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妻兼星辰語翻訳の弟子に

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「…ということで、聖王猊下に嫁ぐことになりました」

「うむ!妻は大事にする故、安心するがいい!」

あの後、速攻で屋敷に帰ってきたはいいが何故か聖王猊下までついてきた。

「あ、それは…こ、光栄です。…イザベル、大丈夫か?」

「…うん!」

もうこうなればどうにでもなれと、やけくそで飛び切りの笑顔を見せる。兄と兄嫁はそれを見て安心した顔をした。

「では、義妹をよろしくお願いします」

「任せよ!俺はイザベルを気に入っている!世界で一番幸せにしてみせる!」

「それは良かった」

ということで、私は聖王猊下の妻兼星辰語翻訳の弟子になることになった。















「お嬢様」

「なに?リリー」

「その…大丈夫ですか?」

「…まあ、なんとかなるでしょう。リリーもいてくれるし」

「お嬢様…!」

まあ、中身がお爺ちゃんとはいえ身体は子供。間違いが起きることもないのだし、大丈夫大丈夫。養子をもらったつもりで接しよう。うん。

「でも、お嬢様が聖王猊下のお嫁さんに選ばれるとは…」

「びっくりだよね」

「聖王猊下は見る目がありますね!」

「…そうかなぁ」

「お嬢様は世界で一番素敵な女性ですもの!考えてみれば当然です!」

胸を張ってそういうリリー。まあ、リリーが楽しそうだしそういうことにしておこう。

「聖王猊下、速攻で結婚に必要な書類の準備をして、結婚式の準備も進めるってお話だったけど…速攻ってどのくらいだろう」

「まあ、おめでたいお話ですし早いに越したことはないですが」

まあ、それはそうだけど。

「そうね、リリー。でも結婚式って…あの二人招待するのかな」

「あの二人って、浮気野郎とクソ女ですか?」

「うん」

「いやまさか…でも、あえて見せつけるのもアリですね」

「ナシ寄りのナシだと思うけどなぁ…」

まあでも、悔しがる顔を見れば気分も晴れるかな。
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