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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。
第88話 少女は主人に抱かれたい
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ご主人様が国に帰って来てから様子がおかしい。
オーガノイドにされた人についての資料や経過報告書、魔女さんが色々と調べて来た内容とかに目を通した後、「一人にさせて欲しい」と言って珍しく部屋に一人で篭ってしまった…。
鍵もかけて誰も入れないようにして…。
食事をとりに出てくる様子すらない…。
これじゃまた身体を壊しちゃうかもしれない。
オレにはご主人様の感情しかわからない。
初めは無の感情だった。
何を考えているかはわからない。
次に怒りにも似た何かを感じたと思ったら、急に恐怖の感情へと変化した。
だけどやっぱり何を考えているかはわからない。
ご主人様から流れて来る感情は、次第に強くなっていく。
部屋の中で何が起こっているのか何を考えているかもわからない。
ただ、とても静かだ。
ご主人様は元々思ってることをあまり口に出さず、心の中で留めるタイプだと魔女さんは言っていた。
だからきっと心の中で何かを考えて、そしてまたいつもの悪い癖で考え過ぎて、おかしくなっているのかもしれない。
何を考えているのかはやっぱりわからない。
だけど…、ご主人様が喜んでいたりする時と違って怒りとか悲しみとかの感情が流れて来るときはすごく怖い…。
だからかわからないけど、ご主人様自身も出来る限り感情をコントロールしているのかそういう感情を強く押さえて行動してると感じる時もある。
意識不明の間は、完全に感情そのものを感じ取れなかった。
あぁいうのも怖い。
まるで死んでしまったかのように何も感じ取れなかったのは本当に怖かった。
そして、元気になって身体も鍛えて見違えるように強くカッコよくなったのに、戻ってきて資料に目を通したと思ったらこんな状態に…。
今のオレにはどうすれば良いかわからない…。
「魔女さん…。ご主人様の感情が…。」
「あぁ、わかっている。この距離ならギリギリ彼の考えてる事も聞こえて来るからね…。
またいつもの悪い癖だね…。色んなことを複雑に考えてそして今、自分自身に強く恐怖をしている。
自分を取り巻いてる彼が来訪してしまったこの世界や、私達に対しても…ね。
たしかに彼の考えてる事は的を射ていると言えるだろう。
彼にとっては急激に取り巻く環境は変わり、そして確かに用意されて行ったかのように私達が存在し、そして彼に関わる敵もまた強大な力を持つものが増えてきている。
覗き聞きするのも申し訳ないが…、彼の考えてる事は確かにまぎれもない事実だ…。
この世界に自分が存在していても良いのかと言うくらいに彼は今酷く悩み落ち込んでいる。
ついつい忘れがちだけど、彼の世界は命を脅かすような外敵や戦争が身近ではない平和な世界だったんだ。
それが今の彼は、この国中の命を背負い、そして殺せる力を、ほんの数日前までは普通のおじさんだった人が手に入れてしまった。
悩むのも分からなくはないね…。
とは言えど、今の彼の症状だけなら、所謂「うつ病」と「燃え尽き症候群」だろうけども…。」
魔女さんはご主人様の心の声から聞こえてきた情報を代弁して伝えてくれた。
「ご主人様…。オレも確かに忘れていた…。
きっと、オレのこと可愛がってくれたり何か一緒に買い物や食事してる時の姿が本当の無理してない時の姿なんだろうな。
ご主人様、怒るとすごく怖いけど起こり慣れてないんだろうなとかそういう時がある。
起こった後すごく落ち込んでたりする時もあったし…。」
「彼は優しい子だからね。誰かと戦うのも本当はあまり好きじゃないんだろうなって感じる時は多々あったよ。
何度か模擬戦とかもしてきたけど、彼は私達への攻撃も比較的傷を付けないようにとかそういう気を使って戦っていたりもしたしね。
そう言うのも重なったりして余計に気疲れしてしまったんだろう…。
本当なら私達が彼をもっと支えてあげるべきだったのかもしれない。
甘え過ぎても居たし、この10日あまりの間に彼の必要性も僅かながらに減ってしまったりもしただろうし。」
「ご主人様は本当に思ってることを口に出さないからな…。どれだけ心に傷が溜まってたとしても…。
色々と無理させちまってたんだな…オレたち…。
なぁ…。どうすれば良いと思う…?」
魔女さんと話し合ってみる。
オレはそう言う男性に対しての経験なんか全然ないし…。
魔女さんはそう言うの豊富そうだからアドバイスを受けてみようと聞いてみた。
「どうすれば良いか…か。とりあえず、そのドアを今すぐ蹴破って彼に抱きついてきて貰えるかい?
