その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第91話 謎を追え

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ひとまず先にギルマスちゃんに報告を済ませ、魔女さんにもこちらに来て頂き、ドール屋のお姉さんがオーガノイドになったこと、俺が居ない間に起きていた子供たちの昏睡事件の犯人だったことと、その件は解決した事、そして、そのまま敵のローブの男と共に消えた事ともう一つ。

「今回のオーガノイドは力を完全制御出来ていた。
木のフレームを使うことでね。」
「なるほどね…。ますます敵は隣国説が濃厚かなぁ。
あの国には、神を降ろしたり出来る木材細工の材料になる木があるんだよ。
時々この国にも承認経由の輸入品として流れて来ることもあるね。
晴明が残した神社の数々にも利用されているよ。
まぁ、ひとまずだがその木を使って作られたフレームなら石に宿らせた神獣の力を制御できるのも頷ける。
しかし…今回は蜘蛛のオーガノイド…。
アラクネの神獣とはまた珍しいものを…。
まぁ、ともかくこっちがうだうだしてる間に相手もやることは色々とやってたわけだ。」

それもあるが、あれだけ普通に見えていたドール屋さんが敵の組織の人間だったことも驚きだ。
いや…まだ確定事項ではないが…。
例えば、利害の一致。
そう言うタイミングでたまたま力を手に入れたこと。
俺と接触したこともあった故にある程度間近で俺の作ったものを見ていること。

実際、俺が手を加えたことで意思を持って動き出したドールもあるし…。

そう言えば…あのドール、戦いの間では見なかったな。店の商品のサンプルとして彼女の作った服を飾られていた子達も…。

「彼女はたしかに俺がこの街で関わったことのある人間の中でも少し特殊な部類になるか…。
彼女の作品であるドールに手を加えて、意識を持つドールを俺は作り出してしまったし。」
「なるほどね。そして、そこから君の技やスキルを自らも身に付けたのか…もしくは元々持っているスキルだったのか…。」
「ドールマスターとしてのスキル…みたいなことは言っていたな。」
「猫。彼女についての情報はどこまである?この街の長も務めていた君なら色々とわかるだろう?」

ギルマスちゃんが紙でまとめられた資料をバラバラしながら、重要そうな項目を抜粋して書き出している。

「手書きで残さなくても良いよ。最悪写真に収めるか、俺が自分のスマホにメモで打ち込むから。
わかったことだけ話してくれれば良い。
音声入力は…この世界の言葉に対しては役に立たないか。うん、写真にしよう。」
「にゃぁ…助かるにゃ。とりあえず色々とわかったことを簡潔に伝えさせて貰うにゃ。」

折り目をつけた資料のページを1つづつ開いて見せてくる。
俺はそれをスマホのスキャナ機能を利用して写真に収めていく。

「んと…。まず、彼女がこの街に来たのは約2ヶ月前にゃ。ダンジョン奥でゴブリンとオークの群れに襲われていた所を冒険者達が保護、完全に心身喪失状態だった為、直近の記憶を王宮魔導師により消去をしているにゃ。
担当した魔導師は中央皇国の魔導師だから問題はないと思うにゃが…、その魔導師についても調べておくにゃ。」
「それって…、つまりそういう事なのか…?」
「慰み者にされたのかも…にゃ…。傷は癒し記憶は消してなかったことにはしてるにゃが…。
彼女はこの街で働き出した時点で縫製技術とドールを製作する技術には長けていたそうにゃ。
発見時もドールはもっていたそうにゃし、そこも変なところはないにゃ。」
「何故ダンジョンに居たのかと出身地は?」
「んむ…。そこなのにゃ…。記録も無ければ、彼女自身も覚えていないそうなのにゃ…。
これについては王宮魔導師が記憶を消しすぎたのでは?という見解もあり、慎重に調書を取っているにゃが記憶消去魔法の使用ログを見る限りでも、たしかに消しすぎという要素はなかったにゃ。」

