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後輩に奢る
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「悲しいことを思い出させてごめんね。でも君みたいな良い子がゆめを慕って、側にいてくれるのは有り難いな」
「ふふ、こちらこそですよ!ゆめちゃん先輩に目をかけてもらえてすごく有難いです!ゆめちゃん先輩、職場ではものすごく頼りにされてるんですよ!仕事ができるって。ただ、その分他の人より仕事量が多いんですけど…」
「残業するほどじゃないから大丈夫だよ!最近では里奈ちゃんの方こそ、頼りにされて仕事量増やされたでしょう?」
「ゆめちゃん先輩に色々教わったから大丈夫です!残業無しでいけますし」
「二人とも、無理は禁物だからね?休憩時間はちゃんととってる?」
夏希の心配性がまた発動した。
「大丈夫だよ、休憩時間は里奈ちゃんとおしゃべりしながらランチ食べてるから」
「ゆめちゃん先輩とのお話が息抜きになるのでストレスもフリーです!」
「それならいいけど」
まだ納得してなさそうな夏希の表情を見て、里奈ちゃんはクスクスと笑った。
「叶さんはゆめちゃん先輩のことが本当に大好きなんですね!」
「まあ、大好きに決まってるけど。それは君もでしょう?」
「はい!でも、あんまり心配性だと気疲れしちゃいますよ」
「…まあ、そうだね」
「叶さんこそ、ゆめちゃん先輩のためだからって無理は禁物ですよ!叶さんに何かあったら、ゆめちゃん先輩が泣くんですから!ゆめちゃん先輩を泣かせたら、彼氏さんであろうとも許しません!」
そう宣言した里奈ちゃんに、夏希は頷いた。
「わかったよ。肝に銘じます」
「はい!」
そこで、注文したメニューが届いた。ちなみに里奈ちゃんはオムライスを注文していたらしい。美味しそう。
「じゃあ、いただきます」
「いただきます」
「いただきます!」
三人で喫茶店の料理を味わう。とても美味しくて、幸せな時間だった。
「じゃあ、ゆめちゃん先輩、叶さん。せっかくのデートにお邪魔してすみませんでした。あと、奢ってくれてありがとうございました!」
「このくらい平気だよ!また明後日ね」
「気をつけて帰るんだよ」
「はい、失礼します!」
里奈ちゃんは元気に帰っていく。その背中を見送った後、夏希と再び手を繋いだ。
「夏希、私たちも帰ろうか」
「そうだね、帰ろう」
それにしても、と夏希が歩きながら言う。
「ゆめの後輩さん、ゆめのことが本当に大好きなんだね」
「里奈ちゃんは特別懐いてくれてるけど、他の後輩も可愛いよ。先輩方は人によるけど」
「そっか。何かあればすぐに相談してね」
「うん」
そして、家に着いた。
「ふふ、こちらこそですよ!ゆめちゃん先輩に目をかけてもらえてすごく有難いです!ゆめちゃん先輩、職場ではものすごく頼りにされてるんですよ!仕事ができるって。ただ、その分他の人より仕事量が多いんですけど…」
「残業するほどじゃないから大丈夫だよ!最近では里奈ちゃんの方こそ、頼りにされて仕事量増やされたでしょう?」
「ゆめちゃん先輩に色々教わったから大丈夫です!残業無しでいけますし」
「二人とも、無理は禁物だからね?休憩時間はちゃんととってる?」
夏希の心配性がまた発動した。
「大丈夫だよ、休憩時間は里奈ちゃんとおしゃべりしながらランチ食べてるから」
「ゆめちゃん先輩とのお話が息抜きになるのでストレスもフリーです!」
「それならいいけど」
まだ納得してなさそうな夏希の表情を見て、里奈ちゃんはクスクスと笑った。
「叶さんはゆめちゃん先輩のことが本当に大好きなんですね!」
「まあ、大好きに決まってるけど。それは君もでしょう?」
「はい!でも、あんまり心配性だと気疲れしちゃいますよ」
「…まあ、そうだね」
「叶さんこそ、ゆめちゃん先輩のためだからって無理は禁物ですよ!叶さんに何かあったら、ゆめちゃん先輩が泣くんですから!ゆめちゃん先輩を泣かせたら、彼氏さんであろうとも許しません!」
そう宣言した里奈ちゃんに、夏希は頷いた。
「わかったよ。肝に銘じます」
「はい!」
そこで、注文したメニューが届いた。ちなみに里奈ちゃんはオムライスを注文していたらしい。美味しそう。
「じゃあ、いただきます」
「いただきます」
「いただきます!」
三人で喫茶店の料理を味わう。とても美味しくて、幸せな時間だった。
「じゃあ、ゆめちゃん先輩、叶さん。せっかくのデートにお邪魔してすみませんでした。あと、奢ってくれてありがとうございました!」
「このくらい平気だよ!また明後日ね」
「気をつけて帰るんだよ」
「はい、失礼します!」
里奈ちゃんは元気に帰っていく。その背中を見送った後、夏希と再び手を繋いだ。
「夏希、私たちも帰ろうか」
「そうだね、帰ろう」
それにしても、と夏希が歩きながら言う。
「ゆめの後輩さん、ゆめのことが本当に大好きなんだね」
「里奈ちゃんは特別懐いてくれてるけど、他の後輩も可愛いよ。先輩方は人によるけど」
「そっか。何かあればすぐに相談してね」
「うん」
そして、家に着いた。
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