その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第76話 戦いの後で

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「と言うわけで、ダンジョンに出現した化け物を倒したらこの通り謎の石が出てきたんだ。
俺が手に取った時に割れちゃったから今はこの通りカケラになってるけど…。
今の状態のこれにはなんの力も感じ取れない。
みずちちゃんと合流する為に神気、邪気、霊気を感じ取れるように自己改変を行った俺でもだから、本当に何も残っちゃいない状態だと思う。」
「にゃー…。こほん、ひとまずこう言う時くらいは真面目に…。
今回の件、誠にご苦労だった。
詳しい報告は明日に纏めてでも構わないから、今日はこのままゆっくり休んでほしい。
この石のカケラについてはこちらでも研究部に回しておく。
東の国、そして我が国の君の管理下の研究部。
どちらも精鋭が揃っているからすぐに結果は出るだろう。
ひとまず、本当にご苦労だった。
私の仲間達の命を1人たりとも失われること無く救っていただいた事も合わせて感謝する。」
「おー…。ギルマスさんが真面目だ。
というかオレたちの前くらいでしかにゃーにゃー言ってるのは見ないよな。」
「とりあえずさっさと帰って乳繰り合って寝ろにゃ。しっしっ!後のことは大人に任せてお前ら子供は休んどけにゃ。」
「そう言えば俺より歳上だったのも忘れてたわ。」

シャーッ!!と軽く怒られた。
とりあえず転移門を通り俺は自分の城へと戻った。

転移門を抜けると、メールで報告を受けていた戦士ちゃん、勇者ちゃんが待っていた。
この時間だし、妹ちゃんは寝てたんだろう。

「お疲れ様。大賢者。私も多少のことは聞いていたが…一体何が出たんだい…?」
「何というか…化け物に変化した人間…俺たちの世界でわかりやすく言うなら、【鬼】と呼ぶのがしっくりくるようなそんな奴。
人の姿をそのままに化け物要素を目いっぱい詰め込んだ的な。
その上、牛っぽい要素が体の至る所にチラホラと…。
古い文献によく描かれてる物とは全然違うけど、【牛鬼】と呼んでも違和感はない感じかな。」

色々と考察はあるが、まぁ思ってることで大体正解だろう。
しっかし…ほんと次から次へと休む暇なしと言うかなんと言うか…。

「人が鬼となったもの…か。さしずめ【オーガノイド】とでも呼ぶべきだろうか。
それにしても…鬼…。先日の伊邪那岐のように何者かが冒険者を鬼へと変質させたと言うことか?」
「俺もその見解だ。今、そいつを倒した時に出てきた石のカケラを研究部に分析してもらっている所。ただ、それに宿っていたものはもうなんの力も残してないし、どこまで詳細が追えるかは謎だけどね。
さて…、とりあえず今日はもう寝よう。流石に眠い…。」
「ねぇ、賢者。敵についての目星とかはついてたりするの?」
「それに関しては全くだな。
思い当たる要素以前にこの世界におけるそう言う存在に俺は心当たりがないし、魔女さんも特にその辺に触れた話はしてきてないしね。
あるとしたら邪神がかつて出てきたとか言う地底界とか?」

まぁここで考えたところで仕方ない。
と言うかわかったところで、今度は地底界まで喧嘩売りに行く事になったりとかしたら本気でめんどくさい。
なるべく平和で穏便に生きたいものである。

「とりあえず俺は寝る…。めんどくさいことを考えるのも巻き込まれるのも嫌だし、と言うかただのおっさんが命懸けの戦いにそう何度も巻き込まれてたまるかってんだい…。はぁ…ねむ…。
んじゃ、おやふみぃ~…。」

俺は盗賊ちゃんの手を引いてあくびをしながら、自室へと戻っていった。

「そうよね…。あまりに強いから忘れていたけど、あの人は冒険者でも何でもない元々はただのおじさんなのよね…。
私たちを助けるのがキッカケで全てが始まって、こんな事態に巻き込まれちゃってるけど…。」
「そうだな。生前の私の知る彼も争い事は大嫌いだし、面倒事はもっと嫌いな人だった。
ただ、彼は困ってる人や弱い者に対しては常に味方であろうとしたな!そういう人は見過ごせないような優しい奴だ!ただ、戦い方に関しては微塵も知らない。本当に彼は本来ならばただのおじさんなんだ。あんなに落ち着いたり飄々としてるように見えても、本当は内心恐々だろうし今彼が言ったことはまぎれもない本音だと思うよ。
その上、何の勝手も知らない異世界に彼は居るんだ…。きっと本当なら恐怖を感じずには居られないはずだよ。私達がいるからこそ紛れてるとさえ思える。
彼が手を引くあの子が居なかったら…今の彼はどうなっていたか…。」