魔女さんがふむぅ…と考え事のある顔を浮かべる。

「あの時の子だったか。それについては、私も立会人として王宮魔導師の記憶を読み、一緒に確認したが…、たしかに記憶を消しすぎたという事は確認が取れず不問となった。
逆に彼女自身になにかかわいそうな記憶、もしくは人には言えない事情があったのかもしれないね。」
「なるほど…。つまり、亡命とかか?
この国は、他国の人間の受け入れはどうなっているんだ?神樹の輸入もあるくらいだし、戦争後は受け入れてると推察するが…。」
「あぁ。その通りさ。もちろん入国管理はあるけどね。
主に担当してるのは隣国と接してる猫の配下の入国審査官だ。」
「あぁ、そう言えば城から見える位置に港があったな。
あそこがそう言うわけか。」
「その通り。城下町や城とは大きな堀を隔てて離れさせてあるけどもね。無論、ローブの男についての記録も様々な機関で目撃情報を募ったが特になしだ。
仮に街や国に潜入するとしたら当然ローブは脱いで違和感の出ないような服装くらいはしてるだろうしね。
あのローブは何かしらの魔法術式が付与されたものと推察するが…。」

結局、あの男についての詳しい詳細は依然不明のまま…か。

「ドール屋さんがローブの男と接触したと思われる形跡も不明か…。そうとなると。」
「大型商店施設内の監視水晶の記録を見ても、特に彼女に何かそう言うものを渡すような物の姿は確認できてないにゃ。
商店街や露店街にも随所に監視水晶を設置してるにゃがこれも同様にゃ。」
「監視水晶…。俺の世界でいう監視カメラか。
その監視水晶が、外部から魔法で映像操作されている可能性は?
もし仮に、俺が泥棒とかなら監視カメラに映る映像を別の映像に差し替えるとか、なにかしら監視カメラに自分たちが写らないような細工を施すのは当然だ。
映像操作が出来ないなら、奇術師ばりのトリックでそこにあるものをないように写すと言うトリックは結構あるもんなだよ。
口で説明するのは難しいけどね。よくある手口なら扉の影で死角を作ったりとかだな。」
「死角…。むーん…そこにかんして言えば街中にも所々死角はあるにゃ。安全の為の名目として設置はしてるにゃが、当然ながら完璧ではないにゃ。」

ふむ…。ならば自分ならどうやって彼女を誘導し、力を与えるかを考えてみよう。
まず、彼女は直近においてはドールを大切にしない子供たちの魂を奪い、ドールに押し込めると言う行為を行っていた。
その行為を目撃して力を与えたか。
もしくはその逆か…。

力を与えてから彼女をたぶらかすとしたら…。

彼女の空白の記憶を置き換えて手駒に加えることからまずは考える。

では、逆に…彼女は初めから亡命をしていた者だとしたら?
いや、それならわざわざダンジョンの奥で慰み者にされる理由がない。

ならば…何者かに記憶を消された上で、ダンジョンの奥に連れてこられてそのまま放置されたとしたら?

これも違うか…。

仮に最初から手駒に加えるつもりだとしたら、わざわざ恨まれるような真似はしないだろう。

そうなると次は、最初から慰み者にもされていない、冒険者に救出されたのも演出、直近の記憶消去は事実としてこの国で働いていた理由としては、敵国が来るべき日に備えて送り込んだスパイだったから…。

うーん、これも違いそうだな。

もう一度整理だ。

何者かが関与しているとしたら…。
彼女の子どもたちへの恨みを知る。
その恨みを返せる力を与える?いや、魂の移動は初めからドールマスターとしての能力だと言っていた。
となると、やはり彼女の記憶がカギか…。

何かしらの懲罰か処分として、こちらの国のダンジョン内に出身地などに関する記憶を消して放置する。
救出された際に記憶消去と共に記憶を戻す。
記憶を取り戻した彼女が自分の力やスキルも思い出し、溜まってた鬱憤を晴らそうとこども達への報復を開始する。
それを見たうえでローブの男がバレないように石を与えた。

