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最後にもう一度皇太子殿下とダンスをしたら、告白されました
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クリス様とダンスパーティーを楽しんで、最後にもう一度クリス様にダンスに誘われます。もちろんお受けして、クリス様とのダンスに没頭します。ここ数日何度もクリス様と踊っているのに、この瞬間にはただただずっとこのままでいたいと思ってしまいます。
「エレナ、楽しいね」
「はい、クリス様」
「世界からこの瞬間だけを切り取られているようだ」
「永遠に一緒に踊っていられる気がしますね」
「幸せだ」
クリス様とのダンスも今回はこれでおしまい。離れるのも寂しくて、でも手を離してお兄様の元へ戻ろうと思ったのですが。
「エレナ」
「く、クリス様!?」
クリス様が私に跪きます。その他には指輪が。
「貴女を愛しています。どうか、僕と結婚を前提としてお付き合いしていただけませんか?」
「…!」
私はあまりの嬉しさに思わずしゃくりあげて泣いてしまいます。とりあえずこくこくと何度も頷きます。そうすると、クリス様が私の左手を取って薬指に指輪をはめます。
「受け入れてくれるの?嬉しいよ、マイレディー。君にはいつも笑っていて欲しいけれど、嬉し泣きをする君も可愛いね」
クリス様はそう言って私の涙をハンカチで拭ってくれます。化粧はお兄様の魔法のおかげで崩れません。
「く、クリス様…ひっく…嬉しいです…ううっ!クリス様、私も愛してます!ぐすっ」
「ふふ、可愛いね」
クリス様は私の髪の毛を一房とってキスを一つ。こんなに幸せになっていいのでしょうか?
クリス様が私の前に跪いてから空気を読むかのようにしんと静まり返っていた会場が、一気に湧きました。拍手喝采の中、ヒューヒューと囃し立てるように口笛も吹かれ、歓声が響く。みんなの祝福ムードに私もクリス様も少し照れてしまいます。
「クリス様、幸せですね」
「そうだね、エレナ」
「皇太子殿下おめでとうございます!」
「エレナ様、おめでとうございます!」
「祝福されているようで、本当に嬉しいよ」
そして、そんな私達の元にティナ様とジェシー様が近付いてくる。
「おめでとうございます、エレナ様。皇太子殿下も本当におめでとうございます」
「おめでとうございますぅ、エレナ様。皇太子殿下も幸せそうでなによりですぅ」
「ありがとう、オーギュスティナ嬢。ジェシカ嬢も。幸せだよ。これからもっと幸せにするし、なるけどね」
そう言ってまだ涙が止まらない私を抱き寄せるクリス様。
「エレナ様と婚約するんですから当たり前ですぅ」
「幸せにしなければ攫いますからね!」
「これは手厳しいな」
「ティナ様もジェシー様もありがとうございます」
「お友達を祝福するのは当然ですわ!」
こうして私達は結ばれることになったのでした。
「エレナ、楽しいね」
「はい、クリス様」
「世界からこの瞬間だけを切り取られているようだ」
「永遠に一緒に踊っていられる気がしますね」
「幸せだ」
クリス様とのダンスも今回はこれでおしまい。離れるのも寂しくて、でも手を離してお兄様の元へ戻ろうと思ったのですが。
「エレナ」
「く、クリス様!?」
クリス様が私に跪きます。その他には指輪が。
「貴女を愛しています。どうか、僕と結婚を前提としてお付き合いしていただけませんか?」
「…!」
私はあまりの嬉しさに思わずしゃくりあげて泣いてしまいます。とりあえずこくこくと何度も頷きます。そうすると、クリス様が私の左手を取って薬指に指輪をはめます。
「受け入れてくれるの?嬉しいよ、マイレディー。君にはいつも笑っていて欲しいけれど、嬉し泣きをする君も可愛いね」
クリス様はそう言って私の涙をハンカチで拭ってくれます。化粧はお兄様の魔法のおかげで崩れません。
「く、クリス様…ひっく…嬉しいです…ううっ!クリス様、私も愛してます!ぐすっ」
「ふふ、可愛いね」
クリス様は私の髪の毛を一房とってキスを一つ。こんなに幸せになっていいのでしょうか?
クリス様が私の前に跪いてから空気を読むかのようにしんと静まり返っていた会場が、一気に湧きました。拍手喝采の中、ヒューヒューと囃し立てるように口笛も吹かれ、歓声が響く。みんなの祝福ムードに私もクリス様も少し照れてしまいます。
「クリス様、幸せですね」
「そうだね、エレナ」
「皇太子殿下おめでとうございます!」
「エレナ様、おめでとうございます!」
「祝福されているようで、本当に嬉しいよ」
そして、そんな私達の元にティナ様とジェシー様が近付いてくる。
「おめでとうございます、エレナ様。皇太子殿下も本当におめでとうございます」
「おめでとうございますぅ、エレナ様。皇太子殿下も幸せそうでなによりですぅ」
「ありがとう、オーギュスティナ嬢。ジェシカ嬢も。幸せだよ。これからもっと幸せにするし、なるけどね」
そう言ってまだ涙が止まらない私を抱き寄せるクリス様。
「エレナ様と婚約するんですから当たり前ですぅ」
「幸せにしなければ攫いますからね!」
「これは手厳しいな」
「ティナ様もジェシー様もありがとうございます」
「お友達を祝福するのは当然ですわ!」
こうして私達は結ばれることになったのでした。
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