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せめてこの瞬間だけは俺のものに
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俺はローラン・ヴァロワ。公爵だ。この度結婚に伴って公爵位を継いだ。結婚したのは幼い頃から婚約していた大嫌いな女、ジゼル。結婚式でもまったくもって緊張も期待も感動もしていなかった可愛げのない女だ。
そんなジゼルとの出会いは、最高の思い出だ。
ー…
侯爵家の可愛らしいお姫様。赤毛に赤い瞳。整った顔立ち。出会った瞬間から、心惹かれた。
「…はじめまして、可愛らしいお姫様。僕はローラン・ヴァロワ。よろしくね」
ジゼルは優しく微笑んだ俺にキラキラと輝く瞳を向けてくれた。
「はじめまして、ステキな王子様!私はジゼル・アンジュー!よろしくね!」
可愛い。愛おしい。俺はこの日から、ジゼルに夢中になった。
ー…
「やあ、ジゼル。また会いにきてくれて嬉しいよ」
「だって、ローランが大好きなんだもの!あ、でも、お勉強も頑張っているのよ?本当よ?ローランのお嫁さんになるために、ちゃんと努力しているのよ!」
「それは嬉しいなぁ。僕も、ジゼルが大好きだよ」
俺たちは毎日のように会って、一緒に遊んで、絆を深めていった。そんな俺たちの関係が変わったのは、貴族学院に通うようになってからだった。
ー…
貴族学院に通うのは貴族の義務。でも、ジゼルが一緒ならきっと楽しくなると思っていた。クラスは生憎別になってしまったが、それでも少しでも一緒にいたいと思っていた。ところが、ジゼルは特待生制度で通う平民のクラスメイトとべったりになっていた。
けれど、最初はそれを責める気は無かった。だって、俺も特待生制度で通う平民のクラスメイトの女子、アリスを担任の先生に任されていたから。慣れない貴族ばかりの環境に少しでも慣れるようにと頼まれたのだ。ジゼルもきっとそうなんだと思っていた。
けれど、ある日ジゼルを教室まで迎えに行った日にジゼルが教室に居なくて、校舎中を探したら空き教室でジゼルがあの平民のクラスメイトと二人きりになっていた。そして、ジゼルが言ったのだ。「…が好きなの」と。誰のことか名前は聞こえなかった。けれど、この状況なら相手は一人しかいないだろう。この日俺は失恋した。俺はすぐにその場を離れたので、その後のことは知らない。ただ、ジゼルが俺よりあの平民のクラスメイトを選ぶのなら、それがジゼルの幸せなら応援してあげたいと思っていた。
ー…
ある日、あの平民のクラスメイトがアリスと空き教室で話しているのを偶然見かけた。ジゼルが居ながら他の女と二人きりになるなんてと思って、盗み聞きしたら驚くような言葉が聞こえてきた。
「ロビン。ジゼル様をちゃんと落としてよね?私、どうしてもローラン様が欲しいの。でも、浮気する気一切無いみたいだから、ジゼル様から捨ててもらわないとね?」
「そっちこそもっと頑張ってよ。ジゼル様を落として侯爵家との繋がりを作っておきたいんだからさ」
俺は頭にきてすぐに空き教室に乗り込んだ。
「お前たち、よくもそんな大それたことを考えたな」
「ローラン様!?」
「ろ、ローラン様!これは違うの!」
「なにが違うんだ。ジゼルを利用しようなんて俺が許すと思うな」
俺は実家の力を総動員してアリスとロビンとかいう男を自主退学させた。ロビンに惚れているジゼルにはこのことは秘密にした。だが、なんとなく俺が関係していると感じたのか、ジゼルは俺に対して冷たくなった。俺もだんだんと、そんなジゼルに素直な態度を取らなくなった。
ー…
ジゼルはロビンと引き離した俺のことが嫌いなんだろう。俺だって俺のことをもう一度好きになってはくれない君が大嫌いだ。けれど、それでも、あの日から変わらず君が好きだ。相反する気持ちを制御できない。俺は今日も君に冷たい態度を取ってしまった。せっかくの結婚式だったのに。
だからせめて、初夜だけは優しくしたい。そう思うのは、狡いだろうか?