ドール屋さんが初めから黒だったってのはあまり考えたくもないが…。

「王宮魔導師については早急に調べてくれ。現在の所在地含めて。そいつ…、色々と匂うぞ。」
「ふむ…。確かに記憶消去と消去した記憶の復活は同じ魔法の流れだ。記憶消去と復活を同時並行していたとしたら確かにわかりようはないね。
だが、あの王宮魔導師は結構昔からいる人物だ。
戦争以前からね。
その可能性は低いと思うんだが…。」
「堕天使の件もある。知らないうちに中身が…なんて事もありえなくはないのがこの世界だと俺は認識している。
なんでも疑うのも良くないとはおもうけど…。
本音を言えば、ドール屋さんの事だけは信じておきたい。彼女は何かしら利用されてるだけなのじゃないかって…。」

盗賊ちゃんもにわかには信じたくないと言う顔をしている。

「とりあえず、今回のドール屋さんみたいに制御できるオーガノイドが現れだしたら、適当に攻撃してくる暴走オーガノイドより厄介な気がしないか?
力の制御ができない奴は強くても動きが単調だったが、力をの制御ができる奴は自分の力でいかに戦うかっていう戦法にも長けているだろうし…。
やりづらくはなりそうだ。」
「そうだな。盗賊ちゃんが言うように、俺や黒い雷帝のごとく力を制御して自分の意思で暴れ出されると今回の蜘蛛のようにバレずに大きな犯罪を…なんてことも可能になり得る。
早めに元を引きずり出して叩かないとだ。
この流れで敵さんが隣国の誰かじゃないって言う線はほとんど消えてるだろう?」
「まぁね。ただ、敵国のどんな人物かまでは絞れていない。
テロ組織的なものなのか、それとも本当に国が絡んでいるのか…。
元々隣国は好戦的な国だからね。
ただ、我々には驚異的な戦力があるからこそあれ以降再戦とはいかなかったわけで…。
君や魔王様を倒せる力を隣国が手に入れてきたとしたら、それこそ戦争開戦の合図となるだろう。」

戦争か…。俺はそれこそ学校の授業や戦争の爪痕を残した博物館や慰霊碑などで知っている程度だ。

本当の悲惨さを身を以て体験したことはない…。

知ってる人間が大勢殺される。
飢餓で苦しむ。
知り合いが戦場に駆り出され帰って来なくなる。

この世界の人たちはそれを経験しているんだよな…。

「戦争は繰り返してはいけない…。だが、その為に力を誇示して手を出せば国民の命はないぞと言うのもお互いにどうかってところはあるけどね。
私たちも厄災戦に置いては前線で戦っているよ。
皇国のギルマス、当時は王宮近衛騎士団団長もね。」
「あとはこの西の国の先代のギルマスもにゃ。
爆炎のオーガと恐れられた細身長身マッチョの屈強なドワーフとエルフのハーフさんだったんにゃけどめちゃくちゃ強かったのにゃ。
振るう蹴りや拳はその名の通りド派手な爆炎と業火を纏うという事で。
にゃーもそれを引き継いだのにゃよ。」
「その先代は?」
「厄災戦の時に亡くなってるにゃ。悲惨なものだったにゃ…。倒れてきた城壁から逃げ遅れた子供をかばって下敷きに。
なんとか逃げられると言うところで敵の重力魔法で…。」

重力魔法…?

