55 / 60
水族館でダブルデート
しおりを挟む
「水族館ですか?」
「うん。ミレイと一緒に行ってみたいなって。どうかな?」
「もちろん喜んで!」
「なら私も行きますわ!ね、サミュエル様」
「今回もよろしくお願いします。義兄上、義姉上」
「ついてこなくていいってば」
「絶対ついていきますわ」
というわけで私とフェリクス様、マノンとサミュエル様の四人で水族館にデートに来ています。
「大きな水槽ですね!」
「入場していきなりこの大型水槽をみると圧倒されるよね」
「大型水槽がこの水族館の目玉ですものね」
「素晴らしい技術ですよね」
私は大型水槽を悠々と泳ぐ魚を目で追う。優雅ささえ感じるほどに美しい魚達ですが、私はつい美味しそうだと思ってしまいます。
「…こんなに魚を見ていると、お腹が空きます」
「進んでいけばレストランもあるよ。新鮮な海の幸をふんだんに使っているから、お腹を空かせて楽しみにしておいて」
「楽しみにしてますね!」
「もう、ミレイお姉様ったら」
「でも確かに美味しそうですよね」
「サミュエル様まで!」
私達は水族館の展示をみながら進みます。
「ここからは小さな水槽での展示がメインになるね」
「あ、カニですわね」
「エビもいますね」
「食べられる種類なんでしょうか…」
「このカニは食べられる種類のようだね。レストランで食べられるみたいだ」
「え、楽しみです!」
私の頭の中では、すでにレストランでの食事が大半を占めています。フェリクス様はそんな幼稚な私に呆れ顔で、私の頬をむにゅむにゅと摘みます。
「ミレイ、もうすぐここの一番の目玉の超大型水槽だよ」
「あ、ウミガメは観たいです」
「寄って来てくれるといいんだけどね」
「ジンベイザメを見たいですわ」
「近くにいるといいですね」
超大型水槽の前に出ました。
「…わぁ。サミュエル様、凄いです」
「これは…圧巻ですね…」
「すごいです…まさに小さな海ですね…。あ、ウミガメです!こっちにきました!」
「おや、可愛らしいね」
「可愛いです!…リシャール様、海って本当にこんな感じなのでしょうか?」
「どうかな?かなり再現されているとは思うけど」
「…いつか、二人で行ってみたいですね」
「そうだね…海はともかく、ここにはまた今度一緒に来よう」
「!絶対ですか?約束ですよ?」
「もちろん。他ならぬミレイの為だからね」
「わーい!…うーん、ずっとみていたいけれど、そろそろ先に進みましょうか」
「うん、行こうか」
「サミュエル様、私達もいつか海に行ってみましょうね」
「ええ。こんなに美しい景色なら、是非」
私達はしばらく超大型水槽を楽しんだ後、先に進む。
「あ、やっとレストランですね。待ち侘びました」
「何を頼もうか。海鮮丼もいいけれど、シーフードカレーやフリッターなどもいいね」
「うーん、せっかくだから海鮮丼にします」
「なら僕はシーフードカレーにするよ」
「私は海鮮三色丼にしますわ」
「僕はシーフードの入ったお好み焼きにするよ」
私達はレストランでの食事に舌鼓をうちます。レストランでの料理を楽しんだ後、水族館の展示を見に戻る私達。次の大型水槽では、アザラシへの餌やりが始まっていました。
「あ、アザラシ」
「貴重な餌やりシーンのようだね。ミレイも見ていく?」
「せっかくだから楽しんで行きましょう!」
「アザラシ、可愛らしいですわね。サミュエル様」
「ええ。とても愛くるしいです」
四人で一緒にアザラシへの餌やりシーンを楽しむ。一生懸命に餌を食べるアザラシは可愛らしい。
「可愛かったですね、フェリクス様」
「そうだね、ミレイ」
「そろそろイルカショーの時間ですね。行ってみましょうか?」
「いいね。この水族館のもう一つの目玉だからね」
「イルカショー、楽しみですわね」
「どんな芸を披露するんでしょうね」
恋人繋ぎで手を繋いでイルカショーの会場に向かう。広い会場にたくさんの人が集まっていた。
「座れる場所はあるでしょうか?」
「ミレイ。こっちが空いてるよ。マノンとサミュエルも座るなら座れば?」
「ありがとうございます、フェリクス様。お隣失礼しますね」
「お姉様の隣に座りますわ」
「なら僕はそんなマノンの隣に座るよ」
みんなで一緒に座る。ちょうどその時イルカショーが始まった。
イルカが水中で速度をつけて水面から飛び上がり、様々なジャンプを披露する。最後に、空中にぶら下げたボールをジャンプしたイルカが尾で叩いた瞬間大きな拍手が巻き起こる。
「面白かったですね」
「なかなか見応えがあったね」
「この後オットセイショーもあるんですよね?見ていきますか?」
「目玉イベントではないけど、楽しそうだと思いますよ」
「じゃあ見ていきましょうか」
私達はそのまま残り、オットセイショーを見ることにした。意外とオットセイショーも見ていく客は多いようで、空いた席は少ない。
そしてオットセイショーは始まった。フラフープが投げられて、オットセイが身体を揺らして首でキャッチする。他にも、ボールを頭でトスしてトレーナーとリレーしたり、なかなか芸達者なオットセイのようだ。そして一番盛り上がったのは、なんとオットセイのお絵描きである。オットセイが絵の具が付いた筆を口にくわえてキャンバスにトレーナーの似顔絵を描いた。かなり再現されている。上手い。ギャラリーは大いに湧いた。
「すごかったですね、オットセイショー」
「普通に目玉イベントに出来そうだよね」
「見て行ってよかったですわね、サミュエル様」
「そうですね。さあ、お土産を買いに行きましょうか」
その後お土産のぬいぐるみを買って、水族館を満喫してデートは終わりました。楽しかったです。
「うん。ミレイと一緒に行ってみたいなって。どうかな?」
「もちろん喜んで!」
「なら私も行きますわ!ね、サミュエル様」
「今回もよろしくお願いします。義兄上、義姉上」
「ついてこなくていいってば」
「絶対ついていきますわ」
というわけで私とフェリクス様、マノンとサミュエル様の四人で水族館にデートに来ています。
「大きな水槽ですね!」
「入場していきなりこの大型水槽をみると圧倒されるよね」
「大型水槽がこの水族館の目玉ですものね」
「素晴らしい技術ですよね」
私は大型水槽を悠々と泳ぐ魚を目で追う。優雅ささえ感じるほどに美しい魚達ですが、私はつい美味しそうだと思ってしまいます。
「…こんなに魚を見ていると、お腹が空きます」
「進んでいけばレストランもあるよ。新鮮な海の幸をふんだんに使っているから、お腹を空かせて楽しみにしておいて」
「楽しみにしてますね!」
「もう、ミレイお姉様ったら」
「でも確かに美味しそうですよね」
「サミュエル様まで!」
私達は水族館の展示をみながら進みます。
「ここからは小さな水槽での展示がメインになるね」
「あ、カニですわね」
「エビもいますね」
「食べられる種類なんでしょうか…」
「このカニは食べられる種類のようだね。レストランで食べられるみたいだ」
「え、楽しみです!」
私の頭の中では、すでにレストランでの食事が大半を占めています。フェリクス様はそんな幼稚な私に呆れ顔で、私の頬をむにゅむにゅと摘みます。
「ミレイ、もうすぐここの一番の目玉の超大型水槽だよ」
「あ、ウミガメは観たいです」
「寄って来てくれるといいんだけどね」
「ジンベイザメを見たいですわ」
「近くにいるといいですね」
超大型水槽の前に出ました。
「…わぁ。サミュエル様、凄いです」
「これは…圧巻ですね…」
「すごいです…まさに小さな海ですね…。あ、ウミガメです!こっちにきました!」
「おや、可愛らしいね」
「可愛いです!…リシャール様、海って本当にこんな感じなのでしょうか?」
