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5話 新たなる出会い
しおりを挟む「俺は…痛っ。」
敬太が過去について語ろうとした時だった。
勢いよく、敬太の肩に何かがぶつかる。
「ご、ごめんね!?へ、平気?!だ、大丈夫?!」
ぶつかったのは、青色の髪の毛でポニーテールの女の子。
しかし
女の子はぶつかった衝撃で転んでしまっていた。
「あぁ、俺なら大丈夫だ。君こそ大丈夫か?」
「わ、私は平気に決まってるでしょ!?」
「いや、明らかに膝から血が出てるけど…。」
「こ、これは!ケ、ケチャップ!ケチャップだよ!?」
女の子は挙動不審だが、明らかに俺たちに心配させまいと、気をかけてくれていた。
「俺だけ話には入れてないんだけど…。話が読み込めないんだけど!」
「それは俺も同じだ陽向。」
「嘘つけ、楽しんでたくせに、、、それはそうと、君の名前はなんて言うのか教えてもらってもいい?」
「名前を聞く時は自分から名乗るのが礼儀だぞ。陽向」
「お前が名乗っちゃたら意味ねぇーだろ!」
爽やかだが、たまに天然が入ってる敬太。
だが、
そんな敬太を誰も嫌いにはならなかった。
「わ、私の名前は…ミク!わ、私もあなた達と同じ現実の人間よ!?」
「え?!君いや、ミクも現実の人間!?」
陽向は現実の人が混ざってると言うことに、驚きを隠せない様子。
しかし
敬太はなぜか冷静を保っている。
それはあたかも、居るのが当然と言わぬばかりに、、、。
「そ、そうよ!?私もうさぎとか犬に見える!?」
「いや、そうじゃないけど…」
「陽向すまないな。俺も言い忘れていたよ。この世界にはたくさんの現実の人が存在する事を。お前、ここに来る途中に誰かと会わなかったのか?」
「そう言われれば、、、。」
陽向には思い当たる節があった。
そう、チャンスタウンの近くで出会った。おじさんだ。
今考えれば、居て当然。そう考えていた。
しかし、その反面
陽向はなんとも言えぬ喜びに1人浸る。
「そっかぁー!現実民か!嬉しいなぁ~!そうだ!一緒にクエストクリアしていこうよ!」
提案に反対するものはいないと思っていた、、、
「俺は反対だ。この世界では裏切りは日常茶飯事だ。裏切られでもしたら負け、つまりクエスト失敗しかねない。」
敬太は浮かない顔で説得に試みる。
しかし
2人の勢いに押されている様だ。
「わ、私は…この状況で言いにくいけど…い、一緒に行動したいな!?」
「ほら、敬太!怪我もしてる事だし、世話するついでにって事でさ!」
「いや、うん…う…まぁ、いやぁ…いいよ。陽向がそこまで言うのなら行動を共しよう。」
「やったー!!!」「やったーね!!!」
2人の喜ぶ声が敬太を浮かない顔から微笑みに変えた。
しかし
時間制限は刻一刻と迫っているのであった。
「とりあえず、早めに聞き込みしてアマトリス見つけるぞ。」
「そ、そうね!?あと2時間15分しかないしね!?」
ミクは早速聞き込みをする。
それを見て陽向も聞き込みをした。
しかし、『聞き込みの時間』はすぐに終わる。
「どけどけどけ~!お前ら、どけろ~!俺は今追いかけられてるんだ!!」
赤い髪の女の子が物凄いスピードでこっちに寄ってくる。
「お前ら!あれがアマトリスだ。死ぬ気で追いかけろ!」
突然の言葉に一同は戸惑いを隠せない。
なぜ、この少女がアマトリスだと敬太が知っているのか。
なぜ、ターゲットにされているのか。
そんな疑問が頭の中に浮かぶ。
「え?とてもじゃないけど悪そうには見えないけど…」
「確かに悪くはない。が、あれがアマトリスだ。殺さなければ、クエスト失敗して俺らが死んでしまう。」
「そ、それって!?わ、私たち。つ、罪のない人をこ、殺すってことですか!?」
「あぁ。だが安心しろ。俺がやる。」
いつにない厳しい顔つきで言った。
それは覚悟を決めた男の顔だった。
「お前…お前そんな事できるのか?お前に罪のない人を殺す事ができるのか!」
少し気が立っている陽向。
しかし次の言葉で陽向は不覚にも納得してしまう。
「造りものだ。」
何も言い返せない自分に心底失望した。
「あぁ。ごめん。俺が悪かった。俺のわがままでみんなを巻き込むわけにはいかないもんな。敬太に任せるよ。」
自分が納得してしまったこと。
自分が無知なこと。
2人を巻き込んでしまったこと。
陽向はそんな自分に腹を立てていた。
「そ、そんな!?」
「任せるって言ってんだろ!!お前は黙って言うこと聞け!!」
陽向はついミクに対して怒鳴ってしまった。
「ご、ごめん…。」
「いや、違うんだ。ごめん。つい。」
陽向はミクの言葉で正気に戻る。
「い、いや。わかってるつ、つもりだよ!?陽向のき、気持ちを。」
「ごめんね。」
「お前ら、ここでもめたらこのクエストの思う壺だぞ!気持ち入れ替えてアマトリスを追いかけるぞ!」
敬太は陽向とミクを的確に指示した。
その言葉は陽向とミクを動かす。
「あぁ、悪かった!俺らはもう大丈夫だ!全身全霊で追いかけるぞ!」
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