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第1部
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今日はキースとレーゲンブルク唯一の動物園へ。
この世界の動物園は、舞の世界のものとはちょっと違って、この国に生息している海の生き物以外の生物(犬、猫は除く)がほぼつがいとなって暮らしている。
鳥類や昆虫類の館もある。
私は昆虫は苦手だから行かないけど……。
つがい同士がほとんど野生と同じ環境で暮らしているのを建物のガラス越しに観察するので、膨大な敷地だ。
「キース、あそこに鹿がいたわ、何て種類かしら」
「どれどれ?……ああ、あれは、ミュールジカというらしいよ」
2人で双眼鏡を片手に観察し、キースは図鑑を手に種類を調べる。
キースも私も生き物が好きで、特にキースは魚に関しては見てすぐ名前を当てられるくらいだ。
本当に動物園は楽しいわ、一日中いても飽きない。
ベンチに座りながら眺めていると、キースに
「アイシャ、今日はカップルが多いね」と言われ周りを見た。
確かに家族連れより2人組のカップルの方が目立つ。
「ほんとね」
「僕達もそう見えるだろうね」
「あはは、側から見たらそう見えるかもね」
「……そう見られたら、アイシャはどう?」
「どうって?何とも思わないわよ。
どう見えても私達は幼馴染だもの」
「アイシャにとって僕は、やっぱり幼馴染としてしか見れないかな?」
「どういう意味?
だって幼馴染の、友達でしょ?」
なんだかちょっとキースが怖い。
なんでかしら、そう思いながらじっとキースを見た。
キースも私を見て、
「……そうだな、僕の、大切な友達だ。
この関係を、壊したくない」
と寂しそうに微笑んだ。
「え?」
「いや、何でもないよ。
あ、アイシャ、向こうの岩場にフラミンゴの群れがいるよ!綺麗だな」
「本当だ!綺麗ね~……」
私はピンク色の鳥達を見ながら、キースの話が続かなかった事に少しホッとした。
よく分からなかったが、キースの真剣な目に、なんだか少し怯えてしまったのだ。
今日はクラブは休みだし、ケイトもウイリアム様と約束はないようなので、一緒にまたムフタールへ行き、自分でドレスを注文してみる事にした。
今回は薄いパープルのドレス、ケイトから
「アイシャは肌が綺麗なんだから出した方が良いわよ!」
と勧められオフショルダーに。
合わせてクリスタルのネックレスが気に入ったので買うことにした。
宝石は入っていないからお買い得で、ネックレスは自分のお小遣いで買えそう。
ケイトもお揃いにして、次の舞踏会でつけていこうね、と約束した。
ケイトはウイリアム様との交際は順調らしく、舞踏会も一緒に行くとのこと。
「でも、まだ一線は越えていないのよ。
キスだけ。私はもうそうなってもいいと思ってるのだけど、ウイリアム様はそういう素振りも見せないの」
「ふぅん。慎重なのね」
なんて返事をしてみたが、私は自分がそういう事をするという事が全く想像できないので、ケイトが1人大人になっていくようでちょっと寂しい。
でも、クラスメイトも経験済みの人が増えてきたし、私もいずれ、近いうちに経験するのかも、と少しの不安と期待が入り混じりながら、ケイトの恋バナを聞いていたのだった。
この世界の動物園は、舞の世界のものとはちょっと違って、この国に生息している海の生き物以外の生物(犬、猫は除く)がほぼつがいとなって暮らしている。
鳥類や昆虫類の館もある。
私は昆虫は苦手だから行かないけど……。
つがい同士がほとんど野生と同じ環境で暮らしているのを建物のガラス越しに観察するので、膨大な敷地だ。
「キース、あそこに鹿がいたわ、何て種類かしら」
「どれどれ?……ああ、あれは、ミュールジカというらしいよ」
2人で双眼鏡を片手に観察し、キースは図鑑を手に種類を調べる。
キースも私も生き物が好きで、特にキースは魚に関しては見てすぐ名前を当てられるくらいだ。
本当に動物園は楽しいわ、一日中いても飽きない。
ベンチに座りながら眺めていると、キースに
「アイシャ、今日はカップルが多いね」と言われ周りを見た。
確かに家族連れより2人組のカップルの方が目立つ。
「ほんとね」
「僕達もそう見えるだろうね」
「あはは、側から見たらそう見えるかもね」
「……そう見られたら、アイシャはどう?」
「どうって?何とも思わないわよ。
どう見えても私達は幼馴染だもの」
「アイシャにとって僕は、やっぱり幼馴染としてしか見れないかな?」
「どういう意味?
だって幼馴染の、友達でしょ?」
なんだかちょっとキースが怖い。
なんでかしら、そう思いながらじっとキースを見た。
キースも私を見て、
「……そうだな、僕の、大切な友達だ。
この関係を、壊したくない」
と寂しそうに微笑んだ。
「え?」
「いや、何でもないよ。
あ、アイシャ、向こうの岩場にフラミンゴの群れがいるよ!綺麗だな」
「本当だ!綺麗ね~……」
私はピンク色の鳥達を見ながら、キースの話が続かなかった事に少しホッとした。
よく分からなかったが、キースの真剣な目に、なんだか少し怯えてしまったのだ。
今日はクラブは休みだし、ケイトもウイリアム様と約束はないようなので、一緒にまたムフタールへ行き、自分でドレスを注文してみる事にした。
今回は薄いパープルのドレス、ケイトから
「アイシャは肌が綺麗なんだから出した方が良いわよ!」
と勧められオフショルダーに。
合わせてクリスタルのネックレスが気に入ったので買うことにした。
宝石は入っていないからお買い得で、ネックレスは自分のお小遣いで買えそう。
ケイトもお揃いにして、次の舞踏会でつけていこうね、と約束した。
ケイトはウイリアム様との交際は順調らしく、舞踏会も一緒に行くとのこと。
「でも、まだ一線は越えていないのよ。
キスだけ。私はもうそうなってもいいと思ってるのだけど、ウイリアム様はそういう素振りも見せないの」
「ふぅん。慎重なのね」
なんて返事をしてみたが、私は自分がそういう事をするという事が全く想像できないので、ケイトが1人大人になっていくようでちょっと寂しい。
でも、クラスメイトも経験済みの人が増えてきたし、私もいずれ、近いうちに経験するのかも、と少しの不安と期待が入り混じりながら、ケイトの恋バナを聞いていたのだった。
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