至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます

下菊みこと

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お昼ご飯です!

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ご機嫌よう。マルゲリット・アルカンシエルです。箱庭でシミュレーション訓練を終えて、今はコントラお爺さんとソルセルリーの用意してくれたお昼ご飯を食べるところです!

今日のお昼はチーズフォンデュ!わあい!チーズフォンデュなんて久しぶりだよー!

「わあい!美味しそう!」

「あはははは!お嬢さん、お姫様なんだからもっと豪華なご飯毎日食べてただろ?」

「こいつは数日で野宿にも慣れた野生児だからな。美味しければいいんだろ」

「ソルセルリー酷い!もう知らない!」

もー!意地悪なんだから!

「…はは、悪かった」

そっと頭を撫でてくれるソルセルリー。見た目は似てないけど、やっぱりパパに似てるんだよね。

「…むー」

「ほら、お嬢さん、拗ねてないで食べて食べて!美味しいよ?」

「!わーい!いただきまーす!」

まずはパンをつけて食べる。うーん、美味しい!

「美味しい!川魚もそれはそれで美味しいけど、やっぱりこういうご飯も美味しいなぁ」

「それは良かった。お嬢さんは素直だなぁ」

「バカ正直なんだ」

もー、ソルセルリーは一言多いの!

「ソルセルリーも食べればわかるよ!」

じゃがいもにチーズをつけてソルセルリーの口に放り込みます。

「!?…美味…じゃなくて急に食わせるな、危ないだろ」

言う割に笑顔なソルセルリー。よっぽど美味しいんだね!

「ね?美味しいでしょ?」

「ん」

私達のやり取りを見ていたコントラお爺さんは何故か大爆笑。

「ふ、あはは、あはははは!」

「?」

「なんだ、なんか言いたいことでもあるのか」

じゃがいもを口に放り込まれた時とは打って変わって不機嫌そうなソルセルリー。

「いやだってお前…っそういうキャラじゃないじゃん!」

まあだよね。美味しいもの食べるだけで笑顔になるなんて、意外と可愛いところがあるなあ。

「…うるさい」

「あはははは!お嬢さんグッジョブ!」

コントラお爺さんが笑うのに対して、ソルセルリーはどんどん不機嫌になっていく。

「もう!コントラお爺さん!いじめちゃ可哀想でしょ!」

「あはははは!ごめんごめん!わかったわかった!」

「…いい加減にしろよ?」

ソルセルリーの背景に鬼が見える。おこだね。

「いい加減にしないと若返りの薬草口にねじ込むからな」

「…ごめんなさい」

ソルセルリーがコントラお爺さんを睨みつけます。

「本当にごめんって」

「…ふん」

「もー、二人とも子供なんだから!」

間に挟まれる私の身にもなってよね!

「ほら、ソルセルリーあーん」

ウインナーにチーズをつけてソルセルリーに食べさせます。やっぱりご機嫌になった。

「コントラお爺さんもどうぞ」

コントラお爺さんには海老にチーズをつけて食べさせてあげます。

「お嬢さんありがとう!うん、自分で言うのもなんだけどやっぱり美味いな!」

にこにこ笑顔のコントラお爺さん。ソルセルリーはご機嫌なコントラお爺さんを見てまた不機嫌そう。

「ソル、なんだよ。そんな怖い顔すんなって。こんなじじいがお嬢さんに手を出すわけないだろ」

手を出す?さすがにコントラお爺さんになら力では勝てると思うけど…あ、でも魔法を使われたらわからないか。むしろ不利か。でもなんで急にそんな話に?

「もうすでに立派な保護者だな!」

「うるさい」

「ソルセルリー?」

「お前は気にするな」

「はーい」

なんなんだろう。

「でもさあ、お嬢さんは怖くないの?」

「何がですか?」

「魔獣退治とか、魔王征伐とか」

「んー…怖いけど、姉姫さまを守るためだから」

「そこだよ」

「え?」

「なんでそんなに姉姫さまを守ることに固執してんの?」

…それは。

「えっと…私のせいで姉姫さまの…人生を変えちゃったので」

「…」

ソルセルリーは特に追求する気もないようで黙って聞いています。

「でも、姉姫さまは結局今幸せなんだろ?」

「はい」

「なら別に姉姫さまに頼りっぱなしでも良くない?そんな頑張って守ろうとしなくても、姉姫さまには色んな人がついてるし、むしろ姉姫さまの方が人をまとめ上げて引っ張っていくのも向いてるんだしさあ」

「…でも」

そう。それでも。

「大好きな姉姫さまだから。それに、国民達も可愛いし、魔王も…可哀想だから」

だから、魔王に引導を渡してあげないと。

「…そっかそっか。うんうん、やっぱりお嬢さんはいい子だな!」

なでなでと頭を撫でてくれるコントラお爺さん。その手を不機嫌そうに振り払うソルセルリー。

こうして和気藹々と楽しく会話しているうちにお昼も終わりました。毎日野宿だったので凄くリフレッシュできます。
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