「ギルマスちゃん。その重力魔法の使い手について詳しく。
ローブの男、そいつも重力魔法を使っていたんだよ。」
「にゃ…?それは本当か賢者!話せ!詳しく聞かせろ!!」

その話をした途端、バチっと雷光が走りギルマスちゃんがビーストモードに変身する。

「抑えろ、猫。その感情の高ぶる理由は痛いほどわかっているが…。抑えるんだ…。
まだ、敵があの時のものと決まったわけじゃない。
だが…そうだな…。確かに可能性は一気に高まったか…。
あの男は、重力魔法、神霊支配術、死霊魔術、精神操作系の魔法、錬金術と様々な分野に精通していた。
戦争終結後にどうなったかは知られていないが、少なくとも殺されてはいない筈だ。
確かに…あの男なら様々な非道な技で人々の心を操り利用していたり、オーガノイドに変身させるためのアイテムを作り出していたとしても違和感はない…。
となればだ…。」
「どうやってこの国に侵入したか、どこで様々な技術を盗んだか…。そこも1つの焦点になり得るだろうな。
あいつは転移門ことゲートの魔法も使える。
ゲートは魔族と言うかマオちゃんたち上級幹部クラスの使える魔法の筈。
実際は魔石を利用したアイテムで行っていたようだけど…。それが漏洩した事も考えられる。
敵の技術に関しては、一部は俺に関する研究資料が盗まれた事からだろうけど、転移門ことゲートの魔法はそれ以前から敵は使っていた。
まてよ…。確か、転移門を最初に設置していたのは…。」

皆が顔を見合わせる。

「中央…皇国…。まさか…。猫!姫様からの返事は?」

\アイヨー!アイヨー!/

「ちょうど今来たみたいにゃ!えと…今ここに向かうとあるにゃ。」

ギルド内の転移門を通り皇女殿下が現れる。

「すみません。急ぎ報告をせねばならないと思い、急に来訪させて頂きました。ひとまず、重要な話だけ…。
件の王宮魔導師なのですが…。今朝方遺体で見つかりました。全身を何か小さい生き物に食い散らかされたような跡がありましたが…。
驚くべきことに死後3ヶ月は経過していると見られたとの事なのです…。
ですがそうなると、あの時記憶消去を行なったものが誰か?と言うことに関してのつじつまが合いません…。」
「となると、やはり大分前からこの国にはローブの男が国の重要人物になりすまし侵入していた可能性が高いな…。そして、俺がこの世界に現れたのを機に様々な情報や研究資料、俺に関する情報などを基に着々とこの国を傾ける準備を始めていたと言うことか…。」

と話していると、俺たちの後ろの水手紙がザーーっと音を立ててメッセージを映し出す。

『ダイケンジャサマ。ソウメイナアナタサマデアレバ、ソロソロコトノシンジツニタドリツイタコロアイデアリマショウ。チュウオウコウコクヘキナサイ。
ワレラノライテイガアナタヲオマチシテイマス。』

「敵さん自ら答え合わせの回答か。皇女殿下。
見ての通りだ。いつからかは知らないが、この国は敵国のスパイの侵入を許していたと言う事だ。
国家を転覆させるほどの大悪党が、力を手に入れるまでずっと何年もな。
そして、申し訳ない…。俺の存在はやはり事の発端になってしまったみたいだ…。ここは責任を持って…。」
「まぁた君はそう言うことを言い出す…。やめたまえ。
そもそも、君を今の立場に仕立て上げたのは私だ。
そうなれば、私にも責任はある。
猫が彼が異世界人であることを隠し通してればまた違ったかもしれない。誰が悪いもない。強いて言うならみんな悪い。
てな訳で、共に責任を取ろうといこうじゃないか。
付き合うよ賢者くん。」

仲間たちへ一斉送信メールを送る。

「ひとまず、ここに全員集合して一気に乗り込むぞ。
敵も雷帝一人とは限らないだろうからな。」

所謂ボスラッシュ的な展開が待っているやもしれないしな…。
仲間は多いにこしたことはないだろう。

しかし…。やっぱりこうなって行くんだな。
予想通り過ぎるのも考えものだ。

まぁ仕方ない。平穏な毎日を取り戻せるように、ヒーローになって来ますかね!
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