10 / 25
第1章
第10話 ドキドキで草
しおりを挟む
「ほれ、あれが私らのやってる宿屋『今際の亭』だよ」
ファムが立派な木造建築を指さす。
素朴な建物が多い村の中で、この建物だけが高さもあって目立っている。
「私らの家も兼ねている。この村で唯一にして、最高の宿屋さ」
これだけ大きな宿屋を構えて、果たして需要はあるのか……。
そもそも、どうやって維持するだけの金を用意しているのか……。
ファムの説明を聞いて、ウォルトの頭の中に疑問が渦巻く。
ただ、それ以上に気になる点が一つあった。
「その……『今際の亭』って名前の由来は何でしょう?」
今際という言葉には『死にかかっている』とか『死に際』みたいな意味がある。
とてもじゃないが、客商売をやる店に名付ける言葉と思えない。
「ヒヒヒ……伊達や酔狂でそんな名前は付けないさ……。ちゃ~んと、納得出来る意味があるんだよ。まあ、そういう話は腰を落ち着けてからでいい」
ファムが怪しく笑うので、ウォルトはより名前の由来に興味が湧いた。
普通の人間なら客を殺して金品を奪っているのではないかと不安になるところだが、今のウォルトを殺して何かを奪える人間がこの世にいるとは思えない。
そして何より、今のウォルトはすっからかん……。
金目の物どころか来ている服すら盗んだところで売り物にならない悲惨な状態だった。
(まあ、人の肉や生き血、内臓が欲しいって話なら俺からでも取るものがあるかな? 『お前は草食だから内臓はとっても健康的で価値がある!』……なんて言われたら素直に草だ)
恐ろしい想像も今のウォルトなら笑い話になる。
他者へ少しばかり草のエネルギーを分け与えた程度で、その肉体に宿るパワーは衰えない。
「さあ、入っておくれよ」
ファムとフロルが両開きの扉を開き、ウォルトを宿の中に招き入れる。
「おぉ~! 思ったより広いし、とってもオシャレな内装で草!」
エントランスは天井まで吹き抜けで、天窓からは太陽の光が直接差し込む。
木造ゆえに木の温かみがある空間は、屋内なのに大自然の中にいるかのような開放感を味わえる。
「受け付けはこっちで勝手にやっておくさ。名前は聞いてあるからね。フロル、風呂に湯を溜めて来るんだ」
「は~い!」
ファムの指示を受けたフロルは、宿の奥の方へ小走りで向かった。
「お前さんはソファに座ってまってるんだよ」
「ありがとうございます。ただ、俺の服はあんまり綺麗じゃないので……」
「気にすることはないさ。魔獣の革で作ったソファはちんけな汚れなんて染みつかない。後で拭き取れば済む話だよ」
「……では、お言葉に甘えて」
ウォルトは革張りのソファにお尻を沈める。
魔獣の革が使われているとのことだが、特に感触が硬すぎることはない。
中に入っているクッション素材も相まって、柔らかに体を受け止めてくれる。
「あぁ……久しぶりに感じる文明の柔らかさだ……」
騎士団長の息子として暮らしていた時は、当たり前に享受出来た快感……。
獣のように三か月樹海を駆け回っている間に、ウォルトは忘れてしまそうになっていた。
「お前さんがうとうとして寝てしまう前に、この宿の名前の由来を話しておうこうかね」
うとうとしていたことを見透かされたウォルトはシャキッと背筋を伸ばし、ファムの話を聞く。
「ヒヒヒ……別に人を取って食おうって話じゃないのさ。ここはあの未開の地――フングラの樹海に最も近い集落らしくてね。あの樹海の謎を解き明かすとか、土地を切り拓いてひと儲けするだとか、そういう輩が定期的にやって来るんだよ」
「そういう人たちから稼いだお金で、これだけの宿を……」
「建てられないと思うだろう? 高級宿ってわけではないからねぇ。だが、そこはちょっとした悪知恵さ。辺境の村だから食材や日用品の仕入れが高いとか言って料金を上乗せし、もし樹海から帰って来なかった場合は、預けていた持ち物をこちらで処理すると伝える……ヒヒヒ」
「こちらで処理って……まるっと貰っちゃうってことですか?」
「そういう契約書を書いてもらうのさ。この宿を中継地点に樹海へ挑む輩は多い。そして、帰って来ないことがほとんどだよ。後始末のことまで決めとかないと、宙ぶらりんの預かり物ばかり増えて困っちまうんだ」
「なるほど……」
わざわざ未開の地に挑もうとする人間は、暇と金を持て余していることが多い。
そう言った客からしっかり金をいただき、もしもの時には残った物品もいただく。
この流れで『今際の亭』は発展して来たのだ。
「フングラの樹海という死地へ向かうための宿……ゆえに『今際』ということさ」
「納得しました。素晴らしい……と言うと不謹慎かもしれませんが、センスのあるネーミングだと思います」
「ヒヒヒ……ありがとさん。さて、次はお前さんのことを詳しく聞かせてもらいたいとこだね、ウォルト・ウェブスター殿。ボーデン王国騎士団の団長ノルマン・ウェブスターの長子よ」
ウォルトは言葉に詰まった。
自分の身の上はすでに自分で明かしている。
そして、自分の能力もすでに自分から見せている。
知られてないのはフングラの樹海に叩き落された経緯くらいだ。
(……ちょっと真剣な雰囲気で悩んでみたけど、もはや隠すようなことなくて草)
「話してくれたら、三日くらいはタダで飯を出そうと思ったんだがねぇ?」
「はい、話します!」
元気よく返事をするウォルト。
草さえ食えば体は維持出来るが、草ばかり食わされていては心が弱る。
例えば一日三錠飲むだけで生命維持に必要な栄養が取れる薬があるとしても、大体の人は普通の食生活に魅力を感じるはずだ。
忙しい時に食事の時間を減らせるから便利だとしても、そんなことを続けていては心が擦り減っていく。
覚醒の間でウォルトが【草】のギフトに目覚めた時、能力値の中で精神面の強さを表す『気力値』だけがその場で減少した。
それは草さえ食えば無敵に思えるギフト【草】に数少ない弱点があることを表していた。
「おっす~! 婆ちゃん、ちゃんと風呂溜めて来たよ~! ……で、何の話してるの?」
オレンジの髪をなびかせ、フロルがエントランスに戻って来た。
「俺のことを話そうと思ってたんです。フロルさんにも、ぜひ聞いてほしいです」
「フロル……さん? へぇ~、ワイルドな見た目してるのに、結構そういうところ真面目くんなんだねお兄さん」
「あっ、いや、きっと俺の方が年下だと思いますから……。ギフトを貰いたての14歳なので……」
「……えっ!? 14歳!? 私よりも2歳も年下!? こ、こんなにおっきいのに……?」
フロルは目を見開いて驚愕する。
てっきり年上だけど女性に対して不器用なお兄さんだと思っていたのだ。
(まさか、年下の男の子だったなんて……! 言われたって信じられない! でも、自分より小さい子が勇気を出して私のことを守ってくれたと考えると……年上よりドキッとするかも!)
フフフ……と意味深な笑いを浮かべるフロル。
ペタペタとウォルトの筋肉質な腕を触る。
「本当に14歳なの? この体で……!」
「は、はい……すいません。ただ、この体になったことと【草】の力、そして俺がフングラの樹海にいたことはすべて関係しているんです。その内容に納得出来るかはわかりませんが、興味があれば……」
「聞く聞く! ぜひとも聞かせて!」
フロルはウォルトの隣に座り、その体を寄せる。
お互い服の袖がないので、素肌の二の腕が触れ合う……。
「これっ、フロル! その聞き方じゃ話が長引いて溜めた湯が冷めるよ。私と一緒にこっちのソファにすわんなさい」
「仕方ないなぁ~」
テーブルを挟んで向かい側のソファにフロルとファムが座る。
胸の高鳴りで呼吸が乱れていたウォルトは、やっと落ち着いて深く息を吸う。
「それでは……話します。すべての始まりは王城で行われた秘術覚醒の儀からでした」
ほんの三か月前とは思えない――あの時の話をウォルトは始めた。
ファムが立派な木造建築を指さす。
素朴な建物が多い村の中で、この建物だけが高さもあって目立っている。
「私らの家も兼ねている。この村で唯一にして、最高の宿屋さ」
これだけ大きな宿屋を構えて、果たして需要はあるのか……。
そもそも、どうやって維持するだけの金を用意しているのか……。
ファムの説明を聞いて、ウォルトの頭の中に疑問が渦巻く。
ただ、それ以上に気になる点が一つあった。
「その……『今際の亭』って名前の由来は何でしょう?」
今際という言葉には『死にかかっている』とか『死に際』みたいな意味がある。
とてもじゃないが、客商売をやる店に名付ける言葉と思えない。
「ヒヒヒ……伊達や酔狂でそんな名前は付けないさ……。ちゃ~んと、納得出来る意味があるんだよ。まあ、そういう話は腰を落ち着けてからでいい」
ファムが怪しく笑うので、ウォルトはより名前の由来に興味が湧いた。
普通の人間なら客を殺して金品を奪っているのではないかと不安になるところだが、今のウォルトを殺して何かを奪える人間がこの世にいるとは思えない。
そして何より、今のウォルトはすっからかん……。
金目の物どころか来ている服すら盗んだところで売り物にならない悲惨な状態だった。
(まあ、人の肉や生き血、内臓が欲しいって話なら俺からでも取るものがあるかな? 『お前は草食だから内臓はとっても健康的で価値がある!』……なんて言われたら素直に草だ)
恐ろしい想像も今のウォルトなら笑い話になる。
他者へ少しばかり草のエネルギーを分け与えた程度で、その肉体に宿るパワーは衰えない。
「さあ、入っておくれよ」
ファムとフロルが両開きの扉を開き、ウォルトを宿の中に招き入れる。
「おぉ~! 思ったより広いし、とってもオシャレな内装で草!」
エントランスは天井まで吹き抜けで、天窓からは太陽の光が直接差し込む。
木造ゆえに木の温かみがある空間は、屋内なのに大自然の中にいるかのような開放感を味わえる。
「受け付けはこっちで勝手にやっておくさ。名前は聞いてあるからね。フロル、風呂に湯を溜めて来るんだ」
「は~い!」
ファムの指示を受けたフロルは、宿の奥の方へ小走りで向かった。
「お前さんはソファに座ってまってるんだよ」
「ありがとうございます。ただ、俺の服はあんまり綺麗じゃないので……」
「気にすることはないさ。魔獣の革で作ったソファはちんけな汚れなんて染みつかない。後で拭き取れば済む話だよ」
「……では、お言葉に甘えて」
ウォルトは革張りのソファにお尻を沈める。
魔獣の革が使われているとのことだが、特に感触が硬すぎることはない。
中に入っているクッション素材も相まって、柔らかに体を受け止めてくれる。
「あぁ……久しぶりに感じる文明の柔らかさだ……」
騎士団長の息子として暮らしていた時は、当たり前に享受出来た快感……。
獣のように三か月樹海を駆け回っている間に、ウォルトは忘れてしまそうになっていた。
「お前さんがうとうとして寝てしまう前に、この宿の名前の由来を話しておうこうかね」
うとうとしていたことを見透かされたウォルトはシャキッと背筋を伸ばし、ファムの話を聞く。
「ヒヒヒ……別に人を取って食おうって話じゃないのさ。ここはあの未開の地――フングラの樹海に最も近い集落らしくてね。あの樹海の謎を解き明かすとか、土地を切り拓いてひと儲けするだとか、そういう輩が定期的にやって来るんだよ」
「そういう人たちから稼いだお金で、これだけの宿を……」
「建てられないと思うだろう? 高級宿ってわけではないからねぇ。だが、そこはちょっとした悪知恵さ。辺境の村だから食材や日用品の仕入れが高いとか言って料金を上乗せし、もし樹海から帰って来なかった場合は、預けていた持ち物をこちらで処理すると伝える……ヒヒヒ」
「こちらで処理って……まるっと貰っちゃうってことですか?」
「そういう契約書を書いてもらうのさ。この宿を中継地点に樹海へ挑む輩は多い。そして、帰って来ないことがほとんどだよ。後始末のことまで決めとかないと、宙ぶらりんの預かり物ばかり増えて困っちまうんだ」
「なるほど……」
わざわざ未開の地に挑もうとする人間は、暇と金を持て余していることが多い。
そう言った客からしっかり金をいただき、もしもの時には残った物品もいただく。
この流れで『今際の亭』は発展して来たのだ。
「フングラの樹海という死地へ向かうための宿……ゆえに『今際』ということさ」
「納得しました。素晴らしい……と言うと不謹慎かもしれませんが、センスのあるネーミングだと思います」
「ヒヒヒ……ありがとさん。さて、次はお前さんのことを詳しく聞かせてもらいたいとこだね、ウォルト・ウェブスター殿。ボーデン王国騎士団の団長ノルマン・ウェブスターの長子よ」
ウォルトは言葉に詰まった。
自分の身の上はすでに自分で明かしている。
そして、自分の能力もすでに自分から見せている。
知られてないのはフングラの樹海に叩き落された経緯くらいだ。
(……ちょっと真剣な雰囲気で悩んでみたけど、もはや隠すようなことなくて草)
「話してくれたら、三日くらいはタダで飯を出そうと思ったんだがねぇ?」
「はい、話します!」
元気よく返事をするウォルト。
草さえ食えば体は維持出来るが、草ばかり食わされていては心が弱る。
例えば一日三錠飲むだけで生命維持に必要な栄養が取れる薬があるとしても、大体の人は普通の食生活に魅力を感じるはずだ。
忙しい時に食事の時間を減らせるから便利だとしても、そんなことを続けていては心が擦り減っていく。
覚醒の間でウォルトが【草】のギフトに目覚めた時、能力値の中で精神面の強さを表す『気力値』だけがその場で減少した。
それは草さえ食えば無敵に思えるギフト【草】に数少ない弱点があることを表していた。
「おっす~! 婆ちゃん、ちゃんと風呂溜めて来たよ~! ……で、何の話してるの?」
オレンジの髪をなびかせ、フロルがエントランスに戻って来た。
「俺のことを話そうと思ってたんです。フロルさんにも、ぜひ聞いてほしいです」
「フロル……さん? へぇ~、ワイルドな見た目してるのに、結構そういうところ真面目くんなんだねお兄さん」
「あっ、いや、きっと俺の方が年下だと思いますから……。ギフトを貰いたての14歳なので……」
「……えっ!? 14歳!? 私よりも2歳も年下!? こ、こんなにおっきいのに……?」
フロルは目を見開いて驚愕する。
てっきり年上だけど女性に対して不器用なお兄さんだと思っていたのだ。
(まさか、年下の男の子だったなんて……! 言われたって信じられない! でも、自分より小さい子が勇気を出して私のことを守ってくれたと考えると……年上よりドキッとするかも!)
フフフ……と意味深な笑いを浮かべるフロル。
ペタペタとウォルトの筋肉質な腕を触る。
「本当に14歳なの? この体で……!」
「は、はい……すいません。ただ、この体になったことと【草】の力、そして俺がフングラの樹海にいたことはすべて関係しているんです。その内容に納得出来るかはわかりませんが、興味があれば……」
「聞く聞く! ぜひとも聞かせて!」
フロルはウォルトの隣に座り、その体を寄せる。
お互い服の袖がないので、素肌の二の腕が触れ合う……。
「これっ、フロル! その聞き方じゃ話が長引いて溜めた湯が冷めるよ。私と一緒にこっちのソファにすわんなさい」
「仕方ないなぁ~」
テーブルを挟んで向かい側のソファにフロルとファムが座る。
胸の高鳴りで呼吸が乱れていたウォルトは、やっと落ち着いて深く息を吸う。
「それでは……話します。すべての始まりは王城で行われた秘術覚醒の儀からでした」
ほんの三か月前とは思えない――あの時の話をウォルトは始めた。
12
あなたにおすすめの小説
デバフ専門の支援術師は勇者パーティを追放されたので、呪いのアイテム専門店を開きます
夏見ナイ
ファンタジー
支援術師ノアは、敵を弱体化させる【呪物錬成】スキルで勇者パーティを支えていた。しかし、その力は地味で不吉だと疎まれ、ダンジョン攻略失敗の濡れ衣を着せられ追放されてしまう。
全てを失い、辺境の街に流れ着いたノア。生きるために作った「呪いの鍋」が、なぜか異常な性能を発揮し、街で評判となっていく。彼のスキルは、呪いという枷と引き換えに、物の潜在能力を限界突破させる超レアなものだったのだ。本人はその価値に全く気づいていないが……。
才能に悩む女剣士や没落貴族の令嬢など、彼の人柄と規格外のアイテムに惹かれた仲間が次第に集まり、小さな専門店はいつしか街の希望となる。一方、ノアを追放した勇者パーティは彼の不在で没落していく。これは、優しすぎる無自覚最強な主人公が、辺境から世界を救う物語。
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
追放された付与術師、自分自身を『神』へと強化する。~捨てられた俺、実は万能チート。美少女と無双する間に、元仲間は全滅しているようですが?~
たまごころ
ファンタジー
「お前の『付与魔法』は地味で役に立たない。クビだ」
Sランクパーティ『栄光の剣』のお荷物扱いされていた付与術師のレントは、ダンジョンの最下層で無慈悲に追放された。
装備を持たず、魔物の餌食になるのを待つだけ……のはずだった。
しかし、極限状態でレントは覚醒する。
彼の能力は、単に剣や鎧を強化するだけのものではなかった。
自分自身の肉体、魔力、運、そして寿命さえも『付与(エンチャント)』で書き換えることができる、規格外の能力だったのだ。
「え、俺の筋力、ドラゴンより上になってる?」
ゴミ同然の石ころを『神剣』に変え、自分自身に『絶対無敵』を付与したレントは、ダンジョンで出会った訳ありの美少女たち――亡国の姫騎士、封印されし邪竜の娘、聖女――を救い、最強のハーレムパーティを結成する。
一方、レントを追放した『栄光の剣』は、装備のメンテナンスができずに弱体化。
さらにはレントの『運気上昇』の恩恵を失い、転落の一途を辿っていた。
「今さら戻ってきてくれと言われても、もう遅いぞ?」
これは、追放された底辺職の男が、自身を『神』へとアップデートし、地上とダンジョンを支配する成り上がり英雄譚。
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
追放された”お荷物”の俺がいないと、聖女も賢者も剣聖も役立たずらしい
夏見ナイ
ファンタジー
「お荷物」――それが、Sランク勇者パーティーで雑用係をするリアムへの評価だった。戦闘能力ゼロの彼は、ある日ついに追放を宣告される。
しかし、パーティーの誰も知らなかった。彼らの持つ強力なスキルには、使用者を蝕む”代償”が存在したことを。そして、リアムの持つ唯一のスキル【代償転嫁】が、その全てを人知れず引き受けていたことを。
リアムを失い、スキルの副作用に蝕まれ崩壊していく元仲間たち。
一方、辺境で「呪われた聖女」を救ったリアムは自らの力の真価を知る。魔剣に苦しむエルフ、竜の血に怯える少女――彼は行く先々で訳ありの美少女たちを救い、彼女たちと安住の地を築いていく。
これは、心優しき”お荷物”が最強の仲間と居場所を見つけ、やがて伝説となる物語。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる