酔って幼馴染とやっちゃいました。すごく気持ち良かったのでそのままなし崩しで付き合います。…ヤンデレ?なにそれ?

下菊みこと

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喫茶店

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里奈ちゃんと相席させてもらって、私はカフェオレとナポリタンとチョコケーキ、夏希はコーヒーとピザトーストとチーズケーキを頼んだ。

「改めて初めまして!私はゆめちゃん先輩の会社の後輩で、沢田里奈と言います!」

「これはご丁寧に。叶夏希です。よろしくお願いします」

「あ、彼氏さん敬語はいいですよ!ゆめちゃん先輩の恋人さんですし!」

「ありがとう。じゃあ、沢田さんも名前で呼んでくれていいよ」

「はい、叶さん!」

二人はすんなりと仲良くなる。それを見て私は嬉しくなった。大好きな二人だからね。

「ゆめちゃん先輩と叶さんは幼馴染なんですよね!」

「うん、そうだよ」

「やっぱり昔からゆめちゃん先輩のこと大好きだったんですか?」

「り、里奈ちゃん!」

「うん、そうだね。昔から大好きだよ」

里奈ちゃんの爆弾のような質問に、さらっと答える夏希。恥ずかしい!

「ゆめちゃん先輩も、相当叶さんのこと信頼してるっぽいですもんね!」

「そ、それはまあ…夏希だもん」

「お二方ともラブラブですね!」

満面の笑みでそういう里奈ちゃんに、無性に意識させられてしまう。

「沢田さんは、ゆめとはどういう仲なの?先輩後輩の仲にしては、親しい気がするけど」

「ゆめちゃん先輩は私の恩人なんです!」

「へえ、聞いてもいいかな」

「はい!」

里奈ちゃんは私と仲良くなったきっかけを話し出す。

「私、どこに行くにも父の形見のペンダントを持ち歩いてて。無くすと嫌だからバッグに入れてるんですけど、その日どこにもペンダントが見当たらなくて」

「…そっか、それは大変だったね」

「はい。それで、涙目でずっと探してたらゆめちゃん先輩が私の様子に気付いてくれて。一緒に探してくれたんです」

夏希がなるほどと頷いた。

「ゆめはお人好しだからね」

「ふふ、そこがゆめちゃん先輩の良いところです」

「そうだね。形見は見つかった?」

「はい。…ゴミ箱に入ってました」

「!」

夏希が目を見張る。

「それ以降ゆめちゃん先輩は、自分の分の仕事を完璧にこなしながら私のことも気にかけてくれるようになって。元々仕事ができなくて、結果的に職場に迷惑をかけて孤立してた私を普通に仕事ができるまでに成長させてくれたんです」

「あの頃は本当によく頑張りました。偉かったよ、里奈ちゃん」

「えへへ、はい!そんなこんなで仕事をきっちりこなせるようになったら嫌がらせもなくなって。誰がやったのかわからないまま終わりましたけど、おかげで仕事が楽しくなりました!」

にっこり笑う里奈ちゃん。当時はすごく辛かったはずなのに、本当に良い子だ。自慢の後輩です。
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