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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。
第92話 キカイなコウモリ男
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みんなで一斉に城へと転移し、皇女殿下の王室へと侵入するが弾かれてしまった。
おそらく、転移門自体を塞がれたのだろう。
とは言え、もはやまともに城に行くのもクソ面倒なのでひとまず皇国ギルドに移動する。
「来ると思っていましたよ皆様。お早い決断で助かりました…。」
「皇国のギルマスさん、様子からするに事情は把握してる感じかな?」
「えぇ。皇女殿下が城を離れたタイミングで、城は完全に敵の手に落ちました。
城に居た騎士団達も皆オーガノイドに変えられています。
自我が無くなるのは時間の問題でしょう。
ですので、あなた達が早急に来てくれた事は実に助かりました。私の不手際です…。
あっという間の出来事でした…。
たまたま滞在していたA級およびS級冒険者の一部と共に城に向かいましたが…、皆軽くあしらわれその場で敵の手に落ちました。
私はなんとか洗脳を受ける前に逃げられましたが…。
このオーガノイドの石は厄介ですね。
破壊しようとしても心臓に直結しているために、自害せざるを得ないなと今苦悩していたところです。」
ギルマスさんが胸元をバサッとはだける。
「すみません野郎の胸板とか興味ないんでやめてもらえます?」
「こちらこそすみません。状況的に察してますよね?今冗談言う空気でした?僕のこの雄っぱいを見てください!!」
「早くその汚い乳首しまってくれよ。黒ずみすぎて硬くなってんじゃん。」
「えぇ、ですからオーガノイドの乳首…じゃない、オーガノイドの核石を埋め込まれてしまったのですよ。
と言うわけで切り離していただけますか?自我のあるうちに。」
勇者ちゃんが前に出ると、白髪の騎士の姿へと変身し剣先で軽く石を突き破壊して行く。
「早くその汚いものをしまってくれるかギルマス。私はあなたの乳首を見るくらいなら大賢者の乳首を見て触って吸って舐め回したいぞ!」
「勇者ちゃんステイ。」
「わんっ!」
「よーしよしよし。そのままジッとしていてくれ。」
しかしまぁ、あっさりとオーガノイドの核石のみを粉砕しおる…。
さすがは勇者だ。
「いやぁ…助かりましたよ。最悪、ベヒーさんに一思いに痛みもないまま殺してもらおうと思っていたので。」
「いやぁ…俺も勇者ちゃんがこうも瞬殺できる力量があることに驚いたよ。」
「オーガノイドの核石が露出していたからな!
その場合は神気を流し込めば核石だけ破壊できるのだ!勢いが良すぎると心臓もグサッとやりかねないけどな!」
「あなたの力量が神業レベルで助かりましたよ…。
ご丁寧に破壊と同時に治癒魔法までかけて頂いて…。」
また脱ごうとしたのでド突いて止める。
「もうええわ。さてと城に転移できなった時点で色々覚悟はしていたが…、街中にはオーガノイドは発生していない雰囲気か?」
「えぇ。今のところは…。そのかわり、城内はどうなっているか…。敵は貴方を討つ事を持って我が国への完全な宣戦布告とでも思っているんでしょうかね?」
「うーーーーーーん……。ねぇ皇女殿下。」
「だめですよ。」
「まだ何も言ってない。」
「城ごと敵を全部吹っ飛ばしていい?明日から俺と一緒のベッドで寝ていいからという提案は大変魅力的ですが…。」
「そこまで言ってねぇよ。だよなぁ。城ごとぶっ飛ばすのはNGよなぁ…。」
一体何人のオーガノイドを相手にせにゃならんのか…。
