その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第72話 好きだからこそ喧嘩するともっと好きになる

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「はぁ…。これで良かったんすか?ボス。
バイクの音が聞こえたら慌てだして、城に来たらボスが家出した事にしろって…。
なんつーか、若いっすねぇ~。」
「うっさいな…。別に良いだろ…。」
「心配して貰いたいからこんな事を…ってまた可愛らしい動機っすねぇ。」

オッサンズが軽く盗賊の娘に蹴られる。

「良いんだよ。どこ探しても見つからないってなればまた戻ってくるだろう…。」

盗賊の娘は怒り混じりの不安の表情で外を見る。

「この後の天気は…珍しく嵐か…。
良いのかい?彼を迎えに行かなくても?」
「知らない…。」
「彼はね…。怖いだけなんだと思うよ。
愛する事、愛される事、裏切る事、裏切られる事。
どんな人生を送ったのかは知らないけど、彼の優しさにはそれが出来た大きな闇がありそうだって思う時があった。
どんな非道な相手であっても、彼は必ず手を差し伸べる。
なのに、自分に向けられた愛には疑心暗鬼を抱く…。
とても不可解で不思議な性格だよ。
彼のその恐怖を払拭するにはどうすれば良いかはわからない。
ただ、私たちから言葉で信じてと言っても彼の心は動かない。
だから、言葉だけだと怖いし、かと言って君のようにベタベタと引っ付いても彼はまだ私たちの気持ちを信じ切ってくれてない。
頑固者で面倒者だなぁとも思うよ。
でも、そんな彼が迷うくらいに君を好いているのもまた事実だ。
彼の中の常識と何かしらの矛盾が色々邪魔をしてるのかな?」
「オレも、わかってはいるつもりだけど…。
でも、やっぱご主人様の中では…オレはまだ少女なんだ。魔女さんとは違う…。1人の女としては見てくれてない。
常識の相違ってのも理解はしてるんだけど…、やっぱりなんか…辛くてさ。
言わんとする事はわかるんだけど…納得できない…。
オレが母さんと同い年だったらまた違ったのかなとか…。」

腕組みをしながらため息を一つ吐き、考え出す魔女。
難しく考え込む表情を浮かべる。

「私も多分彼の基準だと、見た目は彼より若く見えてるからなのか、あまり歳上の女性として見てもらってる気はしないんだよね…。
無意識でだとは思うんだけど、彼は意外とそう言うところがある…。
勇者ちゃんですら彼にとってはまだ幼い学生くらいにしか見えてないんだろうね。
中身は彼の幼馴染の歳上の女性でもだ。
難儀な性格だよまったく…。」
「オレも、後5年経ったところできっと大人の女としては見てもらえないんだろうな…。」
「彼との歳の差は埋まらないからね。
何年経っても、彼にとっての君は少女のままだろう。私から見た猫もそんなもんだ。
幼い暴れん坊の子猫は70年近く経とうと私の前では結局猫のままだ。そんなもんだよ歳の差って。
埋めたくても簡単に埋められないもんだよ。
しかし…、どんどん雨が酷くなって来てるね…。
雨具なんて持ってないだろうし、また風邪でも引かないと良いんだけど。」

雨足が酷くなるに連れて、地面が泥でぬかるんでいるのが見て取れた。

「……。探しに行く…。」
「私も同行するよ。雨具を用意しないとだね。」
「オレにはこれがあるから大丈夫だ。」

マフラーを変形させ雨合羽のように全身に布を纏う盗賊の娘。
その姿ははながら亡霊のようである。

「亡霊之帳(ファントムベール) かなりのユニークアイテムだねソレ。
ドラゴスケイルのボスは相当なユニークアイテムのコレクターのようだね。大切にするんだよ?
そのアイテムは簡単に作り出す事は出来ない物だからね。さて…行こうか。」
「マスターを探しに行くなら足がいるだろう?俺様も同行するぞ!」

ケルベロスとソレに次いで龍皇が同行を買って出る。

「私も探すのを手伝うよ。あと、盗賊の娘。
気持ちはわかるけど、嘘をついて大切な人を危険に晒すのは感心しないよ?
彼に何かあったら…わかっているな…?」
「……。その時は…勿論だ。行こう。」

魔女はケルベロスの背中に、盗賊の娘は四つ足の龍の背にそれぞれ乗り空中から主人を探すために駆け出した。

城下町、商店街、ギルド周辺に、門の周辺にと探してもその姿は見つからない。

「いったいどこまで君を探しに行ったんだ彼は…。彼の感情は伝わっているんだろう?
どんな気持ちをしているんだい?」
「……。すごく悲しそうな…感じだ。胸がチクチクする…。」
「それなら…少なくともこの世界には居るし生きても居るようだね。」
「なっ…!え、縁起でもないこというなよ!」
「君は知らないかもだが、この雨でぬかるんだ地面をバイクで走ったりなんかしたら、足を滑らせて転倒して死ぬ事だってある。
それに…自暴自棄になった彼が、何かしらの方法で自分の世界に帰還を試みない保証もない。
彼はそういう性格もしてそうだ。
念のため、例のダンジョン奥の彼の世界の境界線になっていた壁へと向かってみようか。」