彼、このまま自分の世界に帰って、自分がこの世界に存在していた痕跡すら消滅させようとまで考え出してきてるから…。」
「なにっ!?嘘だろう…!?というかこのドアいくらくらいするんだ…?すごくたかそうだけど…。」
「気にしなくても良いよ。スペアなんて腐るほどある。
まぁ、気にせず蹴破りたまえ。」
オレは全力で部屋のドアを蹴破った。
そして、魔女さんに蹴破ったドアの前に立って見張ってもらってるうちに、説得を兼ねて服を脱いで、ベッドの中でご主人様の服も脱がして抱きついた。
ベッド越しに魔女さんに目で合図を送ると、魔女さんは優しく微笑んで立ち去り、その後暗幕で蹴破ったドアを隠してくれた。
ご丁寧に「音波遮断」スキル付与がなされた暗幕で…。
それってつまり…この状況だし…あわよくばやっちゃえってことか…?
だ、だめだだめだ!ベッドの中で服脱がして裸で抱き合ってるだけでこっちは心臓ばくばくなのに!!
でも…、改めて見るとご主人様は大人の男の人だけど…オレの腕の中に今いるご主人様はまるで幼い子どものようだ…。
弱々しく俺の胸に顔を埋めて、そのまま眠ってしまった。
眠って…………しまった………。
オレ…こんなに…勇気出したのに…。
わかってはいたよ…。そう言うの絶対しないし、今はそんな気持ちじゃないって…。
でも、ご主人様の恐怖の感情は安堵に変わってる…。
これにはオレも安心した。
はぁ…。前はプニプニだったのに鍛えられて硬くなった胸板に腹筋、オレに抱きついてる腕もいい筋肉が育ったのか柔らかい…。
やばいな…。すごくドキドキしてオレの方が眠れそうにない…。
というか、奴隷紋のせいなのかわからないけど、このまま襲われたいし、俺から襲いかかりたい…。
でも、そう言うのしたらご主人様は罪悪感で押しつぶされるタイプだろうしなぁ…。
きっと、「ご主人様が抱いてくれないなら俺からその辺の男に抱かれてやる!」なんて言いだしたら泣きだしちゃうようなタイプだ。
そう言うところも好きなんだけどな。
ただ、抑え込んでた感情が爆発するとこんなにも弱々しくなるんだな…。
いつもの明るさも優しさも全部ない虚無と悲しみだけ…。
こんな状態になっちまうほど、いろんな事を考えないようにして抑え込んでいたんだろうな。
「なんで…そんなに抑え込んじゃうんだよ…。
頼らないことや吐き出さないことは、優しさじゃないぞ…。ばか…。」
思わず声が漏れる。
そしてご主人さまをオレはまたぎゅっと抱きしめる。
「くる…くるし…っ!心地よいけど…息が…!」
「うわぁあっ!ごめんなさい!大丈夫か…?」
「うん…、まぁ…一応…。」
「どうだ?あまり大きくないけど…、オレの胸に顔埋めて…裸でベッドの中でだきしめあって…、元気出たか…?」
改めて口に出すとすごく恥ずかしいな…。
ご主人様も冷静になったのか、興奮と緊張と罪悪感が混ざったような感情が流れてきてる…。
ただ…さっきまでの恐怖とか悲しみの感情は感じない。
「うん…。まぁ…元気とは言い切れないけど、気持ちは大分落ち着いたよ。ありがとう。心配をかけたね。」
「んーんっ。ご主人様が少しでも落ち着いたならそれで十分だよ。なぁ、ご主人様。辛い時や考えてることがある時はちゃんと口から出さなきゃだめだぞ?
