1 / 1
わがまま姫と王子の馴れ初め
しおりを挟む
「おーっほっほっほ!さあ、今日も貧民どもをいじめますわよ!」
「お嬢、言い方」
公爵家の末っ子長女、レティシア・ロランス。両親は早くに亡くしたものの、年の離れた兄三人に守られて何不自由なく暮らしている。
そんな彼女は、少しばかりわがままに育ってしまったが、周りはそんな彼女を微笑ましく思っていた。
何故なら。
「…あ、お嬢だ!お嬢ー!」
「お嬢ー!今日も元気ですかー!」
「元気に決まってるでしょう!貧民ども!」
「お嬢のおかげでもう貧民じゃありませーん」
「私に反論するなんて生意気よ!」
彼女はなんだかんだと言いながら、自領内の貧民達に手を差し伸べる救済の天使と言われているからだ。
「で、今日も更生施設は上手く稼働しているんでしょうね」
「もちろんですぜお嬢!今日も住み込みで働ける仕事を見つけてきて、明日から早速更生施設を卒業できる奴が五人くらいいますぜ!」
「ふふん。私が私財を投じて作った更生施設ですもの、手に職をつけさせてやるのだから当然よね」
「あと、この間お嬢が拾ってきたガリガリの兄ちゃん、点滴のおかげでだいぶ回復しましたぜ」
「そう」
ちらりと辺りを見渡すレティシア。
「…回復して、今は?」
「あっちの職業訓練室で色んな資格を取ろうと頑張ってますぜ。今の夢は早く社会復帰して、たくさん稼いで税金を納めてお嬢に恩返しすることだそうでさぁ」
「ふふ、貧民にしては良い心意気じゃない!」
「お嬢のおかげでもう食べるにも困らないし、生きていくのに必要な技術も身につくし、本当にありがたいことでさぁ」
「ふん。うちの領地にスラム街なんて私は許さないわ!浄化作戦の一環よ!」
レティシアの言葉に元は貧民だった彼らは笑う。
「お嬢、普通浄化作戦って、追い出すなり一斉逮捕するなりでしょう。こんな風に暮らしていける更生施設を作って、保護して、手に職をつけさせて社会復帰させるのはお嬢くらいのものですよ」
「あら、だってそれでは根本的な解決にならないでしょう?彼らは頭が悪いのよ」
「ははは!そうですね!こんなビッくらポンなアイディアを実現して、上手く回してるお嬢と比べたらそりゃあね」
「けどねぇ…」
「…どうかしましたか?お嬢」
ため息をついたレティシアに、彼らは心配そうな顔をする。
「私があんまりにも素晴らしいからって、高嶺の花だと思うようで求婚してくる男がいないのよ」
「ああー…」
…自分で言うとアレだが、たしかに彼女の言葉は正しい。
公爵家のお姫様。可愛らしいピンクの髪に、ちょっと勝気な赤い瞳の美少女。教養もバッチリで、何気ない動作も品がある。その上救済の天使と呼ばれるほどの博愛主義。まさに高嶺の花だった。
「いっそラファエルと結婚しようかしら」
ラファエルと呼ばれた侍従はギョッとする。
「兄君に聞かれたら俺が殺されますよ、お嬢。冗談でもやめてください」
ラファエルは、推定年齢レティシアと同い年の元貧民だ。レティシアの更生施設に入って、遊びに来たレティシアにお持ち帰りされて侍従になってしまった。黒い髪に青い宝石のような瞳がとても綺麗だと気に入られたのだ。
そんなラファエルは、レティシアと公爵家の面々に感謝して忠誠を誓っている。
だから、叶わない恋は胸に秘めて侍従として線を引いてレティシアと接していた。
「なによ、つまらない男」
一方レティシア。
実はラファエルを気に入っていて、本気で結婚してやってもいいと思っている。
が、当の本人がなぜかそっと逃げるので上手くいかない。
「ほらお嬢。今日も更生施設の視察は終わったでしょ。帰りますよ」
「はーい。貧民ども!今日も職業訓練頑張るのよ!」
「はい、お嬢!」
そんなこんなで屋敷に帰るレティシアとラファエル。しかし、この日はいつもと違った。
なにか慌ただしい屋敷内に、ラファエルは警戒してレティシアを背に庇いつつ使用人達に話を聞こうとする。
