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前世は干物女、今世は箱入り陰険豚
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ナデージュ・レオポルド。レオポルド公爵家の一人娘である彼女は、とにかくわがままなことで有名だ。そしてロリータファッションが趣味である。身につけるドレスは十七歳という年齢に見合わない、可愛らし過ぎるピンクのフリフリひらひらのものばかり。ゴテゴテした装飾品を嫌味なほどに身に付け、おまけに太っちょである。おそらく両親に似ているであろう美しい顔も、肉に覆われては意味がない。
「うん、今日のドレスはこれにして、装飾品はこれで決まりね!どう?似合う?」
「大変お似合いです、お嬢様」
「でしょう?」
「…豚は着飾っても豚のままだけどね」
「何か言った?」
「いいえなにも」
そして、使用人達はこき使い下位貴族達には横暴な態度。影では箱入り陰険豚と呼ばれ蔑まれていた。なにも知らぬは本人ばかりである。
「箱入り陰険豚も、公爵家の一人娘でなければイジメ倒してやるのに!」
「ほんっとムカつくわよね!」
「しっ、本人に聞かれたらまずいわよ!」
「?」
「お嬢様、お気になさらないでください。ただの耳障りなノイズです」
しかしそんなナデージュは、両親からは溢れんばかりの愛情を注がれていた。使用人たちもそれを咎めない。愛されることが当たり前の彼女は、それ故に人から嫌われるという自覚をなかなか持てない。
「ふふ。今日もみんなが私を見ているわ。歩いているだけで注目を集めるなんて、私も罪よね」
「そうですね、お嬢様」
彼女の両親は政略結婚ではあるが、お互い一目で惹かれ合いもはや恋愛結婚と同義である。そしてそんな愛し合う幸せな二人は、残念ながら結婚してしばらくは子宝に恵まれなかった。そんな二人が遅くに授かった宝物がナデージュである。そんな彼女を、両親が目一杯に甘やかすのは仕方がないことだと言えた。
「ナデージュ。お前は本当に目に入れても痛くないほど可愛いな」
「可愛いナデージュ。愛しているわ」
「私もお父様とお母様が大好きです!愛しています!」
だが、彼女の両親への深い愛だけは常に本物であった。親を思う心は彼女の唯一の長所である。
そんなナデージュは、残念ながら婚約者からも蛇蝎の如く嫌われている。彼女の婚約者は伯爵家の三男、ラザール・ジュリアン。ラザールはナデージュへの生贄のようなものである。その性格故婚約者が中々出来ないナデージュのために、最高の婚約者を用意してやろうというレオポルド公爵の鶴の一声で婚約が決まってしまった。
「ラザール、公爵家には逆らえないのだ。すまぬ…」
「父上の謝ることではありません。大丈夫ですよ、きっとなんとかなります」
「ラザール…良い子に育って…」
ラザールは傲慢なナデージュを好きになれなかった。伯爵家の三男で爵位を継げないはずの自分が、ナデージュのおかげで公爵家の跡取りとなれるからと言って気持ちは中々変わらない。公爵家を継ぐための勉強は真面目にしていたが、ナデージュとコミュニケーションを取るのは最低限。普段の会話はこれだけである。
「ご機嫌よう、ラザール様」
「…ご機嫌よう、ナデージュ」
しかし当のナデージュは、両親を愛する様に婚約者もまた深く愛していた。政略結婚だとしても、両親の様に仲睦まじい生活を送れればと考えていた。
「ラザール様、今日もあんまりお話出来なかったな…寂しいな。でも、それだけラザール様も次期公爵として頑張っているんだから、私も我慢しなくちゃ!」
だが、ナデージュは知ってしまう。ラザールは、男爵令嬢と浮気していた。 ある日匿名で封筒が届いて、中にはラザールの浮気の証拠の数々が入っていたのだ。
「嘘…嘘。ああ、だめ。意識が…」
あまりのことにナデージュは、気を失って一月半ほど寝込んだ。そんなナデージュを心底心配するレオポルド公爵夫妻は、メイドの証言により原因を知ると怒り狂った。婚約は破棄し、ジュリアン伯爵家から慰謝料として全財産を搾り取った。
「私達の可愛い娘をここまで傷つけて金だけで済むと思うなよ…!」
「目にもの見せて差し上げます!」
ジュリアン伯爵家は家計が火の車になったものの、爵位も領地も屋敷もあるのでなんとかなるはずだった。しかし、男爵令嬢と浮気をしてレオポルド公爵家という最高の入り婿先から切り捨てられたと、ラザールの醜聞があちこちに広まった。伯爵家は貴族社会から爪弾きにされた。
「今は耐えられても、そのうち潰れますわね。ね、貴方」
「そうだね。このくらいはしなくちゃ気が済まないからね」
最初はラザールを庇っていた家族達だったが、いつからかラザールをお前のせいでと責める様になった。ラザールはやがて勘当され、スラム街へ消えていったらしい。そこでようやく、ジュリアン伯爵家はレオポルド公爵夫妻から許された。
「次は浮気相手の女性だけど」
「私達が何かするまでもありませんでしたね。初動が早くてびっくりですわ」
ラザールの浮気相手の女性がいる男爵家は、早々に彼女を切り捨てて高級な娼館に売り飛ばした。売り飛ばしたお金で自主的に公爵家に慰謝料を払って、なんとか借金は免れた。
「売られた先の娼館がもっと劣悪な環境だったら尚のことよかったのだけど」
「親としては我が子が可愛いのでしょう。仕方ありませんわ」
彼女が売られた娼館はなかなか待遇が良く、彼女が頑張れば男爵家にいた頃より裕福な生活を送るのも夢ではない。彼女もやる気はあるらしいので、案外いつか貴族社会に返り咲く可能性もある。
ナデージュはその間に長い長い夢を見た。前世の記憶というやつである。日本という裕福な国の、一般的な庶民の家に生まれた前世の彼女はありきたりな人生を送り、それなりに幸せな最期を遂げていた。
目が覚めると、ナデージュは前世の彼女の人格に…は、なっていなかった。元のわがままナデージュである。両親はそんなナデージュの目覚めを喜んだ。
「ナデージュ!目が覚めたのね!よかった!」
「ああ、神よ感謝いたします!」
さらに喜ぶべきことがある。長く幸せな夢を見たナデージュの嗜好は前世寄りに変わっていた。日本食を求めるようになった彼女は、極東にある和の国という国の食文化に目をつけた。極東から出稼ぎに来たという使用人に精進料理を中心に日本食を作らせて出させる。すごく美味しく感じた。
「ナデージュ、最近益々美しくなったね」
「ナデージュちゃんが可愛いから、お母様も鼻が高いわ」
「ふふ、お父様ったら。お母様も煽てすぎですよ?」
そんなナデージュは、食生活の改善のおかげで痩せた。痩せると、やはりというか両親に似て美人である。そしてぼんきゅっぼんのナイスバディになった。
「でも、その分ドレスを新しく作らないといけません。体型が変わりましたから」
「オーダーメイドでたくさん作ろう」
「楽しみだわ!」
痩せてからというもの、体型に合わせ新しいドレスを作らねばならなくなり今までのドレスは全て使用人たちに分け与えた。デザインはまあ、ものすごく個性的ではあるものの最高級の素材で作られたドレスばかりである。使用人たちは真っ先に売り飛ばし、お金に換えた。使用人たちはそのおかげで財布が潤い、ナデージュに向ける目が少し好意的になった。
「ナデージュ様が我々に気を遣ってくださるなんて…」
「痩せたしな…」
「ナデージュ様も、変わろうと努力なさっているんだろう。いつまでもナデージュ様を豚だなんて蔑んでいられないな。我々も変わろう」
「うん」
「ええ」
そしてオーダーメイドで新しくたくさん作ったドレスは、今までのものとは真逆だった。ナデージュの美しさに似合う清楚なドレス。年齢にも見合う大人なデザインのものばかり。色は白を基調とした。
「どう?似合う?」
「似合いますよ、お嬢様」
「本当に?」
「これはお世辞ではなく本心です」
ナデージュは妖艶な美しさを持つので、却って清楚なドレスの方がよりナデージュを引き立てる。装飾品はごてごてと身につけず、必要なものを必要なだけ身につける。それがナデージュをより上品に見せた。
「あんなに美しくなられるとは思わなかった…」
「美人になったなー!」
「綺麗ー…」
こうなるとナデージュは伯爵家の三男に浮気されたという醜聞も吹き飛ばし、公爵家の美しい姫君として注目されるようになる。元々いた取り巻きはさらに増え、たくさんの貴公子達から求婚される。
「僕と結婚してください!」
「いや、僕と!」
「いや、私と!」
しかし、ナデージュは貴公子達からの求婚は全て断っていた。前世では干物女と呼ばれるタイプだった彼女。今世では浮気されたし、あまり乗り気になれない。
もちろん、公爵家の一人娘として婿養子を取らないといけないのはわかっている。が、嫌なものは嫌だった。
ナデージュはしばらくお見合いから逃げるようになる。最終的にはこの国の第五王子に目を付けられ、逃げ道を塞がれて婚約することになるがそれはまだ先のお話である。
「うん、今日のドレスはこれにして、装飾品はこれで決まりね!どう?似合う?」
「大変お似合いです、お嬢様」
「でしょう?」
「…豚は着飾っても豚のままだけどね」
「何か言った?」
「いいえなにも」
そして、使用人達はこき使い下位貴族達には横暴な態度。影では箱入り陰険豚と呼ばれ蔑まれていた。なにも知らぬは本人ばかりである。
「箱入り陰険豚も、公爵家の一人娘でなければイジメ倒してやるのに!」
「ほんっとムカつくわよね!」
「しっ、本人に聞かれたらまずいわよ!」
「?」
「お嬢様、お気になさらないでください。ただの耳障りなノイズです」
しかしそんなナデージュは、両親からは溢れんばかりの愛情を注がれていた。使用人たちもそれを咎めない。愛されることが当たり前の彼女は、それ故に人から嫌われるという自覚をなかなか持てない。
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「そうですね、お嬢様」
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「ナデージュ。お前は本当に目に入れても痛くないほど可愛いな」
「可愛いナデージュ。愛しているわ」
「私もお父様とお母様が大好きです!愛しています!」
だが、彼女の両親への深い愛だけは常に本物であった。親を思う心は彼女の唯一の長所である。
そんなナデージュは、残念ながら婚約者からも蛇蝎の如く嫌われている。彼女の婚約者は伯爵家の三男、ラザール・ジュリアン。ラザールはナデージュへの生贄のようなものである。その性格故婚約者が中々出来ないナデージュのために、最高の婚約者を用意してやろうというレオポルド公爵の鶴の一声で婚約が決まってしまった。
「ラザール、公爵家には逆らえないのだ。すまぬ…」
「父上の謝ることではありません。大丈夫ですよ、きっとなんとかなります」
「ラザール…良い子に育って…」
ラザールは傲慢なナデージュを好きになれなかった。伯爵家の三男で爵位を継げないはずの自分が、ナデージュのおかげで公爵家の跡取りとなれるからと言って気持ちは中々変わらない。公爵家を継ぐための勉強は真面目にしていたが、ナデージュとコミュニケーションを取るのは最低限。普段の会話はこれだけである。
「ご機嫌よう、ラザール様」
「…ご機嫌よう、ナデージュ」
しかし当のナデージュは、両親を愛する様に婚約者もまた深く愛していた。政略結婚だとしても、両親の様に仲睦まじい生活を送れればと考えていた。
「ラザール様、今日もあんまりお話出来なかったな…寂しいな。でも、それだけラザール様も次期公爵として頑張っているんだから、私も我慢しなくちゃ!」
だが、ナデージュは知ってしまう。ラザールは、男爵令嬢と浮気していた。 ある日匿名で封筒が届いて、中にはラザールの浮気の証拠の数々が入っていたのだ。
「嘘…嘘。ああ、だめ。意識が…」
あまりのことにナデージュは、気を失って一月半ほど寝込んだ。そんなナデージュを心底心配するレオポルド公爵夫妻は、メイドの証言により原因を知ると怒り狂った。婚約は破棄し、ジュリアン伯爵家から慰謝料として全財産を搾り取った。
「私達の可愛い娘をここまで傷つけて金だけで済むと思うなよ…!」
「目にもの見せて差し上げます!」
ジュリアン伯爵家は家計が火の車になったものの、爵位も領地も屋敷もあるのでなんとかなるはずだった。しかし、男爵令嬢と浮気をしてレオポルド公爵家という最高の入り婿先から切り捨てられたと、ラザールの醜聞があちこちに広まった。伯爵家は貴族社会から爪弾きにされた。
「今は耐えられても、そのうち潰れますわね。ね、貴方」
「そうだね。このくらいはしなくちゃ気が済まないからね」
最初はラザールを庇っていた家族達だったが、いつからかラザールをお前のせいでと責める様になった。ラザールはやがて勘当され、スラム街へ消えていったらしい。そこでようやく、ジュリアン伯爵家はレオポルド公爵夫妻から許された。
「次は浮気相手の女性だけど」
「私達が何かするまでもありませんでしたね。初動が早くてびっくりですわ」
ラザールの浮気相手の女性がいる男爵家は、早々に彼女を切り捨てて高級な娼館に売り飛ばした。売り飛ばしたお金で自主的に公爵家に慰謝料を払って、なんとか借金は免れた。
「売られた先の娼館がもっと劣悪な環境だったら尚のことよかったのだけど」
「親としては我が子が可愛いのでしょう。仕方ありませんわ」
彼女が売られた娼館はなかなか待遇が良く、彼女が頑張れば男爵家にいた頃より裕福な生活を送るのも夢ではない。彼女もやる気はあるらしいので、案外いつか貴族社会に返り咲く可能性もある。
ナデージュはその間に長い長い夢を見た。前世の記憶というやつである。日本という裕福な国の、一般的な庶民の家に生まれた前世の彼女はありきたりな人生を送り、それなりに幸せな最期を遂げていた。
目が覚めると、ナデージュは前世の彼女の人格に…は、なっていなかった。元のわがままナデージュである。両親はそんなナデージュの目覚めを喜んだ。
「ナデージュ!目が覚めたのね!よかった!」
「ああ、神よ感謝いたします!」
さらに喜ぶべきことがある。長く幸せな夢を見たナデージュの嗜好は前世寄りに変わっていた。日本食を求めるようになった彼女は、極東にある和の国という国の食文化に目をつけた。極東から出稼ぎに来たという使用人に精進料理を中心に日本食を作らせて出させる。すごく美味しく感じた。
「ナデージュ、最近益々美しくなったね」
「ナデージュちゃんが可愛いから、お母様も鼻が高いわ」
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そんなナデージュは、食生活の改善のおかげで痩せた。痩せると、やはりというか両親に似て美人である。そしてぼんきゅっぼんのナイスバディになった。
「でも、その分ドレスを新しく作らないといけません。体型が変わりましたから」
「オーダーメイドでたくさん作ろう」
「楽しみだわ!」
痩せてからというもの、体型に合わせ新しいドレスを作らねばならなくなり今までのドレスは全て使用人たちに分け与えた。デザインはまあ、ものすごく個性的ではあるものの最高級の素材で作られたドレスばかりである。使用人たちは真っ先に売り飛ばし、お金に換えた。使用人たちはそのおかげで財布が潤い、ナデージュに向ける目が少し好意的になった。
「ナデージュ様が我々に気を遣ってくださるなんて…」
「痩せたしな…」
「ナデージュ様も、変わろうと努力なさっているんだろう。いつまでもナデージュ様を豚だなんて蔑んでいられないな。我々も変わろう」
「うん」
「ええ」
そしてオーダーメイドで新しくたくさん作ったドレスは、今までのものとは真逆だった。ナデージュの美しさに似合う清楚なドレス。年齢にも見合う大人なデザインのものばかり。色は白を基調とした。
「どう?似合う?」
「似合いますよ、お嬢様」
「本当に?」
「これはお世辞ではなく本心です」
ナデージュは妖艶な美しさを持つので、却って清楚なドレスの方がよりナデージュを引き立てる。装飾品はごてごてと身につけず、必要なものを必要なだけ身につける。それがナデージュをより上品に見せた。
「あんなに美しくなられるとは思わなかった…」
「美人になったなー!」
「綺麗ー…」
こうなるとナデージュは伯爵家の三男に浮気されたという醜聞も吹き飛ばし、公爵家の美しい姫君として注目されるようになる。元々いた取り巻きはさらに増え、たくさんの貴公子達から求婚される。
「僕と結婚してください!」
「いや、僕と!」
「いや、私と!」
しかし、ナデージュは貴公子達からの求婚は全て断っていた。前世では干物女と呼ばれるタイプだった彼女。今世では浮気されたし、あまり乗り気になれない。
もちろん、公爵家の一人娘として婿養子を取らないといけないのはわかっている。が、嫌なものは嫌だった。
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