誰ノ為ニ成シ遂ゲル

夏目きょん

文字の大きさ
6 / 7

6話 終わりと始まり

しおりを挟む
その頃、、、
アマトリスはおよそ20メートル先を走っていた。

「俺、中学の時陸上部だったから、足には自信があるぞ!!」

「何秒だったんだよ。」

「12秒3だ!!」

「俺、学校で測ったら12秒5だったぞ。大して変わらないじゃん。」

「常人からしたら小さな差かもしれんけど陸上界では大きな差なんだよ!!」

2人はそう言い争いつつも、本気マジで走っていた。
2人はほぼ同じ速さ。

しかし

ミクはその速さについて行くことが出来ない。

「わ、私は足が遅いから先行って!?あ、あとで追いかけるから!?」

「分かった。姿だけは見逃さないようにな。」

「う、うん!?」

敬太はそうミクに言うと、速さを上げ、全力でアマトリスを追いかけた。
陽向も負けずと速さを上げる。

2人とアマトリスの差は確実に迫っている。

「あなた達は…。さっきの…!」

アマトリスは自分の後ろに先程の2人がいる、という現状を理解するのに少し時間がかかっていた。

それもそう
アマトリスは『爆走』の異名がつくほど速いのだ。

その、アマトリスに追いつく程の逸材をアマトリスは見た事がなかったのだ。

「追いついたぞ!アマトリス!」

「お前は俺が倒す。」

「それはまだ言わない方がいんじゃないか!?」

「それもそうだな。今のはなかった事で。」

どこまでが本気なのか陽向には理解できない事だ。
それが一番の疑問だったりもする。

「なるわけねぇーだろ!」

一応ツッコミを入れる。

だか、、、

敬太は真顔だ。
本気だったようだ。

「あなた達なにをごちゃごちゃ言ってるのよ。私は止まらないわよ?」

「終わりにしよう。」
「ドラコス!」

敬太は意味のわからない言葉を言う。

しかし

次の瞬間。

「く、く…!うご、かない…!」

アマトリスが
いや、正確には止められている。
敬太によって、、、。

「お前なにしたんだ!?」

「よくあるだろ。『魔法マジック』ってやつだ」

「この世界マジック魔法マジックが存在するのか!」

「あぁ、存在する。お前にも後で教えてやる。こいつを片付けてからな。」

「片付けるって言い方悪いな…。まぁ、やるしかないもんな。」

「ロドス!!」

敬太が魔法マジックらしき言葉を唱えた瞬間、アマトリスは苦しがる。

「ぐあああああああ!!」

そして

光の粒となり、空へと消えていった。

「案外すぐ終わるもんなんだな!」

ホッとした顔つきで陽向が話しかけた。

「ああ、難易度★1だからな。」

だか、敬太は至極当然な事、と言わんばかりの顔でこちらを見ている。

「忘れてたよ。」

2人は達成感に満ち溢れ微笑む。

「ふ、2人とも!ぶ、無事!?」

「あぁ、この通り!俺が倒した!」

「ほ、ほんと!?す、凄いじゃん!」

無邪気に喜び、褒める。

しかし

眉間にシワを寄せこちらを見ている男がいた。

「倒したのは俺だ。お前はただ走って来ただけだ。」

敬太だ。
敬太は、自分の手柄を横取りされた事が少し気にくわない様子だった。

「そ、そうだっけ、、、?」

苦笑いでごまかす陽向。
それに対して、ミクは相打ちを打つ。

「陽向じゃ、ないじゃん!も、もぉー!」

平和なひと時だ。

しかし、、、

「ピラランタンタラー♪」
謎のメロデイーと共に、いきなり3人の前に1人、召喚された。

「皆さまクエストお疲れ様でした。では、元の場所に戻ります。3、2、1」

クエストのお姉さんだ。
お姉さんは優しく3人を拠点へとワープさせた。


2人の仲はこのクエストを通し、より深まり、1人の仲間が増えた。
3人の冒険はここから始まる、、、!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う

yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。 これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

繰り返しのその先は

みなせ
ファンタジー
婚約者がある女性をそばに置くようになってから、 私は悪女と呼ばれるようになった。 私が声を上げると、彼女は涙を流す。 そのたびに私の居場所はなくなっていく。 そして、とうとう命を落とした。 そう、死んでしまったはずだった。 なのに死んだと思ったのに、目を覚ます。 婚約が決まったあの日の朝に。

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

処理中です...