32 / 61
第1部 第2章
王太子と王太子妃、病弱な国王と会談する(下)
しおりを挟む
国王の館に到着し、国王の寝室に案内された。
「王太子殿下、王太子妃殿下がご到着されました。」
侍従長が確認すると
「入れ。」
と返事があり、アルベルトとアリシアは部屋に入る。
「リューベック王国摂政アルベルト、国王陛下に拝謁いたします。」
「初にお目にかかります、国王陛下。リューベック王太子妃アリシアにございます。」
病気のためベットに横になっていたリューベック王国国王ブディブォイは体を起こし
「アルベルト、アリシア、結婚式にも参加できずすまなかった。」
と口にする。
「いえ。父王陛下が病と闘われている事は私と妻も、いえ、臣下一同良くわかっております。寝室で私達の結婚を祝って頂けたのでしたら、これ以上にない誉であり、幸いでございます。」
まず、アルベルトが頭を下げながら答え、次にアリシアが頭を下げ
「義父王陛下の病が快復する事をお祈り申し上げます」
と常識的な事を口にする。
「そう言ってもらうと心が軽くなる。さて、まずそなたの用件を済ませるとするか。アルベルトに王命を下す」
アルベルトは片膝を地面につき、王命を受ける際の儀礼を守る。
「侵攻して来る敵軍をリューベック王国の総力を挙げて撃滅せよ。」
「王命、謹んでお受けします。」
「アルベルト、勅書はすでに作成している。侍従長から受け取って戻ると良い。」
「ありがとうございます。」
アルベルトとアリシアが一礼して王の寝室から退室しようとするとリューベック王国国王ブディブォイが
「アリシア嬢、いやアリシア、少し時間はあるかな?」
とアリシアに尋ねる。
「本日は予定も入っておりませんが、わたくしに何か御用でしょうか?」
「用と言った物ではないか……本日は少し調子が良い。少し年寄りの話し相手になってくれぬか?」
(何か狙いがあるのか?それとも陛下が申される通り単純な時間つぶしなのか。流石にこれだけでは読めないわね)
アリシアはアルベルトの方を向き
「アルベルト様、宜しいでしょうか?」
と尋ねる。
「アリシアが父上の話し相手になって頂けるのであればとても助かります。」
「解りました。」
アルベルトの答えを聞いたアリシアが国王の方を向き
「不肖アリシア、喜んで義父上の話し相手を務めさせて頂きます。」
と続ける。
「うむ。年寄りの相手をしてもらい、感謝する。」
リューベック王が感謝を述べた後アルベルトが
「アリシア、私が連れて来た侍従武官を一人残しておく。帰りはそれに案内してもらってくれ。」
と述べるが、リューベック王は
「我の頼みで残ってもらうのだから、そなたの館までは我の侍従武官に護衛と案内させる。心配せずとも良いぞ。」
と告げる。
「解りました。では国王陛下。私はお暇させて頂きます。」
とアルベルトは帰りの挨拶した後、一礼して寝室を退室していった。
「王太子殿下、王太子妃殿下がご到着されました。」
侍従長が確認すると
「入れ。」
と返事があり、アルベルトとアリシアは部屋に入る。
「リューベック王国摂政アルベルト、国王陛下に拝謁いたします。」
「初にお目にかかります、国王陛下。リューベック王太子妃アリシアにございます。」
病気のためベットに横になっていたリューベック王国国王ブディブォイは体を起こし
「アルベルト、アリシア、結婚式にも参加できずすまなかった。」
と口にする。
「いえ。父王陛下が病と闘われている事は私と妻も、いえ、臣下一同良くわかっております。寝室で私達の結婚を祝って頂けたのでしたら、これ以上にない誉であり、幸いでございます。」
まず、アルベルトが頭を下げながら答え、次にアリシアが頭を下げ
「義父王陛下の病が快復する事をお祈り申し上げます」
と常識的な事を口にする。
「そう言ってもらうと心が軽くなる。さて、まずそなたの用件を済ませるとするか。アルベルトに王命を下す」
アルベルトは片膝を地面につき、王命を受ける際の儀礼を守る。
「侵攻して来る敵軍をリューベック王国の総力を挙げて撃滅せよ。」
「王命、謹んでお受けします。」
「アルベルト、勅書はすでに作成している。侍従長から受け取って戻ると良い。」
「ありがとうございます。」
アルベルトとアリシアが一礼して王の寝室から退室しようとするとリューベック王国国王ブディブォイが
「アリシア嬢、いやアリシア、少し時間はあるかな?」