が、いつもラファエルに優しくフレンドリーな他の使用人達はなぜかこの日ラファエルに平伏した。わけもわからない中、ラファエルは呆然としてしまう。…が、そのラファエルの手をレティシアが引いて奥にずんずんと進む。
「え、お嬢?」
「状況がわからないなら、お兄様に聞くしかないわ」
そしてレティシアは、勘で応接室に向かった。応接室のドアをノックして入るレティシア。そこにはなぜか、隣国の国王と王妃がいた。
「…ラファエル、ラファエルなの!?」
突然隣国の国王と王妃が、レティシアの隣に立つラファエルに抱きついた。
「やっと、やっと見つけた!」
「私の可愛いラファエル!」
レティシアは『あー、そういうこと…』と理解した。一方ラファエルは意味がわからない。
「あの?」
きょとんとするラファエルに、国王と王妃は語りかける。
曰く、ラファエルは隣国の第五王子らしい。小さな頃に、悪い魔法使いに誘拐されてしまったとか。魔法使いは身代金を要求したが、国王と王妃はこれを拒否。魔法使いをどうにか捕らえ、罪を裁いたものの息子は見つからなかった。
が、最近になって隣国で救済の天使と呼ばれる貴族の娘のそばに、ラファエルという名の王家の特徴である青い宝石のような瞳…魔眼を持つものが侍るようになったと聞いて、飛んできたらしい。
「え、つまり、俺が隣国の第五王子ってことですか?」
「そうよ、ラファエル。その魔眼はまさに王家の特徴。貴方が私達のラファエルで間違いないわ」
「国に戻ろう。お前が受けられるはずだった教育や、お前が受け取るべきだった全てのものを与えよう」
ラファエルはちらりとレティシアを見る。そして言った。
「あの、俺はお嬢と一緒にいたいんでいいです」
「え?」
「なっ…」
「…うーん」
断られた国王と王妃は驚く。レティシアは少し考えて言った。
「今度は主従ではなく、婚約者になって一緒にいるのではダメなの?ラファエル…殿下」
「え?」
レティシアの言葉に驚くラファエル。
「私、貴方からのプロポーズなら受けてあげてもいいけれど」
その言葉に、隣国の国王と王妃は目を丸くする。仮にも隣国の第五王子にその物言い。だが、ラファエルはそんなものどうでもいい。レティシアが手に入るなら、それでよかった。
「お嬢…いや、レティシア様。俺と結婚してくださいますか?」
「よろしくてよ?」
ラファエルはそんなレティシアにクスクス笑って、その左手の薬指にキスをした。レティシアはそんなラファエルに微笑んで、幸せムード。
隣国の国王と王妃は、なんだかわからないもののやっと見つけた息子の幸せそうな顔に素直に祝福することにした。隣国とはいえ公爵家のお姫様が相手なら、まあ問題ないだろう。
国王と王妃の相手をしていたレティシアの兄三人は、実はレティシアのラファエルへの気持ちは気付いていたので落ち着くところに落ち着いて良かったとホッとしていた。
「で?第五王子殿下は教育は順調ですの?」
「順調ですよ。さっさと勉強を終わらせて、そのままの勢いで臣籍降下して爵位と領地だけもらってお嬢と結婚するんです」
「お嬢ではなくレティシアとお呼びくださいな」
「…レティシア」
名前で呼ぶだけで真っ赤になる第五王子に、レティシアはクスクスと笑う。
「もう、そういうところは変わりませんわね」
「む…レティシアの前では格好つけられないな…」
「ふふ、それでいいんですわよ」
レティシアはラファエルの頬に手を添えて、言った。
「私しか知らないラファエルを、もっと見せてくださいませ」
ラファエルは、やっぱりお嬢には敵わないなと困ったように微笑んだ。そんなラファエルに、レティシアもご機嫌に微笑んでそっと頬にキスをした。
「お嬢、言い方」
公爵家の末っ子長女、レティシア・ロランス。両親は早くに亡くしたものの、年の離れた兄三人に守られて何不自由なく暮らしている。