2人はそのまま門の向こう側のダンジョン奥まで一気に駆け抜ける。
だがやはりここにも彼は居なかった。

「なんで…どこにも居ないんだよ…。この国から更に外へ行ったのか…?」
「君が国の外へ出ると彼が考えるとしたら…何か心当たりはあるかい?」
「………。あっ…。ドラゴスケイルのアジト…?」
「思いっきり端っこじゃないか…。だが、短時間で行くなら転移門を使うだろうし、そうなると猫から連絡が来てても良いものだろう。
そう考えると…うーん…ダメだますますわからなくなって来たぞ…。」

頭を抱えながらもダメ元で東の国まで走るかどうかを検討する2人。
その2人の様子を見てため息を漏らす龍皇。

「はぁ…。焦りが見えてるねぇ2人とも…。
普通に考えて短時間でそんなに遠くへ行ってないと考えてる以上は街中を入念に探索してると見るべきだ。
上空から見て見つからないなら建物の中。
人が寄り付く建物なんて飲食店、ギルド、大型商業施設の3つしかない。
その近辺で心の声を受信すればわかるでしょ?」
「うぐっ…。言われてみればその通りだね…。
私ともあろうものが思考することをおろそかにしてたよ…。
その中で彼と盗賊ちゃんの思い出の場所と言うと…。」
「デートした大型商業施設かな…?」
「行ってみようか。」

4人は急ぎ街中に戻り、大型商業施設内を探し歩く。
心の声を拾いながら探し歩くがそれでもなぜか見つからない。

「もしや、どこかですれ違ったかな…。
やはり彼の世界の技術を応用した通信端末を作っておくべきだったかな…。」
「どうしよう…。ご主人様どこに行ったのかな…。
そうだ、服屋のお姉さんとか人形屋のお姉さんに来たかどうか聞いてみよう!」

盗賊の娘は1人駆け出して、店員に聞いてまわる。
すると皆、口々に貴女を探していたと口にする。
これには彼女もなんとも気まずい気持ちになる。
だが、なぜ彼は見つからないのだろうかと皆は思案する。

「もしかして…。無心で探してるから当たり前ながら声も聞こえない…のかな…?
そう言えばすっかり今まで忘れていたけど、君は千里眼のスキルを解放していたじゃないか…。
それを使えば容易に見つけられたんじゃ…。」
「あ…。まだロクに使ったことないから忘れてた…。
えーと…、ご主人様の気を感知して…、それを目で探して…ピントを合わせて…。
意外と難しいな…。お、見えて来た。
これは…崖…?」
「崖…だと?
ここから城に至るまでの崖と言うと…、それこそ城下から城に至る途中か…。
賊の侵入防止柵として城下町から城にかけては橋をかけてある。だが、あの橋はかなりの道幅もあるのだが…。ひとまず戻ってみようか。」

4人は街を駆け抜け、城下町を抜け、橋の手前にたどり着く。

「この辺りの筈…なんだろうけど…。視界ジャックのスキルはなんかうまく動作しないし…。
一体どこに行ったんだ…。まさか…崖下に落ちてるとか…。」
「いや…。橋の向こうの真正面だ…。」
「うゎぁぁあっ!?なんか珍しくすごく怒ってる…!?さっきまで悲しいの感情だったのが未だ嘗てないくらいに怒ってる!?
あわわわわ…。心配してもらいたかっただけなのにめちゃくちゃ怒らせてる…!どうしよう…。」

ひとまず皆は城に向かって恐る恐る歩み寄る。

そして正門前で仁王立ちで盗賊の娘の帰りを待つ大賢者。
そして、その後ろでおそらく事の顛末をゲロったのであろうオッサンズ。
色々とやばい、そんな気がしている盗賊の娘の姿がそこにあった。

「た、ただいま…ごしゅじんさま…。」
「おかえり。ダメだろう?こんな天気の中出かけたりなんかしたら。お腹冷やしたらまたつらいだろうし…。
お風呂沸かしてあるから早く魔女さんと一緒に入っておいで。」
「ま、待ってくれご主人様!その、ものすっっっっごくおこってるのになんで顔は笑顔で言葉はそんなに優しいんだ…?
さらに恐怖しかないんだけど…。」
「ん…?そうか。外側だけ取り繕っても、やっぱ本心は伝わっちゃうのか…。
んっと…怒ってるのは自分に対しての方が大きいよ。さっきはごめんね…。
君の気持ちも深く考えずに軽率なことを言ってしまった…。」

