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婚約者の妹が病弱なので
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「マリーちゃーん!遊びにきーたーよ」
「お義姉様!お兄様!」
「なんだー、おれはついでかー?」
「うん、お義姉様が大好きだもん!」
「へーへーそうですか、そら、三時のおやつのレモンパイだぞー」
「やっぱりお兄様も大好きー!」
「現金なやつめー、ほれほれ」
「あはははは!」
私はアンナ、公爵家の娘だ。
婚約者は侯爵家の跡取りのライト、シスコン気味だが可愛い人だ。
そしてこの子はマリーちゃん、ライトの妹でちょっと…いや、かなり病弱。
そして…半年前、余命宣告をされた。
『残念ですが…もう、マリーさんは…』
『そんな、先生、なんとかしてください!』
『母上、落ち着け!!!』
『マリーはまだこんなに小さいのに、遅くに生まれた娘なんです!まだ、まだこれから…!』
『母上…』
この会話を聞いてしまったのは、本当に…申し訳なく思っている。
マリーちゃんのお見舞いに来た時、みんながこぞって出ていくのでつい盗み聞きしてしまったのだ。
最初、お義母様はマリーちゃんの治療を続けようとした。
でも治療を続けてもマリーちゃんは悪くなるばかり、むしろ苦しんでいた。
でも、誰もお義母様を止められなくって。
そんなある日のことだった。
『あのね、お義姉様』
『うん』
『私のせいでね、お母様がどんどん険しい顔になるの』
『…そんなことないよ』
『ううん、そうなの。私が治らないからいけないの…ごめんなさいって、お母様に伝えて欲しいな』
『…うん』
私はその言葉を、そのままお義母様に伝えた。
お義母様は泣き崩れた。
なにも悪いことをしていない娘に謝られるのは辛いだろう。
だから、今後ライトとの婚約関係が崩れても構わないと覚悟を決めて言った。
『お義母様。どうか、マリーちゃんの病院での治療をやめて…家での療養に切り替えましょう』
『でも、まだマリーは生きてるのよ?治療を諦めるなんて…』
『もう、いいんです、お義母様。マリーちゃんは十分頑張りました。もう…休ませてあげましょう』
『あ、貴女っ…人の娘だと思って…!』
お義母様の怒りは正当なものだ。
本来なら部外者の私が言えたことじゃない。
でも…これ以上マリーちゃんを頑張らせたくない。
苦しむ顔を、見たくないのだ。
だから立ち上がったお義母様が私に掴み掛かろうとしても避けようとはしなかった。
でも、それをライトが止めた。
『いや、母上。俺もアンナに賛成だ。あとアンナに何かしたら母上でも許さないからな』
『ライト…!』
『ライト、どうして…』
『俺はもう、マリーを苦しめたくない』
『…!』
お義母様はまた大粒の涙を流して、また泣き崩れた。
そしてマリーちゃんは家族と共に屋敷に戻り、これからは緩和ケアを受けることになった。
『やったー!やっとお家に帰れたー!』
『それもこれもぜーんぶお義姉様のおかげなんだぞー!』
『そうなの!?ありがとうお義姉様!大好きー!』
『ちょっとライト!本当はね、マリーちゃん。お義母様とお義父様とライトのおかげなのよ』
『そうなのー?お父様もお母様もお兄様も大好きー!』
『マリー…!』
『もっと早く…連れて帰ってきてあげたらよかったのかしら…』
『ううん、私ね、今嬉しいからいいの!』
『マリーっ!』
マリーちゃんを抱いて、泣いて泣いて泣いたお義母様は憑き物が落ちた表情になり、私に言った。
『ありがとう、アンナさん。貴女の言う通りだったわ』
『いえ、そんな…』
『八つ当たりをして、ごめんなさい』