「まぁ、量産型の敵なんか速攻で倒せるだろうが、城無傷でってのは無理だろう…。
マオちゃんとき見たくあとで直すとかじゃダメ?」
「おいマスター!それ直すのワシだろう!?あれ結構大変なんだぞ!それはノー!ノープランだ!」
ちっ…。だめか…。
楽したかったのに…。
「あとほら…。そんなにあっさり倒せたら敵も立場ないだろう…。あっちは間違いなく調子乗ってるぞ…。」
「だから良いんじゃねぇか…。ミロちゃん。
城を一切破壊する事なく城内で万の軍勢を瞬殺する大規模攻撃は可能か?」
『はい。十分可能です。城そのものを使えばよろしいかと。城には強度確保のために内部に鉄骨が張り巡らされています。
無論、通常は魔法障壁に保護されており外部から内部に至る魔法など当然使えません。ですが、雷帝の力があれば障壁を突破し、内部の雑魚を瞬殺、核石の破壊は余裕です。ご安心を。私が貴方をサポートします。』
「!?何それ賢者!ブレスレットが喋ってる!面白い!」
戦士ちゃんが珍しくテンション上がってる。
「あぁ。魔鉄鋼のチャームと革紐を神牛系モンスターのに変えたらこの通り。パワーアップして喋るようになったんだ。」
「へぇー。面白いね!ミロちゃんっていうの?」
『正確には弥勒です。ご自由にお呼びいただいて構いませんよ。戦士様。」
「よろしくねミロク。貴方も私たちの仲間だね!」
『そのように認識頂けるのは大変光栄です。
では、この後の戦いも張り切っていきましょう。』
さて、そいじゃぁ城へ乗り込もうとしますかねぇ。
「うっし!城まではいつも通り俺様が運べば良いよなマスター!いつも通り荷台だけ頼む!」
てな訳でいつも通り広いところでバイクを変形させ荷台を生成し、変身したケロちゃんに繋ぎ城まで一気に駆け抜けてもらった。
3分もかからず到着できるスピードなのは最高である。
城門前の段階でオーガノイドが複数待ち構えていた。
「ふむ…。まぁ、予想はしていたが…。多いな。
というか城門から城の入り口にかけてこれだけ居るとはなぁ…。仕方ない…。一気に吹っ飛ばすか。
ミロちゃん、制御を頼む。」
俺は雷帝にすぐさま変身し空中浮遊すると、雷の塊を複数生成する。
そして、雷の塊から一気に地上の雑魚オーガノイドの群れめがけて白い雷光を落として行く。
辺り一面に耳をつんざく轟音が響くと、オーガノイドの群れは見事にただの人間に戻っていた。
「よっし、次は城の外壁を通して内側の雑魚どもを…。」
『スキル 感覚強化を発動します。壁に手を触れてください。電磁ノイズと超音波の変化を利用し、城内の視覚を生成します…。成功しました。』
「おぉ…。すげぇもんだな。城の内部が手に取るように感じ取れる。なるほど…。どこにどんな敵がいるかも丸わかりだな。さて…、とりあえず速攻で潰せる雑魚だけは白雷でさっさと人に戻しちまうか…。」
そのまま城の外壁を通して城内にいる雑魚ども一気に白雷で仕留めようとする。
「めんどくせぇな…。城を量子分解しないレベルで城の中をすり抜けるような大規模な雷とか撃てねぇかな…。」
『雷帝では無理です。ですが、霊的な炎を操る炎皇と雷帝のハイブリッドモード、火雷神であれば可能です。』
「おいおい。最初からそれで良かったじゃないか…。」
『…………。提案されませんでしたので。』
「自分のせいじゃないってか!?まったく…。まぁ良いや。やれるよなミロちゃん。」
『当然ですマスター。火雷神モードを起動します。』
ファイアクォーツを発動させ全身に赤い炎の文様が入った火雷神モードに変身した俺は、インフィニティブレードに炎と雷の神気を纏い、城丸ごと斬り飛ばせるサイズの大剣を生成する。
「俺は面倒なことが大っ嫌いなんでな。さっさと終わらせて帰って大好きな子とイチャイチャさせてもらうぞ?
オラァァァアアッ!!」
ブォンブォンブォンッと空中で剣を三連撃。
「何か大きいのが来ますね。我等がクロ、そして幹部の皆様方。変身なさっておいてください。石を破壊されないようにね。まぁ、この王室にいるものは問題ないでしょうが…。」
ローブの男は特殊な防御障壁魔法を展開して攻撃に備える。
斬撃は城の城壁をすり抜け、城の内部にいる雑魚オーガノイド達をいとも容易く浄化し蹴散らしていった。
「デタラメですねぇ…。流石は大賢者様です。
いくら使い捨ての雑魚とはいえ、近衛騎士団オーガノイド軍団がこうも容易く全滅となると私もいささかショックですよ。さて…。皆さん、彼らを迎え撃つ準備は如何でしょう?すぐにでも来ますよぉ?」
「まずは俺が行こう。大賢者…。調子に乗ってる奴に一発入れてみたいんでな!」
「えぇ、では頼みますよ。バット。」
バットと呼ばれた男が王室を出て行く。
「さぁて…。コウモリの力を使えばわざわざ変身しなくても敵の居場所くらいはわかるもんだが…わかる…もんだが…。あいつら…緊張感なさ過ぎんだろ…。
国家の一大事だってのがわかってんのか…。
しかも戦力外の姫様同伴って…。
っかぁー!俺ら舐められ過ぎだろう!!」
「あぁ。舐めてるよ。だからお前は今、オレが後ろにいる事にすら気付けず首元にナイフを突きつけられてるんだ。ご主人様の意向で命を取る気はない。
引いてくれ。」
「おーい…マジかよ…。やるねぇお嬢ちゃん。オジさんびっくりだよ。ただ、流石にこのまま負けたら恥ずかしいからさ、せめて変身はさせて貰うよ?」
バットが石を発動させて、大量の小さいコウモリに変身してナイフから抜けると、小さいコウモリがあつまり、コウモリの仮面を纏ったスラッとした燕尾服の執事のような見た目に変身する。
「おぉい…なんだこの見た目は…。オジさんこんな姿になるなんて聞いてねぇぞ…。まぁ良いや。悪いなお嬢ちゃん、せっかくなんで力を試させてくれよ。まだろくに使ったことなくてよ。」
「自我がハッキリしてる…。ドール屋さんと同じで力を制御しているのか…。」
「あぁ。幹部クラスにだけは石に力を制御するためのフレームがつけられている。
つっても、幹部なんてまだ俺以外にはスパイダーとスカル、後はクロしかいねぇけど…。」
盗賊がナイフを構える。
「クロ…ってのは雷帝のことか?すると…スカルがローブの男か。」
「ご名答!頭良いねぇお嬢ちゃん!
名前の割にやることが頭悪い大賢者さんとは大違いだ。
流石にさっきの3連撃はビビったぜ。
雑魚どもは一気にやられちまったからな。
さてと…んじゃそろそろ、オジさんと遊ぼうぜ?お嬢ちゃん。」
「1つ聞かせてくれ。アンタがその力を手に入れてあいつの配下にいるのはアンタの意思なのか?」
多分仮面の奥でキョトンとした顔をしたであろうバット。
バットは笑いながら語り出す。
「ハハハハハハっ!その考えを持ってるってこたぁ、クロとスパイダーに関しては察してるってことか。
その通り。これは俺の意思だ。オジさんはな。
もうずっと何年もA級冒険者やってんだ。
S級スキルに目覚めなくてこうやってずっとな。
知ってるぜぇ?大賢者様のところのお嬢さん方はアンタも含めてS級スキル持ちの強者だってな。
だからよ、オジさんも手っ取り早く強くなりたくてつい力に手を伸ばしちまったわけだ。
他の拒絶した連中は雑魚として利用され、俺みたいに求めた奴は幹部に。
まぁ、オジさんも適当なところで離反するつもりなんだけどな。」
「そうか。なんだ、アンタ本当は良い人なんだな。
なんか戦いたくなくなって来た。」
バットも武器らしい武器は大して構えていない。
「そうか。お嬢ちゃんを見ててわかった。大賢者様も結構良い奴みたいだな。だが、お嬢ちゃん。
スカルの野郎がどこからどう見てるかわからない。
とりあえず、戦ってるフリだけでもしてくれ。
オジさんはすぐにやられたー!ってやるから。
なんつーか、やっぱダメだ。お嬢ちゃんみたいなお子様相手にまともに戦えってのが無理だ。
ま、だからこそA級で何年もくすぶってたのかもだけどな。
とりあえずだ、俺を倒したらさっさと王室へ向かえ。
そんで、スカルに操られてるスパイダーの嬢ちゃんとクロの坊主を助け出してやってくれ。
あんなクソ野郎に利用されたままなんて、可哀想だからな。」
「オジさん、やっぱ良い奴だな。わかったよ。
とりあえず…サッと倒させてもらうぞ?」
盗賊が両手に悪魔の腕を纏い、全身を黒い影で覆って行く。
首に巻いたマフラーも影により悪魔の翼のように変質していく。
「ウカノミタマノカミ!!」
そして、ウカノミタマノカミを降ろすと、ふさふさの尻尾と狐耳が生え、黒い影から白い狐の獣人のような姿をした盗賊が現れる。
なお、その両手は白い獣の腕に変化し、首のマフラーも白い翼へと変質していた。
「うーん、同時に発動するとこうなるのか…。禍々しさは何処へやら…だな…。まぁ良いか。」
「へぇ、随分と可愛らしいじゃねぇか。なでなでしてやろうか?」
「オレを撫でて良いのはご主人様だけだぜ?」
そう言うと俊敏な動きで、バットへと一撃を入れようと高速移動を開始する盗賊。
だが、しかし近づいた瞬間足払いで転ばされてしまった。
「おいおい。こんなもんか?俺のコウモリの力は万能でな。超音波の変化で敵さんの位置や距離が手に取るようにわかる。
あと、超音波ってすげぇんだぜ?
