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異世界への転生
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いつもは青い空なのに今では赤く染っている。いつもは静かな場所なのに何故か今日は騒がしい。
あ、そっか。
僕、死んだんだっけ
いや、死んだのは事実。でもそれは自分勝手な死。
荒神信乃「これでよかった。やっと解放されたんだ。ごめんなさい、お母さん、お姉ちゃん。」
信乃は解放され嬉しがるがそれと同時に大切な人との別れや辛さが込み上げ、気づけば涙を零していた。それもそうだ。自分を支えてくれた母を裏切るかのように自分勝手に命を落とした。これ以上ないほど仲良くしてくれて、数少ない兄弟と自分を大切にしてくれたお姉ちゃんを見捨てるかのように自分勝手に命を落とした。
荒神信乃「あれ?…なんでこんなに泣いているんだろう…」
心の整理ができず何も無い空間で、まるで自分が想像したような世界で、信乃は1人立ちすくんでいた。たがそれを知ったこっちゃないと誰かが話しかける。
「信乃私の声が聞こえますか。」
荒神信乃「!?」
突然の声に信乃は驚き腰が抜ける。昔からビビりだったせいか、口も震えさっきまで出ていた涙も枯れていた。
「あなたは死にました。それは分かりますね。」
荒神信乃「……」
信乃にとって死を確信させられるのは残酷な事だ。それも誰かわからない相手に。信乃は黙ったまま相手の話を聞いていた。
「あなたは死にましたが、あなたには念がありすぎるあまり、魂をこの世界に転生させることができません。なのであなたには別の世界へ転生してもらいます。」
荒神信乃「別の…世界?」
信乃は話が追いつけず頭が混乱するばかりで、ついに口を開け声を出し質問した。夢なのか現実なのか分からない今、少しでも自分の体で行動を起こしたかったのだろう。
「ええ、そうです。ですがその世界はあなたがいた世界よりより強大な力を持つ者が存在します。ですのであなたが望む力を3つさずけましょう。」
荒神信乃「異世界転生ってことか。現世には戻れないんだね。まだ生きれることは嬉しいけど、家族と会えないことは…とても悲しいことだな。」
「正確には死んでいます。ですが再びその記憶とともに生きることは出来ます。さぁ、望む力をさずけましょう。」
荒神信乃「……」
信乃には迷いがある。現世には戻れないとわかった以上前に進むために頑張ろうと決心はした。だがあの悪夢のような日々が頭に過り、信乃を不安にさせていた。
「決めないのですか?決めない場合は能力なしで行ってもらいますが。」
荒神信乃「分かりました。言います。3つの望みむ力。」
信乃は恐怖と立ち向かう勇気はない。だがせめて勇気はなくとも戦いたい。そういった願いが彼の道を作り出す。
荒神信乃「僕の望む力は、気配や姿を消し誰にも気づかれない力。風、いや光のようにはやく風をも裂く速さ。そして、どんなことも出来る器用さがいいです。」
「分かりました。では転生させます。終焉の世界、ラグナロクへ。」
そこで信乃の意識は途切れた。
目が覚めたらそこは暗い部屋だった。
荒神信乃「ここが、異世界。名前は確か…終焉の世界、ラグナロクだったっけ。物騒な名前だな。」
ラグナロクでは国と国の戦争がよく行われている。ある国では獣人と人の差別をせず、平和な国。もうひとつは獣人と人の差別が激しく荒々しい国。そのまたもうひとつは武力があり、肉弾戦を好む国。この世界には色々な国がある。
「ダイア?起きているか?」
荒神信乃「!?」
信乃は突然声をかけられ驚き腰が抜けた。
「ダイア!?大丈夫か!」
荒神信乃(ダイアとは誰のことだろう。もしかして僕のことか?)