部屋に戻ったあと俺は軽くシャワーを浴びることにした。
とは言え、俺が先に浴びるのもな…。

「汗かいたろう?先にシャワー浴びておいで。俺は後で良いから。」
「ん…。せっかくだから…一緒に浴びたい…。」

何故か物凄い甘え声でぎゅーっと抱きついてくる。

「どうしたんだ?急に…。いつもより甘えたさんだな…。それに…その…。流石にまだいっしょにシャワーとかは色々と勇気が…。」
「隠すところは隠すなら良いだろ?」
「わかった。とりあえず、シャワー室には先に入っていてくれ。流石に脱衣してるところを見るのは色々と来るものがある…。」

と言うわけで彼女を先にシャワー室に入るように促した。
しばらくするとシャワー室から入って来て良いよと声がしたので、俺もタオルで前を隠してシャワー室に入る。

シャワー室に入るとタオルを巻いて盗賊ちゃんが待っていた。

「背中、流させてくれよ。何だか今日は、ご主人様の身体に触りたい気分なんだ。」
「大胆だな…。まぁ、お言葉に甘えるが…前だけは自分で洗うからな?」
「なんだ。触らせてくれないのか…。すごい触ってみたかったんだけど。」
「流石にそれは俺に多大なる勇気が産まれてからにしてくれ…。」

椅子に座ると盗賊ちゃんはヘチマ的なアレで石鹸を泡立てて俺の背中や腕をゴシゴシと擦ってくれる。

「気持ちいいか?へへ…なんかこう言うの結構ドキドキするなっ♪」
「ドキドキするのは良いが、脂肪も多いし筋肉もそんなに鍛えてないような身体だ。
全然男らしくないだろう?」
「そりゃあ、そう言う奴らと比べちまったらな。
でも…その分優しさはすごい詰まってるぞ。」

ぎゅーっとまた俺の背中に体を擦り付けるように抱きついてくる。

「あの…もしかしなくても…すごいムラムラしてたりする…?」
「噂には聞いてたけど…奴隷紋の所為もあるのかな?正直…いつも以上にヤバイ。」
「そ、そうか…。まぁそのタオル越しとは言え、流石に俺も身体を擦りつけられるのは色々と悶々するからやめなさい…。」

向き直るとそれはもう蕩けたお顔で見るからにムラムラしてる少女の顔が…。
流石にこれはまずい。
色々とまずい。

とりあえず、冷たいシャワーで軽く頭を冷やしてやる。

「ちべたっ!!なにすんだよぉ!」
「いやー、このままだとドサクサに紛れて俺の方がむしろ襲われかねんと思ってな…。すまん。
今度は俺が洗ってやるから大人しくしてろ。」

今度は俺がヘチマ的なアレで盗賊ちゃんの背中や腕をゴシゴシしてやる。

「ほら、前は自分でやりなさい。後ろ向いててあげるから…。」

しかし背中合わせとは言え、少女が身体を洗っている音ってのはなんつーか無駄に変な感じがあるな…。

「ん、良いぞ。流してくれないか?ご主人様。」

首を隠すように伸びた髪をかきあげかわいいうなじを見せながら、俺に背中をシャワーで流すように促してくる盗賊ちゃん。

俺は今度はちゃんと温水のシャワーで背中を流してあげる。

するとこちら側に前を隠さず向き直りそのまま身体の泡を洗い流させてくる。

あまり気にせず身体をそのまま流してやると、またとろんとした顔でこっちに抱きついてくる。

「本当に今晩は甘えたさんだな。
まるで拾って来た子犬みたいだ。俺は猫派だけど…。」
「ご主人様が望むなら、猫なで声で鳴いてやっても良いんだぜ?ふにゃぁーんって。」
「それはともかく、流石に裸で抱きつかれるのはいくら君が子どもとは言っても俺もそこそこドキドキするぞ…。」

そう言うや否やするりと俺の後頭部に手を伸ばし、キスをしてくる。
これには俺も驚いた。
だが、柔らかくてみずみずしい唇はとても心地よい感触だった。

「お風呂の中でキスされるのって…こんなにドキドキするもんなんだな…。初めての経験だから知らなかったよ。」
「これからはもっと教えてやるし、堪能させてやるんだからな?覚悟しておけよご主人様っ♪」

