54 / 67
黒の少年がすごく可愛い表情になった
アリスがマリスビリーに連れられて私のところへ戻ってきた。
「その…クロヴィス様…さっきは逃げてごめんなさい!」
アリスは頭を下げて謝る。そんな必要ないのに。
「いいんだ、アリス。顔を上げてくれ。さっきのは私が悪かった。いきなり過ぎたし、アリスが混乱するのも無理はない」
「クロヴィス様…」
見上げてくるアリスは上目遣いで可愛い。
「あの、クロヴィス様、僕…」
「けれど」
私はアリスを見つめて言った。
「アリスを諦めるつもりはないし、正直あまり待てない。アリスが好きだ。だから、本当なら今すぐにでも君が欲しい」
「え、え、あの…ぼ、ぼく…」
アリスは緊張した面持ちで少しずつ後退りしているけれど、私は気にせず距離を詰めた。そして、誘導して大きな木の幹に追い詰める。
「アリス」
アリスに壁ドンをする。追い詰めた先は壁じゃなくて木だけど。
「アリス」
「あ、あの、クロヴィス様…?」
「好きだ」
「は、はうっ…」
「アリスは、私をどう思う?」
アリスは潤んだ目で私を見つめて言った。
「クロヴィス様は…優しくて、かっこよくて、素敵な人で…一緒にいると楽しくて、幸せで、心が温かくなる」
「うん」
「えっと…それと…ニーナ様とお話した時、思ったんだけど。僕ってクロヴィス様から見ても恋愛対象外だと思ってて、僕も最初からクロヴィス様を恋愛対象として見てなかった。でも、ニーナ様の純粋なクロヴィス様への愛を聞いて、僕…」
「…」
「…これは政略結婚。家同士の、国同士のための婚姻。僕に逃げる選択肢はないし、クロヴィス様もそれを選ぶことはない。なら、穏やかな幸せな生活をと思っていたけど…やっぱり、それだけじゃなくてもっと色々考えなきゃって思って」
知らないうちに、色々考えていたらしい。
「デイモンって人が来た時にもクロヴィス様は、そんな奴いらないだろって言われてもそれはないなって否定してくれたでしょう?嬉しかった。アリスティアが要らないなんてあり得ないって、今でも耳に残ってる」
「そうか…そう言ってもらえてよかった」
「そしたら、今日、告白…してもらえて。だけど、僕、は、恥ずかしいんだけど初恋もまだで…だから恋とかやっぱりピンとこなくて。えっと、言いたいことがぐちゃぐちゃになっちゃったけど…僕、クロヴィス様が大好き!クロヴィス様の告白も嬉しかった!でも、これが恋愛感情かそうじゃないのかわかりません!」
…これは、煽られているのか?押し倒されたいんだろうか。そんなの絶対恋愛感情に決まってるだろう。
…よし。やり過ぎて泣かせないように気を付ける。うん
「アリス」
「は、はい、クロヴィス様」
私と目を合わせた瞬間怯えた目をするアリス。そんなに私の目はギラついているだろうか。
「え、え、クロヴィス様?」
「アリス、それなら試してみようか」
「な、なにを?」
「アリスの私への大好きが、恋愛感情かどうか」
「…どうやって?」
アリスが可愛く首をかしげる。私は笑った。
「こうやって」
「ひゃっ!?」
アリスの頬にキスをする。一瞬で真っ赤になるアリスは可愛い。
「なあ、アリス。これ、嫌か?」
「え、あ、い、嫌じゃない…」
「どう思った?」
「は、恥ずかしいよ…」
「他には?」
多分今私は、意地の悪い顔をしている。
「恥ずかしいけど…嫌じゃない。ドキドキして、苦しくて、でも嬉しい…」
「そうか…アリス、嫌なら言ってくれ」
「え」
私はアリスの顔にキスの雨を降らせる。おでこに頬に、鼻先に瞼に。唇にだけはしないけど、首筋にもキスをする。耳にも。
「く、クロヴィス様、みんな見てるからっ!」
「今は私だけを見つめていてくれ」
「はうっ…」
「…嫌じゃないんだな?」
「う、うん」
ホッとしてアリスに言った。
「…アリス。多分、というか絶対。アリスは私に恋愛感情を持ってくれていると思う」
「え?」
「だって、好きでもない男からキスされたら嫌だろう」
「…た、確かに!」
納得したらしいアリスは、これでもかというほど可愛い笑顔で言った。
「えっと…えへへ。クロヴィス様、大好きです」
「…可愛い」
アリスを抱きしめる。アリスは私の胸に擦り寄ってきた。私は固まる。
正気だろうか?なんでこんなに可愛いことをするんだ?私の理性を試しているのか?それとも今すぐ私の理性を溶かしたいのか?
