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ヤンニョムチキンサンド

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今日は鶏の屠殺を手伝うことになった。なんでも急に領主へ上質な鶏肉を大量に献上しなければならなくなったらしく、領内からよく育った鶏が一気にこの屠殺場に集められたが数が多すぎて捌き切れないらしい。

一応依頼主の丁寧な屠殺の方法の説明を聞いて、魔法でそれを再現する。依頼主にオーケーをもらってから魔法を使いまくって鶏をどんどん屠殺する。

必要な数をこなして、きちんと領主へ鶏肉が献上されたことを確認して依頼完了。依頼料を受け取るとリアルの待つ公園へ戻る。

「リリアー、おかえりなさいなのじゃー!」

「ただいま、リオル。ご飯を食べに行こうか」

「それなら食べたいものがあるのじゃー!」

「あら、なにかしら」

「ヤンニョムチキンを食べるのじゃー!」

ヤンニョムチキン。確か甘辛いソースで味付けされたフライドチキンよね。美味しそうだしそれにしましょう。

「わかったわ。どこにあるの?」

「屋台まで案内するのじゃー!こっちなのじゃー!」

リオルに手を引かれてついていった先にはヤンニョムチキンの屋台。甘辛いソースの香りが食欲をそそる。

「注文いいかしら」

「はい、いらっしゃい!おすすめはヤンニョムチキンですよー!あ、でもお腹を満たしたかったらヤンニョムチキンを食パンでサンドするサービスもありますよ!」

「ならそれを二人分お願い」

「かしこまりましたー!」

元気な屋台のお姉さんがヤンニョムチキンサンドを作って提供してくれる。

「お待たせしましたー!ヤンニョムチキンサンドお二人分ですー!」

「ありがとうございますなのじゃー!」

「あそこの席で食べていけるのでよかったらどうぞー!」

「あら、ありがとう」

マヨネーズの塗られたパンにキャベツとチーズとヤンニョムチキンが挟んであり、とてもボリュームがあって美味しそう。

「いただきますなのじゃー!」

「いただきます」

まずは一口。うん、美味しい。

「シャキシャキのキャベツと甘辛いヤンニョムチキンにパンがとっても合うのじゃー!」

「マヨネーズとチーズが良い役割を果たしているわね」

「ボリュームもたっぷりで食べ応えがあるのじゃー!」

大喜びのリオルにこちらも大満足。片付けを済ませてからリオルと手を繋いで帰る。ヤンニョムチキン、今度はそのままで食べてみたいわね。ライスを炊くときに混ぜるのもいいかも。

…ちょっと待った。

「もう一度注文いいかしら」

「はい、どうされましたー?」

「ヤンニョムチキンを二つ包んで欲しいの」

「まいどありー!」

「もうお腹いっぱいなのじゃ」

リオルが困惑して見上げてくる。

「今晩食べましょう。マジックボックスで保存しておくから大丈夫よ」

「!楽しみなのじゃー!」

「ふふ。きっと気にいるわよ」

リオルの反応が楽しみね。
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