こうやって壊れちゃう前に…。」
またぎゅっと抱きしめて首筋に吸い付くようにキスをしてあげる。
ご主人様は首筋に吸い付くオレを抱きしめてくる。
「こんな所へのキスなんてどこで覚えてきたんだ君は…。」
「どことかないよ。オレがしたくなったからしてるだけ。うぅ…。思ったよりも興奮してるみたいだ。
色んなところにキスしたり吸い付きたくて堪らない…。
ご主人様に…抱かれたい…。」
ご主人様を見つめながら覆いかぶさるように抱きついて、胸板に頬ずりする。
ご主人様もさっきまでの感情は何処へやらで興奮してきてるのはわかってるんだ。
なのに、またそう言う感情までしっかりと抑え込んで来ている。
是が非でもオレに手を出さないようにしてる。
「むぅ…。ほんと頑なに抱いてくれないんだな…。」
「そりゃ…まぁ…。俺の心の中の倫理的にまだまずいかなと…。」
「じゃぁ…、せめて胸とか尻とか触ったり吸い付いたりしてくれよ。」
「触るのはまだ良いとしても、さすがに吸い付くのは…。」
ご主人様の手を取りオレの胸に触れさせる。
「これでも、少しづつは大きくなって来てるんだぞ?
まだまだ小さいかもだけど…。この前測ってもらったら1センチ増えてた!せーちょーきってやつだな!
逆に小さい胸と尻は今のうちに堪能しておいてくれないと、数ヶ月後には堪能できなくなっちまうかもだぞ?」
「まぁ…それは…その通りなんだけど…。タガが外れたら俺はまちがいなく、君を壊してしまうぞ…。」
「ご主人様が本当はとんでもなく性欲が強いのもわかってんだぞ。色んな感情が流れてくるんだから。
ご主人様アレだろ。溜まってると目の前の女でわりと妄想しちゃうタイプだろ。」
「言ってくれるなよ…。なるべくそう言うの抑えこんでるんだから…。一緒にお風呂はいってる時とか今この時も大変なんだから…。」
普段どうやって抑え込んだり処理してるかは知らないけど、母さんや魔女さんが使わせないとそのうち使えなくなっちゃうって言ってたな…。
「あんまり抑えるとEDって言う病気になるって母さんと魔女さんが言ってたぞ?だからEDにならないように、朝のあの大剣状態になってる時は触ってあげなさいって言われた。」
「何を仕込んでんだ君の親とあの魔女はっ!?
いやまぁ…確かにいざって時にEDは困るけど…。
そういや、初めてした時も緊張で立たなかったんだよな…。寝起きにやったんだっけ…。とかそう言う話は良いとして触るのはダメだって!」
「ダメ…なのか?オレには…触らせたくない…?」
「そりゃ…流石にそれはまずい。君にはなんというか来たるべき日まで出来る限り純潔であって欲しいくらいだ。わりと一線超えて来てるけど…。」
ご主人様がオレを大切に思ってくれてるのはわかる。
でも、こんだけ興奮してるのにお預けされてるオレの気持ちにもなって見て欲しい。
毎晩抱きしめられて寝てたら、成熟した大人の体に近づきつつあるオレだってムラムラが止まらなくなってくる。
「ご主人様、ご主人様がオレの事を大切に思ってそれ以上のことはしないようにしてる事はよくわかる。
だけどだな…。この奴隷紋のせいでオレは自分では絶頂できないし、ご主人様に抱きしめられてるだけでムラムラしてるんだぞ!いわゆる生殺しとか言うやつだ!
ご主人様がオレの事を大切に思うなら…その…だな…。
頼む…。せめて絶頂させてくれ…。
その…始めてアレが来てから特に体が疼いて仕方ないんだよ…。」
「頼む…。一線を越える覚悟をする時間と考える時間をくれ…。」
「ダメだ!ご主人様に考える時間あげたらまた今回みたいに考えすぎてへこみ出すもん!
誰が見てるわけでも咎めるわけでもないんだから、犯しちまおうぜ?一夜の過ちってやつをさ…。」
「待ちなさい。それは女の子側から言うセリフじゃないぞ…!」
オレは知ってるんだ。
ご主人様はこう言う冗談を繰り返していくうちに感情が元気になるって。
こうやって冗談でからかわれてるときは何気に嬉しい事も、オレがこうやって迫るとすごくきゅんって来てることも。
よくわかってるし知ってる。
「ご主人様…。触らせて?」
「触らせてなんて言われて素直に良いよ♪なんて言えるわけないでしょう!?俺の世界なら犯罪レベルなんだからさ。」
「わかった。じゃ、許可取らずに触る。」
ドキドキしながら握ってみる。
「えへへっ…。触っちゃった。」
「触られちゃった…。」
「抵抗してないじゃん。本当は触られたかったんだろ?ほらご主人様も好きなところ触ってよ。あーむっ♪」
そして俺はご主人様の首筋に甘く噛み付く。
そのまま吸い付いてみたりする。
なんかご主人様にあむあむするの気持ちいい。
だが、そんな事してたらご主人様はうつ伏せになって寝てしまった。
「あぁ!ずるいぞ!うつ伏せになったりさわったり握ったりできないじゃないかーっ!」
「これ以上の事されたら俺は我慢できる自信はない…。だからこうしてるの。」
「オレだってもう我慢できないんだよっ!いい加減押し倒して抱いてくれよっ!女の子にこんな事言わせるのか?そういうぷれいか?」
ふふふふふっ…。困ってる困ってる。
そういう言い方をすると弱いのもわかって来てるんだぞオレは。
なんせ、ご主人様の性奴隷だからなっ!
「たしかに…ここまで言わせるのはまずいよな…。
まぁ、お前なら俺の感情から分かる通り俺もその…すごくムラムラはしてるんだが…。
なんというか本当にまだ手を出すには早すぎると言うか…。せめてあと3年くらいはだな…。」
「オレも世間も更には親も良いって言ってんだから良いじゃないか。そんなにしたくないなら…、ご主人様が寝てるうちに入れたりしゃぶったりしちゃうぞ。」
「絶対にダメだぞ…。それは流石に…。」
「ふふっ…。ごめんごめん。ちょっとからかいすぎた。
でも、元気は出ただろ?ご主人様がこういうからかい方すると元気になるのはよーくわかってんだ。
こう言うの嫌いだとは思うけど、オレもご主人様の元気な顔、大好きだから。」
「……。悪いな。そう言う風な思いさせて。恥ずかしかったろ?」
今度はゆっくりと互いの唇を重ねていく。
「結構…恥ずかしかった…。慣れない事は言うもんじゃないなっ。心臓ばくばくだし顔も真っ赤だ…。」
「まったく…。ほんとお前は俺の最高のパートナーだよ。大好きだよ。」
そしてお互いにまた抱きしめあった。
だけど、やっぱりご主人様はオレにそれ以上のことはせずそのまま寝てしまった。
ほんと…優しいんだから…。
優し過ぎるくらいに…さ。
「オレも…大好きだよ。」
オーガノイドにされた人についての資料や経過報告書、魔女さんが色々と調べて来た内容とかに目を通した後、「一人にさせて欲しい」と言って珍しく部屋に一人で篭ってしまった…。
鍵もかけて誰も入れないようにして…。
食事をとりに出てくる様子すらない…。
これじゃまた身体を壊しちゃうかもしれない。
オレにはご主人様の感情しかわからない。
初めは無の感情だった。
何を考えているかはわからない。
次に怒りにも似た何かを感じたと思ったら、急に恐怖の感情へと変化した。
だけどやっぱり何を考えているかはわからない。
ご主人様から流れて来る感情は、次第に強くなっていく。
部屋の中で何が起こっているのか何を考えているかもわからない。
ただ、とても静かだ。
ご主人様は元々思ってることをあまり口に出さず、心の中で留めるタイプだと魔女さんは言っていた。
だからきっと心の中で何かを考えて、そしてまたいつもの悪い癖で考え過ぎて、おかしくなっているのかもしれない。
何を考えているのかはやっぱりわからない。
だけど…、ご主人様が喜んでいたりする時と違って怒りとか悲しみとかの感情が流れて来るときはすごく怖い…。
だからかわからないけど、ご主人様自身も出来る限り感情をコントロールしているのかそういう感情を強く押さえて行動してると感じる時もある。
意識不明の間は、完全に感情そのものを感じ取れなかった。
あぁいうのも怖い。
まるで死んでしまったかのように何も感じ取れなかったのは本当に怖かった。
そして、元気になって身体も鍛えて見違えるように強くカッコよくなったのに、戻ってきて資料に目を通したと思ったらこんな状態に…。
今のオレにはどうすれば良いかわからない…。
「魔女さん…。ご主人様の感情が…。」
「あぁ、わかっている。この距離ならギリギリ彼の考えてる事も聞こえて来るからね…。
またいつもの悪い癖だね…。色んなことを複雑に考えてそして今、自分自身に強く恐怖をしている。
自分を取り巻いてる彼が来訪してしまったこの世界や、私達に対しても…ね。