タオルで優しく頭を拭かれる少女。
彼は、頭を拭き終えると今までにないくらいに力強く彼女を抱きしめる。

「そんなに抱きしめたら…い、痛いよご主人様…。
でも…ごめんなさい…。オレもご主人様に構ってもらいたくて…心配してもらいたくて…こんなくだらないことしちまった…。」
「くだらないことなんてないよ。
それくらいに俺のこと思ってくれてるからこそ、怒って嘘ついて、俺に心配かけさせたんだから…。それだけ俺のことを本気で好きだっで言うことをなかなか受け入れようとしない俺が一番悪い…。
ごめんね。なんか怖くて…。
年の差のこともあるけど…それ以上に心変わりとかしたらどうしようとか、このまま好きなままで居て貰えるのかとか、逆に俺も好きの気持ちがなくなったりしないかとか…そう言うのでまた悲しませたら…とか、変に余計なこと考え込んじゃって…。」

魔女が大賢者の頬をツンっとつつき優しく頭を撫でながら諭す。

「君が過去に何があったかは深く知らないけど…怖かったんだね…。君にとってはまだ幼い少女でしかない彼女の抱く恋心が、本当に本物なのかとか君自身の抱く気持ちも、性欲からなのか本気の恋なのか…。 
色々と分からなくなってしまったんだね…。
じゃあ…君は彼女が他の男に寝取られたりしたら…どう思う?」
「考えたくないよ…そんなこと。」
「なら、君の気持ちは正常だ。
自分の好きな人が苦しむ姿を好むのは異常性愛者か、性欲でしか女を見てない奴だよ。
それが嫌と言えるなら、君は紛れもなく彼女に恋してる。
いい加減素直に受け入れてみたら良いのに。
君の世界の常識なんか捨ててさ。
何度もキスもしてるし、寝るときは抱きしめたりもしてるし、一緒にシャワーを浴びたりもしてるのにまだそんなに気負いするのかい?」

色々と厳しいところを的確に指摘する彼女はなんだか楽しげであった。

「それは…そうなんだけど…。
じゃあ、この世界じゃ彼女の父親でもおかしくないような年齢の俺が、もし彼女を娶ったなんてなったら…世間の目ってのはどうなる…?」
「世間の目を気にしてたりもしてたのかい?
うーん…そうだねぇ。年の差だけ見たら確かに幼女性愛者にしか見られないだろうけど…。
そこはまぁズバリ言っちゃうけど…。
でも、それでも君は彼女が好きだろう?
正直、ベッドで一緒に寝てる彼女にそれ以上の事とかしたくなるときあったろう。
魔女さんには割と何でもお見通しだぞっ♪」
「人の心の声を興味本位で聞くのほんとやめて…。そのうち軽蔑するぞ…。
まぁ…確かに…日に日に可愛かった雰囲気が、俺に好かれるようになのか色々と気を使うようになってオシャレで美しく変わってきてる事とかにすごく胸がときめいたりもする…。
誰に学んだのか、少しメイクするようになってきてたりとか…。
可愛いから美しいに変わっていく感じが最近本当に尊い…。」

盗賊の娘がみるみる赤く染まっていく。

「な、何で言ってくれなかったんだよそういうの!
メイクするようになったのとか…、ちょっと背伸びした下着に変えたりとか…ご主人様のくれたアクセサリーは常につけてたりとか…気付いてるなら口に出してくれるとまた嬉しくなるのに…。
メイクはさ…、母さんに教えて貰ってたんだ。
母さんから見て、ご主人様はどう言う女の子が好きかって言うのを色々と教えて貰って…。
だから、最近はすぐに短く切ってた髪も伸ばし始めたんだぞ…?」
「うぐっ、いつの間に俺が髪の長い女の子が好きって気付いたんだ…?」
「髪の長い女を見るときは、髪だけを目で追ってたりする時があったからだ。
俺の時はそう言うのなかったから…。結構悔しかったんだぞっ!」

軽くポカッと主人の腹を小突き、そしてまた上目遣いで潤んだ瞳を向ける少女。
なかなかの破壊力だ。

「またそう言う顔で俺を見る…。
その顔見ると…抱きしめてキスしたくなってくるからやめなさい…。」
「すりゃいいじゃねぇか…。キスまで。」
「なんかこう…犯罪臭がしそうでつい…躊躇しちゃうんだよ…。そう言うの。」
「わかったよ…、じゃ、たまにはオレからしてやるよ…。」

目を閉じながらゆっくりと皆に見られながら唇を重ねる可愛い少女。
そして、それを拒む事なく受け入れて照れてしまう主人。

恋人同士の喧嘩は、好きの気持ちのぶつかり合い。
好きであればあるほど喧嘩して、その都度相手の抱く好きの気持ちを知って、そしてまたより深く愛したくなることを、この日始めて2人は知るのであった。
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