「どうかな?かなり再現されているとは思うけど」
「…いつか、二人で行ってみたいですね」
「そうだね…海はともかく、ここにはまた今度一緒に来よう」
「!絶対ですか?約束ですよ?」
「もちろん。他ならぬミレイの為だからね」
「わーい!…うーん、ずっとみていたいけれど、そろそろ先に進みましょうか」
「うん、行こうか」
「サミュエル様、私達もいつか海に行ってみましょうね」
「ええ。こんなに美しい景色なら、是非」
私達はしばらく超大型水槽を楽しんだ後、先に進む。
「あ、やっとレストランですね。待ち侘びました」
「何を頼もうか。海鮮丼もいいけれど、シーフードカレーやフリッターなどもいいね」
「うーん、せっかくだから海鮮丼にします」
「なら僕はシーフードカレーにするよ」
「私は海鮮三色丼にしますわ」
「僕はシーフードの入ったお好み焼きにするよ」
私達はレストランでの食事に舌鼓をうちます。レストランでの料理を楽しんだ後、水族館の展示を見に戻る私達。次の大型水槽では、アザラシへの餌やりが始まっていました。
「あ、アザラシ」
「貴重な餌やりシーンのようだね。ミレイも見ていく?」
「せっかくだから楽しんで行きましょう!」
「アザラシ、可愛らしいですわね。サミュエル様」
「ええ。とても愛くるしいです」
四人で一緒にアザラシへの餌やりシーンを楽しむ。一生懸命に餌を食べるアザラシは可愛らしい。
「可愛かったですね、フェリクス様」
「そうだね、ミレイ」
「そろそろイルカショーの時間ですね。行ってみましょうか?」
「いいね。この水族館のもう一つの目玉だからね」
「イルカショー、楽しみですわね」
「どんな芸を披露するんでしょうね」
恋人繋ぎで手を繋いでイルカショーの会場に向かう。広い会場にたくさんの人が集まっていた。
「座れる場所はあるでしょうか?」
「ミレイ。こっちが空いてるよ。マノンとサミュエルも座るなら座れば?」
「ありがとうございます、フェリクス様。お隣失礼しますね」
「お姉様の隣に座りますわ」
「なら僕はそんなマノンの隣に座るよ」
みんなで一緒に座る。ちょうどその時イルカショーが始まった。
イルカが水中で速度をつけて水面から飛び上がり、様々なジャンプを披露する。最後に、空中にぶら下げたボールをジャンプしたイルカが尾で叩いた瞬間大きな拍手が巻き起こる。
「面白かったですね」
「なかなか見応えがあったね」
「この後オットセイショーもあるんですよね?見ていきますか?」
「目玉イベントではないけど、楽しそうだと思いますよ」
「じゃあ見ていきましょうか」
私達はそのまま残り、オットセイショーを見ることにした。意外とオットセイショーも見ていく客は多いようで、空いた席は少ない。
そしてオットセイショーは始まった。フラフープが投げられて、オットセイが身体を揺らして首でキャッチする。他にも、ボールを頭でトスしてトレーナーとリレーしたり、なかなか芸達者なオットセイのようだ。そして一番盛り上がったのは、なんとオットセイのお絵描きである。オットセイが絵の具が付いた筆を口にくわえてキャンバスにトレーナーの似顔絵を描いた。かなり再現されている。上手い。ギャラリーは大いに湧いた。
「すごかったですね、オットセイショー」
「普通に目玉イベントに出来そうだよね」
「見て行ってよかったですわね、サミュエル様」
「そうですね。さあ、お土産を買いに行きましょうか」
その後お土産のぬいぐるみを買って、水族館を満喫してデートは終わりました。楽しかったです。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
377
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる