セフレじゃなかった

下菊みこと

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後編

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お風呂から上がると、次はベッドへ直行。

キスを顔中に落とされて、耳に息を吹きかけられたり首筋を舐めあげられる。

それだけで私の身体は嫌でも感じてしまい、吐息が漏れてビクビクと震えてしまう。

「相変わらず、反応が可愛い」

「シリルっ」

「リリー、これからは俺だけでいいでしょ?たくさん満足させてあげるから」

身体のラインをなぞられ、ゾクゾクが止まらない。手を掴まれて、指先をちゅぱちゅぱと吸われると変な感覚に襲われた。

「し、シリルっ、それやだっ」

「ん?足が良かった?」

「ちがっ…んっ…」

手を離された代わりに足の指を捕まえられて唇に吸われる。足の指をちゅぱちゅぱされると、変な気分になってしまう。

「んっ…ふっ…シリルっ…シリルっ…」

「良い子。可愛いよ」

今度は、足の先から全身を舐めあげられる。ふくらはぎや太もも、Vゾーンからお腹、胸、脇の下から腕に手、そして首筋に戻ってきた。

その頃にはもう私の理性はグズグズに溶けていた。

「シリル、もっと欲しいよぉ…」

「うん、今あげるよ」

シリルに胸を揉まれる。既に立っている乳首も、ちゅぱちゅぱ、ちゅぽちゅぽと唇でしごかれながら。

「ん、あっ…それだめぇっ!」

「本当に乳首が敏感だね。いやらしい…」

「やんっ、やあっ…気持ち、気持ちいいっ!」

「そうだね、気持ちいいね。もっと気持ち良くなろうか」

今度は入り口に指先が触れる。すでにヌルヌルになったそこに、シリルの長い指が入る。

「ほら、リリーはここが好きだよね」

「あっ、ん、そこぉっ、そこだめぇっ」

「うんうん、ここがいいんだよね」

的確に良いところを嬲られて、気持ち良さで変になりそう。

「シリル、イッちゃうっ」

「いいよ、イッてごらん」

そして私は果てた。

「じゃあ、俺もそろそろ気持ち良くしてもらおうかな」

私が果てて動けない間に、シリルが私の腰を掴む。そして、自分のモノを挿入してきた。

「あ、あっ、まだ、イッたばっかり!」

「うん、気持ちいいね。また来ちゃうね」

「あっ、んんんんんっ」

「いいよ、イッてごらん」

「イッちゃうっ、またイクゥ!!!」

二度目の絶頂に、身体が震える。

「はぁっ、本当、気持ちいいなっ…締まる…」

シリルも、気持ち良さそうに顔を歪めた。

「…動くよ」

「ま、待ってぇっ」

「だめ、待たない」

そして、再び抽送が再開される。入り口まで寄せたと思えば、一番奥に叩きつけられ、そしてまた入り口まで戻ってくる。すごく強い刺激に、頭が真っ白になる。

「シリル、シリル!」

「好きだよ、リリー。ほら、シリルが好きですって言ってみて?」

「シリルが好きですっ!」

「もうお仕事辞めてシリルのお嫁さんになりますって誓って」

「お仕事辞めてシリルのお嫁さんになりますっ!」

私が従順に言いつけに従うと、シリルは笑った。

「ふふ、良い子。大丈夫、世界一幸せにしてあげる」

そして額にキスをされると、シリルの動きがさらに激しくなった。

「あっ、あっ!シリル、シリル!イッちゃうっ!んんんぁぁぁぁぁぁっ」

「リリー、愛してる。中に出すよ。だから大人しく結婚しようねっ!!!」

そして、奥に出されたのがわかった。

「リリー、これからは俺だけのリリーだからね」

「ん…」

唇に、触れるだけのキスをされた。
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