そんなことを考えていると、アリスの可愛い声で正気に戻る。
「クロヴィス様?」
「私の婚約者が可愛すぎる」
アリスの耳元で囁く。
「正式に結婚するまでは手は出さないが、唇以外へのキスなら許してくれるか?」
「う、うん」
「愛してる」
耳元で囁くのは、なんでこんなに背徳的な感じがするんだろう。
「ぼ、僕も愛してます」
アリスが背伸びして、私の耳元で愛を囁いた。私はまたアリスを抱きしめて、今度は離さない。
「く、クロヴィス様」
義姉上から祝福と邪魔が入る。
「ふふ。アリスティア、想いが通じ合ってよかったわね!おめでとう!クロヴィス様は弟が嫌がる前にそろそろ離してくださいませ!」
「…」
「お姉様、お祝いありがとう!」
渋々とアリスを離す。
「お二人とも、おめでとうございます」
「ありがとうございます、オベール様!」
「ありがとうございます」
オベール様も祝福してくれる。シエルは私とアリスに走り寄って抱きついてきた。
「二人ともおめでとう!これでみんなでずっと一緒だね!」
「ふふ。ありがとうございます、シエル様!心配しなくてもずっと一緒ですよ!」
「ありがとう、シエル。みんなで仲良く暮らそう」
私は今、世界で一番幸せかもしれない。心の底からそう思う。
「アリスティア」
「はい、お姉様」
「幸せにね」
「…はい!」
この幸せが、永遠に続けばいいのに。
「その…クロヴィス様…さっきは逃げてごめんなさい!」
アリスは頭を下げて謝る。そんな必要ないのに。
「いいんだ、アリス。顔を上げてくれ。さっきのは私が悪かった。いきなり過ぎたし、アリスが混乱するのも無理はない」
「クロヴィス様…」
見上げてくるアリスは上目遣いで可愛い。
「あの、クロヴィス様、僕…」
「けれど」
私はアリスを見つめて言った。
「アリスを諦めるつもりはないし、正直あまり待てない。アリスが好きだ。だから、本当なら今すぐにでも君が欲しい」
「え、え、あの…ぼ、ぼく…」
アリスは緊張した面持ちで少しずつ後退りしているけれど、私は気にせず距離を詰めた。そして、誘導して大きな木の幹に追い詰める。
「アリス」
アリスに壁ドンをする。追い詰めた先は壁じゃなくて木だけど。
「アリス」
「あ、あの、クロヴィス様…?」
「好きだ」
「は、はうっ…」
「アリスは、私をどう思う?」
アリスは潤んだ目で私を見つめて言った。
「クロヴィス様は…優しくて、かっこよくて、素敵な人で…一緒にいると楽しくて、幸せで、心が温かくなる」
「うん」
「えっと…それと…ニーナ様とお話した時、思ったんだけど。僕ってクロヴィス様から見ても恋愛対象外だと思ってて、僕も最初からクロヴィス様を恋愛対象として見てなかった。でも、ニーナ様の純粋なクロヴィス様への愛を聞いて、僕…」
「…」
「…これは政略結婚。家同士の、国同士のための婚姻。僕に逃げる選択肢はないし、クロヴィス様もそれを選ぶことはない。なら、穏やかな幸せな生活をと思っていたけど…やっぱり、それだけじゃなくてもっと色々考えなきゃって思って」
知らないうちに、色々考えていたらしい。
「デイモンって人が来た時にもクロヴィス様は、そんな奴いらないだろって言われてもそれはないなって否定してくれたでしょう?嬉しかった。アリスティアが要らないなんてあり得ないって、今でも耳に残ってる」
「そうか…そう言ってもらえてよかった」
「そしたら、今日、告白…してもらえて。だけど、僕、は、恥ずかしいんだけど初恋もまだで…だから恋とかやっぱりピンとこなくて。えっと、言いたいことがぐちゃぐちゃになっちゃったけど…僕、クロヴィス様が大好き!クロヴィス様の告白も嬉しかった!でも、これが恋愛感情かそうじゃないのかわかりません!」
…これは、煽られているのか?押し倒されたいんだろうか。そんなの絶対恋愛感情に決まってるだろう。
…よし。やり過ぎて泣かせないように気を付ける。うん
「アリス」
「は、はい、クロヴィス様」
私と目を合わせた瞬間怯えた目をするアリス。そんなに私の目はギラついているだろうか。
「え、え、クロヴィス様?」
「アリス、それなら試してみようか」
「な、なにを?」
「アリスの私への大好きが、恋愛感情かどうか」
「…どうやって?」
アリスが可愛く首をかしげる。私は笑った。
「こうやって」
「ひゃっ!?」
アリスの頬にキスをする。一瞬で真っ赤になるアリスは可愛い。
「なあ、アリス。これ、嫌か?」
「え、あ、い、嫌じゃない…」
「どう思った?」
「は、恥ずかしいよ…」
「他には?」
多分今私は、意地の悪い顔をしている。
「恥ずかしいけど…嫌じゃない。ドキドキして、苦しくて、でも嬉しい…」
「そうか…アリス、嫌なら言ってくれ」
「え」
私はアリスの顔にキスの雨を降らせる。おでこに頬に、鼻先に瞼に。唇にだけはしないけど、首筋にもキスをする。耳にも。
「く、クロヴィス様、みんな見てるからっ!」
「今は私だけを見つめていてくれ」
「はうっ…」
「…嫌じゃないんだな?」
「う、うん」
ホッとしてアリスに言った。
「…アリス。多分、というか絶対。アリスは私に恋愛感情を持ってくれていると思う」
「え?」
「だって、好きでもない男からキスされたら嫌だろう」
「…た、確かに!」
納得したらしいアリスは、これでもかというほど可愛い笑顔で言った。
「えっと…えへへ。クロヴィス様、大好きです」
「…可愛い」
アリスを抱きしめる。アリスは私の胸に擦り寄ってきた。私は固まる。
正気だろうか?なんでこんなに可愛いことをするんだ?私の理性を試しているのか?それとも今すぐ私の理性を溶かしたいのか?
そんなことを考えていると、アリスの可愛い声で正気に戻る。
「クロヴィス様?」
「私の婚約者が可愛すぎる」
アリスの耳元で囁く。
「正式に結婚するまでは手は出さないが、唇以外へのキスなら許してくれるか?」
「う、うん」
「愛してる」
耳元で囁くのは、なんでこんなに背徳的な感じがするんだろう。
「ぼ、僕も愛してます」
アリスが背伸びして、私の耳元で愛を囁いた。私はまたアリスを抱きしめて、今度は離さない。
「く、クロヴィス様」
義姉上から祝福と邪魔が入る。
「ふふ。アリスティア、想いが通じ合ってよかったわね!おめでとう!クロヴィス様は弟が嫌がる前にそろそろ離してくださいませ!」
「…」
「お姉様、お祝いありがとう!」
渋々とアリスを離す。
「お二人とも、おめでとうございます」
「ありがとうございます、オベール様!」
「ありがとうございます」
オベール様も祝福してくれる。シエルは私とアリスに走り寄って抱きついてきた。
「二人ともおめでとう!これでみんなでずっと一緒だね!」
「ふふ。ありがとうございます、シエル様!心配しなくてもずっと一緒ですよ!」
「ありがとう、シエル。みんなで仲良く暮らそう」
私は今、世界で一番幸せかもしれない。心の底からそう思う。
「アリスティア」
「はい、お姉様」
「幸せにね」
「…はい!」
この幸せが、永遠に続けばいいのに。
あなたにおすすめの小説
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
婚約破棄された悪役令息は隣国の王子に持ち帰りされる
kouta
BL
婚約破棄された直後に前世の記憶を思い出したノア。
かつて遊んだことがある乙女ゲームの世界に転生したと察した彼は「あ、そういえば俺この後逆上して主人公に斬りかかった挙句にボコされて処刑されるんだったわ」と自分の運命を思い出す。
そしてメンタルがアラフォーとなった彼には最早婚約者は顔が良いだけの二股クズにしか見えず、あっさりと婚約破棄を快諾する。
「まぁ言うてこの年で婚約破棄されたとなると独身確定か……いっそのこと出家して、転生者らしくギルドなんか登録しちゃって俺TUEEE!でもやってみっか!」とポジティブに自分の身の振り方を考えていたノアだったが、それまでまるで接点のなかったキラキライケメンがグイグイ攻めてきて……「あれ? もしかして俺口説かれてます?」
おまけに婚約破棄したはずの二股男もなんかやたらと絡んでくるんですが……俺の冒険者ライフはいつ始まるんですか??(※始まりません)
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
主人公の義弟兼当て馬の俺は原作に巻き込まれないためにも旅にでたい
発光食品
BL
『リュミエール王国と光の騎士〜愛と魔法で世界を救え〜』
そんないかにもなタイトルで始まる冒険RPG通称リュミ騎士。結構自由度の高いゲームで種族から、地位、自分の持つ魔法、職業なんかを決め、好きにプレーできるということで人気を誇っていた。そんな中主人公のみに共通して持っている力は光属性。前提として主人公は光属性の力を使い、世界を救わなければいけない。そのエンドコンテンツとして、世界中を旅するも良し、結婚して子供を作ることができる。これまた凄い機能なのだが、この世界は女同士でも男同士でも結婚することが出来る。子供も光属性の加護?とやらで作れるというめちゃくちゃ設定だ。
そんな世界に転生してしまった隼人。もちろん主人公に転生したものと思っていたが、属性は闇。
あれ?おかしいぞ?そう思った隼人だったが、すぐそばにいたこの世界の兄を見て現実を知ってしまう。
「あ、こいつが主人公だ」
超絶美形完璧光属性兄攻め×そんな兄から逃げたい闇属性受けの繰り広げるファンタジーラブストーリー
公爵家の五男坊はあきらめない
三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。
生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。
冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。
負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。
「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」
都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。
知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。
生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。
あきらめたら待つのは死のみ。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
家を追い出されたのでツバメをやろうとしたら強面の乳兄弟に反対されて困っている
香歌奈
BL
ある日、突然、セレンは生まれ育った伯爵家を追い出された。
異母兄の婚約者に乱暴を働こうとした罪らしいが、全く身に覚えがない。なのに伯爵家当主となっている異母兄は家から締め出したばかりか、ヴァーレン伯爵家の籍まで抹消したと言う。
途方に暮れたセレンは、年の離れた乳兄弟ギーズを頼ることにした。ギーズは顔に大きな傷跡が残る強面の騎士。悪人からは恐れられ、女子供からは怯えられているという。でもセレンにとっては子守をしてくれた優しいお兄さん。ギーズの家に置いてもらう日々は昔のようで居心地がいい。とはいえ、いつまでも養ってもらうわけにはいかない。しかしお坊ちゃん育ちで手に職があるわけでもなく……。
「僕は女性ウケがいい。この顔を生かしてツバメをしようかな」「おい、待て。ツバメの意味がわかっているのか!」美貌の天然青年に振り回される強面騎士は、ついに実力行使に出る?!
【完結】僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。
⭐︎表紙イラストは針山糸様に描いていただきました