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わがままな私に下される罰は?
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私は幼い頃からずっとわがままだった。
母親が病気で治療費が必要だと毎日ぼやいていた気に入らないメイドには、あまり使わなくなっていたお古の装飾品を投げつけて「これを持って出て行け!」と言い追い出した。
目を戦場で傷つけて若く強いのに騎士団を引退せざるをえなかったとかいう陰気な庭師には、「アンタみたいなこの世で一番不幸なオーラを纏っているやつ、要らないのよ!」と特級ポーションを飲ませて欠損を治し騎士団に戻らせた。
いつもイライラしていて口煩い乳母には、「精神でも患ってるんじゃないの!?一度見て貰え!」と叫んで精神病院に通院させてそれを口実に解雇した。
母に連れられて行った慰問先の孤児院でいじめを受けスケープゴートにされていた同じ年頃の少年には「アンタ気に入ったわ!これからは私の奴隷よ!」と言って引き取って侍従にした。
だからきっと、これはその罰なのだ。
「セレーナ・フォレスト!貴様との婚約は破棄させて貰う!今までよくも私の婚約者としての振る舞いを忘れ、わがまま放題してくれたものだ!だがそれもこれで終わりだ!愛しいララの証言により、貴様の悪事は暴かれた!聖女であるララを害そうとした罪、しかと報いを受けてもらうぞ!」
「王太子殿下ぁ…怖かったですぅ…」
「ララ、もう大丈夫だ。こいつを国外へ追放した後、父上にもララとの婚約を認めてもらおう。愛してる」
「私もですぅ…」
茶番だなぁとは思う。王太子殿下の言い分では、私はわがまま放題。聖女〝候補〟であるララ様は慎ましい。私は家柄しか取り柄がない。ララ様は聖魔力を持っている。私はララ様を害そうとした。具体的には、扇子で頬を叩くなどの幼稚な虐めを行ったらしい。ララ様はそれに健気に耐える可愛らしい方だとか。うん。〝全部本当なら〟私には罰が下るだろう。
でも、もういい。今までの人生、散々わがままを言ってきた。我が人生を謳歌した。楽しかった。だから、優しく間違った正義感を持つ愚かな王太子殿下がそれで幸せになるなら。私は身を引こう。だって、今までの人生全部、王太子殿下のためのものだったもの。
ー…そう思い、偽りの罪状を全て呑み込もうとしたその時だった。
「あの!セレーナ様はそんなことしないと思います!」
私の取り巻きAが叫んだ。名前なんて覚えていない、この貴族の子女の通う学園で快適な生活を送るためにそばに置いていた子。そのためだけに、聖女様に頭を下げたっけ。
「セ、セレーナ様は!私の祖母が病で倒れた時、聖女様に頭を下げて祖母に祝福を与えてくださいました!余命一年だった祖母は、今でも元気です!」
「わ、私の父が詐欺師に騙された時には、セレーナ様のお父様にお願いしてくださって融資を受けさせてくださいました!今では当家はまた安定した収入を得てセレーナ様のお父様にお金も返せるようになりました!」
取り巻きBも叫ぶ。あの子、あんな大きな声が出せるのね。良いイエスマンになりそうだから、はした金くらい出してやろうとお父様におねだりしてたなそういえば。
「わ、私もセレーナ様に助けられました!私が元平民の妾腹の男爵令嬢だと虐められていた時、セレーナ様が庇って拾ってくださったのです!マナーや作法などを教え込んでもくださいました!」
取り巻きCが挙手する。庇った覚えはない。ただ、他の子達とは毛色の違う彼女が面白くてしばらく側にいろと命じただけだ。
その後も次々と声が上がる。セレーナ様に助けられた。セレーナ様は優しい方だ。セレーナ様が虐めなんてするはずがない。
助けたというか、ただ気が向いたり打算があってやったことだし、優しくはないし、むしろわがままだし。けど、最後の虐めなんてするはずがないには同意する。王太子殿下のお気に入りのおもちゃを、私が壊す真似するはずがない。
だって、聖女候補とはいえ、ララ様では王妃になどなれっこない。アレは怠惰だから、王妃教育に耐えられない。
だって、今は恋に浮かされているがいつかは目も覚める。その時になれば、王妃となっているはずだった私と関係をやり直してくれると思っていた。
だって、ララ様なんかを虐めたら私が負けたみたいになる。そんなこと決して許せない。
王太子殿下は私を庇うみんなの声を止めようした。でも止まらない。それだけなら良かった。今度は私にまでダメージが来た。
「そもそもセレーナ様は短気だから、そんなちまちま虐めなんてせずに暗殺者を雇うと思います!」
「セレーナ様は意外と可愛い物好きで、野良猫にエサを与えて微笑む可愛いところがあるから、そんな虐めなんてしてる暇があったら野良猫と戯れる方に時間を割くと思います!」
「ていうかララ様は聖女候補なのに、聖女の修行そっちのけで王太子殿下とイチャイチャしていて聖女候補から外すか検討されているほどですよ!そんな噂流れている人虐めたって仕方がないことくらいセレーナ様でも分かりますよ!」
…なんか、私ディスられてない?