こう、ナイフに超音波を流しながら振り回すとだな…。」
背中から取り出したナイフを超音波で微細振動させながら、城の壁を斬りつける。
「とまぁこんな感じで、バターみたいに割となんでもサクサク切れるんだよ。それを応用したおじさんの必殺技がこれだ。」
ポケットから小さな小瓶を取り出す。
小瓶の中には大量の鋭利なガラス片が入っていた。
「当たると死ぬぞ?お嬢ちゃん。ちゃんと避けてくれよ。」
その中身を空中にばらまくと、コウモリの能力で空中で超音波振動させ、弾丸のような速度で高速で放ってくる。
「避けろって…こんな濃い弾幕と速度じゃかわせるかよ!」
そして、大量のガラス片が盗賊へと迫るのであった。
おそらく、転移門自体を塞がれたのだろう。
とは言え、もはやまともに城に行くのもクソ面倒なのでひとまず皇国ギルドに移動する。
「来ると思っていましたよ皆様。お早い決断で助かりました…。」
「皇国のギルマスさん、様子からするに事情は把握してる感じかな?」
「えぇ。皇女殿下が城を離れたタイミングで、城は完全に敵の手に落ちました。
城に居た騎士団達も皆オーガノイドに変えられています。
自我が無くなるのは時間の問題でしょう。
ですので、あなた達が早急に来てくれた事は実に助かりました。私の不手際です…。
あっという間の出来事でした…。
たまたま滞在していたA級およびS級冒険者の一部と共に城に向かいましたが…、皆軽くあしらわれその場で敵の手に落ちました。
私はなんとか洗脳を受ける前に逃げられましたが…。
このオーガノイドの石は厄介ですね。
破壊しようとしても心臓に直結しているために、自害せざるを得ないなと今苦悩していたところです。」
ギルマスさんが胸元をバサッとはだける。
「すみません野郎の胸板とか興味ないんでやめてもらえます?」
「こちらこそすみません。状況的に察してますよね?今冗談言う空気でした?僕のこの雄っぱいを見てください!!」
「早くその汚い乳首しまってくれよ。黒ずみすぎて硬くなってんじゃん。」
「えぇ、ですからオーガノイドの乳首…じゃない、オーガノイドの核石を埋め込まれてしまったのですよ。
と言うわけで切り離していただけますか?自我のあるうちに。」
勇者ちゃんが前に出ると、白髪の騎士の姿へと変身し剣先で軽く石を突き破壊して行く。
「早くその汚いものをしまってくれるかギルマス。私はあなたの乳首を見るくらいなら大賢者の乳首を見て触って吸って舐め回したいぞ!」
「勇者ちゃんステイ。」
「わんっ!」
「よーしよしよし。そのままジッとしていてくれ。」
しかしまぁ、あっさりとオーガノイドの核石のみを粉砕しおる…。
さすがは勇者だ。
「いやぁ…助かりましたよ。最悪、ベヒーさんに一思いに痛みもないまま殺してもらおうと思っていたので。」
「いやぁ…俺も勇者ちゃんがこうも瞬殺できる力量があることに驚いたよ。」
「オーガノイドの核石が露出していたからな!
その場合は神気を流し込めば核石だけ破壊できるのだ!勢いが良すぎると心臓もグサッとやりかねないけどな!」
「あなたの力量が神業レベルで助かりましたよ…。
ご丁寧に破壊と同時に治癒魔法までかけて頂いて…。」
また脱ごうとしたのでド突いて止める。
「もうええわ。さてと城に転移できなった時点で色々覚悟はしていたが…、街中にはオーガノイドは発生していない雰囲気か?」
「えぇ。今のところは…。そのかわり、城内はどうなっているか…。敵は貴方を討つ事を持って我が国への完全な宣戦布告とでも思っているんでしょうかね?」
「うーーーーーーん……。ねぇ皇女殿下。」
「だめですよ。」
「まだ何も言ってない。」
「城ごと敵を全部吹っ飛ばしていい?明日から俺と一緒のベッドで寝ていいからという提案は大変魅力的ですが…。」
「そこまで言ってねぇよ。だよなぁ。城ごとぶっ飛ばすのはNGよなぁ…。」
一体何人のオーガノイドを相手にせにゃならんのか…。
「まぁ、量産型の敵なんか速攻で倒せるだろうが、城無傷でってのは無理だろう…。
マオちゃんとき見たくあとで直すとかじゃダメ?」
「おいマスター!それ直すのワシだろう!?あれ結構大変なんだぞ!それはノー!ノープランだ!」
ちっ…。だめか…。
楽したかったのに…。
「あとほら…。そんなにあっさり倒せたら敵も立場ないだろう…。あっちは間違いなく調子乗ってるぞ…。」
「だから良いんじゃねぇか…。ミロちゃん。
城を一切破壊する事なく城内で万の軍勢を瞬殺する大規模攻撃は可能か?」
『はい。十分可能です。城そのものを使えばよろしいかと。城には強度確保のために内部に鉄骨が張り巡らされています。
無論、通常は魔法障壁に保護されており外部から内部に至る魔法など当然使えません。ですが、雷帝の力があれば障壁を突破し、内部の雑魚を瞬殺、核石の破壊は余裕です。ご安心を。私が貴方をサポートします。』
「!?何それ賢者!ブレスレットが喋ってる!面白い!」
戦士ちゃんが珍しくテンション上がってる。
「あぁ。魔鉄鋼のチャームと革紐を神牛系モンスターのに変えたらこの通り。パワーアップして喋るようになったんだ。」
「へぇー。面白いね!ミロちゃんっていうの?」
『正確には弥勒です。ご自由にお呼びいただいて構いませんよ。戦士様。」
「よろしくねミロク。貴方も私たちの仲間だね!」
『そのように認識頂けるのは大変光栄です。
では、この後の戦いも張り切っていきましょう。』
さて、そいじゃぁ城へ乗り込もうとしますかねぇ。
「うっし!城まではいつも通り俺様が運べば良いよなマスター!いつも通り荷台だけ頼む!」
てな訳でいつも通り広いところでバイクを変形させ荷台を生成し、変身したケロちゃんに繋ぎ城まで一気に駆け抜けてもらった。
3分もかからず到着できるスピードなのは最高である。
城門前の段階でオーガノイドが複数待ち構えていた。
「ふむ…。まぁ、予想はしていたが…。多いな。
というか城門から城の入り口にかけてこれだけ居るとはなぁ…。仕方ない…。一気に吹っ飛ばすか。
ミロちゃん、制御を頼む。」
俺は雷帝にすぐさま変身し空中浮遊すると、雷の塊を複数生成する。
そして、雷の塊から一気に地上の雑魚オーガノイドの群れめがけて白い雷光を落として行く。
辺り一面に耳をつんざく轟音が響くと、オーガノイドの群れは見事にただの人間に戻っていた。
「よっし、次は城の外壁を通して内側の雑魚どもを…。」
『スキル 感覚強化を発動します。壁に手を触れてください。電磁ノイズと超音波の変化を利用し、城内の視覚を生成します…。成功しました。』
「おぉ…。すげぇもんだな。城の内部が手に取るように感じ取れる。なるほど…。どこにどんな敵がいるかも丸わかりだな。さて…、とりあえず速攻で潰せる雑魚だけは白雷でさっさと人に戻しちまうか…。」
そのまま城の外壁を通して城内にいる雑魚ども一気に白雷で仕留めようとする。
「めんどくせぇな…。城を量子分解しないレベルで城の中をすり抜けるような大規模な雷とか撃てねぇかな…。」
『雷帝では無理です。ですが、霊的な炎を操る炎皇と雷帝のハイブリッドモード、火雷神であれば可能です。』
「おいおい。最初からそれで良かったじゃないか…。」
『…………。提案されませんでしたので。』
「自分のせいじゃないってか!?まったく…。まぁ良いや。やれるよなミロちゃん。」
『当然ですマスター。火雷神モードを起動します。』
ファイアクォーツを発動させ全身に赤い炎の文様が入った火雷神モードに変身した俺は、インフィニティブレードに炎と雷の神気を纏い、城丸ごと斬り飛ばせるサイズの大剣を生成する。
「俺は面倒なことが大っ嫌いなんでな。さっさと終わらせて帰って大好きな子とイチャイチャさせてもらうぞ?
