魔王様に気に入られたので魔界で暮らします。

下菊みこと

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フォン様とお風呂

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ご機嫌よう。ジャンティーです。今日はフォン様のご希望で二人で一緒にお風呂に入っています。

「フォン様、お湯加減はいかがですか?」

「ん。気持ちいいぞ。ティアはどうだ?」

「ちょうどいいです。泡風呂もいいですね」

「?ティアは泡風呂は初めてか?」

「初めてではないですが、最近は水風呂で済ませることが多かったので」

「そうか…やはり平民は人間界でも大変なのだな。よし、ティア、洗髪は僕がしてやろう。ほら、楽にしろ」

「フォン様、ありがとうございます」

正直魔王様にこんなことさせていいのかとは思うけど、フォン様のご希望でここには私とフォン様の二人だけだし、お互いに洗いっこする他ない。

「痒いところはないか?気持ちいいか?」

慣れない手つきながらしっかりと洗ってくれるフォン様。

「気持ちいいです。ありがとうございます、フォン様」

「ふふん。そうだろうそうだろう!さあ、次はティアがやってくれ」

「はい、フォン様」

私も慣れない手つきながら、フォン様の頭をしっかりと洗う。

「…ふう、ああ、気持ちよかった。ありがとうな、ティア」

「はい、フォン様」

「身体も洗ったし、そろそろ出るか」

「そうですね」

お風呂から出ると、お互いに身体をタオルで拭く。一生懸命背伸びをしてごしごししてくださるフォン様が可愛い。もちろんフォン様の届かないところは自分で拭く。

「どうだ、ティア!これで少しは僕に好かれていると安心したか?」

「…えっと」

いえ、まだフォン様の気まぐれだと思っています。

「むむむ。手強いな。まあいい、いつか絶対に認めさせてやるからな。ティア」

そのお気持ちだけでもありがたいです、フォン様。
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