わーわーと騒ぎがどんどん大きくなる中、いるはずのない方が現れた。
「皆、静粛に」
国王陛下である。さすがにみんな黙って頭を下げた。私もそうだ。
国王陛下は黙って王太子殿下の方に歩み寄ると、ちょうど良かったと、婚約を認めてくださいと、頭を下げる王太子殿下とララ様を無視して王太子殿下をぶん殴った。王太子殿下はかなりの距離吹っ飛んだ。
「このバカ息子が!貴様は王太子位剥奪の上離宮に幽閉だ!王太子位は優秀な第三王子に継がせる!そこの聖女候補は内乱罪で極刑だ!お前たち、連れて行け!」
「はい!」
王太子殿下とララ様は衛兵に連れて行かれる。
「すまなかったな、セレーナ。王太子妃教育も頑張っていたのに、お前を国母にしてやれそうにはない。第三王子には既に別の婚約者がいる故な」
「いえ」
「お詫びに一つ願いを叶えよう。どうする?」
「では、王太子殿下…いえ、第二王子殿下を幽閉ではなく中央教会に出家させて差し上げてください」
「…甘いのではないか?」
「愛した人なのです」
「…わかった。では、生殖能力を奪った上で出家させよう」
「ありがとうございます」
私が家でわがまま放題していたのは、大好きな婚約者が私を厭うストレスから。私が学園で恩を売りつけていたのは、大好きな婚約者に認められたかったから。私の全ては婚約者の第二王子のためだけにあった。
婚約は、婚約者の有責で破棄されるだろう。家には賠償金が入る。王家は…今回の件で不信感を持たれるだろうけれど、まあ、優秀な第三王子殿下がいるからすぐに失った信用も回復するだろう。婚約者は中央教会でならなんとかやっていけるはずだ。腐っても王族だから。
…では、私は?
私は最後まで淑女の仮面を被って、家に帰っても父に淡々と説明して、そうして部屋に戻ってようやく。
ようやく、泣けた。
孤児院から引き取った侍従、アルフォンスが静かに隣に来て、私を抱き寄せて背中をとんとんと叩いてくれる。
いつからか。アルフォンスは、私がわがままを言うのは婚約者とのお茶会の後ばかりだと気付いた。
アルフォンスは、私が婚約者から厭われているのにすぐに気付いた。私の代わりに怒ってくれるアルフォンスに、それでも婚約者を愛しているから邪魔はしないで欲しいと言ったら、アルフォンスは私をいきなり抱きしめた。そして、見なかったことにするから泣いていいと言ってくれた。
いつからか、婚約者に傷つけられた後は必ずアルフォンスの胸の中で泣くようになっていた。
「お嬢様。…旦那様は、未だに養子をとっていらっしゃいません。お嬢様が当家を継ぐことになる可能性を捨てていなかったからです」
「お父様は、私と第二王子殿下の関係性を知っていらっしゃるから」
「ええ。そして、お嬢様が当家を継ぐのなら、献身的な夫を選ぶとおっしゃっています」
「…つまり貴方が新しい婚約者になるのね?アルフォンス」
「私はお嬢様のお気に入りでもありますから」
なんとなく。なんとなく、少しだけ明るい未来が見えた気がした。でも今はもう少し、失ったものを…婚約者を、思っていたいのだ。アルフォンスも弁えていて、それ以上何も言わずにまた抱きしめてくれた。…愛していた。でも、きっと私と婚約者の人生はもう交わることがない。だから、新しい婚約者の候補を…アルフォンスを見て、私は微笑んだ。
「なら、貴方はこれから私のものよ」
「初めてお会いした時から、貴女のものですよ」
優しく労わるような手が私の頬を滑る。次は、いい恋になればいい。
母親が病気で治療費が必要だと毎日ぼやいていた気に入らないメイドには、あまり使わなくなっていたお古の装飾品を投げつけて「これを持って出て行け!」と言い追い出した。
目を戦場で傷つけて若く強いのに騎士団を引退せざるをえなかったとかいう陰気な庭師には、「アンタみたいなこの世で一番不幸なオーラを纏っているやつ、要らないのよ!」と特級ポーションを飲ませて欠損を治し騎士団に戻らせた。
いつもイライラしていて口煩い乳母には、「精神でも患ってるんじゃないの!?一度見て貰え!」と叫んで精神病院に通院させてそれを口実に解雇した。
