貴方が呼んでくれるから

ツナコ

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 医師の簡単な診察の後、俺は特に異常はなく退院となった。

 俺はそのまま颯真の車で颯真の家へ向かう。

 時刻は夜の9時過ぎ、途中で腹が減ったけど颯真が消化が良くないとラーメンは却下したので、仕方なくうどんを食べて帰った。

 家に着いてまずシャワーを浴びる。
 
 なんだか石原さんに掴まれた腕とか洗いたくてしょうがなかった。

 バスローブをはおってリビングに行くと、颯真がソファに

 「ふぅ…」とどさりと座る。

 そこで隣に腰掛け颯真にもたれかかった。 

 あー、颯真の逞しい肩、まとうシトラスの香りが心地良い。。

 キス、したい…。俺は颯真にお願いした。
 
 「…颯真…、キス、して」

 「…律」

 颯真の目に熱欲が籠り覆い被さってきた。  

 軽いものから徐々に舌をからめて濃厚なものへ。

 分厚い舌が器用に動き俺の口内を蹂躙していく。

 舌を絡ませ、唾液を吸われ、下唇を甘噛みされる。あ、気持ちいい…。  

 ぴちゃぴちゃと水音を響かせながら、俺は颯真のシャツを脱がせていく。

 筋肉のついた立派な胸板に見惚れていると、颯真も俺のローブをずらした。

 「…本当に綺麗な体だ」  

 と俺の上半身にキスを浴びせる。  

 「あはっ…くすぐったい」

 「律全部に俺のだって印つけないと」

 「印って…もー」

 「んっ…、律、ベッド、行こう」

 そう言って俺をお姫様抱っこする颯真。

 「ちょっ…いつもいつも、重くないの」

 「全然。どこにだって抱っこしてやる。
 その為にもっと鍛える」

 「あはは。外でも?」

 「外でも何処でも。
 こんなに綺麗な律は俺のだって、見せびらかしてやる」

 「…そーいうとこ、大好き、颯真」

 「!律!俺も…大好きだ…」

 ポスっとベッドに優しく寝かされローブを全部剥がされる。もちろん全裸だ。

 今までので俺の陰茎はゆるく勃ち上がっている。

 颯真も自分で服を脱ぎ俺とくっついた。

 お互いのが触れ合うと

 「勃ってるね」

 「お前もな」と笑い合う。

 そこからまた濃厚なキスのあと、濃厚な愛撫が始まる。

 乳首は両方念入りに舐められ吸われて真っ赤に尖り、颯真の唾液が光っている。

 「ああっ…ん!」

 そこを舐られながら今度は下へ、陰茎を擦られ、フェラされながら後孔の周りをさわさわと撫でられ、俺はもう達してしまいそうだ。

 「颯真…、俺も、颯真の舐めさせて…」

 そう言うと、更に熱く硬くなったような気がする颯真の陰茎に触れる。

 「くっ…、律、反対になれよ…」

 俺は起き上がっていわゆるシックスナインになって、先走りが溢れる颯真の陰茎を擦りながら、側面を舐めしゃぶり、根本まで咥えた。

 すごい苦しいけど、颯真のだと思うと愛しくてしょうがないのだ。

 「うわっ…、律、気持ちいい…、けど、大丈夫か…?」

 「ふっ…んっ…」

 喋れない俺は、コクコクと頷き吸い付くように、じゅるじゅると音を出して上下させる。

 「うっ…、ヤバい…出てしまうぞ…ちょっと、待って…」

 颯真は負けじと今度は孔に舌を這わせながら、俺の陰茎を扱く。

 ぐぐっと中に舌を差し入れられると気持ち良くて、フェラに集中できない。

 「ふわっ…、いい…っ」

 ぐにぐにと舌を動かしながら、颯真はベッドサイドに手を伸ばし、ローションを手に馴染ませてから、後孔につぷんと指一本を差し込む。

 指を少しずつ増やしていき、弱いところを突いてきた。

 「ああっ!…ダメ…、いくっ、いくっ…!」

 「…真っ赤だな、お前のここ、すごいそそられる…」

 ぶつぶつ言ってる颯真に、

 「なら、ねぇ、早く挿れて…。
 我慢できない…」

 つい腰が揺れてしまう。

 「はぁっ…痛くならないように広げてたのにお前はぁ…!
 くそっ…俺も我慢できない…挿れるぞ」

 とゴムを素早く着けて俺を仰向けにした。

 「…律、愛してるよ」

 と俺にキスをしながらそこにあてがって何回こすらせてから、少しずつ、颯真の大きいのが俺の中にはいってくる。

 「あっ…ああっ…ん…!」

 その圧迫感と快感に仰け反りながら、俺は早くも中イキしてしまった。

 ビクビクと開いた脚が痙攣し、颯真を押さえつける。

 「うわ…すごいうねりだ。
 …律、もうイッたのか?」

 「んっ、んんっ…今、イッてる…!
 颯真、動かないで…、あっ!いや!」

 「挿れてすぐイくなんて、可愛いなぁ、律…、もっとイけよ…ほらっ…!」

 颯真が俺の足を抱えて、更に深く押し付けて掻き回す。

 「ああーっ!あっ、あっ、あっ…」

 ずっと頂点にいる感覚が続き痙攣が止まらない。

 颯真はぐっと堪える顔で、強弱をつけて突いたり回したりしながら俺の姿を見ている。

 「律、ずっとイッてるな…、潮吹いてるの、分かるか?」

 「わっ、分かんな…、ああっ…すご…そ、颯真、も、気持ちよすぎ…っううん!」

 「あーっ、俺も、気持ちいいよ…、そろそろ…出る…!」

 颯真は俺を押さえつけて、小刻みに素早く奥まで打ちつける。

 「くっ…!律…!」

 「颯真…!ああああっ…!」

 颯真がぷるっと震え俺の中で果てたのが、ゴム越しでも分かる。

 そのままぎゅっと抱き合っていると、

 「…ダメだ、全然収まらない」

 と陰茎を抜いて、新しいコンドームの袋を口で開けている。

 吐精した後のゴムを取ると、既に臨戦態勢のそれが黒光りしていた。

 「そ、颯真…、絶倫…」

 「当たり前だろ、本当の恋人になって初めてのセックスだ。
 …お前への思いが止まらない。
 …好きだ、愛してるよ…律…」

 それからはバックやら騎乗位やらいろんな体勢で、何度果てたか分からない。

 しばらく意識を失って目が覚めると、寝バックで颯真がゆっくりと出し入れしていた。

 「…目が覚めたか」

 「そ、颯真…、ああ…」

 また快感に身を震わせていると、俺をそっと仰向けにした。

 「…そろそろ、俺も、切れてきた…。
 終わったら、俺が綺麗にしておくから、お前はゆっくり寝るんだぞ」

 「ん…、ああ…気持ち良い…」

 颯真はスピードを上げながら、

 「明日は土曜だ、ゆっくりしてから買い物でも行こう、日曜は出かけたいな…、お前となら、どこでもいい…っ、はぁっ…!」

 颯真が最後に激しく打ちつけた後、俺をぎゅっと抱きしめて達した。

 「律…、律…」何度も繰り返して俺を呼ぶ。

 俺はもう疲労困憊で眠さMAXだったけど、やっぱりこの声だったんだな、と思った。

 記憶のない時、時折朧気に夢に出て来た俺を呼ぶ声。

 俺を呼んでくれたから、俺、お前と生きていきたいと思ったのかも。

 俺は眠りに落ちる前に颯真に微笑んだ。

 「颯真、俺を、呼んでくれて、ありがとう…」
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