オラァァァアアッ!!」
ブォンブォンブォンッと空中で剣を三連撃。
「何か大きいのが来ますね。我等がクロ、そして幹部の皆様方。変身なさっておいてください。石を破壊されないようにね。まぁ、この王室にいるものは問題ないでしょうが…。」
ローブの男は特殊な防御障壁魔法を展開して攻撃に備える。
斬撃は城の城壁をすり抜け、城の内部にいる雑魚オーガノイド達をいとも容易く浄化し蹴散らしていった。
「デタラメですねぇ…。流石は大賢者様です。
いくら使い捨ての雑魚とはいえ、近衛騎士団オーガノイド軍団がこうも容易く全滅となると私もいささかショックですよ。さて…。皆さん、彼らを迎え撃つ準備は如何でしょう?すぐにでも来ますよぉ?」
「まずは俺が行こう。大賢者…。調子に乗ってる奴に一発入れてみたいんでな!」
「えぇ、では頼みますよ。バット。」
バットと呼ばれた男が王室を出て行く。
「さぁて…。コウモリの力を使えばわざわざ変身しなくても敵の居場所くらいはわかるもんだが…わかる…もんだが…。あいつら…緊張感なさ過ぎんだろ…。
国家の一大事だってのがわかってんのか…。
しかも戦力外の姫様同伴って…。
っかぁー!俺ら舐められ過ぎだろう!!」
「あぁ。舐めてるよ。だからお前は今、オレが後ろにいる事にすら気付けず首元にナイフを突きつけられてるんだ。ご主人様の意向で命を取る気はない。
引いてくれ。」
「おーい…マジかよ…。やるねぇお嬢ちゃん。オジさんびっくりだよ。ただ、流石にこのまま負けたら恥ずかしいからさ、せめて変身はさせて貰うよ?」
バットが石を発動させて、大量の小さいコウモリに変身してナイフから抜けると、小さいコウモリがあつまり、コウモリの仮面を纏ったスラッとした燕尾服の執事のような見た目に変身する。
「おぉい…なんだこの見た目は…。オジさんこんな姿になるなんて聞いてねぇぞ…。まぁ良いや。悪いなお嬢ちゃん、せっかくなんで力を試させてくれよ。まだろくに使ったことなくてよ。」
「自我がハッキリしてる…。ドール屋さんと同じで力を制御しているのか…。」
「あぁ。幹部クラスにだけは石に力を制御するためのフレームがつけられている。
つっても、幹部なんてまだ俺以外にはスパイダーとスカル、後はクロしかいねぇけど…。」
盗賊がナイフを構える。
「クロ…ってのは雷帝のことか?すると…スカルがローブの男か。」
「ご名答!頭良いねぇお嬢ちゃん!