ー…
「ろ、ローラン。その…」
「…ん。その、優しくする」
「い、いいの」
「え?」
「優しくしなくていいの。むしろ、酷くして…?」
「…なんで」
「だって…す、好きな人がいる、から」
血の気が引いた。まさかそんなに直球で来るとは思わなかった。
「…そうかよ」
俺は思い切り強い力でジゼルをベッドに押し倒す。
「きゃっ!」
「お望み通り、酷くしてやる」
本当はその赤い唇に吸い付きたい。可愛らしい小さな舌を自分の舌と絡ませたい。けれど、あんな最低な男に未だに一途なジゼルにそれは酷だろう。必死に我慢する。
胸を強く掴む。頂を抓る。びくんと揺れるジゼルが可愛くて、切なくて、苦しい。
「ん、や、ローラン、なんか、それ、や…」
「感じてんの?初めてにしては淫乱な身体だな」
「わ、わかんな…」
「…ん、やじゃなくて、気持ち良いって言ってみ」
「い、良い…?」
「そ。良い子」
唇へのキスの代わりに、柔らかな肌にキスマークを付ける。君にこんなことを出来るのは、俺だけ。そう思うと、少しだけ溜飲が下がり気分が良くなる。
「ジゼル、気持ち良いな」
「ん、気持ち良い…気持ち、良い…」
「そ。快楽を受け入れて」
胸をやわやわと揉む。頂を唇で啄む。ジゼルの控えめな吐息と喘ぎ声で胸が苦しくなる。ジゼルは、本当は、好きな男に抱かれたいはずなのに…ただ、結婚したからと俺なんかに抱かれて…。最悪だ、俺…。
「ん、ローラン、怖い…」
「…そろそろ、下触るぞ」
「ひゃっ!んん…ふ、ぅ…ん」
キツい。そりゃそうか。優しくゆっくりほぐしてやる。
「ローラン、ローラン…怖い…」
「ん。大丈夫。任せろ」
「うん…」
「それと…俺の名前を呼ばなくても良い。好きな相手に抱かれてると思いな」
「うん、ローラン…」
「いや、だから、好きな相手の名前を呼んで良いって」
「?うん、だから、ローランが良い…」
「…は?」
え、お前、ロビンが好きなんだろ?
「…でも、私、ローランがアリスさんのこと好きって知ってる。だから、ローランこそ私をアリスさんだと思っていいよ?」
「………は?」
何言ってんの?
「え、ちょっとまって?お前ロビンが好きなんだろ?俺は別にアリスのこと嫌いだけど?」
「え?…え?アリスさんが好きなんじゃないの?私もロビンとは別になんともないけど?」
…は?
「え、なに?俺たちお互い変な勘違いしてたってこと?」
「え?え?じゃあ、ローランが好きな相手は?」
「…君だけど」
「…わかった。待って。…私も、ローランが好き」
「…はぁああああ」
「そんな溜め息つかなくても!」
だって、俺たち馬鹿みたいじゃん。
「…ごめん。好きだよ、ジゼル。愛してる」
「私も、ローランを愛してる」
「…今更だけど、優しくする」
「う、うん…」
ジゼルに優しくキスをする。触れるだけのキスを繰り返して、優しく唇を啄ばみ、舌を絡めてやる。キスの仕方がわからないジゼルに、鼻で息をするんだよと教えてやると頬を染めるジゼル。可愛い。
「ジゼル。下もう一回触るぞ」
「う、うん…」
優しくほぐしてやる。固く俺の指を拒否するそこは、少しずつほぐれていった。
「ジゼル。そろそろ挿れるぞ」
「うん、来て」
ジゼルの言葉に留め金が一瞬外れそうになった。危なかった。優しくしてやると決めたんだから。
「ん、あ…ふっ。い、痛いっ!」
「ん。ジゼル、キスしよ」
「ん、ふ、ふぁ…」
キスで身体の緊張が抜けたところで奥まで挿れる。
「んんっ!」
「よしよし、よく頑張ったな、ジゼル」
優しくジゼルの頭を撫でる。ジゼルはほっとした表情になる。可愛い。
「動くぞ?」
「うん…ん、ぁ…ふぁっ…んんっ」
なるべく優しくゆっくり動く。敏感な芽を摘み少しでも快楽を感じさせてやる。初めてだからといって、痛いだけなんて辛いからな。
「ん、あ、ローラン、ローラン…!」
「ん、好きだ、ジゼル。愛してる!」
「わ、私もっ…!好きっ!ローラン、好きっ!」
好きな人と繋がるって、こんなに幸せなんだな。
「ん、ジゼル、そろそろイクぞ。ジゼルも、イこうな」
「ん、あっあっあっ…!ローラン、ローラン!ふぁっ!」
「ん…くっ…」
「ひぁあああああああっ!」
ー…
「…ローラン、好き」
「俺もジゼルが好き」
「ふふっ、幸せ!」
「俺も」
今俺はジゼルを腕枕している。好きな人から好かれて、身も心も手に入れられた。これ以上の幸せはない。
「これからはもっと、大切にする」
「私も!」
幸せそうに微笑むジゼルに、微笑み返す。これからはもっとちゃんとお互いの気持ちを伝えて行こうと思う。
そんなジゼルとの出会いは、最高の思い出だ。
ー…
侯爵家の可愛らしいお姫様。赤毛に赤い瞳。整った顔立ち。出会った瞬間から、心惹かれた。
「…はじめまして、可愛らしいお姫様。僕はローラン・ヴァロワ。よろしくね」
ジゼルは優しく微笑んだ俺にキラキラと輝く瞳を向けてくれた。
「はじめまして、ステキな王子様!私はジゼル・アンジュー!よろしくね!」
可愛い。愛おしい。俺はこの日から、ジゼルに夢中になった。
ー…
「やあ、ジゼル。また会いにきてくれて嬉しいよ」
「だって、ローランが大好きなんだもの!あ、でも、お勉強も頑張っているのよ?本当よ?ローランのお嫁さんになるために、ちゃんと努力しているのよ!」
「それは嬉しいなぁ。僕も、ジゼルが大好きだよ」
俺たちは毎日のように会って、一緒に遊んで、絆を深めていった。そんな俺たちの関係が変わったのは、貴族学院に通うようになってからだった。
ー…
貴族学院に通うのは貴族の義務。でも、ジゼルが一緒ならきっと楽しくなると思っていた。クラスは生憎別になってしまったが、それでも少しでも一緒にいたいと思っていた。ところが、ジゼルは特待生制度で通う平民のクラスメイトとべったりになっていた。
けれど、最初はそれを責める気は無かった。だって、俺も特待生制度で通う平民のクラスメイトの女子、アリスを担任の先生に任されていたから。慣れない貴族ばかりの環境に少しでも慣れるようにと頼まれたのだ。ジゼルもきっとそうなんだと思っていた。
けれど、ある日ジゼルを教室まで迎えに行った日にジゼルが教室に居なくて、校舎中を探したら空き教室でジゼルがあの平民のクラスメイトと二人きりになっていた。そして、ジゼルが言ったのだ。「…が好きなの」と。誰のことか名前は聞こえなかった。けれど、この状況なら相手は一人しかいないだろう。この日俺は失恋した。俺はすぐにその場を離れたので、その後のことは知らない。ただ、ジゼルが俺よりあの平民のクラスメイトを選ぶのなら、それがジゼルの幸せなら応援してあげたいと思っていた。
ー…
ある日、あの平民のクラスメイトがアリスと空き教室で話しているのを偶然見かけた。ジゼルが居ながら他の女と二人きりになるなんてと思って、盗み聞きしたら驚くような言葉が聞こえてきた。
「ロビン。ジゼル様をちゃんと落としてよね?私、どうしてもローラン様が欲しいの。でも、浮気する気一切無いみたいだから、ジゼル様から捨ててもらわないとね?」
「そっちこそもっと頑張ってよ。ジゼル様を落として侯爵家との繋がりを作っておきたいんだからさ」
俺は頭にきてすぐに空き教室に乗り込んだ。
「お前たち、よくもそんな大それたことを考えたな」
「ローラン様!?」
「ろ、ローラン様!これは違うの!」
「なにが違うんだ。ジゼルを利用しようなんて俺が許すと思うな」
俺は実家の力を総動員してアリスとロビンとかいう男を自主退学させた。ロビンに惚れているジゼルにはこのことは秘密にした。だが、なんとなく俺が関係していると感じたのか、ジゼルは俺に対して冷たくなった。俺もだんだんと、そんなジゼルに素直な態度を取らなくなった。
ー…
ジゼルはロビンと引き離した俺のことが嫌いなんだろう。俺だって俺のことをもう一度好きになってはくれない君が大嫌いだ。けれど、それでも、あの日から変わらず君が好きだ。相反する気持ちを制御できない。俺は今日も君に冷たい態度を取ってしまった。せっかくの結婚式だったのに。
だからせめて、初夜だけは優しくしたい。そう思うのは、狡いだろうか?
ー…
「ろ、ローラン。その…」
「…ん。その、優しくする」
「い、いいの」
「え?」
「優しくしなくていいの。むしろ、酷くして…?」
「…なんで」
「だって…す、好きな人がいる、から」
血の気が引いた。まさかそんなに直球で来るとは思わなかった。
「…そうかよ」
俺は思い切り強い力でジゼルをベッドに押し倒す。
「きゃっ!」
「お望み通り、酷くしてやる」
本当はその赤い唇に吸い付きたい。可愛らしい小さな舌を自分の舌と絡ませたい。けれど、あんな最低な男に未だに一途なジゼルにそれは酷だろう。必死に我慢する。
胸を強く掴む。頂を抓る。びくんと揺れるジゼルが可愛くて、切なくて、苦しい。
「ん、や、ローラン、なんか、それ、や…」
「感じてんの?初めてにしては淫乱な身体だな」
「わ、わかんな…」
「…ん、やじゃなくて、気持ち良いって言ってみ」
「い、良い…?」
「そ。良い子」
唇へのキスの代わりに、柔らかな肌にキスマークを付ける。君にこんなことを出来るのは、俺だけ。そう思うと、少しだけ溜飲が下がり気分が良くなる。
「ジゼル、気持ち良いな」
「ん、気持ち良い…気持ち、良い…」
「そ。快楽を受け入れて」
胸をやわやわと揉む。頂を唇で啄む。ジゼルの控えめな吐息と喘ぎ声で胸が苦しくなる。ジゼルは、本当は、好きな男に抱かれたいはずなのに…ただ、結婚したからと俺なんかに抱かれて…。最悪だ、俺…。
「ん、ローラン、怖い…」
「…そろそろ、下触るぞ」
「ひゃっ!んん…ふ、ぅ…ん」
キツい。そりゃそうか。優しくゆっくりほぐしてやる。
「ローラン、ローラン…怖い…」
「ん。大丈夫。任せろ」
「うん…」
「それと…俺の名前を呼ばなくても良い。好きな相手に抱かれてると思いな」
「うん、ローラン…」
「いや、だから、好きな相手の名前を呼んで良いって」
「?うん、だから、ローランが良い…」
「…は?」
え、お前、ロビンが好きなんだろ?
「…でも、私、ローランがアリスさんのこと好きって知ってる。だから、ローランこそ私をアリスさんだと思っていいよ?」
「………は?」
何言ってんの?
「え、ちょっとまって?お前ロビンが好きなんだろ?俺は別にアリスのこと嫌いだけど?」
「え?…え?アリスさんが好きなんじゃないの?私もロビンとは別になんともないけど?」
…は?
「え、なに?俺たちお互い変な勘違いしてたってこと?」
「え?え?じゃあ、ローランが好きな相手は?」
「…君だけど」
「…わかった。待って。…私も、ローランが好き」
「…はぁああああ」
「そんな溜め息つかなくても!」
だって、俺たち馬鹿みたいじゃん。
「…ごめん。好きだよ、ジゼル。愛してる」
「私も、ローランを愛してる」
「…今更だけど、優しくする」
「う、うん…」
ジゼルに優しくキスをする。触れるだけのキスを繰り返して、優しく唇を啄ばみ、舌を絡めてやる。キスの仕方がわからないジゼルに、鼻で息をするんだよと教えてやると頬を染めるジゼル。可愛い。
「ジゼル。下もう一回触るぞ」
「う、うん…」
優しくほぐしてやる。固く俺の指を拒否するそこは、少しずつほぐれていった。
「ジゼル。そろそろ挿れるぞ」
「うん、来て」
ジゼルの言葉に留め金が一瞬外れそうになった。危なかった。優しくしてやると決めたんだから。
「ん、あ…ふっ。い、痛いっ!」
「ん。ジゼル、キスしよ」
「ん、ふ、ふぁ…」
キスで身体の緊張が抜けたところで奥まで挿れる。
「んんっ!」
「よしよし、よく頑張ったな、ジゼル」
優しくジゼルの頭を撫でる。ジゼルはほっとした表情になる。可愛い。
「動くぞ?」
「うん…ん、ぁ…ふぁっ…んんっ」
なるべく優しくゆっくり動く。敏感な芽を摘み少しでも快楽を感じさせてやる。初めてだからといって、痛いだけなんて辛いからな。
「ん、あ、ローラン、ローラン…!」
「ん、好きだ、ジゼル。愛してる!」
「わ、私もっ…!好きっ!ローラン、好きっ!」
好きな人と繋がるって、こんなに幸せなんだな。
「ん、ジゼル、そろそろイクぞ。ジゼルも、イこうな」
「ん、あっあっあっ…!ローラン、ローラン!ふぁっ!」
「ん…くっ…」
「ひぁあああああああっ!」
ー…
「…ローラン、好き」
「俺もジゼルが好き」
「ふふっ、幸せ!」
「俺も」
今俺はジゼルを腕枕している。好きな人から好かれて、身も心も手に入れられた。これ以上の幸せはない。
「これからはもっと、大切にする」
「私も!」
幸せそうに微笑むジゼルに、微笑み返す。これからはもっとちゃんとお互いの気持ちを伝えて行こうと思う。
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