「ダイア!聞いているのだ!大丈夫か!」
肩を捕まれ体を揺さぶられた途端確信した。ダイアとは自分のことだと。そして信乃は咄嗟に答えた。
荒神信乃「は、はい。大丈夫です。」
「良かった!心配したんだぞ!お前が崖から落ちた時俺はもう死んでしまったんじゃないかと思った…」
そう言って男は泣いた。信乃は状況整理が追いつかず困惑していた。信乃は今自分が何者なのか、男が誰なのかを知りたかった。自然に部屋を見渡すとそこには鏡があった。
荒神信乃「え!?」
驚くのも当然だろう。そこには中性的な顔をした人がたっていたからだ。だが信乃はこれが鏡とは信じることが出来ず、手を伸ばした。すると鏡は信乃と同じ動きをした。ここでようやく確信が着いた。
荒神信乃「本当に転生した。」
信乃は驚きと感動で心がいっぱいで、男のことなど忘れていた。そこでようやく男が信乃のことを抱きしめた。
荒神信乃「あ…、ごめんなさい。」
「謝らなくていい!お前が無事で何よりだ…」
そういうことではなくて…と信乃は思ったが気にしないでいた。
荒神信乃(とにかく!今はここがどんなところなのか、この部屋はなんなのか、この人は誰なのか。自分の元々の性格特徴口調その他もろもろ知らなきゃ行けないな。)
信乃は男の服を見た。そこにはマイク・オーダーという名があった。
荒神信乃(マイク・オーダー?この人の名前か?)
信乃は誰がどんな存在かも知らないまま、その男に抱きつかれていた。すると突然ドアがガンッと大きな音を立て、開いた。
「野郎ども!突っ込め!」
突然ドアが開いたかと思えば、アニメなどでよく見るような獣人が入り込んできた。
マイク・オーダー?「くそ!もう来たか。ダイア、俺たち…いや!俺はもう死ぬ。俺が死ぬ前に覚えておいて欲しい。俺の名前はマイク・ルアー、お前の父親。そしてお前はダイアモンド・ルアー、私の息子だ。絶対に忘れ」
マイクと名乗る者は言い切ることなく心臓を貫かれた。
荒神信乃(う、嘘だろ…)
信乃はこの人のことをよく知らないまま抱きつかれ、知らない内に殺されていた。信乃は頭が追いつかなかった。咄嗟に部屋端に隠れ、気配を消した。
荒神信乃(なんで!?あの人は誰!あの獣人たちはなんなの!なんで殺された!僕も殺される!嘘だろ…せっかく再び人生をあゆむことが出来るのに!)
信乃は死を覚悟した。だが獣人たちは誰もいないなと言い、部屋を去った。
荒神信乃「え?なんで…」
気配や姿を消し、誰にも気づかれない力
荒神信乃「そうか…あの時に貰った力なのか。くそ!なんなんだよこの世界は。転生したと思ったら知らない男に抱きつかれるし、その男は急に獣人に殺されるし!もうやだこの世界。」
信乃は早くここから離れたいと思い、その場から離れた。
信乃は疲れ果て、少し歩いた先の草原で眠ってしまった。
時が経ち気づけば日は変わっていた。信乃はまだ多少頭は混乱しているが、寝たおかげか少しは収まった。そして緊張していたのだろう。昨日の疲労感もなくなりもう歩けるようになっていた。信乃は辺りを見渡し建物を見つけた。そこをめがけて再び歩き出した。だがその前に…と足を止め後ろを振り返った。
荒神信乃「せめて、これだけでも。」
信乃は先程の場所に戻り、その男を埋葬していた。死体を見れば怖がるものだが信乃は何故か涙を浮かべながらしていた。それは嫌悪感ではなく悲しみの涙だった。
荒神信乃(なんで泣いてるんだろうな。もう訳が分からないよ。)
信乃は転生し、ダイアというものになっていた。ダイアの感情と信乃の記憶が混ざりあったことで、信乃は何故泣いているのか分からない。
荒神信乃「これでよし。」
信乃にはある決心が出来た。善あるものを殺すものは滅すると。
そしてある感情が芽生えた。それは
怒りだった。
あ、そっか。
僕、死んだんだっけ
いや、死んだのは事実。でもそれは自分勝手な死。
荒神信乃「これでよかった。やっと解放されたんだ。ごめんなさい、お母さん、お姉ちゃん。」
信乃は解放され嬉しがるがそれと同時に大切な人との別れや辛さが込み上げ、気づけば涙を零していた。それもそうだ。自分を支えてくれた母を裏切るかのように自分勝手に命を落とした。これ以上ないほど仲良くしてくれて、数少ない兄弟と自分を大切にしてくれたお姉ちゃんを見捨てるかのように自分勝手に命を落とした。
荒神信乃「あれ?…なんでこんなに泣いているんだろう…」
心の整理ができず何も無い空間で、まるで自分が想像したような世界で、信乃は1人立ちすくんでいた。たがそれを知ったこっちゃないと誰かが話しかける。
「信乃私の声が聞こえますか。」
荒神信乃「!?」
突然の声に信乃は驚き腰が抜ける。昔からビビりだったせいか、口も震えさっきまで出ていた涙も枯れていた。
「あなたは死にました。それは分かりますね。」
荒神信乃「……」
信乃にとって死を確信させられるのは残酷な事だ。それも誰かわからない相手に。信乃は黙ったまま相手の話を聞いていた。
「あなたは死にましたが、あなたには念がありすぎるあまり、魂をこの世界に転生させることができません。なのであなたには別の世界へ転生してもらいます。」
荒神信乃「別の…世界?」
信乃は話が追いつけず頭が混乱するばかりで、ついに口を開け声を出し質問した。夢なのか現実なのか分からない今、少しでも自分の体で行動を起こしたかったのだろう。
「ええ、そうです。ですがその世界はあなたがいた世界よりより強大な力を持つ者が存在します。ですのであなたが望む力を3つさずけましょう。」
荒神信乃「異世界転生ってことか。現世には戻れないんだね。まだ生きれることは嬉しいけど、家族と会えないことは…とても悲しいことだな。」
「正確には死んでいます。ですが再びその記憶とともに生きることは出来ます。さぁ、望む力をさずけましょう。」
荒神信乃「……」
信乃には迷いがある。現世には戻れないとわかった以上前に進むために頑張ろうと決心はした。だがあの悪夢のような日々が頭に過り、信乃を不安にさせていた。
「決めないのですか?決めない場合は能力なしで行ってもらいますが。」
荒神信乃「分かりました。言います。3つの望みむ力。」
信乃は恐怖と立ち向かう勇気はない。だがせめて勇気はなくとも戦いたい。そういった願いが彼の道を作り出す。
荒神信乃「僕の望む力は、気配や姿を消し誰にも気づかれない力。風、いや光のようにはやく風をも裂く速さ。そして、どんなことも出来る器用さがいいです。」
「分かりました。では転生させます。終焉の世界、ラグナロクへ。」
そこで信乃の意識は途切れた。
目が覚めたらそこは暗い部屋だった。
荒神信乃「ここが、異世界。名前は確か…終焉の世界、ラグナロクだったっけ。物騒な名前だな。」
ラグナロクでは国と国の戦争がよく行われている。ある国では獣人と人の差別をせず、平和な国。もうひとつは獣人と人の差別が激しく荒々しい国。そのまたもうひとつは武力があり、肉弾戦を好む国。この世界には色々な国がある。
「ダイア?起きているか?」
荒神信乃「!?」
信乃は突然声をかけられ驚き腰が抜けた。
「ダイア!?大丈夫か!」
荒神信乃(ダイアとは誰のことだろう。もしかして僕のことか?)
「ダイア!聞いているのだ!大丈夫か!」
肩を捕まれ体を揺さぶられた途端確信した。ダイアとは自分のことだと。そして信乃は咄嗟に答えた。
荒神信乃「は、はい。大丈夫です。」
「良かった!心配したんだぞ!お前が崖から落ちた時俺はもう死んでしまったんじゃないかと思った…」
そう言って男は泣いた。信乃は状況整理が追いつかず困惑していた。信乃は今自分が何者なのか、男が誰なのかを知りたかった。自然に部屋を見渡すとそこには鏡があった。
荒神信乃「え!?」
驚くのも当然だろう。そこには中性的な顔をした人がたっていたからだ。だが信乃はこれが鏡とは信じることが出来ず、手を伸ばした。すると鏡は信乃と同じ動きをした。ここでようやく確信が着いた。
荒神信乃「本当に転生した。」
信乃は驚きと感動で心がいっぱいで、男のことなど忘れていた。そこでようやく男が信乃のことを抱きしめた。
荒神信乃「あ…、ごめんなさい。」
「謝らなくていい!お前が無事で何よりだ…」
そういうことではなくて…と信乃は思ったが気にしないでいた。
荒神信乃(とにかく!今はここがどんなところなのか、この部屋はなんなのか、この人は誰なのか。自分の元々の性格特徴口調その他もろもろ知らなきゃ行けないな。)
信乃は男の服を見た。そこにはマイク・オーダーという名があった。
荒神信乃(マイク・オーダー?この人の名前か?)
信乃は誰がどんな存在かも知らないまま、その男に抱きつかれていた。すると突然ドアがガンッと大きな音を立て、開いた。
「野郎ども!突っ込め!」
突然ドアが開いたかと思えば、アニメなどでよく見るような獣人が入り込んできた。
マイク・オーダー?「くそ!もう来たか。ダイア、俺たち…いや!俺はもう死ぬ。俺が死ぬ前に覚えておいて欲しい。俺の名前はマイク・ルアー、お前の父親。そしてお前はダイアモンド・ルアー、私の息子だ。絶対に忘れ」
マイクと名乗る者は言い切ることなく心臓を貫かれた。
荒神信乃(う、嘘だろ…)
信乃はこの人のことをよく知らないまま抱きつかれ、知らない内に殺されていた。信乃は頭が追いつかなかった。咄嗟に部屋端に隠れ、気配を消した。
荒神信乃(なんで!?あの人は誰!あの獣人たちはなんなの!なんで殺された!僕も殺される!嘘だろ…せっかく再び人生をあゆむことが出来るのに!)
信乃は死を覚悟した。だが獣人たちは誰もいないなと言い、部屋を去った。
荒神信乃「え?なんで…」
気配や姿を消し、誰にも気づかれない力
荒神信乃「そうか…あの時に貰った力なのか。くそ!なんなんだよこの世界は。転生したと思ったら知らない男に抱きつかれるし、その男は急に獣人に殺されるし!もうやだこの世界。」
信乃は早くここから離れたいと思い、その場から離れた。
信乃は疲れ果て、少し歩いた先の草原で眠ってしまった。
時が経ち気づけば日は変わっていた。信乃はまだ多少頭は混乱しているが、寝たおかげか少しは収まった。そして緊張していたのだろう。昨日の疲労感もなくなりもう歩けるようになっていた。信乃は辺りを見渡し建物を見つけた。そこをめがけて再び歩き出した。だがその前に…と足を止め後ろを振り返った。
荒神信乃「せめて、これだけでも。」
信乃は先程の場所に戻り、その男を埋葬していた。死体を見れば怖がるものだが信乃は何故か涙を浮かべながらしていた。それは嫌悪感ではなく悲しみの涙だった。
荒神信乃(なんで泣いてるんだろうな。もう訳が分からないよ。)
信乃は転生し、ダイアというものになっていた。ダイアの感情と信乃の記憶が混ざりあったことで、信乃は何故泣いているのか分からない。
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そしてある感情が芽生えた。それは
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