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魔女は美形がお好き
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黄金の魔女エレノアの孫であり唯一の弟子、エレーナ。二つ名を虹色の魔女という。孫と言っても二人に血の繋がりはない。エレノアの森にそっと捨てられていたのがエレーナだった。
黄金の魔女エレノアは美しく波打つ金の髪に紅い瞳の、それは美しい女性だった。その見た目は衰えることを知らず、エレーナに後を託し眠りにつくまでずっと綺麗だった。ありとあらゆる薬学や魔法学に精通しており、また錬金術師としても有名だった。
虹色の魔女エレーナは黒髪に黒い瞳の、人形のように端正な顔立ちの少女だ。黒髪と黒い瞳はこの国では禁忌とされており、その両方を持って生まれたエレーナは生まれた瞬間から忌むべき子とされ捨てられたのだが、正直それを差し引いてもなお整った顔をしている。少し線が細すぎるが、その華奢なところも可愛らしい。魔女としての知識はエレノアが眠りにつく前に全ての知識を授けてもらっていた。
さて、そんなエレーナが今日も一人エレノアの面影を残す森の中を散策していると、一人の醜悪な見た目の男が転がっていた。意識はないが、生きている。エレーナは魔法で男を連れて森の奥深くにあるエレノアの屋敷に転移した。
エレーナは男の身体をくまなく診察する。男はどうやら殴る蹴るの暴行を受け、さらにかなり危ない感染症にかかっていることがわかった。それと、極度の栄養失調。そして水分不足。睡眠不足もある。何故この人はまだ生きているんだろうと呆れるレベルだった。
とりあえずエレーナは、栄養と水分を点滴で補い、感染症の治療薬を注射し、骨折などは治癒魔法をかけてやり塗り薬で対処できる怪我は塗り薬を塗りつけ、更に良い夢が見られる魔法をかけてやり熟睡をサポート。できることは全部してやった。何故なら、男は自分の好みドストライクだからだ。
ーエレーナは、転生者だ。
地球という星の、日本という国で何不自由なく暮らしていた彼女は、ある日唐突に命を落とした。事故だった。暴走車が突っ込んできたのだ。そして目が覚めたら、赤ちゃんになっていて家族に捨てられ、エレノアにすぐに拾われ可愛がられていた。
そんな彼女は、美醜の感覚が日本という国のそれそのものだった。そして、この国の美醜の感覚はエレーナのそれとは真逆であった。
まあつまり、エレーナが美人扱いされるということは地球での彼女は…ということである。
そんな中で、男を拾えたのはラッキーだった。この見た目は癒される。目の保養だ。醜悪にしか見えない見た目の方々を相手にするのは時々恐ろしくなる。そこで美形だ。この世界では醜悪と言われるであろう美形の彼は、いるだけで自分を幸せにしてくれるだろう。彼は自分のヒモになってくれればいい。
「ん…ここは…?」
「あら、目が覚めました?」
美形は目を見開いてがばっと起き上がった。
「大丈夫。私は何もしませんよ」
美形は警戒するようにじろじろ見てくる。
「あ、ただ、栄養補給と水分補給の為に点滴はうちました。あと、感染症の治療薬を注射しました。あと治癒魔法をかけたり薬を塗ったりしました」
「…え?」
「とりあえず、お腹空いてません?喉は乾かないですか?何か軽くお腹に入れましょうか」
「いや、あの」
「ホットサンドくらいしかないのですけれど、食べられますか?」
「俺は…」
ぐぎゅるるるる…と美形のお腹が鳴った。
「無理しなくてもいいのですが、少しは食べてください。飲み物は百合茶でいいでしょうか?」
「…お任せします」
エレーナは一旦退室し、ホットサンドと百合茶を持って男の部屋に戻った。男は無我夢中で食べて飲んでを繰り返す。どれだけ辛い思いをしてきたのか…。エレーナは、男を立派なヒモにしてあげなければと謎の使命感を感じていた。
「お昼ご飯はこんなものになってしまいましたが、夜はもっとちゃんとしたものを出しますね。気分が悪くなったり、辛くなったらすぐに言ってくださいね?」
「…ありがとうございます。色々、やってもらって」
「いいんです。それよりも、貴方のお名前を教えてくださいませんか?本名を名乗りたくないなら偽名でも愛称でもいいです」
「… レナールです」
「では、レナールさん。単刀直入にお伺いします。私のヒモになりませんか?」
「…え、ヒモ?」
「はい。私が貴方を養いますので、貴方はただこの家に匿われていて欲しいのです」
レナールは酷く困惑する。自分は今となってはただのなんの力もない無一文で、見た目も悪いし、今では魔力も封じられている。何故こんな綺麗な人が自分なんかを…?
「大丈夫。私は貴方に酷いことはしません」
そう言って優しく抱きしめてもらって、レナールは物心ついてから初めて泣いた。頭を撫でてもらって、泣き疲れた頃やっと気付く。新しいご主人様になんてことをしてしまったのかと。
「も、申し訳ございません、お嬢様!」
「ふふ。エレーナと呼んでください」
「はい、エレーナお嬢様。レナールは今日から、エレーナお嬢様のために尽くすと誓います」
「ありがとうございます、レナールさん。何か聞きたいことや要望があれば言ってくださいね?」
「…その、具体的にヒモとは何をすれば良いのでしょうか?」
「ただ好きな事をしていいんですよ。勉強をしたければそれでもいいし、資格を取ってもいいし、もちろん遊んだっていい。好きに過ごして欲しいんです」
「…が、頑張ります」
「はい!」
それから、虹色の魔女エレーナの生活は一変した。少し前の彼女は朝が苦手でいつも二度寝してしまっていたのだが、レナールに毎日起こされてきっちり起きることができるようになった。いつも食べるのが面倒で抜いていた朝食も、レナールの手作りのものなのできちんと食べた。なにより、話し相手が出来た。今までは森の動物たちとしかお話していないからちょっとドキドキしたけれど楽しい。
そんなこんなで、エレーナにとってレナールが必要な人になった頃に突然レナールの迎えがきた。
「殿下!探しましたよ!殿下の病気が治ったと神託があったのです!それなのに何故忌々しい魔女などの側に…っ!」
私は睨まれて下を向いた。殿下ってことは相当のお偉いさんだ。レナールさんは凄い人なんだ…。
「おい、誰が発言を許した?」
地を這うような低く暗い声。レナールさん…?
「忌々しい、魔女などと。この方のことを知らないくせに。私の病を治してくださったのはこの方だ。魔女どころか聖女だ。一方お前達はどうだ?兄上からの指示とはいえ、一応王族である僕に暴力を振るって森に捨てて…もう、お前達のことは信用しない。帰れ」
「しかし殿下、王太子殿下は今なら殿下を優しく迎えいれると…魔力の封印も解くと…」
「…殺されたいのか?」
どこからかナイフを取り出して突きつけるレナールさんに怯えたのか、みんなすごすごと帰っていった。
「あの、レナールさん…殿下?」
「レナール、でいいですよ。僕は隣国の第七王子なのです。ただ、この見た目のせいで家族に愛されることはなく…王族らしからぬ扱いを受ける中である日感染症にかかって…あとはご存知の通りです。」
なるほど、と頷くエレーナ。
「ただ、僕は魔法を使うのが兄弟の中で一番得意で、かつ執務もきちんとこなしていたので、また利用出来るなら利用してやろうということでしょう。絶対ごめんですけど」
「そうですね。レナールはずっとここで私のヒモになってくれればそれでいいと思います」
うんうん、と頷くエレーナ。
「でも、王子様にお嬢様と呼ばれるのはむず痒いのでどうかこれからはエレーナと」
「はい、エレーナ」
ふわふわするような笑顔を見せてくれるレナール。エレーナは、ああ、好きだなぁと思った。
その後エレーナは、森に魔法をかけた。誰も侵入出来なくなる魔法。森を燃やしたり切り倒したり出来なくなる魔法。そして森の全ての魔法を弾く結界。
「ねえ、レナール。よかったらちょっと診察させてくれませんか?もしかしたら魔力の封印も解けるかも」
「ぜひお願いします」
エレーナはレナールの体を診察する。どうやら魔力の封印は刺青によって施されているらしい。前にも見たとはいえ、背中がかなり痛々しかった。
「この刺青、消していいですか?」
「僕としては有り難いですが、大丈夫ですか?」
「私は虹色の魔女ですから」
そう言ってレナールの正面に立つと、エレーナは刺青を消すための魔法を使う。その時、彼女の美しい黒髪と黒い瞳は突然虹色に輝いた。レナールはその美しさに目を奪われる。そして、途方もない程の魔力が放たれ…刺青が消えた。
「…ふう。これでもう大丈夫ですよ」
「ありがとうございます、エレーナ」
「それにしても、凄い魔力量ですね。私に匹敵するのでは?」
「いえ…おそらく僕では貴女に敵わない」
「そうですか?」
でも、とレナールは零す。
「今の僕なら、さらに貴女のお役に立てますね」
「ありがとうございます。でも、ヒモでいてくれていいんですよ?」
「ええ、貴方ならそう言うでしょうね。でも、僕はヒモからランクアップしたいのです」
レナールはそう言うと、エレーナの前で跪く。そして、魔法で作った美しい指環を小箱から取り出してエレーナに捧げる。
「愛しています、エレーナ。どうか僕の婚約者になってください」
「…っ!」
エレーナはあまりの幸せに涙した。今ではレナールは自分にとって必要不可欠な唯一の人。そんな愛する人から、愛を貰えたのだ。必死でこくこくと頷くと、レナールはエレーナの左手の薬指に指輪をはめた。
これから先二人は決して離れることなく、幸せに暮らしていくこととなった。
黄金の魔女エレノアは美しく波打つ金の髪に紅い瞳の、それは美しい女性だった。その見た目は衰えることを知らず、エレーナに後を託し眠りにつくまでずっと綺麗だった。ありとあらゆる薬学や魔法学に精通しており、また錬金術師としても有名だった。
虹色の魔女エレーナは黒髪に黒い瞳の、人形のように端正な顔立ちの少女だ。黒髪と黒い瞳はこの国では禁忌とされており、その両方を持って生まれたエレーナは生まれた瞬間から忌むべき子とされ捨てられたのだが、正直それを差し引いてもなお整った顔をしている。少し線が細すぎるが、その華奢なところも可愛らしい。魔女としての知識はエレノアが眠りにつく前に全ての知識を授けてもらっていた。
さて、そんなエレーナが今日も一人エレノアの面影を残す森の中を散策していると、一人の醜悪な見た目の男が転がっていた。意識はないが、生きている。エレーナは魔法で男を連れて森の奥深くにあるエレノアの屋敷に転移した。
エレーナは男の身体をくまなく診察する。男はどうやら殴る蹴るの暴行を受け、さらにかなり危ない感染症にかかっていることがわかった。それと、極度の栄養失調。そして水分不足。睡眠不足もある。何故この人はまだ生きているんだろうと呆れるレベルだった。
とりあえずエレーナは、栄養と水分を点滴で補い、感染症の治療薬を注射し、骨折などは治癒魔法をかけてやり塗り薬で対処できる怪我は塗り薬を塗りつけ、更に良い夢が見られる魔法をかけてやり熟睡をサポート。できることは全部してやった。何故なら、男は自分の好みドストライクだからだ。
ーエレーナは、転生者だ。
地球という星の、日本という国で何不自由なく暮らしていた彼女は、ある日唐突に命を落とした。事故だった。暴走車が突っ込んできたのだ。そして目が覚めたら、赤ちゃんになっていて家族に捨てられ、エレノアにすぐに拾われ可愛がられていた。
そんな彼女は、美醜の感覚が日本という国のそれそのものだった。そして、この国の美醜の感覚はエレーナのそれとは真逆であった。
まあつまり、エレーナが美人扱いされるということは地球での彼女は…ということである。
そんな中で、男を拾えたのはラッキーだった。この見た目は癒される。目の保養だ。醜悪にしか見えない見た目の方々を相手にするのは時々恐ろしくなる。そこで美形だ。この世界では醜悪と言われるであろう美形の彼は、いるだけで自分を幸せにしてくれるだろう。彼は自分のヒモになってくれればいい。
「ん…ここは…?」
「あら、目が覚めました?」
美形は目を見開いてがばっと起き上がった。
「大丈夫。私は何もしませんよ」
美形は警戒するようにじろじろ見てくる。
「あ、ただ、栄養補給と水分補給の為に点滴はうちました。あと、感染症の治療薬を注射しました。あと治癒魔法をかけたり薬を塗ったりしました」
「…え?」
「とりあえず、お腹空いてません?喉は乾かないですか?何か軽くお腹に入れましょうか」
「いや、あの」
「ホットサンドくらいしかないのですけれど、食べられますか?」
「俺は…」
ぐぎゅるるるる…と美形のお腹が鳴った。
「無理しなくてもいいのですが、少しは食べてください。飲み物は百合茶でいいでしょうか?」
「…お任せします」
エレーナは一旦退室し、ホットサンドと百合茶を持って男の部屋に戻った。男は無我夢中で食べて飲んでを繰り返す。どれだけ辛い思いをしてきたのか…。エレーナは、男を立派なヒモにしてあげなければと謎の使命感を感じていた。
「お昼ご飯はこんなものになってしまいましたが、夜はもっとちゃんとしたものを出しますね。気分が悪くなったり、辛くなったらすぐに言ってくださいね?」
「…ありがとうございます。色々、やってもらって」
「いいんです。それよりも、貴方のお名前を教えてくださいませんか?本名を名乗りたくないなら偽名でも愛称でもいいです」
「… レナールです」
「では、レナールさん。単刀直入にお伺いします。私のヒモになりませんか?」
「…え、ヒモ?」
「はい。私が貴方を養いますので、貴方はただこの家に匿われていて欲しいのです」
レナールは酷く困惑する。自分は今となってはただのなんの力もない無一文で、見た目も悪いし、今では魔力も封じられている。何故こんな綺麗な人が自分なんかを…?
「大丈夫。私は貴方に酷いことはしません」
そう言って優しく抱きしめてもらって、レナールは物心ついてから初めて泣いた。頭を撫でてもらって、泣き疲れた頃やっと気付く。新しいご主人様になんてことをしてしまったのかと。
「も、申し訳ございません、お嬢様!」
「ふふ。エレーナと呼んでください」
「はい、エレーナお嬢様。レナールは今日から、エレーナお嬢様のために尽くすと誓います」
「ありがとうございます、レナールさん。何か聞きたいことや要望があれば言ってくださいね?」
「…その、具体的にヒモとは何をすれば良いのでしょうか?」
「ただ好きな事をしていいんですよ。勉強をしたければそれでもいいし、資格を取ってもいいし、もちろん遊んだっていい。好きに過ごして欲しいんです」
「…が、頑張ります」
「はい!」
それから、虹色の魔女エレーナの生活は一変した。少し前の彼女は朝が苦手でいつも二度寝してしまっていたのだが、レナールに毎日起こされてきっちり起きることができるようになった。いつも食べるのが面倒で抜いていた朝食も、レナールの手作りのものなのできちんと食べた。なにより、話し相手が出来た。今までは森の動物たちとしかお話していないからちょっとドキドキしたけれど楽しい。
そんなこんなで、エレーナにとってレナールが必要な人になった頃に突然レナールの迎えがきた。
「殿下!探しましたよ!殿下の病気が治ったと神託があったのです!それなのに何故忌々しい魔女などの側に…っ!」
私は睨まれて下を向いた。殿下ってことは相当のお偉いさんだ。レナールさんは凄い人なんだ…。
「おい、誰が発言を許した?」
地を這うような低く暗い声。レナールさん…?
「忌々しい、魔女などと。この方のことを知らないくせに。私の病を治してくださったのはこの方だ。魔女どころか聖女だ。一方お前達はどうだ?兄上からの指示とはいえ、一応王族である僕に暴力を振るって森に捨てて…もう、お前達のことは信用しない。帰れ」
「しかし殿下、王太子殿下は今なら殿下を優しく迎えいれると…魔力の封印も解くと…」
「…殺されたいのか?」
どこからかナイフを取り出して突きつけるレナールさんに怯えたのか、みんなすごすごと帰っていった。
「あの、レナールさん…殿下?」
「レナール、でいいですよ。僕は隣国の第七王子なのです。ただ、この見た目のせいで家族に愛されることはなく…王族らしからぬ扱いを受ける中である日感染症にかかって…あとはご存知の通りです。」
なるほど、と頷くエレーナ。
「ただ、僕は魔法を使うのが兄弟の中で一番得意で、かつ執務もきちんとこなしていたので、また利用出来るなら利用してやろうということでしょう。絶対ごめんですけど」
「そうですね。レナールはずっとここで私のヒモになってくれればそれでいいと思います」
うんうん、と頷くエレーナ。
「でも、王子様にお嬢様と呼ばれるのはむず痒いのでどうかこれからはエレーナと」
「はい、エレーナ」
ふわふわするような笑顔を見せてくれるレナール。エレーナは、ああ、好きだなぁと思った。
その後エレーナは、森に魔法をかけた。誰も侵入出来なくなる魔法。森を燃やしたり切り倒したり出来なくなる魔法。そして森の全ての魔法を弾く結界。
「ねえ、レナール。よかったらちょっと診察させてくれませんか?もしかしたら魔力の封印も解けるかも」
「ぜひお願いします」
エレーナはレナールの体を診察する。どうやら魔力の封印は刺青によって施されているらしい。前にも見たとはいえ、背中がかなり痛々しかった。
「この刺青、消していいですか?」
「僕としては有り難いですが、大丈夫ですか?」
「私は虹色の魔女ですから」
そう言ってレナールの正面に立つと、エレーナは刺青を消すための魔法を使う。その時、彼女の美しい黒髪と黒い瞳は突然虹色に輝いた。レナールはその美しさに目を奪われる。そして、途方もない程の魔力が放たれ…刺青が消えた。
「…ふう。これでもう大丈夫ですよ」
「ありがとうございます、エレーナ」
「それにしても、凄い魔力量ですね。私に匹敵するのでは?」
「いえ…おそらく僕では貴女に敵わない」
「そうですか?」
でも、とレナールは零す。
「今の僕なら、さらに貴女のお役に立てますね」
「ありがとうございます。でも、ヒモでいてくれていいんですよ?」
「ええ、貴方ならそう言うでしょうね。でも、僕はヒモからランクアップしたいのです」
レナールはそう言うと、エレーナの前で跪く。そして、魔法で作った美しい指環を小箱から取り出してエレーナに捧げる。
「愛しています、エレーナ。どうか僕の婚約者になってください」
「…っ!」
エレーナはあまりの幸せに涙した。今ではレナールは自分にとって必要不可欠な唯一の人。そんな愛する人から、愛を貰えたのだ。必死でこくこくと頷くと、レナールはエレーナの左手の薬指に指輪をはめた。
これから先二人は決して離れることなく、幸せに暮らしていくこととなった。
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