たしかに彼の考えてる事は的を射ていると言えるだろう。
彼にとっては急激に取り巻く環境は変わり、そして確かに用意されて行ったかのように私達が存在し、そして彼に関わる敵もまた強大な力を持つものが増えてきている。
覗き聞きするのも申し訳ないが…、彼の考えてる事は確かにまぎれもない事実だ…。
この世界に自分が存在していても良いのかと言うくらいに彼は今酷く悩み落ち込んでいる。
ついつい忘れがちだけど、彼の世界は命を脅かすような外敵や戦争が身近ではない平和な世界だったんだ。
それが今の彼は、この国中の命を背負い、そして殺せる力を、ほんの数日前までは普通のおじさんだった人が手に入れてしまった。
悩むのも分からなくはないね…。
とは言えど、今の彼の症状だけなら、所謂「うつ病」と「燃え尽き症候群」だろうけども…。」
魔女さんはご主人様の心の声から聞こえてきた情報を代弁して伝えてくれた。
「ご主人様…。オレも確かに忘れていた…。
きっと、オレのこと可愛がってくれたり何か一緒に買い物や食事してる時の姿が本当の無理してない時の姿なんだろうな。
ご主人様、怒るとすごく怖いけど起こり慣れてないんだろうなとかそういう時がある。
起こった後すごく落ち込んでたりする時もあったし…。」
「彼は優しい子だからね。誰かと戦うのも本当はあまり好きじゃないんだろうなって感じる時は多々あったよ。
何度か模擬戦とかもしてきたけど、彼は私達への攻撃も比較的傷を付けないようにとかそういう気を使って戦っていたりもしたしね。
そう言うのも重なったりして余計に気疲れしてしまったんだろう…。
本当なら私達が彼をもっと支えてあげるべきだったのかもしれない。
甘え過ぎても居たし、この10日あまりの間に彼の必要性も僅かながらに減ってしまったりもしただろうし。」
「ご主人様は本当に思ってることを口に出さないからな…。どれだけ心に傷が溜まってたとしても…。
色々と無理させちまってたんだな…オレたち…。
なぁ…。どうすれば良いと思う…?」
魔女さんと話し合ってみる。
オレはそう言う男性に対しての経験なんか全然ないし…。
魔女さんはそう言うの豊富そうだからアドバイスを受けてみようと聞いてみた。
「どうすれば良いか…か。とりあえず、そのドアを今すぐ蹴破って彼に抱きついてきて貰えるかい?
彼、このまま自分の世界に帰って、自分がこの世界に存在していた痕跡すら消滅させようとまで考え出してきてるから…。」
「なにっ!?嘘だろう…!?というかこのドアいくらくらいするんだ…?すごくたかそうだけど…。」
「気にしなくても良いよ。スペアなんて腐るほどある。
まぁ、気にせず蹴破りたまえ。」
オレは全力で部屋のドアを蹴破った。
そして、魔女さんに蹴破ったドアの前に立って見張ってもらってるうちに、説得を兼ねて服を脱いで、ベッドの中でご主人様の服も脱がして抱きついた。
ベッド越しに魔女さんに目で合図を送ると、魔女さんは優しく微笑んで立ち去り、その後暗幕で蹴破ったドアを隠してくれた。
ご丁寧に「音波遮断」スキル付与がなされた暗幕で…。
それってつまり…この状況だし…あわよくばやっちゃえってことか…?
だ、だめだだめだ!ベッドの中で服脱がして裸で抱き合ってるだけでこっちは心臓ばくばくなのに!!
でも…、改めて見るとご主人様は大人の男の人だけど…オレの腕の中に今いるご主人様はまるで幼い子どものようだ…。
弱々しく俺の胸に顔を埋めて、そのまま眠ってしまった。
眠って…………しまった………。
オレ…こんなに…勇気出したのに…。
わかってはいたよ…。そう言うの絶対しないし、今はそんな気持ちじゃないって…。
でも、ご主人様の恐怖の感情は安堵に変わってる…。
これにはオレも安心した。
はぁ…。前はプニプニだったのに鍛えられて硬くなった胸板に腹筋、オレに抱きついてる腕もいい筋肉が育ったのか柔らかい…。
やばいな…。すごくドキドキしてオレの方が眠れそうにない…。
というか、奴隷紋のせいなのかわからないけど、このまま襲われたいし、俺から襲いかかりたい…。
でも、そう言うのしたらご主人様は罪悪感で押しつぶされるタイプだろうしなぁ…。
きっと、「ご主人様が抱いてくれないなら俺からその辺の男に抱かれてやる!」なんて言いだしたら泣きだしちゃうようなタイプだ。
そう言うところも好きなんだけどな。
ただ、抑え込んでた感情が爆発するとこんなにも弱々しくなるんだな…。
いつもの明るさも優しさも全部ない虚無と悲しみだけ…。
こんな状態になっちまうほど、いろんな事を考えないようにして抑え込んでいたんだろうな。
「なんで…そんなに抑え込んじゃうんだよ…。
頼らないことや吐き出さないことは、優しさじゃないぞ…。ばか…。」
思わず声が漏れる。
そしてご主人さまをオレはまたぎゅっと抱きしめる。
「くる…くるし…っ!心地よいけど…息が…!」
「うわぁあっ!ごめんなさい!大丈夫か…?」
「うん…、まぁ…一応…。」
「どうだ?あまり大きくないけど…、オレの胸に顔埋めて…裸でベッドの中でだきしめあって…、元気出たか…?」
改めて口に出すとすごく恥ずかしいな…。
ご主人様も冷静になったのか、興奮と緊張と罪悪感が混ざったような感情が流れてきてる…。
ただ…さっきまでの恐怖とか悲しみの感情は感じない。
「うん…。まぁ…元気とは言い切れないけど、気持ちは大分落ち着いたよ。ありがとう。心配をかけたね。」
「んーんっ。ご主人様が少しでも落ち着いたならそれで十分だよ。なぁ、ご主人様。辛い時や考えてることがある時はちゃんと口から出さなきゃだめだぞ?
こうやって壊れちゃう前に…。」
またぎゅっと抱きしめて首筋に吸い付くようにキスをしてあげる。
ご主人様は首筋に吸い付くオレを抱きしめてくる。
「こんな所へのキスなんてどこで覚えてきたんだ君は…。」
「どことかないよ。オレがしたくなったからしてるだけ。うぅ…。思ったよりも興奮してるみたいだ。
色んなところにキスしたり吸い付きたくて堪らない…。
ご主人様に…抱かれたい…。」
ご主人様を見つめながら覆いかぶさるように抱きついて、胸板に頬ずりする。
ご主人様もさっきまでの感情は何処へやらで興奮してきてるのはわかってるんだ。
なのに、またそう言う感情までしっかりと抑え込んで来ている。
是が非でもオレに手を出さないようにしてる。
「むぅ…。ほんと頑なに抱いてくれないんだな…。」
「そりゃ…まぁ…。俺の心の中の倫理的にまだまずいかなと…。」
「じゃぁ…、せめて胸とか尻とか触ったり吸い付いたりしてくれよ。」
「触るのはまだ良いとしても、さすがに吸い付くのは…。」
ご主人様の手を取りオレの胸に触れさせる。
「これでも、少しづつは大きくなって来てるんだぞ?
まだまだ小さいかもだけど…。この前測ってもらったら1センチ増えてた!せーちょーきってやつだな!
逆に小さい胸と尻は今のうちに堪能しておいてくれないと、数ヶ月後には堪能できなくなっちまうかもだぞ?」
「まぁ…それは…その通りなんだけど…。タガが外れたら俺はまちがいなく、君を壊してしまうぞ…。」
「ご主人様が本当はとんでもなく性欲が強いのもわかってんだぞ。色んな感情が流れてくるんだから。
ご主人様アレだろ。溜まってると目の前の女でわりと妄想しちゃうタイプだろ。」
「言ってくれるなよ…。なるべくそう言うの抑えこんでるんだから…。一緒にお風呂はいってる時とか今この時も大変なんだから…。」
普段どうやって抑え込んだり処理してるかは知らないけど、母さんや魔女さんが使わせないとそのうち使えなくなっちゃうって言ってたな…。
「あんまり抑えるとEDって言う病気になるって母さんと魔女さんが言ってたぞ?だからEDにならないように、朝のあの大剣状態になってる時は触ってあげなさいって言われた。」
「何を仕込んでんだ君の親とあの魔女はっ!?
いやまぁ…確かにいざって時にEDは困るけど…。
そういや、初めてした時も緊張で立たなかったんだよな…。寝起きにやったんだっけ…。とかそう言う話は良いとして触るのはダメだって!」
「ダメ…なのか?オレには…触らせたくない…?」
「そりゃ…流石にそれはまずい。君にはなんというか来たるべき日まで出来る限り純潔であって欲しいくらいだ。わりと一線超えて来てるけど…。」
ご主人様がオレを大切に思ってくれてるのはわかる。
でも、こんだけ興奮してるのにお預けされてるオレの気持ちにもなって見て欲しい。
毎晩抱きしめられて寝てたら、成熟した大人の体に近づきつつあるオレだってムラムラが止まらなくなってくる。
「ご主人様、ご主人様がオレの事を大切に思ってそれ以上のことはしないようにしてる事はよくわかる。
だけどだな…。この奴隷紋のせいでオレは自分では絶頂できないし、ご主人様に抱きしめられてるだけでムラムラしてるんだぞ!いわゆる生殺しとか言うやつだ!
ご主人様がオレの事を大切に思うなら…その…だな…。
頼む…。せめて絶頂させてくれ…。
その…始めてアレが来てから特に体が疼いて仕方ないんだよ…。」
「頼む…。一線を越える覚悟をする時間と考える時間をくれ…。」
「ダメだ!ご主人様に考える時間あげたらまた今回みたいに考えすぎてへこみ出すもん!
誰が見てるわけでも咎めるわけでもないんだから、犯しちまおうぜ?一夜の過ちってやつをさ…。」
「待ちなさい。それは女の子側から言うセリフじゃないぞ…!」
オレは知ってるんだ。
ご主人様はこう言う冗談を繰り返していくうちに感情が元気になるって。
こうやって冗談でからかわれてるときは何気に嬉しい事も、オレがこうやって迫るとすごくきゅんって来てることも。
よくわかってるし知ってる。
「ご主人様…。触らせて?」
「触らせてなんて言われて素直に良いよ♪なんて言えるわけないでしょう!?俺の世界なら犯罪レベルなんだからさ。」
「わかった。じゃ、許可取らずに触る。」
ドキドキしながら握ってみる。
「えへへっ…。触っちゃった。」
「触られちゃった…。」
「抵抗してないじゃん。本当は触られたかったんだろ?ほらご主人様も好きなところ触ってよ。あーむっ♪」
そして俺はご主人様の首筋に甘く噛み付く。
そのまま吸い付いてみたりする。
なんかご主人様にあむあむするの気持ちいい。
だが、そんな事してたらご主人様はうつ伏せになって寝てしまった。
「あぁ!ずるいぞ!うつ伏せになったりさわったり握ったりできないじゃないかーっ!」
「これ以上の事されたら俺は我慢できる自信はない…。だからこうしてるの。」
「オレだってもう我慢できないんだよっ!いい加減押し倒して抱いてくれよっ!女の子にこんな事言わせるのか?そういうぷれいか?」
ふふふふふっ…。困ってる困ってる。
そういう言い方をすると弱いのもわかって来てるんだぞオレは。
なんせ、ご主人様の性奴隷だからなっ!
「たしかに…ここまで言わせるのはまずいよな…。
まぁ、お前なら俺の感情から分かる通り俺もその…すごくムラムラはしてるんだが…。
なんというか本当にまだ手を出すには早すぎると言うか…。せめてあと3年くらいはだな…。」
「オレも世間も更には親も良いって言ってんだから良いじゃないか。そんなにしたくないなら…、ご主人様が寝てるうちに入れたりしゃぶったりしちゃうぞ。」
「絶対にダメだぞ…。それは流石に…。」
「ふふっ…。ごめんごめん。ちょっとからかいすぎた。
でも、元気は出ただろ?ご主人様がこういうからかい方すると元気になるのはよーくわかってんだ。
こう言うの嫌いだとは思うけど、オレもご主人様の元気な顔、大好きだから。」
「……。悪いな。そう言う風な思いさせて。恥ずかしかったろ?」
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「結構…恥ずかしかった…。慣れない事は言うもんじゃないなっ。心臓ばくばくだし顔も真っ赤だ…。」
「まったく…。ほんとお前は俺の最高のパートナーだよ。大好きだよ。」
そしてお互いにまた抱きしめあった。
だけど、やっぱりご主人様はオレにそれ以上のことはせずそのまま寝てしまった。
ほんと…優しいんだから…。
優し過ぎるくらいに…さ。
「オレも…大好きだよ。」
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彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
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