母に連れられて行った慰問先の孤児院でいじめを受けスケープゴートにされていた同じ年頃の少年には「アンタ気に入ったわ!これからは私の奴隷よ!」と言って引き取って侍従にした。
だからきっと、これはその罰なのだ。
「セレーナ・フォレスト!貴様との婚約は破棄させて貰う!今までよくも私の婚約者としての振る舞いを忘れ、わがまま放題してくれたものだ!だがそれもこれで終わりだ!愛しいララの証言により、貴様の悪事は暴かれた!聖女であるララを害そうとした罪、しかと報いを受けてもらうぞ!」
「王太子殿下ぁ…怖かったですぅ…」
「ララ、もう大丈夫だ。こいつを国外へ追放した後、父上にもララとの婚約を認めてもらおう。愛してる」
「私もですぅ…」
茶番だなぁとは思う。王太子殿下の言い分では、私はわがまま放題。聖女〝候補〟であるララ様は慎ましい。私は家柄しか取り柄がない。ララ様は聖魔力を持っている。私はララ様を害そうとした。具体的には、扇子で頬を叩くなどの幼稚な虐めを行ったらしい。ララ様はそれに健気に耐える可愛らしい方だとか。うん。〝全部本当なら〟私には罰が下るだろう。
でも、もういい。今までの人生、散々わがままを言ってきた。我が人生を謳歌した。楽しかった。だから、優しく間違った正義感を持つ愚かな王太子殿下がそれで幸せになるなら。私は身を引こう。だって、今までの人生全部、王太子殿下のためのものだったもの。
ー…そう思い、偽りの罪状を全て呑み込もうとしたその時だった。
「あの!セレーナ様はそんなことしないと思います!」
私の取り巻きAが叫んだ。名前なんて覚えていない、この貴族の子女の通う学園で快適な生活を送るためにそばに置いていた子。そのためだけに、聖女様に頭を下げたっけ。
「セ、セレーナ様は!私の祖母が病で倒れた時、聖女様に頭を下げて祖母に祝福を与えてくださいました!余命一年だった祖母は、今でも元気です!」
「わ、私の父が詐欺師に騙された時には、セレーナ様のお父様にお願いしてくださって融資を受けさせてくださいました!今では当家はまた安定した収入を得てセレーナ様のお父様にお金も返せるようになりました!」
取り巻きBも叫ぶ。あの子、あんな大きな声が出せるのね。良いイエスマンになりそうだから、はした金くらい出してやろうとお父様におねだりしてたなそういえば。
「わ、私もセレーナ様に助けられました!私が元平民の妾腹の男爵令嬢だと虐められていた時、セレーナ様が庇って拾ってくださったのです!マナーや作法などを教え込んでもくださいました!」
取り巻きCが挙手する。庇った覚えはない。ただ、他の子達とは毛色の違う彼女が面白くてしばらく側にいろと命じただけだ。
その後も次々と声が上がる。セレーナ様に助けられた。セレーナ様は優しい方だ。セレーナ様が虐めなんてするはずがない。
助けたというか、ただ気が向いたり打算があってやったことだし、優しくはないし、むしろわがままだし。けど、最後の虐めなんてするはずがないには同意する。王太子殿下のお気に入りのおもちゃを、私が壊す真似するはずがない。
だって、聖女候補とはいえ、ララ様では王妃になどなれっこない。アレは怠惰だから、王妃教育に耐えられない。
だって、今は恋に浮かされているがいつかは目も覚める。その時になれば、王妃となっているはずだった私と関係をやり直してくれると思っていた。
だって、ララ様なんかを虐めたら私が負けたみたいになる。そんなこと決して許せない。
王太子殿下は私を庇うみんなの声を止めようした。でも止まらない。それだけなら良かった。今度は私にまでダメージが来た。
「そもそもセレーナ様は短気だから、そんなちまちま虐めなんてせずに暗殺者を雇うと思います!」
「セレーナ様は意外と可愛い物好きで、野良猫にエサを与えて微笑む可愛いところがあるから、そんな虐めなんてしてる暇があったら野良猫と戯れる方に時間を割くと思います!」
「ていうかララ様は聖女候補なのに、聖女の修行そっちのけで王太子殿下とイチャイチャしていて聖女候補から外すか検討されているほどですよ!そんな噂流れている人虐めたって仕方がないことくらいセレーナ様でも分かりますよ!」
…なんか、私ディスられてない?
