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色々あって婚約が成立しました
姉様に早速お返事を書いて、縁談を快諾した。姉様は喜んでくれて、僕を呼び戻す手紙をくれた。僕は転移魔法も使えないので、姉様に迎えに来てもらって執事のマリスビリーも連れて少ない荷物で侯爵家に転移した。姉様は膨大な魔力を持つので簡単らしい。
「姉様、…僕、お父様とお母様に挨拶した方がいいでしょうか?」
「要らないんじゃない?あの人たち私のことも貴方のことも、結局は自分達の駒としか認識してないわよ。私は侯爵家を継ぐのが夢だったから別にいいけど、使えないとか言われて捨てられた貴方は違うでしょ。無視でいいのよ、無視」
ということで僕は侯爵家で、両親と顔を合わせることもなく数日過ごした。そこで怖いことを言われる。
「え、公爵様には性別を隠して嫁ぐ!?」
「嫁いじゃえば大丈夫よ。初夜をなんだかんだと理由をつけて、どうにかして避ければ問題ないわ」
「そういう問題!?」
「そういう問題よ。そもそも貴方、私そっくりだもの。絶対バレないわよ」
「い、いいのかなぁ…」
やっぱり公爵様を騙すようで悪いけど、これも姉様のため家の為だ。なんとか初夜を回避しつつ上手く立ち回るほかに、僕に選択肢はない。
「さあ。顔合わせ兼入籍までの数日間に、お化粧と女性版のマナーなんかを覚えましょうね」
「待って顔合わせ兼入籍!?そんなスピード婚なの!?」
「ちなみに結婚式はされないそうだから安心なさい」
「不安しかないよー!?」
そんなこんなで顔合わせ当日になってしまった。公爵様のところまで姉様に転移魔法で送ってもらった。もちろん僕は姉様主導でばっちりメイクして女装している。
「じゃあ、顔合わせ頑張ってね」
「頑張ってきますね、姉様」
「大丈夫、貴方は黒だけど私に似て誰よりも可愛いわ。自信を持って」
「はい…!」
とはいえ、僕は黒髪。そもそも男だし、不安は不安だ。だけれども姉様のため。頑張るしかない!
ということでお見合い会場となる公爵家に招待され、ドナシアン様と顔合わせする。緊張する。ドキドキしていたのだけれど、ポールさんという執事長が僕を一目見て止まった。
「…アリスティア様」
「は、はい!」
「申し訳ございませんが、貴方は男性ですか?カサンドル家には呪われた黒を宿すご令息がいるとのことですが」
心臓が一瞬、止まったかと思った。
どうしようどうしようと、頭の中がぐるぐると回る。でも、もうバレたらどうしようもない。両親にはなんて言おう。姉様はどうなるだろう。
「アリスティア様。大丈夫です、落ち着いてください。ゆっくり深呼吸して」
ポールさんは僕を安心させるように優しく微笑んだ。
「ご当主様に御報告して、判断を仰ぎましょう。どのようなご事情があるかは存じませんが、悪いようにはならないかもしれませんよ」
「え…」
そして、ポールさんはドナシアン様の待つ部屋に先に入る。しばらくすると、ポールさんに迎えられてドナシアン様の待つ応接間に僕も入った。目の前には銀髪に青の瞳のきりっとした顔立ちの人。男の僕からみてもとてもかっこいい。
「あ、あの、お初にお目にかかります!アリスティア・ベレニス・カサンドルです、よろしくお願いします」
「丁寧な挨拶ありがとう。クロヴィス・シリル・ドナシアンだ。よろしく頼む。…さて、君の処遇だが」
どくんどくんと、心臓が跳ねる音が聞こえる。
「まずは、私の弟と会ってみてくれないか?」
「え、もちろんいいですけど何故?」
ドナシアン様は少し気まずそうな表情になる。
「私には歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵である父の、正妻との唯一の子だ。父と正妻の間には長らく子供ができなくて、待望の嫡男だった。しかし父と正妻は弟が生まれてすぐに亡くなった。正当な継承権を持つ弟があまりにも幼く家を継げないため、私は妾腹でありながら爵位を継承したんだ。」
「それは大変でしたね…!でも、弟さんに頼れるお兄さんがいてよかった…」
「…ありがとう。君は優しいんだな。それだから、私の後に爵位を継ぐのは私の子供ではなく弟になる。つまり、私には子供は必要ないんだ。その分、弟と仲良くして欲しい。その上で君の処遇を決めようと思う」
「わ、わかりました!よろしくお願いします!」
「…君が男性というのも驚いたが、こちらもその辺りの事情を伏せていて申し訳無かった。だから、君だけを一方的に責める気はないから安心してほしい」
お互いに、色々複雑な事情があるらしい。弟さんと仲良くできるといいな。
「ありがとうございます。よろしくお願いします!」
「こちらこそ。シエル、聞こえていただろう。おいで」
「はい、お兄様!」
そうしててちてち歩いてきたのは、まだ小さな男の子。銀髪に青の瞳で、ドナシアン様の小さい版って感じ。
「シエル・マチュー・ドナシアン、五歳です!よろしくお願いします!」
「うわあ可愛い!僕はアリスティア。アリスティア・ベレニス・カサンドルだよ。シエル様、よろしくね!」
「アリスティアお兄ちゃん、よろしくお願いします!!!」
可愛い。すごく可愛い!
「…これは驚いた。シエルは、普段人見知りなんだが。シエルが自分から挨拶しに行くなんてな」
「だってアリスティアお兄ちゃんの感情の色、とっても綺麗で純粋な好意に溢れてるんだもん!」
シエル様がそう言うと、ドナシアン様は目を見開いて驚いている。この国の王家の血筋の人は、たまに人の感情の色が見える特性を持つことがあるらしい。シエル様もそうなんだろうな。
「…君もシエルを気に入ってくれたんだな。ありがとう」
「だって可愛いんですもん」
「…よし、決めた。シエルという跡取りがもういるし、私としては家同士の婚姻という事実だけがあれば良い。普段は人見知りのシエルが、ここまで気に入ったわけだしな。婚姻はとりあえず先延ばしにして、婚約だけしておこう。これからは女装もしなくていいから、公爵家で暮らすといい。侯爵家には、帰りづらいだろう?」
「…よ、よかったぁ。ありがとうございます、ドナシアン様」
「クロヴィスでいい。私もアリスと呼ぶ」
ということで、僕はシエル様に気に入られたおかげもあり、男であることがバレたら捨てられると思いきやそのまま婚約して公爵家で暮らすことになった。
僕の後ろで控えていたマリスビリーも一安心、という顔だ。緊張しいなマリスビリーは公爵家で上手くやっていけるかな。僕も、呪われた黒の上だけれども使用人のみんなは受け入れてくれるかな。
とにかく、田舎の爺ちゃんと婆ちゃん、侯爵家の姉様にも婚約をして婚姻は引き伸ばしになったことを伝える手紙を出した。あとは荷物だけど、あんまり持ってきてないけど大丈夫かな。
「ああ、一緒に住むのに必要なものはある程度こちらで揃えるから安心して今日から住んで欲しい」
すごい。クロヴィス様はエスパーみたい。
「私はエスパーじゃない」
やっぱりエスパーだと思う。
「姉様、…僕、お父様とお母様に挨拶した方がいいでしょうか?」
「要らないんじゃない?あの人たち私のことも貴方のことも、結局は自分達の駒としか認識してないわよ。私は侯爵家を継ぐのが夢だったから別にいいけど、使えないとか言われて捨てられた貴方は違うでしょ。無視でいいのよ、無視」
ということで僕は侯爵家で、両親と顔を合わせることもなく数日過ごした。そこで怖いことを言われる。
「え、公爵様には性別を隠して嫁ぐ!?」
「嫁いじゃえば大丈夫よ。初夜をなんだかんだと理由をつけて、どうにかして避ければ問題ないわ」
「そういう問題!?」
「そういう問題よ。そもそも貴方、私そっくりだもの。絶対バレないわよ」
「い、いいのかなぁ…」
やっぱり公爵様を騙すようで悪いけど、これも姉様のため家の為だ。なんとか初夜を回避しつつ上手く立ち回るほかに、僕に選択肢はない。
「さあ。顔合わせ兼入籍までの数日間に、お化粧と女性版のマナーなんかを覚えましょうね」
「待って顔合わせ兼入籍!?そんなスピード婚なの!?」
「ちなみに結婚式はされないそうだから安心なさい」
「不安しかないよー!?」
そんなこんなで顔合わせ当日になってしまった。公爵様のところまで姉様に転移魔法で送ってもらった。もちろん僕は姉様主導でばっちりメイクして女装している。
「じゃあ、顔合わせ頑張ってね」
「頑張ってきますね、姉様」
「大丈夫、貴方は黒だけど私に似て誰よりも可愛いわ。自信を持って」
「はい…!」
とはいえ、僕は黒髪。そもそも男だし、不安は不安だ。だけれども姉様のため。頑張るしかない!
ということでお見合い会場となる公爵家に招待され、ドナシアン様と顔合わせする。緊張する。ドキドキしていたのだけれど、ポールさんという執事長が僕を一目見て止まった。
「…アリスティア様」
「は、はい!」
「申し訳ございませんが、貴方は男性ですか?カサンドル家には呪われた黒を宿すご令息がいるとのことですが」
心臓が一瞬、止まったかと思った。
どうしようどうしようと、頭の中がぐるぐると回る。でも、もうバレたらどうしようもない。両親にはなんて言おう。姉様はどうなるだろう。
「アリスティア様。大丈夫です、落ち着いてください。ゆっくり深呼吸して」
ポールさんは僕を安心させるように優しく微笑んだ。
「ご当主様に御報告して、判断を仰ぎましょう。どのようなご事情があるかは存じませんが、悪いようにはならないかもしれませんよ」
「え…」
そして、ポールさんはドナシアン様の待つ部屋に先に入る。しばらくすると、ポールさんに迎えられてドナシアン様の待つ応接間に僕も入った。目の前には銀髪に青の瞳のきりっとした顔立ちの人。男の僕からみてもとてもかっこいい。
「あ、あの、お初にお目にかかります!アリスティア・ベレニス・カサンドルです、よろしくお願いします」
「丁寧な挨拶ありがとう。クロヴィス・シリル・ドナシアンだ。よろしく頼む。…さて、君の処遇だが」
どくんどくんと、心臓が跳ねる音が聞こえる。
「まずは、私の弟と会ってみてくれないか?」
「え、もちろんいいですけど何故?」
ドナシアン様は少し気まずそうな表情になる。
「私には歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵である父の、正妻との唯一の子だ。父と正妻の間には長らく子供ができなくて、待望の嫡男だった。しかし父と正妻は弟が生まれてすぐに亡くなった。正当な継承権を持つ弟があまりにも幼く家を継げないため、私は妾腹でありながら爵位を継承したんだ。」
「それは大変でしたね…!でも、弟さんに頼れるお兄さんがいてよかった…」
「…ありがとう。君は優しいんだな。それだから、私の後に爵位を継ぐのは私の子供ではなく弟になる。つまり、私には子供は必要ないんだ。その分、弟と仲良くして欲しい。その上で君の処遇を決めようと思う」
「わ、わかりました!よろしくお願いします!」
「…君が男性というのも驚いたが、こちらもその辺りの事情を伏せていて申し訳無かった。だから、君だけを一方的に責める気はないから安心してほしい」
お互いに、色々複雑な事情があるらしい。弟さんと仲良くできるといいな。
「ありがとうございます。よろしくお願いします!」
「こちらこそ。シエル、聞こえていただろう。おいで」
「はい、お兄様!」
そうしててちてち歩いてきたのは、まだ小さな男の子。銀髪に青の瞳で、ドナシアン様の小さい版って感じ。
「シエル・マチュー・ドナシアン、五歳です!よろしくお願いします!」
「うわあ可愛い!僕はアリスティア。アリスティア・ベレニス・カサンドルだよ。シエル様、よろしくね!」
「アリスティアお兄ちゃん、よろしくお願いします!!!」
可愛い。すごく可愛い!
「…これは驚いた。シエルは、普段人見知りなんだが。シエルが自分から挨拶しに行くなんてな」
「だってアリスティアお兄ちゃんの感情の色、とっても綺麗で純粋な好意に溢れてるんだもん!」
シエル様がそう言うと、ドナシアン様は目を見開いて驚いている。この国の王家の血筋の人は、たまに人の感情の色が見える特性を持つことがあるらしい。シエル様もそうなんだろうな。
「…君もシエルを気に入ってくれたんだな。ありがとう」
「だって可愛いんですもん」
「…よし、決めた。シエルという跡取りがもういるし、私としては家同士の婚姻という事実だけがあれば良い。普段は人見知りのシエルが、ここまで気に入ったわけだしな。婚姻はとりあえず先延ばしにして、婚約だけしておこう。これからは女装もしなくていいから、公爵家で暮らすといい。侯爵家には、帰りづらいだろう?」
「…よ、よかったぁ。ありがとうございます、ドナシアン様」
「クロヴィスでいい。私もアリスと呼ぶ」
ということで、僕はシエル様に気に入られたおかげもあり、男であることがバレたら捨てられると思いきやそのまま婚約して公爵家で暮らすことになった。
僕の後ろで控えていたマリスビリーも一安心、という顔だ。緊張しいなマリスビリーは公爵家で上手くやっていけるかな。僕も、呪われた黒の上だけれども使用人のみんなは受け入れてくれるかな。
とにかく、田舎の爺ちゃんと婆ちゃん、侯爵家の姉様にも婚約をして婚姻は引き伸ばしになったことを伝える手紙を出した。あとは荷物だけど、あんまり持ってきてないけど大丈夫かな。
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