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シュシュが心配だ
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シュシュと一緒にパラディースの王家の末路を見届けてから早数日。シュシュはあの日泣き疲れて眠るほど泣いてからは、一度も涙を流していない。それどころか自分に鞭を打つように勉強にあてる時間を増やし、自分を追い込むように努力を積み重ねている。顔色を悪くしながらも気丈に振る舞うシュシュが心配だ。
「シュシュ」
「ニタ!執務はよろしいのですか?」
「終わらせてきた。勉強も大事だが、少し休みも必要だろう?一緒に中庭の散歩にでも行かないか?」
「えっと…」
ちらりと勉強道具に目を向けたシュシュ。断られたらどうしようかと思ったが、シュシュは迷った末受け入れてくれた。
「喜んで」
「よかった。なら行こうか」
シュシュに手を差し伸べる。シュシュは俺の手を取ってくれた。勉強中大人しくシュシュの側にいたシエルも付いてくる。シエルは本当にシュシュが大好きだな。
ー…
手を繋いでの散歩はあっという間にだったが、シュシュも少しはリフレッシュ出来たようだ。顔色が良くなった。シエルも少しは安心した様子だ。
「シュシュ、あんまり無理はしないでくれ。辛ければ俺に頼ってくれていいからな?」
「はい、ニタ。ありがとうございます」
シュシュの様子を見て安心した俺は、シュシュがどれだけ自分を追い詰めているかわかっていなかった。
ー…
数日後、シュシュが勉強中に血を吐いて倒れた。極度のストレスと疲労、睡眠不足が原因だという。シュシュは、深夜まで勉強を続けていたそうだ。ベッドの上で寝込むシュシュの手を握る。シエルも、俺の隣で大人しくシュシュを見守っている。
「シュシュ…やはり処刑など見せるべきではなかったな…」
「んん…」
「シュシュ?目が覚めたか?」
目が覚めたシュシュが起き上がろうとするが、押し止める。再びベッドの上で休むシュシュに語りかける。
「シュシュ。覚えているか?勉強中に血を吐いて倒れたそうだぞ。ストレスと疲労、睡眠不足が原因だそうだ」
「そうだったのですか。ご迷惑をおかけしてすみませんでした、ニタ」
「…迷惑?迷惑なんかじゃない!」
「ニタ…?」
「愛する女を心配しないわけないだろ!そんなの迷惑じゃない!むしろ心配すらさせてくれない方が迷惑だ!シュシュが頑張り屋なのも、この間の件でしっかりしなきゃと気丈に振る舞ってるのもわかる!でも、俺はシュシュにこれ以上頑張って欲しくない!頑張らなくていいから、俺の側にいてくれ!それだけでいいんだ!充分なんだよ!」
俺が感情のままに捲し立てると、シュシュは目を見開いた後、微笑んでくれた。
「ごめんなさい。私、自分のことしか見えていませんでした。アトランティデの皇后として、ニタの妻として相応しい人間になりたかったんです。お父様達の死を無駄にしないためにも、私自身のためにも。けど、それでニタを不安にさせては元も子もないですね」
そういうと、俺の手を取ってそっと握ってくれるシュシュ。
「もう無茶はしません。明日からまた頑張りますが、以前のペースに戻します。許してくれますか?ニタ」
「…もちろんだ。勉強もいいが、また暇を見つけては色々な場所に行こう。色々なことをしよう。ほら、シエルも心配してたんだぞ」
「わんっ」
それまで大人しく俺の隣でシュシュを見守っていたシエルも加勢してくれる。
「シエル…心配かけてごめんね、ありがとう」
「わんっ!」
まだシュシュのことが心配そうだが、シュシュに優しく撫でられてご機嫌になるシエル。
「ニタも本当にごめんなさい。ありがとうございます。大好きです」
「俺の方こそ、無理させてすまなかった。愛してる」
シュシュの頭を撫でて、そのまま寝かしつける。今日はゆっくりと休んで欲しい。
「シュシュ」
「ニタ!執務はよろしいのですか?」
「終わらせてきた。勉強も大事だが、少し休みも必要だろう?一緒に中庭の散歩にでも行かないか?」
「えっと…」
ちらりと勉強道具に目を向けたシュシュ。断られたらどうしようかと思ったが、シュシュは迷った末受け入れてくれた。
「喜んで」
「よかった。なら行こうか」
シュシュに手を差し伸べる。シュシュは俺の手を取ってくれた。勉強中大人しくシュシュの側にいたシエルも付いてくる。シエルは本当にシュシュが大好きだな。
ー…
手を繋いでの散歩はあっという間にだったが、シュシュも少しはリフレッシュ出来たようだ。顔色が良くなった。シエルも少しは安心した様子だ。
「シュシュ、あんまり無理はしないでくれ。辛ければ俺に頼ってくれていいからな?」
「はい、ニタ。ありがとうございます」
シュシュの様子を見て安心した俺は、シュシュがどれだけ自分を追い詰めているかわかっていなかった。
ー…
数日後、シュシュが勉強中に血を吐いて倒れた。極度のストレスと疲労、睡眠不足が原因だという。シュシュは、深夜まで勉強を続けていたそうだ。ベッドの上で寝込むシュシュの手を握る。シエルも、俺の隣で大人しくシュシュを見守っている。
「シュシュ…やはり処刑など見せるべきではなかったな…」
「んん…」
「シュシュ?目が覚めたか?」
目が覚めたシュシュが起き上がろうとするが、押し止める。再びベッドの上で休むシュシュに語りかける。
「シュシュ。覚えているか?勉強中に血を吐いて倒れたそうだぞ。ストレスと疲労、睡眠不足が原因だそうだ」
「そうだったのですか。ご迷惑をおかけしてすみませんでした、ニタ」
「…迷惑?迷惑なんかじゃない!」
「ニタ…?」
「愛する女を心配しないわけないだろ!そんなの迷惑じゃない!むしろ心配すらさせてくれない方が迷惑だ!シュシュが頑張り屋なのも、この間の件でしっかりしなきゃと気丈に振る舞ってるのもわかる!でも、俺はシュシュにこれ以上頑張って欲しくない!頑張らなくていいから、俺の側にいてくれ!それだけでいいんだ!充分なんだよ!」
俺が感情のままに捲し立てると、シュシュは目を見開いた後、微笑んでくれた。
「ごめんなさい。私、自分のことしか見えていませんでした。アトランティデの皇后として、ニタの妻として相応しい人間になりたかったんです。お父様達の死を無駄にしないためにも、私自身のためにも。けど、それでニタを不安にさせては元も子もないですね」
そういうと、俺の手を取ってそっと握ってくれるシュシュ。
「もう無茶はしません。明日からまた頑張りますが、以前のペースに戻します。許してくれますか?ニタ」
「…もちろんだ。勉強もいいが、また暇を見つけては色々な場所に行こう。色々なことをしよう。ほら、シエルも心配してたんだぞ」
「わんっ」
それまで大人しく俺の隣でシュシュを見守っていたシエルも加勢してくれる。
「シエル…心配かけてごめんね、ありがとう」
「わんっ!」
まだシュシュのことが心配そうだが、シュシュに優しく撫でられてご機嫌になるシエル。
「ニタも本当にごめんなさい。ありがとうございます。大好きです」
「俺の方こそ、無理させてすまなかった。愛してる」
シュシュの頭を撫でて、そのまま寝かしつける。今日はゆっくりと休んで欲しい。
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