9 / 68
元に戻る
しおりを挟む
ひと月の間、毎週シャルを構いに行った。
そして、シャルが元に戻ったと連絡がきた。
シャルに会いに行く。
「…シャル」
「お、おおお王太子殿下、ごきげんよう!」
どもっているのを見るに、幼児化していた時の記憶もあるらしい。
「シャル、今までごめんね」
「え…」
「君を構ってあげられなかった。僕の将来のお妃様なのに」
「そ、それは…」
「いつものように抱きしめてもいいかな?」
シャルはその言葉に固まった。
そして顔を真っ赤にしてコクリと頷いた。
僕は、このひと月ほど会うたび毎回していたようにシャルを抱きしめる。
「…本当にごめん。これからは大切にする」
「はい、許して差し上げます…な、なんちゃって。えへへ」
自分で言って、困ったように照れ笑いをするシャル。
その笑顔に、小さなシャルと同じ可愛らしさと愛を感じて思わず強く抱きしめた。
シャルは戸惑ったようにこちらを見つめる。
そんな顔も可愛くて。
「シャル」
「はい…ひゃっ」
唇への口づけは結婚式まで取っておかないといけないから、額にキスをした。
シャルは真っ赤になって固まる。
可愛すぎる。
「シャルはどうしてそんなに可愛いの?」
「え、え、え」
「どうしよう。このまま耳を食んだらどんな反応をするのかな」
「ぴぇっ」
思考が口に出ていたらしく、シャルが真っ赤な顔でプルプル震える。
可愛すぎる。
でも、イジメるのは良くないと思いぐっと堪える。
「…ふふ、冗談だよ」
「あぅ…」
「今はね」
「!?」
ああ、こんな可愛い生き物…どうしたらいいんだろう。
加虐心と庇護欲の両方をくすぐられてしまう。
今まで僕はよくこの魅力に気付かなかったものだな。
そして、シャルが元に戻ったと連絡がきた。
シャルに会いに行く。
「…シャル」
「お、おおお王太子殿下、ごきげんよう!」
どもっているのを見るに、幼児化していた時の記憶もあるらしい。
「シャル、今までごめんね」
「え…」
「君を構ってあげられなかった。僕の将来のお妃様なのに」
「そ、それは…」
「いつものように抱きしめてもいいかな?」
シャルはその言葉に固まった。
そして顔を真っ赤にしてコクリと頷いた。
僕は、このひと月ほど会うたび毎回していたようにシャルを抱きしめる。
「…本当にごめん。これからは大切にする」
「はい、許して差し上げます…な、なんちゃって。えへへ」
自分で言って、困ったように照れ笑いをするシャル。
その笑顔に、小さなシャルと同じ可愛らしさと愛を感じて思わず強く抱きしめた。
シャルは戸惑ったようにこちらを見つめる。
そんな顔も可愛くて。
「シャル」
「はい…ひゃっ」
唇への口づけは結婚式まで取っておかないといけないから、額にキスをした。
シャルは真っ赤になって固まる。
可愛すぎる。
「シャルはどうしてそんなに可愛いの?」
「え、え、え」
「どうしよう。このまま耳を食んだらどんな反応をするのかな」
「ぴぇっ」
思考が口に出ていたらしく、シャルが真っ赤な顔でプルプル震える。
可愛すぎる。
でも、イジメるのは良くないと思いぐっと堪える。
「…ふふ、冗談だよ」
「あぅ…」
「今はね」
「!?」
ああ、こんな可愛い生き物…どうしたらいいんだろう。
加虐心と庇護欲の両方をくすぐられてしまう。
今まで僕はよくこの魅力に気付かなかったものだな。
364
あなたにおすすめの小説
【完結】離婚を切り出したら私に不干渉だったはずの夫が激甘に豹変しました
雨宮羽那
恋愛
結婚して5年。リディアは悩んでいた。
夫のレナードが仕事で忙しく、夫婦らしいことが何一つないことに。
ある日「私、離婚しようと思うの」と義妹に相談すると、とある薬を渡される。
どうやらそれは、『ちょーっとだけ本音がでちゃう薬』のよう。
そうしてやってきた離婚の話を告げる場で、リディアはつい好奇心に負けて、夫へ薬を飲ませてしまう。
すると、あら不思議。
いつもは浮ついた言葉なんて口にしない夫が、とんでもなく甘い言葉を口にしはじめたのだ。
「どうか離婚だなんて言わないでください。私のスイートハニーは君だけなんです」
(誰ですかあなた)
◇◇◇◇
※全3話。
※コメディ重視のお話です。深く考えちゃダメです!少しでも笑っていただけますと幸いです(*_ _))*゜
「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた
菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに対して、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…?
※他サイトでも掲載しております。
捨てられた騎士団長と相思相愛です
京月
恋愛
3年前、当時帝国騎士団で最強の呼び声が上がっていた「帝国の美剣」ことマクトリーラ伯爵家令息サラド・マクトリーラ様に私ルルロ侯爵令嬢ミルネ・ルルロは恋をした。しかし、サラド様には婚約者がおり、私の恋は叶うことは無いと知る。ある日、とある戦場でサラド様は全身を火傷する大怪我を負ってしまった。命に別状はないもののその火傷が残る顔を見て誰もが彼を割け、婚約者は彼を化け物と呼んで人里離れた山で療養と言う名の隔離、そのまま婚約を破棄した。そのチャンスを私は逃さなかった。「サラド様!私と婚約しましょう!!火傷?心配いりません!私回復魔法の博士号を取得してますから!!」
婚約者は冷酷宰相様。地味令嬢の私が政略結婚で嫁いだら、なぜか激甘溺愛が待っていました
春夜夢
恋愛
私はずっと「誰にも注目されない地味令嬢」だった。
名門とはいえ没落しかけの伯爵家の次女。
姉は美貌と才覚に恵まれ、私はただの飾り物のような存在。
――そんな私に突然、王宮から「婚約命令」が下った。
相手は、王の右腕にして恐れられる冷酷宰相・ルシアス=ディエンツ公爵。
40を目前にしながら独身を貫き、感情を一切表に出さない男。
(……なぜ私が?)
けれど、その婚約は国を揺るがす「ある計画」の始まりだった。
【完】嫁き遅れの伯爵令嬢は逃げられ公爵に熱愛される
えとう蜜夏
恋愛
リリエラは母を亡くし弟の養育や領地の執務の手伝いをしていて貴族令嬢としての適齢期をやや逃してしまっていた。ところが弟の成人と婚約を機に家を追い出されることになり、住み込みの働き口を探していたところ教会のシスターから公爵との契約婚を勧められた。
お相手は公爵家当主となったばかりで、さらに彼は婚約者に立て続けに逃げられるといういわくつきの物件だったのだ。
少し辛辣なところがあるもののお人好しでお節介なリリエラに公爵も心惹かれていて……。
22.4.7女性向けホットランキングに入っておりました。ありがとうございます 22.4.9.9位,4.10.5位,4.11.3位,4.12.2位
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
完結 女性に興味が無い侯爵様、私は自由に生きます
ヴァンドール
恋愛
私は絵を描いて暮らせるならそれだけで幸せ!
そんな私に好都合な相手が。
女性に興味が無く仕事一筋で冷徹と噂の侯爵様との縁談が。 ただ面倒くさい従妹という令嬢がもれなく付いてきました。
私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。
さら
恋愛
私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。
――でも、それは間違いだった。
辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。
王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。
裏切りから始まる癒しの恋。
厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる