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メランコーリッシュ、秋を満喫する
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今日はニタがお仕事で忙しいそうです。私はお勉強を終えた後、プーロ様とラットフィナート様が遊びに来てくださったので一緒にお茶を飲んでいます。
「メランコーリッシュ王女殿下は、この秋に何をなさるのですか?」
「えっ、特には何も…秋には何かをするものなのですか?」
「あら、秋といえば食欲の秋にスポーツの秋、芸術の秋に読書の秋とおっしゃいますでしょう?例えば私は刺繍や恋愛小説の読破をしますし、ナートは剣術の稽古に打ち込みますわ。ニタ従兄様なんかは多分、お仕事でそれどころではないでしょうけれど…メランコーリッシュ王女も、何かされるとよろしいですわ」
「そうなんですね…!何をしましょうか?」
秋だからこそやりたいこと。うーん。
「それならば、それこそ食欲の秋はいかがでしょうか?手始めに、ロロと僕と一緒に、今から秋のスイーツをこれでもかと食べ尽くしませんか?」
「あら。たまにはいいことを言いますわね、ナート。仕事にかまけているニタ従兄様は放っておいて、三人で早速食べますわよ!」
「じゃあ、うちの使用人たちに高級店のスイーツを買いに行かせるよ。ちょっと待っててね、ロロ」
口を挟む前に決定してしまいました。でも、ちょうどいいのかもしれません。だって、ニタにはもっと食べるようにと言われていますし、おすすめのスイーツを甘いもの好きのニタに紹介出来るかもしれません。もちろん既に知っている可能性もあるのですが。ということで、早々に私の部屋のテーブルは甘いもので溢れかえることになるのでした。
「ロロ、メランコーリッシュ王女殿下。準備出来ましたよ」
「ありがとう、ナート。さあ、メランコーリッシュ王女。食べますわよ!」
「ラットフィナート様、ありがとうございます。いただきます」
「いただきます」
「いただきます!」
まずはモンブランから。んー、栗の味がして甘くて美味しいです!
「モンブランは優しい甘さで美味しいですね」
「栗をふんだんに使ったロールケーキも美味しいですよ。ほら、ロロ。あーん」
「あーん。あら、本当に美味しいですわね。メランコーリッシュ王女もお召し上がりになって!」
さりげなくあーん…本当にラブラブなのですね。心が温かくなります。
「はい。…んー、栗と栗のクリームが絶妙なバランスですね。ニタが好きそうです」
「あー、皇帝陛下なら喜ばれるでしょうね」
「ニタ従兄様こういうの好きそうですわよね」
次は洋梨のタルトをいただきます。
「香ばしくてサクサクですね!美味しいです」
「やっぱりこの店のにはハズレがありませんね」
「ナート、こっちのスイートポテトもおすすめですわよ。ほら、あーん」
「あーん。本当だね、ロロ。とても美味しいよ」
ニコニコ笑顔のラットフィナート様。プーロ様にあーんしてもらえて幸せそうです。
「メランコーリッシュ王女殿下も一口いかがでしょうか?」
「はい。…わあ、甘くて美味しい!」
スイートポテト、大好きになってしまいました。
「あら、お気に召したようですわね。今度また来るときにお土産に致しますわ」
「ありがとうございます、プーロ様」
「じゃあ、次は…」
ー…
「ふふ。結局三人で全部食べてしまいましたわね」
「お腹苦しくないですか?メランコーリッシュ王女殿下」
「大丈夫です!どれもすごく美味しかったです、ご馳走さまでした」
「いえいえ。それでは、そろそろ僕達もお暇しますね。また機会があれば是非」
「はい、また」
「今度は二人きりで女子会もいいですわね」
「楽しみにしていますね」
その後ニタにスイートポテトがすごく美味しかったと伝えたところ、しばらくの間ニタとのお茶会の際スイートポテトが必ず用意されるようになりました。
「メランコーリッシュ王女殿下は、この秋に何をなさるのですか?」
「えっ、特には何も…秋には何かをするものなのですか?」
「あら、秋といえば食欲の秋にスポーツの秋、芸術の秋に読書の秋とおっしゃいますでしょう?例えば私は刺繍や恋愛小説の読破をしますし、ナートは剣術の稽古に打ち込みますわ。ニタ従兄様なんかは多分、お仕事でそれどころではないでしょうけれど…メランコーリッシュ王女も、何かされるとよろしいですわ」
「そうなんですね…!何をしましょうか?」
秋だからこそやりたいこと。うーん。
「それならば、それこそ食欲の秋はいかがでしょうか?手始めに、ロロと僕と一緒に、今から秋のスイーツをこれでもかと食べ尽くしませんか?」
「あら。たまにはいいことを言いますわね、ナート。仕事にかまけているニタ従兄様は放っておいて、三人で早速食べますわよ!」
「じゃあ、うちの使用人たちに高級店のスイーツを買いに行かせるよ。ちょっと待っててね、ロロ」
口を挟む前に決定してしまいました。でも、ちょうどいいのかもしれません。だって、ニタにはもっと食べるようにと言われていますし、おすすめのスイーツを甘いもの好きのニタに紹介出来るかもしれません。もちろん既に知っている可能性もあるのですが。ということで、早々に私の部屋のテーブルは甘いもので溢れかえることになるのでした。
「ロロ、メランコーリッシュ王女殿下。準備出来ましたよ」
「ありがとう、ナート。さあ、メランコーリッシュ王女。食べますわよ!」
「ラットフィナート様、ありがとうございます。いただきます」
「いただきます」
「いただきます!」
まずはモンブランから。んー、栗の味がして甘くて美味しいです!
「モンブランは優しい甘さで美味しいですね」
「栗をふんだんに使ったロールケーキも美味しいですよ。ほら、ロロ。あーん」
「あーん。あら、本当に美味しいですわね。メランコーリッシュ王女もお召し上がりになって!」
さりげなくあーん…本当にラブラブなのですね。心が温かくなります。
「はい。…んー、栗と栗のクリームが絶妙なバランスですね。ニタが好きそうです」
「あー、皇帝陛下なら喜ばれるでしょうね」
「ニタ従兄様こういうの好きそうですわよね」
次は洋梨のタルトをいただきます。
「香ばしくてサクサクですね!美味しいです」
「やっぱりこの店のにはハズレがありませんね」
「ナート、こっちのスイートポテトもおすすめですわよ。ほら、あーん」
「あーん。本当だね、ロロ。とても美味しいよ」
ニコニコ笑顔のラットフィナート様。プーロ様にあーんしてもらえて幸せそうです。
「メランコーリッシュ王女殿下も一口いかがでしょうか?」
「はい。…わあ、甘くて美味しい!」
スイートポテト、大好きになってしまいました。
「あら、お気に召したようですわね。今度また来るときにお土産に致しますわ」
「ありがとうございます、プーロ様」
「じゃあ、次は…」
ー…
「ふふ。結局三人で全部食べてしまいましたわね」
「お腹苦しくないですか?メランコーリッシュ王女殿下」
「大丈夫です!どれもすごく美味しかったです、ご馳走さまでした」
「いえいえ。それでは、そろそろ僕達もお暇しますね。また機会があれば是非」
「はい、また」
「今度は二人きりで女子会もいいですわね」
「楽しみにしていますね」
その後ニタにスイートポテトがすごく美味しかったと伝えたところ、しばらくの間ニタとのお茶会の際スイートポテトが必ず用意されるようになりました。
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