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第1部
アイシャ14歳
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15時までの授業を終え、私は護衛騎士のムスタファと共に帰途に着いた。
ムスタファは50歳超え、まもなく退職となるがまだまだ筋骨隆々、私が生まれた頃からずっと側にいてくれた騎士だ。
「アイシャ様、今日は17時より刺繍の時間です」
「分かってるわ その前におやつで糖分補給よ」
「はい、ゆっくりとお寛ぎください」
ムスタファはホッホっと笑って私の部屋の入り口ででは、と去っていった。
今日のおやつは何かしら、気分としてはチーズケーキ!
メリーの作るチーズケーキは本当美味しいわ、しっとり柔らかくて…と想像しながら、学園の制服を脱ぐ。
着替えを侍女にさせる子もいるけど、私は自分で着替えちゃう、その方が早いものね。
制服はグレーのジャケットにグレーのミニスカート。
丈も選べるしパンツスタイルを選ぶ女子もいる。
私も時々パンツスタイル、多様性は当たり前だからね、舞の世界も多様性を盛んにアピールしていたみたい。
アイシャはアイボリーのロングワンピースとクロップ丈のカーディガンに着替えた。
今日は刺繍に明日はダンス、次の日はピアノ、乗馬、フェンシングと習い事がみっちりだ。
毎日疲れてしまうけど、私は結構習い事が好きだ。
特に今は乗馬が楽しくてしょうがない。
兄のオリバーはなかなか習い事が続かないのよね…、弟のモナハンは、ヴァイオリンだけは続いているみたいだけど。
そう思っていたらノックの後、オリバー兄様とオリバーが顔を出した。
「アイシャ、お茶にしよう」
オリバー兄様は私の5つ上の19歳、まもなく学園を卒業しお父様の事業を教わっていくだろう。
母親似の金髪と私と同じダークグレーの目で整った顔立ちだと思う。
「今日は姉様の好きなチーズケーキだよ」
モナハンは私の1つ下の13歳、赤髪で父親と同じゴールドに近い琥珀色の目をした美少年である。
「やった!今行くわ」
今日は母様は他の奥様方との音楽会に参加のためいないので、3人でテラスへと向かった。
「そういえば昨日、遠駆けしたらエリアス王子と偶然お会いしたんだが、王子の馬もなかなかよいな!
月毛で色ツヤも光沢があって素晴らしい」
お兄様は遠駆けや狩猟など雄々しいことが大好き、特に馬については親友のイーサン様としょっちゅう談義している。
モナハンはどちらかというと研究肌よね。
「アイシャの馬も芦毛で賢いんだ、と話したらアイシャは自分の馬があるのか、と少し驚いてたぞ。
アイシャはずっとクラスメイトなのにあまり話さないのか」
そう、ライバル合戦に巻き込まれないよう、私は極力エリアス王子を避けている。
うんうん頷いていると、
「アイシャは乗馬が大好きだ、と言ったら、一緒に遠乗りでも行きたい、なんて言ってたぞ。
まあ、社交辞令だろうが。
いや、でもアイシャはうちのクラスでも評判だからな…」
「僕のクラスでも姉様は有名だよ。
綺麗だって。でも少し怖そう、だって」
やっぱり怖いイメージは拭えないのね…この見た目はどうしようもないから、しょうがないけど。
「お兄様、それは本当に社交辞令よ。
エリアス王子はずっとウィノナさんと一緒だし、遠乗りなんてきっとウィノナさんが怒るに決まってるわ」
実際はウィノナの猛烈アタックに辟易していたエリアスなのだが、アイシャは知る由もなかった。
ムスタファは50歳超え、まもなく退職となるがまだまだ筋骨隆々、私が生まれた頃からずっと側にいてくれた騎士だ。
「アイシャ様、今日は17時より刺繍の時間です」
「分かってるわ その前におやつで糖分補給よ」
「はい、ゆっくりとお寛ぎください」
ムスタファはホッホっと笑って私の部屋の入り口ででは、と去っていった。
今日のおやつは何かしら、気分としてはチーズケーキ!
メリーの作るチーズケーキは本当美味しいわ、しっとり柔らかくて…と想像しながら、学園の制服を脱ぐ。
着替えを侍女にさせる子もいるけど、私は自分で着替えちゃう、その方が早いものね。
制服はグレーのジャケットにグレーのミニスカート。
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私も時々パンツスタイル、多様性は当たり前だからね、舞の世界も多様性を盛んにアピールしていたみたい。
アイシャはアイボリーのロングワンピースとクロップ丈のカーディガンに着替えた。
今日は刺繍に明日はダンス、次の日はピアノ、乗馬、フェンシングと習い事がみっちりだ。
毎日疲れてしまうけど、私は結構習い事が好きだ。
特に今は乗馬が楽しくてしょうがない。
兄のオリバーはなかなか習い事が続かないのよね…、弟のモナハンは、ヴァイオリンだけは続いているみたいだけど。
そう思っていたらノックの後、オリバー兄様とオリバーが顔を出した。
「アイシャ、お茶にしよう」
オリバー兄様は私の5つ上の19歳、まもなく学園を卒業しお父様の事業を教わっていくだろう。
母親似の金髪と私と同じダークグレーの目で整った顔立ちだと思う。
「今日は姉様の好きなチーズケーキだよ」
モナハンは私の1つ下の13歳、赤髪で父親と同じゴールドに近い琥珀色の目をした美少年である。
「やった!今行くわ」
今日は母様は他の奥様方との音楽会に参加のためいないので、3人でテラスへと向かった。
「そういえば昨日、遠駆けしたらエリアス王子と偶然お会いしたんだが、王子の馬もなかなかよいな!
月毛で色ツヤも光沢があって素晴らしい」
お兄様は遠駆けや狩猟など雄々しいことが大好き、特に馬については親友のイーサン様としょっちゅう談義している。
モナハンはどちらかというと研究肌よね。
「アイシャの馬も芦毛で賢いんだ、と話したらアイシャは自分の馬があるのか、と少し驚いてたぞ。
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そう、ライバル合戦に巻き込まれないよう、私は極力エリアス王子を避けている。
うんうん頷いていると、
「アイシャは乗馬が大好きだ、と言ったら、一緒に遠乗りでも行きたい、なんて言ってたぞ。
まあ、社交辞令だろうが。
いや、でもアイシャはうちのクラスでも評判だからな…」
「僕のクラスでも姉様は有名だよ。
綺麗だって。でも少し怖そう、だって」
やっぱり怖いイメージは拭えないのね…この見た目はどうしようもないから、しょうがないけど。
「お兄様、それは本当に社交辞令よ。
エリアス王子はずっとウィノナさんと一緒だし、遠乗りなんてきっとウィノナさんが怒るに決まってるわ」
実際はウィノナの猛烈アタックに辟易していたエリアスなのだが、アイシャは知る由もなかった。
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