名前の割にやることが頭悪い大賢者さんとは大違いだ。
流石にさっきの3連撃はビビったぜ。
雑魚どもは一気にやられちまったからな。
さてと…んじゃそろそろ、オジさんと遊ぼうぜ?お嬢ちゃん。」
「1つ聞かせてくれ。アンタがその力を手に入れてあいつの配下にいるのはアンタの意思なのか?」
多分仮面の奥でキョトンとした顔をしたであろうバット。
バットは笑いながら語り出す。
「ハハハハハハっ!その考えを持ってるってこたぁ、クロとスパイダーに関しては察してるってことか。
その通り。これは俺の意思だ。オジさんはな。
もうずっと何年もA級冒険者やってんだ。
S級スキルに目覚めなくてこうやってずっとな。
知ってるぜぇ?大賢者様のところのお嬢さん方はアンタも含めてS級スキル持ちの強者だってな。
だからよ、オジさんも手っ取り早く強くなりたくてつい力に手を伸ばしちまったわけだ。
他の拒絶した連中は雑魚として利用され、俺みたいに求めた奴は幹部に。
まぁ、オジさんも適当なところで離反するつもりなんだけどな。」
「そうか。なんだ、アンタ本当は良い人なんだな。
なんか戦いたくなくなって来た。」
バットも武器らしい武器は大して構えていない。
「そうか。お嬢ちゃんを見ててわかった。大賢者様も結構良い奴みたいだな。だが、お嬢ちゃん。
スカルの野郎がどこからどう見てるかわからない。
とりあえず、戦ってるフリだけでもしてくれ。
オジさんはすぐにやられたー!ってやるから。
なんつーか、やっぱダメだ。お嬢ちゃんみたいなお子様相手にまともに戦えってのが無理だ。
ま、だからこそA級で何年もくすぶってたのかもだけどな。
とりあえずだ、俺を倒したらさっさと王室へ向かえ。
そんで、スカルに操られてるスパイダーの嬢ちゃんとクロの坊主を助け出してやってくれ。
あんなクソ野郎に利用されたままなんて、可哀想だからな。」
「オジさん、やっぱ良い奴だな。わかったよ。
とりあえず…サッと倒させてもらうぞ?」
盗賊が両手に悪魔の腕を纏い、全身を黒い影で覆って行く。
首に巻いたマフラーも影により悪魔の翼のように変質していく。
「ウカノミタマノカミ!!」
そして、ウカノミタマノカミを降ろすと、ふさふさの尻尾と狐耳が生え、黒い影から白い狐の獣人のような姿をした盗賊が現れる。
なお、その両手は白い獣の腕に変化し、首のマフラーも白い翼へと変質していた。
「うーん、同時に発動するとこうなるのか…。禍々しさは何処へやら…だな…。まぁ良いか。」
「へぇ、随分と可愛らしいじゃねぇか。なでなでしてやろうか?」
「オレを撫でて良いのはご主人様だけだぜ?」
そう言うと俊敏な動きで、バットへと一撃を入れようと高速移動を開始する盗賊。
だが、しかし近づいた瞬間足払いで転ばされてしまった。
「おいおい。こんなもんか?俺のコウモリの力は万能でな。超音波の変化で敵さんの位置や距離が手に取るようにわかる。
あと、超音波ってすげぇんだぜ?
こう、ナイフに超音波を流しながら振り回すとだな…。」
背中から取り出したナイフを超音波で微細振動させながら、城の壁を斬りつける。
「とまぁこんな感じで、バターみたいに割となんでもサクサク切れるんだよ。それを応用したおじさんの必殺技がこれだ。」
ポケットから小さな小瓶を取り出す。
小瓶の中には大量の鋭利なガラス片が入っていた。
「当たると死ぬぞ?お嬢ちゃん。ちゃんと避けてくれよ。」
その中身を空中にばらまくと、コウモリの能力で空中で超音波振動させ、弾丸のような速度で高速で放ってくる。
「避けろって…こんな濃い弾幕と速度じゃかわせるかよ!」
そして、大量のガラス片が盗賊へと迫るのであった。
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前世を思い出したセレンディアだが、事故の衝撃で記憶を失くしていた……
前世の自分を含む人物の記憶だけが消えているようです。
転生した先の記憶すら全く無く、頭に浮かぶものと違い過ぎる世界観に戸惑っていると……?
婚約破棄された宰相です。 正直、婚約者も宰相も辞めたかったので丁度よかったです
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内容紹介
「婚約破棄だ! そして宰相もクビだ!」
王宮の舞踏会で突然そう宣言したのは、女性問題を繰り返す問題王太子ユリウス。
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これは、婚約破棄された宰相が女王になるまでの
完全自業自得ざまぁ物語。
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