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このヒロイン、ストーカーである。ヒーロー側からの文句は無い。
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「で?君はそんな物陰でなにをしているの?」
「はう!オクタヴィアン様に見つけていただけるなんて!」
「…残念ながら、君がいそうな場所に大体の見当がつくようになってしまったからね。…心の底から不本意なんだけど」
「オクタヴィアン様が私を意識してくださっている…!?」
「ストーカーを警戒しているだけだよ。ときめかないで欲しいんだけど」
オクタヴィアン・シャティオン。シャティオン侯爵家の貴公子。文武両道、眉目秀麗、おまけに高位貴族である彼は、両親が高位貴族にしては珍しい恋愛結婚であったため家の方針で婚約者がいない。そのためまあ婚約者のいない貴族女性からモテるモテる。あまりにもギラギラとした目で狙われ続けるため、若干女性が怖いまである。
そんなオクタヴィアンをストーカーと呼べるレベルで〝影から眺めてくる〟女性がいた。グレース・プロヴァンス公爵令嬢である。
「あのさ、こんなことを僕からよりにもよって君に言うのはものすごーく業腹なんだけど、君見た目も綺麗だし僕のことを追いかけ回してる時以外は淑女の鑑とか言われてるんでしょ?おまけに公爵家のご令嬢なんだし、もっとまともにアピールしてきなよ」
「はうっ!オクタヴィアン様から褒め、褒められた…っ!死んでもいい…」
「勝手に死ぬな。あと気にするところはそこじゃない。わかるだろ」
「そんな、オクタヴィアン様から珍しいお褒めの言葉をいただいたのに陶酔してはいけないのですか!?」
「気持ち悪いからマジでやめて。陶酔ってなに怖いんだけど。ていうかそこじゃないって言ってるでしょ」
オクタヴィアンはグレースに軽くチョップする。グレースならこれくらいは許してくれるとオクタヴィアンはわかっていた。実際グレースはむしろオクタヴィアンに頭を触られたと喜んでいる。
「オクタヴィアン様の手が!私の頭に!」
「もうそういうのいいから…話進めさせて…」
オクタヴィアンが冷たい目をグレースに向ける。グレースはそんな瞳も素敵と頬を染める。
「オクタヴィアン様は本当に素敵…神の作りたもうた芸術ですわ…」
「勝手に人を芸術に昇華しないで。それを言うなら君だって他の男連中からそう評されているでしょ」
「オクタヴィアン様以外の男性から好かれても嬉しくありません」
「君ってそういうところははっきりしてるよね。まあ良いけど…それで?そんな大好きなオクタヴィアン様に真っ向からアピールする気はないわけ?」
グレースは一瞬怯んだ。そして、瞳を右往左往させた後オクタヴィアンに嘘はつけないと観念する。
「だって…」
「うん?」
「オクタヴィアン様が尊すぎて、アピールしてる暇がないんですもの…」
「やっぱり君は馬鹿だ」
「それと…」
グレースは決心して、言った。
「私、こんなんでしょう?とてもオクタヴィアン様に相応しいとは思えませんもの」
「…なるほど、ね。君の気持ちはよく分かったよ」
オクタヴィアンの空気が何故かピリピリとし始め、グレースは困惑した。グレースにはオクタヴィアンが何に怒っているのかよくわからない。
オクタヴィアンは、グレースの境遇に想いを馳せた。オクタヴィアンはグレースに怒っているのではない。グレースの自分への卑下の原因となった過去を忌々しく思っているのである。グレースは自分のストーカーというどうしようもない女性だが、それ以外は素晴らしい女性だとも思っている。そんなグレースは、自分を過剰に過小評価していた。グレースは、正直公爵令嬢とはいえ恵まれた生まれではない。彼女は妾腹だった。
『妾腹とはいえ、グレースの資質は素晴らしいものだ。まあ…僕のストーカーだけど、それは置いておいて、ね』
彼女の母は公爵家のメイドで、当主のお手付きとなったのだ。そして生まれたグレースは、残念ながら公爵夫人に子供が出来なかったことがあって妾腹とはいえ、公爵令嬢として育てられた。
しかし、義母である公爵夫人から厳しい折檻を受けて育てられた彼女は淑女の鑑と呼ばれるほど完璧な令嬢に育ったが自己評価はゴミレベルになってしまった。
彼女を妾腹だと影で馬鹿にする声もそれに拍車をかける。
『言い寄ってくる男は公爵家の婿養子になりたいだけのクズやグレースの見た目しか見ていないボンクラばかり。グレースが恋愛に臆病なのは、その辺も理由なんだろうな』
グレースは将来より良い婿を得るためにと婚約者が定められていない。そして最近になって、ようやく公爵が婿探しを本格的に開始した。だから、それもあってグレースはオクタヴィアンを〝影から見つめるだけでいい〟と思っているようだが。
『君は知らないだろうけれどね、その婿候補、僕だから』
なんと公爵は…グレースの意を汲んだのではなく、侯爵家の次男で将来有望なオクタヴィアンを見込んでのことだが…オクタヴィアンに婚約を打診してきていた。オクタヴィアンの両親は恋愛至上主義であるため断ろうとしたが、他でもないオクタヴィアンがそれを止めた。その時のオクタヴィアンの表情を見て色々と察した両親はニヤニヤしながら息子を見守ることにした。オクタヴィアンは両親に軽くチョップした。それでも両親は相変わらずニヤニヤしていたが。
『まったく、こっちの気も知らないで自分への過剰な過小評価に凝り固まってアピールの一つもしてこないんだから』
そう。オクタヴィアンは、グレースに惚れている。
あれはまだ幼い日のこと。女王のお茶会について来た、まだ子供のオクタヴィアンはお城で迷って泣いていた。そこに颯爽と現れたのがグレースである。
『ねえねえ、私グレースっていうの!お名前は?』
『オクタヴィアン…』
『オクタヴィアン様、私も迷子なの!一緒にみんなを探しましょう?』
『うん…』
ぐずぐずとぐずった過去の情け無い自分。そんな自分の手を優しく引く美しい少女を、オクタヴィアンは決して忘れなかった。侯爵家の貴公子だから、ではなく初めて自分自身を気に掛けてくれた美しい少女。いつかきっと、迎えにいこうと思っていた。
時が経ち、やっと再会できたと思えば自分に一目惚れしてくれたグレース。そこまでは良い。好都合である。なのにグレースは、斜め上の行動に出た。ストーカーである。何故そうなったと呆れるオクタヴィアンは、しかしグレースを逃がす気はなかったため今だけの楽しみだとストーカー行為を容認していたのだ。
しかし今日でそれもおしまいである。
「グレース」
「ひゃいっ」
突然の名前呼びに返事を噛んでしまったグレース。そんなグレースに肩の力を抜けたオクタヴィアンは、言った。
「君の婚約者、僕に決まったから」
「…え」
「君が好きだから、君の父親から来た君との婚約の申請を受け入れた。愛してるよ」
「…~っ!?」
ちゅっと音を立ててグレースの頬にキスをするオクタヴィアン。グレースは顔をタコのように真っ赤に染めて戸惑った。何かの間違いかと思うが、オクタヴィアンの表情を見て本気だと悟る。オクタヴィアンは、このためだけにグレースの父親にすら婚約の成立を口止めしていた。グレースの父親はオクタヴィアンのしたいことが理解出来ないようだったが、素直に黙っていてくれた。サプライズ大成功である。
「お、オクタヴィアン様ぁ…幸せ過ぎますぅ…」
涙目のグレースにオクタヴィアンは小さく笑う。
「本当に君はしょうがない子だね。おいで」
優しくも力強いハグ。そして、オクタヴィアンからグレースへ婚約指輪が捧げられた。恭しくグレースの左手の薬指に婚約指輪をつけるオクタヴィアン。グレースはとうとう涙腺崩壊して、そんなグレースにオクタヴィアンは笑顔を向けた。こうしてオクタヴィアンとグレースは、ずっとずっと永遠に続くような錯覚を覚えるほど長い時間、婚約成立の幸せを噛み締めていた。
「はう!オクタヴィアン様に見つけていただけるなんて!」
「…残念ながら、君がいそうな場所に大体の見当がつくようになってしまったからね。…心の底から不本意なんだけど」
「オクタヴィアン様が私を意識してくださっている…!?」
「ストーカーを警戒しているだけだよ。ときめかないで欲しいんだけど」
オクタヴィアン・シャティオン。シャティオン侯爵家の貴公子。文武両道、眉目秀麗、おまけに高位貴族である彼は、両親が高位貴族にしては珍しい恋愛結婚であったため家の方針で婚約者がいない。そのためまあ婚約者のいない貴族女性からモテるモテる。あまりにもギラギラとした目で狙われ続けるため、若干女性が怖いまである。
そんなオクタヴィアンをストーカーと呼べるレベルで〝影から眺めてくる〟女性がいた。グレース・プロヴァンス公爵令嬢である。
「あのさ、こんなことを僕からよりにもよって君に言うのはものすごーく業腹なんだけど、君見た目も綺麗だし僕のことを追いかけ回してる時以外は淑女の鑑とか言われてるんでしょ?おまけに公爵家のご令嬢なんだし、もっとまともにアピールしてきなよ」
「はうっ!オクタヴィアン様から褒め、褒められた…っ!死んでもいい…」
「勝手に死ぬな。あと気にするところはそこじゃない。わかるだろ」
「そんな、オクタヴィアン様から珍しいお褒めの言葉をいただいたのに陶酔してはいけないのですか!?」
「気持ち悪いからマジでやめて。陶酔ってなに怖いんだけど。ていうかそこじゃないって言ってるでしょ」
オクタヴィアンはグレースに軽くチョップする。グレースならこれくらいは許してくれるとオクタヴィアンはわかっていた。実際グレースはむしろオクタヴィアンに頭を触られたと喜んでいる。
「オクタヴィアン様の手が!私の頭に!」
「もうそういうのいいから…話進めさせて…」
オクタヴィアンが冷たい目をグレースに向ける。グレースはそんな瞳も素敵と頬を染める。
「オクタヴィアン様は本当に素敵…神の作りたもうた芸術ですわ…」
「勝手に人を芸術に昇華しないで。それを言うなら君だって他の男連中からそう評されているでしょ」
「オクタヴィアン様以外の男性から好かれても嬉しくありません」
「君ってそういうところははっきりしてるよね。まあ良いけど…それで?そんな大好きなオクタヴィアン様に真っ向からアピールする気はないわけ?」
グレースは一瞬怯んだ。そして、瞳を右往左往させた後オクタヴィアンに嘘はつけないと観念する。
「だって…」
「うん?」
「オクタヴィアン様が尊すぎて、アピールしてる暇がないんですもの…」
「やっぱり君は馬鹿だ」
「それと…」
グレースは決心して、言った。
「私、こんなんでしょう?とてもオクタヴィアン様に相応しいとは思えませんもの」
「…なるほど、ね。君の気持ちはよく分かったよ」
オクタヴィアンの空気が何故かピリピリとし始め、グレースは困惑した。グレースにはオクタヴィアンが何に怒っているのかよくわからない。
オクタヴィアンは、グレースの境遇に想いを馳せた。オクタヴィアンはグレースに怒っているのではない。グレースの自分への卑下の原因となった過去を忌々しく思っているのである。グレースは自分のストーカーというどうしようもない女性だが、それ以外は素晴らしい女性だとも思っている。そんなグレースは、自分を過剰に過小評価していた。グレースは、正直公爵令嬢とはいえ恵まれた生まれではない。彼女は妾腹だった。
『妾腹とはいえ、グレースの資質は素晴らしいものだ。まあ…僕のストーカーだけど、それは置いておいて、ね』
彼女の母は公爵家のメイドで、当主のお手付きとなったのだ。そして生まれたグレースは、残念ながら公爵夫人に子供が出来なかったことがあって妾腹とはいえ、公爵令嬢として育てられた。
しかし、義母である公爵夫人から厳しい折檻を受けて育てられた彼女は淑女の鑑と呼ばれるほど完璧な令嬢に育ったが自己評価はゴミレベルになってしまった。
彼女を妾腹だと影で馬鹿にする声もそれに拍車をかける。
『言い寄ってくる男は公爵家の婿養子になりたいだけのクズやグレースの見た目しか見ていないボンクラばかり。グレースが恋愛に臆病なのは、その辺も理由なんだろうな』
グレースは将来より良い婿を得るためにと婚約者が定められていない。そして最近になって、ようやく公爵が婿探しを本格的に開始した。だから、それもあってグレースはオクタヴィアンを〝影から見つめるだけでいい〟と思っているようだが。
『君は知らないだろうけれどね、その婿候補、僕だから』
なんと公爵は…グレースの意を汲んだのではなく、侯爵家の次男で将来有望なオクタヴィアンを見込んでのことだが…オクタヴィアンに婚約を打診してきていた。オクタヴィアンの両親は恋愛至上主義であるため断ろうとしたが、他でもないオクタヴィアンがそれを止めた。その時のオクタヴィアンの表情を見て色々と察した両親はニヤニヤしながら息子を見守ることにした。オクタヴィアンは両親に軽くチョップした。それでも両親は相変わらずニヤニヤしていたが。
『まったく、こっちの気も知らないで自分への過剰な過小評価に凝り固まってアピールの一つもしてこないんだから』
そう。オクタヴィアンは、グレースに惚れている。
あれはまだ幼い日のこと。女王のお茶会について来た、まだ子供のオクタヴィアンはお城で迷って泣いていた。そこに颯爽と現れたのがグレースである。
『ねえねえ、私グレースっていうの!お名前は?』
『オクタヴィアン…』
『オクタヴィアン様、私も迷子なの!一緒にみんなを探しましょう?』
『うん…』
ぐずぐずとぐずった過去の情け無い自分。そんな自分の手を優しく引く美しい少女を、オクタヴィアンは決して忘れなかった。侯爵家の貴公子だから、ではなく初めて自分自身を気に掛けてくれた美しい少女。いつかきっと、迎えにいこうと思っていた。
時が経ち、やっと再会できたと思えば自分に一目惚れしてくれたグレース。そこまでは良い。好都合である。なのにグレースは、斜め上の行動に出た。ストーカーである。何故そうなったと呆れるオクタヴィアンは、しかしグレースを逃がす気はなかったため今だけの楽しみだとストーカー行為を容認していたのだ。
しかし今日でそれもおしまいである。
「グレース」
「ひゃいっ」
突然の名前呼びに返事を噛んでしまったグレース。そんなグレースに肩の力を抜けたオクタヴィアンは、言った。
「君の婚約者、僕に決まったから」
「…え」
「君が好きだから、君の父親から来た君との婚約の申請を受け入れた。愛してるよ」
「…~っ!?」
ちゅっと音を立ててグレースの頬にキスをするオクタヴィアン。グレースは顔をタコのように真っ赤に染めて戸惑った。何かの間違いかと思うが、オクタヴィアンの表情を見て本気だと悟る。オクタヴィアンは、このためだけにグレースの父親にすら婚約の成立を口止めしていた。グレースの父親はオクタヴィアンのしたいことが理解出来ないようだったが、素直に黙っていてくれた。サプライズ大成功である。
「お、オクタヴィアン様ぁ…幸せ過ぎますぅ…」
涙目のグレースにオクタヴィアンは小さく笑う。
「本当に君はしょうがない子だね。おいで」
優しくも力強いハグ。そして、オクタヴィアンからグレースへ婚約指輪が捧げられた。恭しくグレースの左手の薬指に婚約指輪をつけるオクタヴィアン。グレースはとうとう涙腺崩壊して、そんなグレースにオクタヴィアンは笑顔を向けた。こうしてオクタヴィアンとグレースは、ずっとずっと永遠に続くような錯覚を覚えるほど長い時間、婚約成立の幸せを噛み締めていた。
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