とアリシアに尋ねる。
「本日は予定も入っておりませんが、わたくしに何か御用でしょうか?」
「用と言った物ではないか……本日は少し調子が良い。少し年寄りの話し相手になってくれぬか?」
(何か狙いがあるのか?それとも陛下が申される通り単純な時間つぶしなのか。流石にこれだけでは読めないわね)
アリシアはアルベルトの方を向き
「アルベルト様、宜しいでしょうか?」
と尋ねる。
「アリシアが父上の話し相手になって頂けるのであればとても助かります。」
「解りました。」
アルベルトの答えを聞いたアリシアが国王の方を向き
「不肖アリシア、喜んで義父上の話し相手を務めさせて頂きます。」
と続ける。
「うむ。年寄りの相手をしてもらい、感謝する。」
リューベック王が感謝を述べた後アルベルトが
「アリシア、私が連れて来た侍従武官を一人残しておく。帰りはそれに案内してもらってくれ。」
と述べるが、リューベック王は
「我の頼みで残ってもらうのだから、そなたの館までは我の侍従武官に護衛と案内させる。心配せずとも良いぞ。」
と告げる。
「解りました。では国王陛下。私はお暇させて頂きます。」
とアルベルトは帰りの挨拶した後、一礼して寝室を退室していった。
303
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の父は売られた喧嘩は徹底的に買うことにした
まるまる⭐️
ファンタジー
【第5回ファンタジーカップにおきまして痛快大逆転賞を頂戴いたしました。応援頂き、本当にありがとうございました】「アルテミス! 其方の様な性根の腐った女はこの私に相応しくない!! よって其方との婚約は、今、この場を持って破棄する!!」
王立学園の卒業生達を祝うための祝賀パーティー。娘の晴れ姿を1目見ようと久しぶりに王都に赴いたワシは、公衆の面前で王太子に婚約破棄される愛する娘の姿を見て愕然とした。
大事な娘を守ろうと飛び出したワシは、王太子と対峙するうちに、この婚約破棄の裏に隠れた黒幕の存在に気が付く。
おのれ。ワシの可愛いアルテミスちゃんの今までの血の滲む様な努力を台無しにしおって……。
ワシの怒りに火がついた。
ところが反撃しようとその黒幕を探るうち、その奥には陰謀と更なる黒幕の存在が……。
乗り掛かった船。ここでやめては男が廃る。売られた喧嘩は徹底的に買おうではないか!!
※※ ファンタジーカップ、折角のお祭りです。遅ればせながら参加してみます。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
ゴミスキルと追放された【万物鑑定】の俺、実は最強でした。Sランクパーティが崩壊する頃、俺は伝説の仲間と辺境で幸せに暮らしています
黒崎隼人
ファンタジー
Sランク勇者パーティのお荷物扱いされ、「ゴミスキル」と罵られて追放された鑑定士のアッシュ。
失意の彼が覚醒させたのは、森羅万象を見通し未来さえも予知する超チートスキル【万物鑑定】だった!
この力を使い、アッシュはエルフの少女や凄腕の鍛冶師、そして伝説の魔獣フェンリル(もふもふ)といった最強の仲間たちを集め、辺境の町を大発展させていく。
一方、彼を追放した勇者たちは、アッシュのサポートを失い、ダンジョンで全滅の危機に瀕していた――。
「今さら戻ってこい? お断りだ。俺はこっちで幸せにやってるから」
底辺から駆け上がる痛快逆転ファンタジー、ここに開幕!
「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!
野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。
私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。
そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。
嘘つきと呼ばれた精霊使いの私
ゆるぽ
ファンタジー
私の村には精霊の愛し子がいた、私にも精霊使いとしての才能があったのに誰も信じてくれなかった。愛し子についている精霊王さえも。真実を述べたのに信じてもらえず嘘つきと呼ばれた少女が幸せになるまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる