その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第95話 飛びたつ虫の皇と書いて飛蝗-バッタ-

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「では…。せっかくですので私も本来の力を使うとしましょうか。」

スカルがクリスタルのスカルを構えて魔力を込めると、全身が黒いレザーアーマーで覆われていく。
更に背後から死神のような影のようなものが現れ、その背に覆いかぶさると黒いボロ布のようなロングコートを羽織り頭蓋骨が割れたようなマスクを装着する。

「お待たせ致しました。私もこの地底界の亡霊皇の力を使うのは久々でしてね。厄災戦の時はそれはもうお世話になったものでしたが。さて…。少しは骨のある戦いを期待しますよ?」

スカルが指の間からシャキンっとダガーナイフを出現させる。
それをクロに向かい投げつけた。
かに思われたがダガーはすうっ…っと音もなく消えてしまった。

暫くすると四方八方からダガーがクロめがけて飛んでくる。
が、クロはそれら全てを蹴り落としていった。

「なるほど…。幻影魔法か。投げたように見えたダガーの方は囮。
実際には空間魔法により別の場所から出現させたダガーの方が本体。わかってしまえば簡単なトリックだ。」
「見事です。では、こう言うのは如何ですか?」

掌に紫色の火球を出現させるとクロめがけて放つ。
だが、やはりと言うか火球は先程同様に当たる前に消えてしまう。

「無駄だ。虫には人には認識できない光の波長も見えている。人相手には消えて見える火球も、僕には見えている!!」

クロの拳がスカルの頬を思いっきり殴りつける。

「やりますね。流石は甲虫皇帝の力だ。ですが、私もまぁ色々な力があるのですよ。例えばこのように。」

盗賊ちゃんの悪魔の腕と同じような、腕がクロを掴もうとする。

だが、バッタの力を利用した驚異的な跳躍力によりいとも容易くかわしていく。
跳躍した後も背中から翅を出現させ方向転換、そして加速しそのままの勢いであらゆる方向からスカルをパンチで殴っていく。

だが、スカルはあれだけパンチされていながらまるで痛がるそぶりを見せていないのだった。

「クハハハァッ!良いですよ良いですよクロォっ!私が与えた雷帝よりも素晴らしい力ではないですか!
さて…。せっかくたくさん殴って頂いたことですし、全てお返しさせて頂きましょう。カースオブアンガー!!」

スカルがそう叫ぶと、大きく口をバックリと開けた紫色の炎を纏った頭蓋骨が出現する。
スカルがそれを蹴り飛ばすと、とんでもない速度でクロめがけて飛んでくる。
それをかわそうとクロが再び空中へと跳躍するが、頭蓋骨はホーミングするかのようにそのままクロを追いかけてくる。
だが、クロは背中から再び翅を出して急加速し、その頭蓋骨めがけて猛烈な速度による蹴りを放つ。

「クハハハァッ!馬鹿めっ!スカルに攻撃すればその攻撃は貴様にそのまま跳ね返るぞ!!」
「その前に術者のお前を蹴り飛ばせば良いんだろう?」
「は……?ぐぶぉあぁぁあっ!」

頭蓋骨を蹴り砕きながら、クロの強烈な飛蝗蹴がスカルの土手っ腹にクリーンヒット。超エキサイティン。

そして、スカルはド派手にそのまま蹴り飛ばされていき壁に激突するとそのまま変身が解除され人の姿に戻っていった。

「馬鹿な…!私の亡霊皇がこうも容易く…だと…!?」
「甲虫皇帝の持つ神格の1つには【復活】や【再生】を意味する力がある。貴方の【死】と【滅び】を司る亡霊皇では当然相性が悪い。貴方の力が今の僕の力に敵う事はない。
では…、このまま貴方を拘束させてもらう!
モード、スパイダー!」

クロの頭部の鎧が蜘蛛を模した8つの目を持つ形状に変化する。
手首から蜘蛛の糸を射出しスカルを捉えようとする。

「いやぁ、本体のままでしたらあっさりと捕まっていましたよ。スパイダーさん、貴方が作ったドールもなかなかに良い出来でした。
では皆様、またいずれお会いしましょう。」

クロが捉えたはずのスカルが紫色の炎に包まれ燃え上がると、その中から球体人形が現れる。

「これは…。いつのまに奴は人形を利用して成り代わっていたんだ…。」

クロが変身を解除し人の姿に戻ると、優しく人形を手に取りまじまじと見つめて行く。

「すみません…。その子を私に貸してもらえますか?」

そう言われて、クロがドール屋さんに人形を渡す。

「やはり…。眼球に使われているグラスアイにアメジストが埋め込まれています…。これを通して、スカルの力を使いあたかもそこに居るかのように振舞っていたのでしょう…。」
「結局、またも逃げられたか…。してやられたね。
何はともあれ、ひとまずはひと段落だ。
いや、ドール屋のお嬢さんに関しては今後の沙汰を決めないといけないか…。
他の二人は、人に危害を加えてはいないが君の場合は、あいつらに操られて感情をコントロールされていたとは言えど、殺人未遂を犯してるからね…。」

魔女さんはドール屋さんにそう告げると、ドール屋さんはとても悲しい顔で項垂れてしまう。

「だから、君は今日から俺のお城で俺が雇うことにした。
形式上は奴隷ってことになっちゃうんだけど…。ごめんね…?コレしか君を救う方法もなかったから…。」
「えぇ。構いません…。貴方が私を救ってくださるなら、如何様にも…。性奴隷にして貰えるなら個人的には一番幸せなのですが…。」
「ご 主 人 様…?わかってるよなぁ~?さっき言ったもんなぁ~?」
「心配されるまでもないよ…。そもそもだ。俺が好きなのは盗賊ちゃんだけなんだから。
俺は、君の持つその手先の器用さや技術を借りたい。
俺の作ったフレームを君は真似して見たりも出来た訳だし。」

だが、ドール屋さんはまだしょんぼりと項垂れたままだ。
どうしたのだろう…?

「あーあ。淡い期待を抱いていた彼女も彼女だけど、そんな真っ正面から乙女心を砕かなくても良かったんじゃないのかい?
チャンスくらいあげても良かったと思うんだけどなぁ~?」
「なんだよ魔女さん…。何が言いたい…。」
「君はそういう所は察しが聞かないんだねぇ…。彼女、君のこと好きなんだよ。」
「えっ…。 そなの?俺にそんな惚れて貰えるような要素ってそんなにあったか…?」
「ほんと君って人は…。ま、ひとまず賢者くんは彼女の手先の器用さを活かしてあげたいんだね。
ならば、ドール屋のお嬢さん。君はその期待にしっかりと答えるんだよ。皇女殿下。彼女への沙汰はそれで宜しいか?」

魔女さんが皇女殿下へと同意を求めようとする。
だが、皇女殿下の顔も曇ったままだ。

「魔女…。裁かれるべき立場なのは私もです…。
敵の場内への侵入を許し、そして重要機密たる大賢者様に関する情報の他国への漏洩を許してしまいました…。
その結果、私は国民を危険に晒してしまいました…。
いえ、今もまだ完全に危機が去ったわけではありません…。」
「そんなに気負いしなくても…、防ぎようがなかったでしょうあんなの…。
あっという間に制圧されて…。」
「はい…。大賢者様が居なければ…我々はこの国を蹂躙されているところでした…。」
「それを言ったら、俺がこの世界に来ていなければあいつらはあんな力を手にすることもなかったんだ。
その理論なら俺はこの世界に来た時点で大罪人だ。
あ、いやそう言えばギルマスちゃんに会うまでは手錠かけられてたんだったな俺。
魔女さんに最初に会った時も一応不法入国者扱いだったっけ。」
「にゃー…。そう言えばそんなこともあったにゃあ…。
あの頃の賢者は私の頭をそれはもう、愛でるように撫でてくれたよね。気持ちよかったなぁ…。また撫でてもらいたいなっ。」

お、久々の語尾ににゃーがつかない真面目モードだ。
最近にゃーにゃー言ってばかりだったから忘れてたけど。

「あー、そんなこともあったなぁ。初めての夜はなんかこう色々と心細くて寝付けなくてでなでもふしてたっけ。」
「ふむ、それなら私は最初に彼に添い寝した女だね。
そして、この世界で最初に彼の唇を奪ったぞ。
まぁ、魔力欠乏症の治療という名目だったが…。」

もうやだ!やめて!!
1ヶ月あまりの間に色々とあり過ぎで俺のメンタルのライフゲージは0よ!!

「ぐぬぬぬ…。オレももっと早くご主人様と出会っていれば…。」
「貴女は良いじゃない。一番賢者に可愛がってもらって愛されてるんだし…。
私なんて、最初に彼の前に肌を晒してる筈だけど、本当に何もされてないわよ…。」
「オカシイデスネー。賢者様はロリコンだって聞いてたのに私も手を出されてないデス…。」

そう言ういじり方はやめろください。

「おぉ!恋バナか!ならば私は生前は一緒にお風呂も入ったし一緒の布団で寝たし、夏場は裸で抱き合って寝ているぞ!君たちより早い!勝ったな!」
「ガキの頃の話で張り合うのやめてもらえる!?
なるべく生前のお姉さんのイメージ消して接してるのに!」
「私はいつでも抱きとめてあげるよ。昔みたいに…。」
「だからやめろて。」

ドール屋さんと皇女殿下の顔が軽く引きつっている。
俺もまともに顔が見れん…。

「と、とりあえず話を戻すが、皇女殿下が気負いする事はないと思うよ。
たしかに敵国のスパイに侵入された汚点はあるかもだが、誰も気付けていなかったと言う点に絞れば全員が罪人になるぞ…。」
「それを言われてしまうとそうですけども…。」
「てな訳で皇女殿下は無罪で良いだろう。これについては。魔女さんの意見は?」
「まぁ、私も君の意見に同意かな。これはもう裁きようがないよ…。」

てな訳で、皇女殿下についてはいささか本人は不服そうだがお咎めなしとなった。

「俺ら二人も本当にお咎めなしで良いのかねぇ…。オジさんは、自ら敵に力を貰ったわけだし。
て言うか俺もドール屋のお嬢ちゃん救出に尽力してるんだし、奴隷にする権利貰っちゃっても…。」
「絶対嫌です。貴女の奴隷になるなら今ここで自害します。」
「そこまで言うか普通!?オジさんだって傷ついちゃうんだぞ!泣いちゃうぞ!」
「どうぞ。嘲笑って差し上げますので。」

バットおじさんがほっぺをぷくーっとしてスネ出した。
そしてそれをみながら、暗黒微笑するドール屋さん。
すごい絵面だ…。

「さってと、奴隷紋入れちゃおっか。
と言うか盗賊ちゃん。君も良い加減にそれ取れば良いじゃないか。そんなに彼との繋がりが大切かい?」
「当たり前だ!これがないと…最近は不安になるくらいだ…。
ご主人様の感情が分かると安心する…。それに、俺もホッコリする。」
「良いですね。私もそれ欲しくなってきました。」
「君は作業奴隷だって彼が決めたろ?素直に従いたまえ。」

魔女さんが奴隷紋を刻む為の魔法スタンプのようなものを取り出す。
それについてる針で指を刺し、スタンプに血を少し流し込むと、魔女さんは奴隷紋を刻む為の魔法陣を展開する。

「はい、手を出して?すぐ終わるから。」

魔女さんが手にスタンプを押そうとする。
すると…ドール屋さんは魔女さんの手を取り、自分の腹にスタンプを押し付けた。

「な!?君!何をしているんだい!?今回の奴隷紋のスタンプは長期奴隷用だからすぐには消せないのに!」

そして、ドール屋さんのお腹に奴隷紋が刻まれた。
すなわち…。俺の性奴隷になってしまったのだ…。

「ふふ。これで私もあなた様の性奴隷です。
よろしくお願いしますね?ご主人様…。」

皆の空気が完全に固まる。

盗賊ちゃんの顔を見る。
目のハイライトがない。

「よし…。殺そう…。」

ナイフを持ってゆらゆらドール屋さんに近づく盗賊ちゃん。
これはマズイと俺はドール屋さんの前に立つ。

「お、おおお、落ち着け!心配しなくても俺は君一筋だから!」
「ごしゅじんさまどいて。そいつころせない…。」

だめだ…!これはいかん!!

「もう!ドール屋さんもなんでそう言うことしちゃうかなぁ!ほんとにもう!」
「……。目の前でいちゃつかれて…、悔しかったんです!」

あぁ…まぁ…、そうだね…。スゴイいちゃついてたしね…。

「ま、なってしまったものは仕方ないね♪私は責任はとらないからあとは好きにしたまえ♪
お部屋は同じお部屋でいいんじゃないかい?
よかったね賢者くん。心の底で望んでいたハーレムルートへようやく突入できたじゃないか♪」
「ちょぉおおっ!?他人事だな魔女さん!
盗賊ちゃん、落ち着くんだ!奴隷紋か?奴隷紋が自分だけの唯一無二じゃなくなったのが嫌なんだな!
よし!俺がなんとか消して…。」
「無理だよ。魂にくっついてるからね。
魂ごと消して、魂を再構築でもできない限り無理だ。」
「……。仕方ない。ドラゴンで時間を巻き戻して…。」

ブレスウォッチを構えて発動しようとする。

「いいじゃないか…。好きだろ?こう言う儚い感じのお姉さんキャラも…。歳下だけど。」
「これ以上火に油を注ぐのはやめてくれ…!」

などとショートコントを繰り広げてると、盗賊ちゃんがそれはもう力強く抱きついてくる。

「うぅぅ…。いやだぁ…。やだよぉ…。ご主人様は…オレだけのご主人様なんだぁぁあっ!
他の人にすかれるのも良い。他の人を好きになっても良い。でも…、他の人のご主人様になるのは…いやだぁ…。」

目にたくさんの涙を溜めながら、誰にも渡すものかと骨が軋むほど強く抱きしめられる。
めちゃくちゃ痛い。
でも…、それだけ彼女は不安なのだろう。
きっと自分に自信がないからこうなってしまうんだろうな…。

「本当に心の底からこの方を愛しておられるのですね。羨ましいくらいです。
私もこの方を貴女と同じくらいにもっと愛したいのです。
ご主人様と…呼びたいのです…。
許して…もらえませんか…?」
「……。性奴隷になる必要まではなかったじゃないか…。」
「貴女を見てしまったら、感情を止められませんでした。」
「じゃぁ聞くぞ。ご主人様の事…どれくらい好きだ?」

ドール屋さんがバッと手を広げる。
全裸の上に俺の上着しか羽織ってない状態で…。

「いっぱいです♪」
「こりゃ…、いっぱいっつーか…、おっぱいだな!」

バットおじさんが盗賊ちゃんにフルブローでグーパンされる。
派手に吹っ飛ぶバットおじさん。

ともかく…。盗賊ちゃんの怒りは全てバットおじさんが引き受けてくれた…。
ありがとうバットおじさん。
君のことは忘れない。

「仕方ないな…。わかった。許す。これからよろしくなお姉さん。」

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