面倒なので、そのままの体制で互いの頭を洗い出す。
もうここまで来たらお互いに前を隠すのも…みたいな感じになってしまった。
不思議と緊張も興奮もない。
慣れたというと変だが、まぁ普通に子どもの頭を洗ってあげる様な感覚だ。
赤ん坊や同性の子どもの世話くらいは何度かしてるが、流石に異性の子ども相手は初めてだ。
それもこんな大人と子どもの境目のような子を相手に…。

幼児体型ではなく、締まるところは締まりでるところは出始めている大人になりつつある少女の身体つき、意外としっかりと大人に近づいてるんだな。

「あれ?ご主人様…胸にこんな傷あったか?」
「傷?」

そう言われて胸元を見ると、確かに身に覚えのない傷…というか火傷のような跡があった。
血管に沿って出来るような火傷…、リヒテンベルク図形って言うんだったか…。
となると思い当たる原因は一つしかない。

「雷に打たれた人間に出来る火傷の跡に酷似している…と言うかそれそのものだな…。
ライトニングクォーツを発動した雷帝モードによるものか…?だが、今までこんな火傷は残らなかったし、火傷が残るならこれが出来る時にその痛みがあってもおかしくもないはずだが…。
不思議と痛みはない…。傷口に水やお湯がしみる感じもないし…。」
「なんともないなら良いけど…。結構痛々しいな…。」

心苦しい顔で胸の不思議な火傷の跡を見る彼女の顔を見るのがとても切ない…。
この子を不安にさせたり悲しむ顔を見るのがこんなにも胸が痛むなんてな…。

「俺の力…まだまだ副作用的な物がいくつかありそうだな…。
短時間でこれだけの力を乱発するのはやっぱりリスクがあるのかもしれない。
肉体そのものを人外の力で変質させているという点では、オーガノイドと俺も大して変わりない。
これが火傷程度で済んでるうちはまだ良いのかもだが…、やはり連続変身時間と変身の間にインターバルを設ける必要があるかもだな…。」
「最悪の場合、自我を失って暴走したりもっと酷いと命に関わるかもしれない…。
無理して力を使っちゃダメだ…。もしも…ご主人様が死ぬようなことがあったらオレは…。」

涙目で強く強く抱きしめられる。
俺は…無理をし過ぎていたのかもしれないな…。
1人でなんでも抱え込んで、1人で考えて、誰にも頼ろうとしない。
俺の悪い癖だ。
その上、自分でわかっていようが誰かの為になら平気で無茶もやってのける…。

その結果がこれだ…。
俺のために1人の女の子がこんなにも涙を流してる…。

そうだな。少しは頼ろう。
俺の為に涙を流して心配してくれるこの子を、責めて泣かせないように…。

「大丈夫。なるべく死なないように気をつけるから。だから、泣かないで?」

俺は優しく彼女を抱き寄せてキスをする。

だが、流石にシャワー室でお互いに裸でするキスは…色々とヤバイな…。
でも…、水に濡れた女の子ってのは…こんなにも美しいもんなんだな…。

シャワー室を出て寝巻きに着替えると俺はお姫様抱っこで盗賊ちゃんをベッドの上に運ぶ。

さっきまでとろけた顔をしていた女の子が心配そうな涙目を浮かべているのは変に興奮…しちゃダメだ…しっかりしろ俺…。

溜まってんのかな…俺。

「ごしゅじんさまぁ…。ぎゅってして?」
「どこで覚えて来た…その破壊力の高いおねだりは…。」
「へへっ…。ないしょっ♪」

ほんと…甘え上手になって…。
抱きしめて頭を優しくなでなでしながらほっぺに軽くキスをしてやった。

「ん…。ほっぺだけじゃやだぁ…っ。くちびるも…して?」
「本当に誰の入れ知恵だ。その俺好みの破壊力抜群の甘えは…。可愛すぎんだろう…。」
「ムラムラしてんのはわかってるんだぞー?襲いかかって来ても良いんだからな?」
「だったらもっとその気にさせてみろ。
ロリコンであることは完全否定はしないが、俺が襲いかかりたくなるのはイラストの中のロリっ子であってだなっと…!」

今度は盗賊ちゃんからぎゅっと抱き寄せられてそのままなんどもキスをされる。

「オレは今、幸せなんだ。ご主人様が生きてること、ご主人様がオレのそばにいること、こうやって抱きしめられること…。生きてるって感じがする。オレにとって今、ご主人様は生きる理由みたいなものなんだよ。」
「そっか…。奇遇だな。俺もだよ。」

1人の少女をこんなにも愛おしく思える日がくるなんてな…。本当に幸せだ…。

そして俺は彼女を腕の中で優しく抱きしめ、そのまま眠りについた。

俺の腕の中で幸せそうにすやすやと寝息を立てる彼女を見守りながら、ゆっくりと…。
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