そんな彼女は、少しばかりわがままに育ってしまったが、周りはそんな彼女を微笑ましく思っていた。
何故なら。
「…あ、お嬢だ!お嬢ー!」
「お嬢ー!今日も元気ですかー!」
「元気に決まってるでしょう!貧民ども!」
「お嬢のおかげでもう貧民じゃありませーん」
「私に反論するなんて生意気よ!」
彼女はなんだかんだと言いながら、自領内の貧民達に手を差し伸べる救済の天使と言われているからだ。
「で、今日も更生施設は上手く稼働しているんでしょうね」
「もちろんですぜお嬢!今日も住み込みで働ける仕事を見つけてきて、明日から早速更生施設を卒業できる奴が五人くらいいますぜ!」
「ふふん。私が私財を投じて作った更生施設ですもの、手に職をつけさせてやるのだから当然よね」
「あと、この間お嬢が拾ってきたガリガリの兄ちゃん、点滴のおかげでだいぶ回復しましたぜ」
「そう」
ちらりと辺りを見渡すレティシア。
「…回復して、今は?」
「あっちの職業訓練室で色んな資格を取ろうと頑張ってますぜ。今の夢は早く社会復帰して、たくさん稼いで税金を納めてお嬢に恩返しすることだそうでさぁ」
「ふふ、貧民にしては良い心意気じゃない!」
「お嬢のおかげでもう食べるにも困らないし、生きていくのに必要な技術も身につくし、本当にありがたいことでさぁ」
「ふん。うちの領地にスラム街なんて私は許さないわ!浄化作戦の一環よ!」
レティシアの言葉に元は貧民だった彼らは笑う。
「お嬢、普通浄化作戦って、追い出すなり一斉逮捕するなりでしょう。こんな風に暮らしていける更生施設を作って、保護して、手に職をつけさせて社会復帰させるのはお嬢くらいのものですよ」
「あら、だってそれでは根本的な解決にならないでしょう?彼らは頭が悪いのよ」
「ははは!そうですね!こんなビッくらポンなアイディアを実現して、上手く回してるお嬢と比べたらそりゃあね」
「けどねぇ…」
「…どうかしましたか?お嬢」
ため息をついたレティシアに、彼らは心配そうな顔をする。
「私があんまりにも素晴らしいからって、高嶺の花だと思うようで求婚してくる男がいないのよ」
「ああー…」
…自分で言うとアレだが、たしかに彼女の言葉は正しい。
公爵家のお姫様。可愛らしいピンクの髪に、ちょっと勝気な赤い瞳の美少女。教養もバッチリで、何気ない動作も品がある。その上救済の天使と呼ばれるほどの博愛主義。まさに高嶺の花だった。
「いっそラファエルと結婚しようかしら」
ラファエルと呼ばれた侍従はギョッとする。
「兄君に聞かれたら俺が殺されますよ、お嬢。冗談でもやめてください」
ラファエルは、推定年齢レティシアと同い年の元貧民だ。レティシアの更生施設に入って、遊びに来たレティシアにお持ち帰りされて侍従になってしまった。黒い髪に青い宝石のような瞳がとても綺麗だと気に入られたのだ。
そんなラファエルは、レティシアと公爵家の面々に感謝して忠誠を誓っている。
だから、叶わない恋は胸に秘めて侍従として線を引いてレティシアと接していた。
「なによ、つまらない男」
一方レティシア。
実はラファエルを気に入っていて、本気で結婚してやってもいいと思っている。
が、当の本人がなぜかそっと逃げるので上手くいかない。
「ほらお嬢。今日も更生施設の視察は終わったでしょ。帰りますよ」
「はーい。貧民ども!今日も職業訓練頑張るのよ!」
「はい、お嬢!」
そんなこんなで屋敷に帰るレティシアとラファエル。しかし、この日はいつもと違った。
なにか慌ただしい屋敷内に、ラファエルは警戒してレティシアを背に庇いつつ使用人達に話を聞こうとする。
が、いつもラファエルに優しくフレンドリーな他の使用人達はなぜかこの日ラファエルに平伏した。わけもわからない中、ラファエルは呆然としてしまう。…が、そのラファエルの手をレティシアが引いて奥にずんずんと進む。
「え、お嬢?」
「状況がわからないなら、お兄様に聞くしかないわ」
そしてレティシアは、勘で応接室に向かった。応接室のドアをノックして入るレティシア。そこにはなぜか、隣国の国王と王妃がいた。
「…ラファエル、ラファエルなの!?」
突然隣国の国王と王妃が、レティシアの隣に立つラファエルに抱きついた。
「やっと、やっと見つけた!」
「私の可愛いラファエル!」
レティシアは『あー、そういうこと…』と理解した。一方ラファエルは意味がわからない。
「あの?」
きょとんとするラファエルに、国王と王妃は語りかける。
曰く、ラファエルは隣国の第五王子らしい。小さな頃に、悪い魔法使いに誘拐されてしまったとか。魔法使いは身代金を要求したが、国王と王妃はこれを拒否。魔法使いをどうにか捕らえ、罪を裁いたものの息子は見つからなかった。
が、最近になって隣国で救済の天使と呼ばれる貴族の娘のそばに、ラファエルという名の王家の特徴である青い宝石のような瞳…魔眼を持つものが侍るようになったと聞いて、飛んできたらしい。
「え、つまり、俺が隣国の第五王子ってことですか?」
「そうよ、ラファエル。その魔眼はまさに王家の特徴。貴方が私達のラファエルで間違いないわ」
「国に戻ろう。お前が受けられるはずだった教育や、お前が受け取るべきだった全てのものを与えよう」
ラファエルはちらりとレティシアを見る。そして言った。
「あの、俺はお嬢と一緒にいたいんでいいです」
「え?」
「なっ…」
「…うーん」
断られた国王と王妃は驚く。レティシアは少し考えて言った。
「今度は主従ではなく、婚約者になって一緒にいるのではダメなの?ラファエル…殿下」
「え?」
レティシアの言葉に驚くラファエル。
「私、貴方からのプロポーズなら受けてあげてもいいけれど」
その言葉に、隣国の国王と王妃は目を丸くする。仮にも隣国の第五王子にその物言い。だが、ラファエルはそんなものどうでもいい。レティシアが手に入るなら、それでよかった。
「お嬢…いや、レティシア様。俺と結婚してくださいますか?」
「よろしくてよ?」
ラファエルはそんなレティシアにクスクス笑って、その左手の薬指にキスをした。レティシアはそんなラファエルに微笑んで、幸せムード。
隣国の国王と王妃は、なんだかわからないもののやっと見つけた息子の幸せそうな顔に素直に祝福することにした。隣国とはいえ公爵家のお姫様が相手なら、まあ問題ないだろう。
国王と王妃の相手をしていたレティシアの兄三人は、実はレティシアのラファエルへの気持ちは気付いていたので落ち着くところに落ち着いて良かったとホッとしていた。
「で?第五王子殿下は教育は順調ですの?」
「順調ですよ。さっさと勉強を終わらせて、そのままの勢いで臣籍降下して爵位と領地だけもらってお嬢と結婚するんです」
「お嬢ではなくレティシアとお呼びくださいな」
「…レティシア」
名前で呼ぶだけで真っ赤になる第五王子に、レティシアはクスクスと笑う。
「もう、そういうところは変わりませんわね」
「む…レティシアの前では格好つけられないな…」
「ふふ、それでいいんですわよ」
レティシアはラファエルの頬に手を添えて、言った。
「私しか知らないラファエルを、もっと見せてくださいませ」
ラファエルは、やっぱりお嬢には敵わないなと困ったように微笑んだ。そんなラファエルに、レティシアもご機嫌に微笑んでそっと頬にキスをした。
64
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
狼隊長さんは、私のやわはだのトリコになりました。
汐瀬うに
恋愛
目が覚めたら、そこは獣人たちの国だった。
元看護師の百合は、この世界では珍しい“ヒト”として、狐の婆さんが仕切る風呂屋で働くことになる。
与えられた仕事は、獣人のお客を湯に通し、その体を洗ってもてなすこと。