わーわーと騒ぎがどんどん大きくなる中、いるはずのない方が現れた。
「皆、静粛に」
国王陛下である。さすがにみんな黙って頭を下げた。私もそうだ。
国王陛下は黙って王太子殿下の方に歩み寄ると、ちょうど良かったと、婚約を認めてくださいと、頭を下げる王太子殿下とララ様を無視して王太子殿下をぶん殴った。王太子殿下はかなりの距離吹っ飛んだ。
「このバカ息子が!貴様は王太子位剥奪の上離宮に幽閉だ!王太子位は優秀な第三王子に継がせる!そこの聖女候補は内乱罪で極刑だ!お前たち、連れて行け!」
「はい!」
王太子殿下とララ様は衛兵に連れて行かれる。
「すまなかったな、セレーナ。王太子妃教育も頑張っていたのに、お前を国母にしてやれそうにはない。第三王子には既に別の婚約者がいる故な」
「いえ」
「お詫びに一つ願いを叶えよう。どうする?」
「では、王太子殿下…いえ、第二王子殿下を幽閉ではなく中央教会に出家させて差し上げてください」
「…甘いのではないか?」
「愛した人なのです」
「…わかった。では、生殖能力を奪った上で出家させよう」
「ありがとうございます」
私が家でわがまま放題していたのは、大好きな婚約者が私を厭うストレスから。私が学園で恩を売りつけていたのは、大好きな婚約者に認められたかったから。私の全ては婚約者の第二王子のためだけにあった。
婚約は、婚約者の有責で破棄されるだろう。家には賠償金が入る。王家は…今回の件で不信感を持たれるだろうけれど、まあ、優秀な第三王子殿下がいるからすぐに失った信用も回復するだろう。婚約者は中央教会でならなんとかやっていけるはずだ。腐っても王族だから。
…では、私は?
私は最後まで淑女の仮面を被って、家に帰っても父に淡々と説明して、そうして部屋に戻ってようやく。
ようやく、泣けた。
孤児院から引き取った侍従、アルフォンスが静かに隣に来て、私を抱き寄せて背中をとんとんと叩いてくれる。
いつからか。アルフォンスは、私がわがままを言うのは婚約者とのお茶会の後ばかりだと気付いた。
アルフォンスは、私が婚約者から厭われているのにすぐに気付いた。私の代わりに怒ってくれるアルフォンスに、それでも婚約者を愛しているから邪魔はしないで欲しいと言ったら、アルフォンスは私をいきなり抱きしめた。そして、見なかったことにするから泣いていいと言ってくれた。
いつからか、婚約者に傷つけられた後は必ずアルフォンスの胸の中で泣くようになっていた。
「お嬢様。…旦那様は、未だに養子をとっていらっしゃいません。お嬢様が当家を継ぐことになる可能性を捨てていなかったからです」
「お父様は、私と第二王子殿下の関係性を知っていらっしゃるから」
「ええ。そして、お嬢様が当家を継ぐのなら、献身的な夫を選ぶとおっしゃっています」
「…つまり貴方が新しい婚約者になるのね?アルフォンス」
「私はお嬢様のお気に入りでもありますから」
なんとなく。なんとなく、少しだけ明るい未来が見えた気がした。でも今はもう少し、失ったものを…婚約者を、思っていたいのだ。アルフォンスも弁えていて、それ以上何も言わずにまた抱きしめてくれた。…愛していた。でも、きっと私と婚約者の人生はもう交わることがない。だから、新しい婚約者の候補を…アルフォンスを見て、私は微笑んだ。
「なら、貴方はこれから私のものよ」
「初めてお会いした時から、貴女のものですよ」
優しく労わるような手が私の頬を滑る。次は、いい恋になればいい。
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