『いえ、いえいえ!マリーちゃんのことを一番大切にしているお義母様ですもの!八つ当たりでもなんでもどんとこいです!』
『ふふ、アンナさんったら』
クスクス笑うお義母様に、マリーちゃんもつられて笑う。
ライトもお義父様も私もつられて笑って、久しぶりに緊張感のない穏やかな時間が流れた。
それが数日前の話。
そしてそんなこんなで婚約者の妹が病弱なので、私は毎日そんなマリーちゃんとの思い出を積み重ねることにした。
余命の尽きる、その日まで。
「マリーちゃん、今日は私たちとお昼寝しよっか!」
「いいの!?やったー!」
マリーちゃんを挟んで、お義母様と私と三人で同じベッドで寝る。
広いベッドだが、あえてものすごい近距離でマリーちゃんを挟んでお昼寝した。
「マリーちゃんは本当に可愛いねぇ」
「えへへー」
「マリーちゃんはお義母様によく似てるからかな?ライトはライトでお義父様似のイケメンだけど」
「あらやだ、アンナさんったら」
「えへへー、そっくりでしょー」
きゃっきゃとお昼寝しながらはしゃぐ。
こんな時間がずっと続けばいいのに。
「今日はマリーの好きなフレンチトーストだぞ!」
「わーい!わーい!」
無邪気に喜ぶ姿は、まるで病気のことを忘れているかのよう。
「あまーい!美味しい!」
「もっと食べていいぞ!」
「いっぱい食べようね、マリーちゃん」
「うん!お義姉様もいっぱい食べてね!」
「もちろん!」
こんな穏やかな時間が、いつか終わってしまう。
そう思うと苦しかったが、精一杯取り繕って笑った。
「…ライト、怖い、怖いよ」
「…アンナ」
「あんなに無邪気で優しい子が、先に逝ってしまうなんて…!!!」
「アンナ」
ライトがぎゅっと私を抱きしめる。
「俺も、同じ気持ちだ」
「ライト…ごめんね、本当はお義父様やお義母様やライトの方が…ずっと、ずぅっと…辛いのに…!!!」
「いいえ、アンナさん」
「お義父様、お義母様…」
「マリーを本当の妹のように可愛がってくれて、ありがとう」
「マリーがこんなにも愛されていて、私は幸せだわ。きっと、マリーも」
「お義父様、お義母様…」
「マリーを愛してくれて、ありがとう」
「ライト…うっ、ぐすっ。うん!…うん!!!」
マリーちゃんは日に日に弱っていく。
そして、その日は来た。
「マリーちゃん、大丈夫だよ」
「俺たちがそばにいるからな」
「マリー、いい子ね」
「マリー、よく頑張ったな」
おそらくこれが最後の会話になると、誰もが悟っていた。
「あのね、お父様、お母様…」
「うん、なあに?」
「私ね、今幸せだよ。お父様とお母様は?」
「…幸せよ!」
「ああ、マリーは世界一の親孝行娘だ!」
「えへへ。お兄様とお義姉様は?」
「私も…マリーちゃんと出会えて、幸せだよ!」
「俺もっ…」
みんなでぎゅっとマリーちゃんを抱きしめる。
「えへへ。みんな、だーいすき」
それが、最後の会話になった。
葬儀は案外と…手早く進んだ。
これでお別れだなんて、実感できないくらいに。
「…なあ、アンナ」
「なに、ライト」
「マリーは、幸せ…だったよな」
「うん、ライトやお義父様とお義母様のおかげだよ」
「うん、まあ、そうだけど…アンナ、お前のおかげも大きいよ」
「………私、マリーちゃんを幸せにできたかな」
「ええ、もちろんよ」
「お義母様…」
「ありがとう、アンナさん。本当に感謝しているわ」
「…はい!」
この日までに、思い出をたくさん作った。
いっぱい一緒に好物を食べたり、いっぱい遊んだり、ライトの飼っていた犬と戯れ合うマリーちゃんも見れた。
幸せでいっぱいの思い出。
時折体調を崩したり、それがどんどん長くなっていったりもしたけど。
マリーちゃんの顔を思い出すと、いつも笑顔だった。
「…遅くに生まれた娘だからと甘やかしたけど、本当にいい子に育ってくれて。それもこれも、本当に全部実の妹のように接してくれたアンナさんのおかげだわ」
「ありがとう、アンナさん」
「本当に…ありがとうな、アンナ」
「…はい!」
こうして。
我が「妹」は先に逝ってしまったのでした。
「なあ、アンナ」
「うん、なあに?」
「今まで本当にありがとうな」
「なに?改まって。好きでしたことよ」
「そうだな…でも、本当にごめん。待たせてごめん」
「………」
「俺と、結婚してください」
「言われなくとも!」
可愛い妹の死を乗り越えて、婚約者は改めてプロポーズをしてくれた。
それから一年後、私たちは結婚式を迎える。
そして結婚式。
「みてみて!可愛い?」
「最高に美しいよ、アンナ」
「ふふ、ライトもかっこいいわ」
「まあまあ、もうおしどり夫婦ね」
「これなら将来も安泰だ」
お義母様が、マリーちゃんの遺影を持って控え室に来てくれた。
本当なら結婚式の場で遺影って…と言われそうだが、何より私が望んだので叶った形だ。
「マリーちゃん、見てくれてる?マリーちゃんが見守ってくれてたら嬉しいな」
「ふふ、きっと見てますとも」
「そうだな、マリーは心配性だからライトがウェディングドレスを踏まないか今から心配していそうだ」
「ちょっと父上!」
「ふふ。そうですね」
「アンナまで!」
ねえ、マリーちゃん。
私はちゃんと貴女のお姉ちゃんを出来ていたでしょうか。
出来てなかったらごめんなさい。
出来ていたら嬉しいです。
どちらにせよ、私はマリーちゃんのことを実の妹のように思っていました。
どうかそちらで、貴女が幸せでありますように。
そして、時々こちらを見守っていてくれたら…とっても嬉しいです。
「じゃあ、そろそろ行こうか」
「うん。ねえ、ライト」
「ん?」
「好きよ、大好き」
「俺もだよ」
こうして、私は幸せへの道を踏み出した。
「お義姉様!お兄様!」
「なんだー、おれはついでかー?」
「うん、お義姉様が大好きだもん!」
「へーへーそうですか、そら、三時のおやつのレモンパイだぞー」
「やっぱりお兄様も大好きー!」
「現金なやつめー、ほれほれ」
「あはははは!」
私はアンナ、公爵家の娘だ。
婚約者は侯爵家の跡取りのライト、シスコン気味だが可愛い人だ。
そしてこの子はマリーちゃん、ライトの妹でちょっと…いや、かなり病弱。
そして…半年前、余命宣告をされた。
『残念ですが…もう、マリーさんは…』
『そんな、先生、なんとかしてください!』
『母上、落ち着け!!!』
『マリーはまだこんなに小さいのに、遅くに生まれた娘なんです!まだ、まだこれから…!』
『母上…』
この会話を聞いてしまったのは、本当に…申し訳なく思っている。
マリーちゃんのお見舞いに来た時、みんながこぞって出ていくのでつい盗み聞きしてしまったのだ。
最初、お義母様はマリーちゃんの治療を続けようとした。
でも治療を続けてもマリーちゃんは悪くなるばかり、むしろ苦しんでいた。
でも、誰もお義母様を止められなくって。
そんなある日のことだった。
『あのね、お義姉様』
『うん』
『私のせいでね、お母様がどんどん険しい顔になるの』
『…そんなことないよ』
『ううん、そうなの。私が治らないからいけないの…ごめんなさいって、お母様に伝えて欲しいな』
『…うん』
私はその言葉を、そのままお義母様に伝えた。
お義母様は泣き崩れた。
なにも悪いことをしていない娘に謝られるのは辛いだろう。
だから、今後ライトとの婚約関係が崩れても構わないと覚悟を決めて言った。
『お義母様。どうか、マリーちゃんの病院での治療をやめて…家での療養に切り替えましょう』
『でも、まだマリーは生きてるのよ?治療を諦めるなんて…』
『もう、いいんです、お義母様。マリーちゃんは十分頑張りました。もう…休ませてあげましょう』
『あ、貴女っ…人の娘だと思って…!』
お義母様の怒りは正当なものだ。
本来なら部外者の私が言えたことじゃない。
でも…これ以上マリーちゃんを頑張らせたくない。
苦しむ顔を、見たくないのだ。
だから立ち上がったお義母様が私に掴み掛かろうとしても避けようとはしなかった。
でも、それをライトが止めた。
『いや、母上。俺もアンナに賛成だ。あとアンナに何かしたら母上でも許さないからな』
『ライト…!』
『ライト、どうして…』
『俺はもう、マリーを苦しめたくない』
『…!』
お義母様はまた大粒の涙を流して、また泣き崩れた。
そしてマリーちゃんは家族と共に屋敷に戻り、これからは緩和ケアを受けることになった。
『やったー!やっとお家に帰れたー!』
『それもこれもぜーんぶお義姉様のおかげなんだぞー!』
『そうなの!?ありがとうお義姉様!大好きー!』
『ちょっとライト!本当はね、マリーちゃん。お義母様とお義父様とライトのおかげなのよ』
『そうなのー?お父様もお母様もお兄様も大好きー!』
『マリー…!』
『もっと早く…連れて帰ってきてあげたらよかったのかしら…』
『ううん、私ね、今嬉しいからいいの!』
『マリーっ!』
マリーちゃんを抱いて、泣いて泣いて泣いたお義母様は憑き物が落ちた表情になり、私に言った。
『ありがとう、アンナさん。貴女の言う通りだったわ』
『いえ、そんな…』
『八つ当たりをして、ごめんなさい』
『いえ、いえいえ!マリーちゃんのことを一番大切にしているお義母様ですもの!八つ当たりでもなんでもどんとこいです!』
『ふふ、アンナさんったら』
クスクス笑うお義母様に、マリーちゃんもつられて笑う。
ライトもお義父様も私もつられて笑って、久しぶりに緊張感のない穏やかな時間が流れた。
それが数日前の話。
そしてそんなこんなで婚約者の妹が病弱なので、私は毎日そんなマリーちゃんとの思い出を積み重ねることにした。
余命の尽きる、その日まで。
「マリーちゃん、今日は私たちとお昼寝しよっか!」
「いいの!?やったー!」
マリーちゃんを挟んで、お義母様と私と三人で同じベッドで寝る。
広いベッドだが、あえてものすごい近距離でマリーちゃんを挟んでお昼寝した。
「マリーちゃんは本当に可愛いねぇ」
「えへへー」
「マリーちゃんはお義母様によく似てるからかな?ライトはライトでお義父様似のイケメンだけど」
「あらやだ、アンナさんったら」
「えへへー、そっくりでしょー」
きゃっきゃとお昼寝しながらはしゃぐ。
こんな時間がずっと続けばいいのに。
「今日はマリーの好きなフレンチトーストだぞ!」
「わーい!わーい!」
無邪気に喜ぶ姿は、まるで病気のことを忘れているかのよう。
「あまーい!美味しい!」
「もっと食べていいぞ!」
「いっぱい食べようね、マリーちゃん」
「うん!お義姉様もいっぱい食べてね!」
「もちろん!」
こんな穏やかな時間が、いつか終わってしまう。
そう思うと苦しかったが、精一杯取り繕って笑った。
「…ライト、怖い、怖いよ」
「…アンナ」
「あんなに無邪気で優しい子が、先に逝ってしまうなんて…!!!」
「アンナ」
ライトがぎゅっと私を抱きしめる。
「俺も、同じ気持ちだ」
「ライト…ごめんね、本当はお義父様やお義母様やライトの方が…ずっと、ずぅっと…辛いのに…!!!」
「いいえ、アンナさん」
「お義父様、お義母様…」
「マリーを本当の妹のように可愛がってくれて、ありがとう」
「マリーがこんなにも愛されていて、私は幸せだわ。きっと、マリーも」
「お義父様、お義母様…」
「マリーを愛してくれて、ありがとう」
「ライト…うっ、ぐすっ。うん!…うん!!!」
マリーちゃんは日に日に弱っていく。
そして、その日は来た。
「マリーちゃん、大丈夫だよ」
「俺たちがそばにいるからな」
「マリー、いい子ね」
「マリー、よく頑張ったな」
おそらくこれが最後の会話になると、誰もが悟っていた。
「あのね、お父様、お母様…」
「うん、なあに?」
「私ね、今幸せだよ。お父様とお母様は?」
「…幸せよ!」
「ああ、マリーは世界一の親孝行娘だ!」
「えへへ。お兄様とお義姉様は?」
「私も…マリーちゃんと出会えて、幸せだよ!」
「俺もっ…」
みんなでぎゅっとマリーちゃんを抱きしめる。
「えへへ。みんな、だーいすき」
それが、最後の会話になった。
葬儀は案外と…手早く進んだ。
これでお別れだなんて、実感できないくらいに。
「…なあ、アンナ」
「なに、ライト」
「マリーは、幸せ…だったよな」
「うん、ライトやお義父様とお義母様のおかげだよ」
「うん、まあ、そうだけど…アンナ、お前のおかげも大きいよ」
「………私、マリーちゃんを幸せにできたかな」
「ええ、もちろんよ」
「お義母様…」
「ありがとう、アンナさん。本当に感謝しているわ」
「…はい!」
この日までに、思い出をたくさん作った。
いっぱい一緒に好物を食べたり、いっぱい遊んだり、ライトの飼っていた犬と戯れ合うマリーちゃんも見れた。
幸せでいっぱいの思い出。
時折体調を崩したり、それがどんどん長くなっていったりもしたけど。
マリーちゃんの顔を思い出すと、いつも笑顔だった。
「…遅くに生まれた娘だからと甘やかしたけど、本当にいい子に育ってくれて。それもこれも、本当に全部実の妹のように接してくれたアンナさんのおかげだわ」
「ありがとう、アンナさん」
「本当に…ありがとうな、アンナ」
「…はい!」
こうして。
我が「妹」は先に逝ってしまったのでした。
「なあ、アンナ」
「うん、なあに?」
「今まで本当にありがとうな」
「なに?改まって。好きでしたことよ」
「そうだな…でも、本当にごめん。待たせてごめん」
「………」
「俺と、結婚してください」
「言われなくとも!」
可愛い妹の死を乗り越えて、婚約者は改めてプロポーズをしてくれた。
それから一年後、私たちは結婚式を迎える。
そして結婚式。
「みてみて!可愛い?」
「最高に美しいよ、アンナ」
「ふふ、ライトもかっこいいわ」
「まあまあ、もうおしどり夫婦ね」
「これなら将来も安泰だ」
お義母様が、マリーちゃんの遺影を持って控え室に来てくれた。
本当なら結婚式の場で遺影って…と言われそうだが、何より私が望んだので叶った形だ。
「マリーちゃん、見てくれてる?マリーちゃんが見守ってくれてたら嬉しいな」
「ふふ、きっと見てますとも」
「そうだな、マリーは心配性だからライトがウェディングドレスを踏まないか今から心配していそうだ」
「ちょっと父上!」
「ふふ。そうですね」
「アンナまで!」
ねえ、マリーちゃん。
私はちゃんと貴女のお姉ちゃんを出来ていたでしょうか。
出来てなかったらごめんなさい。
出来ていたら嬉しいです。
どちらにせよ、私はマリーちゃんのことを実の妹のように思っていました。
どうかそちらで、貴女が幸せでありますように。
そして、時々こちらを見守っていてくれたら…とっても嬉しいです。
「じゃあ、そろそろ行こうか」
「うん。ねえ、ライト」
「ん?」
「好きよ、大好き」
「俺もだよ」
こうして、私は幸せへの道を踏み出した。
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