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龍の子
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その場所はドアが一つしかない箱のような部屋。真っ白な空間です。そこに、一人の男の子が倒れています。
「あらまあ…またこのパターン?」
「まあ、そんなもんだ。そら、起きろ」
レンが男の子を乱暴に起こします。
「うっ…、…?…あ、あぁああああ!」
男の子は起きた後すぐに取り乱し暴れます。
「…落ち着いて。私達は貴方を迎えに来たのよ」
「…っ?」
リーナは暴れる男の子を抱きしめて頭を撫でてあげます。
「落ち着いたかしら?」
「あっ…ご、ごめんな、…い」
「ごめんなさい、かしら?気にしないで」
「なにがあった」
「えっと…えっと…」
男の子の話は要領を得ないものでしたが、なんとか整理するとこういうものです。
男の子の一族はその昔、ドラゴン退治を専門としていて、ドラゴンの血をたくさん浴びて、ドラゴンの血の祝福とドラゴンの恨みの呪いを受けたそうです。
祝福の方は、一族が栄え一緒に国も栄えるという隣国にとって都合の良いもの。
呪いの方は、代を負うごとに呪いが濃くなり、やがて一族郎等全てを食い尽くすというもの。
そして、男の子の代になりようやくその呪いは成就し、男の子の一族郎等全てがこの部屋に送られたとのこと。
この部屋のドアを開けると、廊下があり奥に出口があるものの、廊下にはたくさんのドラゴン…おそらく退治されたドラゴンの残留思念…がおり、それに攻撃をすればドアから出ることが叶わなくなり、かといってなにもしないと食い殺されるとか。
男の子はどうにか、命からがらこの部屋に戻ってきましたが他の人はみんな食い殺されたとか。もちろん、この子の両親も。
「そう。大変だったわね。…私達が、助けてあげる」
「…どうやって?」
「プロテクトをかけてやれば大丈夫だ。心配するな、リーナは優秀な魔女だ」
「お姉ちゃんはリーナっていうの?魔女なの?」
「ええ、そうよ。だから任せて」
「お兄ちゃんは?」
「レン。使い魔だ」
「…ここから、出れる?」
「ええ」
「…お父さんとお母さんの骨は?」
「おそらく、お前がここから解放されれば一緒に帰れる」
「…。僕、頑張る」
「いい子ね。プロテクト!」
リーナは自分とレンと男の子に保護魔法をかけます。
「…さあ、ドアを抜けたら一気に駆け抜けるわよ。レンはその子を抱っこしてあげて」
「わかってる」
「…っ!」
「…行くわよ!」
リーナ達はドアを開けると一気に廊下を駆け抜けます。
ドラゴン達は、リーナとレンには目もくれず男の子を狙ってきますが、保護魔法とレンのおかげで男の子には傷一つありません。
「…抜けた!」
そうして三人は出口を抜けます。すると、頭に不思議な声が響きます。
「また代を負うごとに、この呪いは成就する。いつか必ずその血を滅ぼす」
そうして、眩い光に包まれて、気がつけば工房です。男の子はいません。骨もありません。
…数日が経ち、依頼者が成功報酬を持ってきました。
「この度はありがとうございました」
「いいえ。それよりあの子は無事かしら」
「ええ、無事保護できました。ご家族の遺骨も」
「そう」
「では、私はこれで」
レンが依頼者を見送り、戻ってきます。
「…お前が気に病むことじゃない」
「…ええ。でも、出来たらご家族も助けてあげたかったわ」
「リーナ」
レンは乱暴にリーナの頭を撫でてあげます。
「お前がいなきゃあいつも死んでた。よくやった」
「…ええ、ありがとう」
こうして、二度目の依頼も無事に終わりました。
「あらまあ…またこのパターン?」
「まあ、そんなもんだ。そら、起きろ」
レンが男の子を乱暴に起こします。
「うっ…、…?…あ、あぁああああ!」
男の子は起きた後すぐに取り乱し暴れます。
「…落ち着いて。私達は貴方を迎えに来たのよ」
「…っ?」
リーナは暴れる男の子を抱きしめて頭を撫でてあげます。
「落ち着いたかしら?」
「あっ…ご、ごめんな、…い」
「ごめんなさい、かしら?気にしないで」
「なにがあった」
「えっと…えっと…」
男の子の話は要領を得ないものでしたが、なんとか整理するとこういうものです。
男の子の一族はその昔、ドラゴン退治を専門としていて、ドラゴンの血をたくさん浴びて、ドラゴンの血の祝福とドラゴンの恨みの呪いを受けたそうです。
祝福の方は、一族が栄え一緒に国も栄えるという隣国にとって都合の良いもの。
呪いの方は、代を負うごとに呪いが濃くなり、やがて一族郎等全てを食い尽くすというもの。
そして、男の子の代になりようやくその呪いは成就し、男の子の一族郎等全てがこの部屋に送られたとのこと。
この部屋のドアを開けると、廊下があり奥に出口があるものの、廊下にはたくさんのドラゴン…おそらく退治されたドラゴンの残留思念…がおり、それに攻撃をすればドアから出ることが叶わなくなり、かといってなにもしないと食い殺されるとか。
男の子はどうにか、命からがらこの部屋に戻ってきましたが他の人はみんな食い殺されたとか。もちろん、この子の両親も。
「そう。大変だったわね。…私達が、助けてあげる」
「…どうやって?」
「プロテクトをかけてやれば大丈夫だ。心配するな、リーナは優秀な魔女だ」
「お姉ちゃんはリーナっていうの?魔女なの?」
「ええ、そうよ。だから任せて」
「お兄ちゃんは?」
「レン。使い魔だ」
「…ここから、出れる?」
「ええ」
「…お父さんとお母さんの骨は?」
「おそらく、お前がここから解放されれば一緒に帰れる」
「…。僕、頑張る」
「いい子ね。プロテクト!」
リーナは自分とレンと男の子に保護魔法をかけます。
「…さあ、ドアを抜けたら一気に駆け抜けるわよ。レンはその子を抱っこしてあげて」
「わかってる」
「…っ!」
「…行くわよ!」
リーナ達はドアを開けると一気に廊下を駆け抜けます。
ドラゴン達は、リーナとレンには目もくれず男の子を狙ってきますが、保護魔法とレンのおかげで男の子には傷一つありません。
「…抜けた!」
そうして三人は出口を抜けます。すると、頭に不思議な声が響きます。
「また代を負うごとに、この呪いは成就する。いつか必ずその血を滅ぼす」
そうして、眩い光に包まれて、気がつけば工房です。男の子はいません。骨もありません。
…数日が経ち、依頼者が成功報酬を持ってきました。
「この度はありがとうございました」
「いいえ。それよりあの子は無事かしら」
「ええ、無事保護できました。ご家族の遺骨も」
「そう」
「では、私はこれで」
レンが依頼者を見送り、戻ってきます。
「…お前が気に病むことじゃない」
「…ええ。でも、出来たらご家族も助けてあげたかったわ」
「リーナ」
レンは乱暴にリーナの頭を撫でてあげます。
「お前がいなきゃあいつも死んでた。よくやった」
「…ええ、ありがとう」
こうして、二度目の依頼も無事に終わりました。
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