイアみたいに限りなく龍族に近かったりするような奴もおるしの。色々と区別は曖昧なのだ。」
「マスター?なんなら、私でよろしければこの身体の秘密含め、隅の隅まで教えてあげても良いのですよ?」
「あぁ。また風邪引いた時とかは是非頼むよ。
ほんと、抱き心地最高だった。」
「んもぅ…。私は氷嚢じゃありませんわよっ?」

適度に揶揄いつつ食堂に向かう俺たち一行。
城の食堂に着くと盗賊ちゃんのお母様とイフリーちゃん、そして食堂担当のオッサンズがパン食メインの朝食を用意してくれて居た。
昨日は飯も食わずに寝込んだから腹減ったな…。

「やぁおはよう。アタシ達の城主様。
少しは眠れたかい?うちの娘を抱いて…。」
「いやぁおかげさまでぐっすり。あなたの娘さんの抱き心地は最高ですよ。本当に抱きしめてるだけですけどね。」
「アンタは変に生真面目だねぇ…。さっさと一線超えちまえば良いのに…。母公認だよ?
娘じゃ興奮できないって言うなら、アタシが先につまみ食いしても良いけどね~?」
「母さん!それはダメだっ!ご主人様は…オレの…なんだから…。ご主人様だって、口ではああ言ってても、やっぱ大人の男だしそりゃおっきいおっぱいとかの方が…好きかもだし…。」
「あーはいはい。ご馳走さまご馳走さま。
アンタもアタシの娘なんだから、すぐにおっきくなるよ。て言うかなってんじゃないかい?
アタシもそうだったけど、男の温もりを知ったり恋すると自然とおっきくなりだすんだよね~。」

自慢げに自分の乳をゆさゆさする母に、まだまだ平坦な胸をふにふにする娘。
見てる分には可愛らしい物である。

「人間は難儀だのう~。ワシら魔族は固定の姿を持たぬ故に割と自由自在だからな。
と言ってもリヴァイアみたいに幼い容姿に変身するのが苦手な奴もおるが。
大賢者が望むならこれこのようにワシもグラマラスな大人の女に早変わりだぞ?」

そう言って黒い影にしゅるんっと包まれるとボンキュッボンな妖艶な褐色の少女に変身するマオちゃん。
これはマオちゃんというかマオさんって感じだな…。

「うあぁぁっ!卑怯だぞ魔王!そんなされたら、今の段階のオレは勝ち目ないじゃねぇか!」
「何をバカなことを…。心の射止め度合いにおいてはお前が誰よりもリードしておるだろう…。
ワシらはこのように身体で誘惑せぬと、ムラムラもしてもらえんのに、お前ときたら大賢者にニコッと微笑むだけでキュンっとしてもらっておるではないか。ワシから言わせればその方が卑怯だぞ。」
「そうですわ。ほんと、そうですわ。私なんて一度もまだキュンキュンもムラムラもされたことないですわよ?
ケルベロスですら子狐形態の時は、マスターを癒せているというのに…。
私は氷嚢代わりにしか癒せていないんですのよ…。あんまりですわ…。」
「俺様はマスターの可愛いペットだからな!常に癒しをお届けするのが俺様の役目だ!」

んむんむ。ケロちゃんの子狐形態は動物好きかつ狐大好きな俺にはどストライクだし、盗賊ちゃんの俺にしか基本見せないハニカミは実に堪らない。
超絶癒されるしキュンーっと来る。
上目遣いでご主人様…?なんて言われたらそりゃ当然めちゃくちゃ来る…。

「むぅ…。ワシも大賢者のことをマスターと呼ぶようにしようかの…。
マ ス タ ー?こういうのが好きなんだろう?ほれ…。」

そう言って、胸の谷間にこぼした食べ物を取るように促してくる。

「あー。まぁ、こういうシチュは見る分には好きだが、やる分にはあまりかな。」

なんの感情もなく、谷間にこぼした食べ物をヒョイっと拾いマオちゃんの口に放り込む。

「チッ、つまらんやつめ…。幼女か。やはり幼女が良いのか!」
「幼女ならなんでも良いわけじゃねぇよ…。」

しかし、イフリーちゃんの料理は美味いな…。
卵料理もシンプルながら絶妙なトロトロ具合のスクランブルエッグだ。
バターとクリームによる味付けも程よく効いてる。

「イフリーちゃん…。今日もイフリーちゃんの作るご飯が美味しいよ。ありがとね。」
「えへへっ。マスターに喜んでもらえるとわたしも嬉しいですっ。」

にへらーっとしあわせそうに微笑んでいるが、この子、邪神が憑いてたときのあのゴリマッチョ娘と同一人物なんだよな…。
変わりすぎだろう…。いや、それくらいに俺が邪気をぶっ飛ばしたんだろうが…。
そう考えると、堕天使の方はどうだったんだろうな…。
邪神がその身を離れた後は意外とおとなしかったもんだが…。
あいつは元からサイコパス気味だったしな…。

しかし…、イフリーちゃんには悪いことをした気がする。
彼女のイフリートとしての炎を操る権能はまだ戻っていないし、その気配すらない。

ただ、炎の権能はこのように火を通して作る料理は何を作らせても美味いと言う形で、ある意味では別のベクトルでなぜか発現したようでもある。

「なぁ、イフリーちゃん。俺は君の炎を司る権能…それこそ君がイフリートという種族の魔族である大事な要素を奪いとっちゃったわけだけど…。
怒ってたり、恨んだりはしていないの…?
ずっと気がかりで…。」
「力を失いはしましたが、そのかわりマスターはわたしにこうやってお役目と住む場所をくれましたから。あのまま北の大地に放り出されたまま、かつて自分より下位だったモンスターに襲われる羽目になってたりしたら…恨んでいたかもですが…。
今はこうやってマスターにご飯を作るのがすごくたのしいんですよっ?
マスターが美味しいって言ってくれると、わたしの心の炎は燃え上がってるって感じもしますしっ♪」

そりゃ、こんなただの女の子になってしまった彼女をあんな場所に放置して帰ろうなんて誰が思えるものか…。
しかしそうか、恨んでないなら俺も少し気が楽になったかな…。

「なぁ、イフリートはどこで誰に料理を学んだんだ?なんかこう…魔族ってワイルドな食事しかしないイメージなんだが…。」
「失礼ですわよ貴女。私たちも、普通に料理はしますし、女として料理は男を落とす為の嗜みですわ!
と言うわけで、実は彼女に料理を教えたのは私ですのよ。
来たるべき日の為に、どのような女になれば異世界人に惚れてもらえるか研究を重ねてまいりましたのよ。
まぁ、魔女様には劣るかも知れませんが…。
ただ、料理には私もそれなりに自信はありますのよ?」
「おお。そうかそうか。なら、うちの娘にも仕込んでくれよ。今はどうか知らないが、そいつはゆで卵くらいしかきっとろくに作れないからね!
魚のさばき方から、肉の調理の仕方、スープの作り方、なにも教えてこなかったからね…。
後悔はしてるが、今更わたしが教えてもねぇ。」

リヴァイアさんは何というか、食事は配下の下々の者に作らせているイメージがあったけど確かに料理ができると言われると、急にスイーツ作りとか上手そうに見えてきたな…。

「やっぱ、ご主人様も料理ができない女を嫁にするのは嫌だよな…?」
「嫌ってことはないよ?俺もちょっとしたものなら作れるし…。」
「えっ…!?ご主人様も料理できるのか!?」
「まぁ、親が喫茶店とかやってたからな。
多少のレシピは知ってる。実践はあまりしたことないけど…。」

盗賊ちゃんが軽くショックを受けている…。

「うぅ…。リヴァイアさん…。オレに料理…教えてください…。」
「ふふっ。構いませんわよ。
同じ男性を愛する者同士、食事でも彼を幸せにして差し上げましょう?
やっぱり、男の心を掴むなら可愛さも大事ですが胃袋ですわよね!」
「だなっ!オレもご主人様が作ってくれたものを貰うときはすごく嬉しかったし…ご主人様にもこの気持ち、教えてあげたいなっ」

この子はもう…ほんとどこまで俺をキュン死させたら気がすむの…。
あぁ…とおとい…。
人目をはばからず抱きしめてキスしたいくらいに可愛い…。

「したいならすれば良いではないか?人目をはばからず正妻を抱きしめてキスのひとつふたつ。
見届けてやるぞー?」
「?どういうことだ魔王様?ご主人様が心の中で何か言ってたのか?」
「こやつはのう~、お前が可愛すぎて尊すぎて、人目をはばからず抱きしめてキスしたいんだと!」
「ふぇっ!?も、もう…。抱きしめるのは良いけど…キスは…その…せめてベッドの中とか2人きりの時だけにしてくれよ…。誰かに見せつけるのは結構恥ずかしい…。」
「お、おう…。と言うか俺も流石に人前でキスはしないよ…。
あと、マオちゃん。人の心の声を聞けるのは良いとしてもそれを口に出すのはやめてくれ…。
俺もその…はずかしい…。」

全く…この魔王はこの魔王でこう言うところに魔王らしさ発揮しちゃうんだから…。

「はぁー。ほんと羨ましいくらいに、そして清々しいくらいに愛されてますわねー。
私もマスターに愛されたいですわ…。
ねぇ、マスター…。どうしたら私にもキュンとしてくださいます…?こんなにも貴方を想っておりますのに…。」
「いやぁ…それを俺に聞かれてもだな…。」
「やはり、幼い少女の姿になれれば…キュンとしてくださるのでしょうか…?」
「そう言うわけではないんだけど…。いや、なんかほんと…すまんな…。」

リヴァイアさんの俺を想ってくれてる気持ちはよくわかる。よくわかるのだが…、マオちゃんにせよリヴァイアさんにしろ、俺自身に惚れてくれてるって感じがまだしないんだよな…。
マオちゃんは俺の力に、リヴァイアさんは異世界人と言う要素に…。
それぞれが惚れてるのはそこだけって感じしか俺には感じられていない。
だからイマイチ興味が湧いてこないんだろう。

盗賊ちゃんが心から愛しく思うのはむしろそこなのだ。
俺の気持ちを込めたものをとても喜んでくれたり、俺自身を好きになってくれたって感じがすごく伝わってくるからついついキュンキュンすると言うか…。

見ていてとても癒される。
一緒にいると幸せで、いつまでもそばに居たいって思える。

なのに俺は…一度忘れたんだよな…。
この子の事も…。

しかし…今回はあれだけの力を使って全く副作用的なものが無いな…。
それだけ馴染んだのだろうか…。
それとも高龗神がカバーしてくれたからなのかな。

「そう言えばご主人様…。体の調子はおかしくないか…?前みたいに消えたりとか…俺はもう嫌だぞ…?」

俺の感情から大体なにを思ったかわかったみたいだ。

「ん。大丈夫そうだよ。盗賊ちゃんをぎゅーって抱きしめて眠ったから元気出たのかな?」
「それは違うぞ我がマスターよ。
ワシがマスターに背中から抱きついて魔力を注いでやったからじゃ。」
「俺が元気出るのは盗賊ちゃんを抱きしめてるときだよ~だ。」
「むぅ~!いつかマスターからワシを抱き締めたくなるくらいにその気にさせてやるからの!覚悟しておけよー!」

しかし…ふと思えばたった数日でこんなに女の子に囲まれる人生になるとはな…。
世の中わからんものだよな…。
ただ、俺も願わくばみんなと一緒に過ごせる時間ができるだけ長く続くことを願いたいな…。
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