本来ならこの先にあるはずの行為まで求められてもおかしくないのに、百合の素肌で背中を撫でられた獣人たちは、皆ふわふわの毛皮を揺らして眠りに落ちてしまうのだった。
人間の肌は、獣人にとって子犬の毛並みのようなもの――そう気づいた時には、百合は「眠りを売る“やわはだ嬢”」として静かな人気者になっていた。
そんな百合の元へある日、一つの依頼が舞い込む。
「眠れない狼隊長を、あんたの手で眠らせてやってほしい」
戦場の静けさに怯え、目を閉じれば仲間の最期がよみがえる狼隊長ライガ。
誰よりも強くあろうとする男の震えに触れた百合は、自分もまた失った人を忘れられずにいることを思い出す。
やわらかな人肌と、眠れない心。
静けさを怖がるふたりが、湯気の向こうで少しずつ寄り添っていく、獣人×ヒトの異世界恋愛譚。
[こちらは以前あげていた「やわはだの、お風呂やさん」の改稿ver.になります]
下賜されまして ~戦場の餓鬼と呼ばれた軍人との甘い日々~
星森
恋愛
王宮から突然嫁がされた18歳の少女・ソフィアは、冷たい風の吹く屋敷へと降り立つ。迎えたのは、無愛想で人嫌いな騎士爵グラッド・エルグレイム。金貨の袋を渡され「好きにしろ」と言われた彼女は、侍女も使用人もいない屋敷で孤独な生活を始める。
王宮での優雅な日々とは一転、自分の髪を切り、服を整え、料理を学びながら、ソフィアは少しずつ「夫人」としての自立を模索していく。だが、辻馬車での盗難事件や料理の失敗、そして過労による倒れ込みなど、試練は次々と彼女を襲う。
そんな中、無口なグラッドの態度にも少しずつ変化が現れ始める。謝罪とも言えない金貨の袋、静かな気遣い、そして彼女の倒れた姿に見せた焦り。距離のあった二人の間に、わずかな波紋が広がっていく。
これは、王宮の寵姫から孤独な夫人へと変わる少女が、自らの手で居場所を築いていく物語。冷たい屋敷に灯る、静かな希望の光。
⚠️本作はAIとの共同製作です。
逃げた先の廃墟の教会で、せめてもの恩返しにお掃除やお祈りをしました。ある日、御祭神であるミニ龍様がご降臨し加護をいただいてしまいました。
下菊みこと
恋愛
主人公がある事情から逃げた先の廃墟の教会で、ある日、降臨した神から加護を貰うお話。
そして、その加護を使い助けた相手に求婚されるお話…?
基本はほのぼのしたハッピーエンドです。ざまぁは描写していません。ただ、主人公の境遇もヒーローの境遇もドアマット系です。
小説家になろう様でも投稿しています。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
氷のメイドが辞職を伝えたらご主人様が何度も一緒にお出かけするようになりました
まさかの
恋愛
「結婚しようかと思います」
あまり表情に出ない氷のメイドとして噂されるサラサの一言が家族団欒としていた空気をぶち壊した。
ただそれは田舎に戻って結婚相手を探すというだけのことだった。
それに安心した伯爵の奥様が伯爵家の一人息子のオックスが成人するまでの一年間は残ってほしいという頼みを受け、いつものようにオックスのお世話をするサラサ。
するとどうしてかオックスは真面目に勉強を始め、社会勉強と評してサラサと一緒に何度もお出かけをするようになった。
好みの宝石を聞かれたり、ドレスを着せられたり、さらには何度も自分の好きな料理を食べさせてもらったりしながらも、あくまでも社会勉強と言い続けるオックス。
二人の甘酸っぱい日々と夫婦になるまでの物語。
日常的に罠にかかるうさぎが、とうとう逃げられない罠に絡め取られるお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレっていうほど病んでないけど、機を見て主人公を捕獲する彼。
そんな彼に見事に捕まる主人公。
そんなお話です。
ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる