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最終章 それぞれの道
008 貴方に贈る──
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目の前が真っ白な光に包まれる。何も見えない筈なのに、頭の中に映像が流れてきた。
これは初代守護竜の記憶。
それからクラウディアに似た女性が見える。
この人が守護竜の花嫁だろうか。
たくさんの絵を次々に見せられているみたいに情景が流れ、ルーシャはその中に懐かしい笑顔を見つけた。
父と母だ。きっとこれは私の記憶だ。
忘れていたのが嘘みたいに全部鮮明に頭の中に流れてきた。
でも不思議なことに気が付いた。
どうしてヒスイまで子どもの姿なのだろう。
ルーシャに合わせてくれたのかな。
これが恥ずかしかったのかな。
ああ。きっと違う。
機密の隠れ家で並んで寝転びながら小さなヒスイは変わらぬ翡翠色の瞳を輝かせながら、ルーシャへ言った。
「僕、将来この国の守護竜になるかもしれないんです。そしたらルーシャのことずっと守ってあげられます」
「本当に? ずっと?」
「はい。守護竜の花嫁に選ばれたら────」
ヒスイの声に耳を傾けていたのに、それはプツンと途切れて急に世界が暗転した。
暗闇の中、足元が浮遊感に見舞われた瞬間、ルーシャの身体は水中に放り出された。
「んんっ──」
息が出来ない。碧い水中は見覚えがある。
あの時と同じ──テオドアに滝壺に落とされた時と同じ感覚が全身を襲う。
でも身体は動く。ルーシャは水面に上がろうと手を伸ばした時、声が聞こえた。
「ルーシャっ」
突き出された大きな手に腕を掴まれ、光差す水面へと引き上げられる。目を開けるとルーシャ池の真ん中でヒスイに抱き上げられていた。
「……ごほっ。げほっ……ヒスイ?」
「大丈夫ですか?」
「ええ。一体何が……」
守護竜はその巨体を半分ほど池に沈め、畔にはリックとコハクが倒れていた。ルーシャはザクロの無事を確認しようと振り返ると、ロープで縛られたザクロの他にあの二人がいた。
ヒスイはザクロに視線を向けると鋭い口調で尋ねた。
「ザクロ、どうしてその二人を匿っていたのですか?」
「だ、だって。優しかったんだも~ん」
半泣きのザクロは足をバタつかせながらロープから逃れようともがいている。そのザクロの首筋に、クレスは剣を当てがった。
「ザクロさん騙してすみません。すぐ終わりますから、大人しくしていてくださいね」
「ヒスイくーん。ごめんなさぁぁぁぁい」
子供の様に泣き叫ぶザクロの隣には、白い光の玉を手にしたアリスが立っていた。周りに構うことなく、アリスはただその玉を見つめ、ブツブツと何か言葉を発している。
「ヒスイ……」
「ザクロが何かの毒をばら蒔きました。僕は水中に飛び込んだので免れました。ザクロはクレスさんを友達と認識して信用していたようです」
「そんな。リックは」
「大丈夫です。生きてはいますから。リックの予想通り現れましたね」
そう言って口元に笑みを浮かべたヒスイは何処か余裕があって、ルーシャは状況が飲み込めずアリスを注視した。
アリスの持つ光の玉が強い光を放ち、周囲に風を巻き起こす。その風と光が収まると、アリスは高らかに笑い始めた。
「ふふふ。あははははっ。やっと解けた。あいつとの誓約が。──クレス。その子眠らせて」
「ですが、ザクロには何もしないと約束を……」
「じゃあ。私がやればいい?」
「いえ……」
クレスは小瓶を取り出すと蓋を開けザクロにそれを嗅がせると、ザクロはその場に崩れ落ちた。
「ふわぁ~」
アリスは普段と変わらぬ顔で微笑み、竜玉を手にしたままルーシャとヒスイに向かって言い放つ。
「ルーシャさん。ヒスイ君。竜玉を貸してくれてありがとう。ちゃんと返すから、少しだけ私のすることを大人しく見ていてね。もし一歩でも動いたら……分かるわよね?──クレス。あの子起こして。フレデリック=シルヴェスト。あいつの息子を」
「はい」
クレスは別の小瓶の液体をリックの顔にかけ、首のネックレスを剣で切り落とすと、肩をブーツの先で小突いた。
「んっ……」
「下がっていいわ。後は私が」
アリスは竜玉をクレスに渡し、ヒスイを見張るように伝え、リックの顔をブーツで踏みつけた。
唸り声を上げてうっすらと瞳を開いたリックを、アリスは満面の笑みで迎えた。
「おはよう。シルヴェスト君」
「くそっ……アリス=オースルンド。やっぱり来やがったか」
「あら。ペラペラとよく喋ること? でも身体は動かないでしょ。シルヴェスト君は、これから私に呪われて死にます。そしたらお父さんとお母さんのところに一緒に行こうね。どんな顔するかな? 楽しみね」
スラスラと残忍な言葉を紡ぐアリスに衝撃を受け、ルーシャは咄嗟に声を上げた。
「あ、アリスさん。そんなこと止めてっ。アリスさんはミールさんを助けてくれた。本当は優しい人なのでしょう!?」
「助けた? ええ。助けたわ。私、そういうのが好きなの。自分で誰かを傷つけて助けて。目の前で苦しんで、治ったら喜ぶ。全部私がやるの。その人の喜びも苦しみも私がコントロール出来るの。それが楽しいのよね」
「えっ? そんな……。ミールさんが倒れたのって」
「私がやったのよ。こいつの両親のせいで呪いの力は封印されていたけど、私は色々な国を巡って素敵なお薬を見つけたの。人を弱らせたり、殺したり。簡単に出来る物をね。でもつまらないのよね。治すことが難しくって……苦しむだけの顔なんてつまらない。もっと色んな顔を見たいのに。だから、力が戻って嬉しいわ。凄く気分が良いのだけれど。──あんたの顔を見ると、やっぱりムカムカしてくる」
アリスはブーツでリックの頬を踏みにじる。
ミールの件はアリスのせいだった。ルーシャはショックで言葉を失うが、ビリッと重い魔力を感じて背筋が伸びた。
ヒスイだ。ヒスイが怒っている。クレスに剣を向けられて動けないでいるが、池の水が俄に沸き立ち波打ち始めた。
記憶が戻ったから分かる。
これ以上ヒスイを怒らせたら取り返しがつかない。
ヒスイは自分のことだと無頓着だが、周りの人のこととなるとタガが外れたように力を暴走させることがある。
昔コハクに勝った時も、秘密の隠れ家を壊されてルーシャが泣いた日だった。それから、前の儀式の時も、普通じゃあり得ないことをした。
ルーシャはヒスイの首に抱きついて叫んだ。
「やっ、止めて!」
ヒスイは身体をビクっと反応させルーシャの耳元でいつもの優しい声で、はい。と小さく返すとルーシャをギュッと抱きしめて耳を真っ赤にさせている。
しかしルーシャの叫びに反応したのはヒスイだけではなかった。アリスは肩を震わし笑うと、リックに向ける殺意を強めていた。
「止めない。──シルヴェスト君。石にしてあげる。それでね。バラバラにしてくっつけてからご両親にプレゼントしてあげる。石化を解けば大丈夫って思わせてバラバラなので残念でしたって。面白いと思わない?」
「けっ。さぞ面白いだろうな。でも、オレはお前の力を封印した両親の子だろ? お前ぐらいの力で、オレに呪いをかけられんのか?」
「何ですって……。生意気ね。あいつそっくりの顔して。本当に……」
アリスは何もない空間から黒い小さな水晶を取り出した。誰が見てもヤバそうな魔力を纏うそれを、リックに見せびらかし、アリスは笑顔のまま問う。
「最期に言い残したことはある?」
「オレは……父親そっくりの性格だけど、顔は母親似だ」
「何それ。願望? まあいいわ。伝えておいてあげる。さよなら。フレデリック=シルヴェスト。──貴方に贈るわ。私の呪いを」
これは初代守護竜の記憶。
それからクラウディアに似た女性が見える。
この人が守護竜の花嫁だろうか。
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でも不思議なことに気が付いた。
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ああ。きっと違う。
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「本当に? ずっと?」
「はい。守護竜の花嫁に選ばれたら────」
ヒスイの声に耳を傾けていたのに、それはプツンと途切れて急に世界が暗転した。
暗闇の中、足元が浮遊感に見舞われた瞬間、ルーシャの身体は水中に放り出された。
「んんっ──」
息が出来ない。碧い水中は見覚えがある。
あの時と同じ──テオドアに滝壺に落とされた時と同じ感覚が全身を襲う。
でも身体は動く。ルーシャは水面に上がろうと手を伸ばした時、声が聞こえた。
「ルーシャっ」
突き出された大きな手に腕を掴まれ、光差す水面へと引き上げられる。目を開けるとルーシャ池の真ん中でヒスイに抱き上げられていた。
「……ごほっ。げほっ……ヒスイ?」
「大丈夫ですか?」
「ええ。一体何が……」
守護竜はその巨体を半分ほど池に沈め、畔にはリックとコハクが倒れていた。ルーシャはザクロの無事を確認しようと振り返ると、ロープで縛られたザクロの他にあの二人がいた。
ヒスイはザクロに視線を向けると鋭い口調で尋ねた。
「ザクロ、どうしてその二人を匿っていたのですか?」
「だ、だって。優しかったんだも~ん」
半泣きのザクロは足をバタつかせながらロープから逃れようともがいている。そのザクロの首筋に、クレスは剣を当てがった。
「ザクロさん騙してすみません。すぐ終わりますから、大人しくしていてくださいね」
「ヒスイくーん。ごめんなさぁぁぁぁい」
子供の様に泣き叫ぶザクロの隣には、白い光の玉を手にしたアリスが立っていた。周りに構うことなく、アリスはただその玉を見つめ、ブツブツと何か言葉を発している。
「ヒスイ……」
「ザクロが何かの毒をばら蒔きました。僕は水中に飛び込んだので免れました。ザクロはクレスさんを友達と認識して信用していたようです」
「そんな。リックは」
「大丈夫です。生きてはいますから。リックの予想通り現れましたね」
そう言って口元に笑みを浮かべたヒスイは何処か余裕があって、ルーシャは状況が飲み込めずアリスを注視した。
アリスの持つ光の玉が強い光を放ち、周囲に風を巻き起こす。その風と光が収まると、アリスは高らかに笑い始めた。
「ふふふ。あははははっ。やっと解けた。あいつとの誓約が。──クレス。その子眠らせて」
「ですが、ザクロには何もしないと約束を……」
「じゃあ。私がやればいい?」
「いえ……」
クレスは小瓶を取り出すと蓋を開けザクロにそれを嗅がせると、ザクロはその場に崩れ落ちた。
「ふわぁ~」
アリスは普段と変わらぬ顔で微笑み、竜玉を手にしたままルーシャとヒスイに向かって言い放つ。
「ルーシャさん。ヒスイ君。竜玉を貸してくれてありがとう。ちゃんと返すから、少しだけ私のすることを大人しく見ていてね。もし一歩でも動いたら……分かるわよね?──クレス。あの子起こして。フレデリック=シルヴェスト。あいつの息子を」
「はい」
クレスは別の小瓶の液体をリックの顔にかけ、首のネックレスを剣で切り落とすと、肩をブーツの先で小突いた。
「んっ……」
「下がっていいわ。後は私が」
アリスは竜玉をクレスに渡し、ヒスイを見張るように伝え、リックの顔をブーツで踏みつけた。
唸り声を上げてうっすらと瞳を開いたリックを、アリスは満面の笑みで迎えた。
「おはよう。シルヴェスト君」
「くそっ……アリス=オースルンド。やっぱり来やがったか」
「あら。ペラペラとよく喋ること? でも身体は動かないでしょ。シルヴェスト君は、これから私に呪われて死にます。そしたらお父さんとお母さんのところに一緒に行こうね。どんな顔するかな? 楽しみね」
スラスラと残忍な言葉を紡ぐアリスに衝撃を受け、ルーシャは咄嗟に声を上げた。
「あ、アリスさん。そんなこと止めてっ。アリスさんはミールさんを助けてくれた。本当は優しい人なのでしょう!?」
「助けた? ええ。助けたわ。私、そういうのが好きなの。自分で誰かを傷つけて助けて。目の前で苦しんで、治ったら喜ぶ。全部私がやるの。その人の喜びも苦しみも私がコントロール出来るの。それが楽しいのよね」
「えっ? そんな……。ミールさんが倒れたのって」
「私がやったのよ。こいつの両親のせいで呪いの力は封印されていたけど、私は色々な国を巡って素敵なお薬を見つけたの。人を弱らせたり、殺したり。簡単に出来る物をね。でもつまらないのよね。治すことが難しくって……苦しむだけの顔なんてつまらない。もっと色んな顔を見たいのに。だから、力が戻って嬉しいわ。凄く気分が良いのだけれど。──あんたの顔を見ると、やっぱりムカムカしてくる」
アリスはブーツでリックの頬を踏みにじる。
ミールの件はアリスのせいだった。ルーシャはショックで言葉を失うが、ビリッと重い魔力を感じて背筋が伸びた。
ヒスイだ。ヒスイが怒っている。クレスに剣を向けられて動けないでいるが、池の水が俄に沸き立ち波打ち始めた。
記憶が戻ったから分かる。
これ以上ヒスイを怒らせたら取り返しがつかない。
ヒスイは自分のことだと無頓着だが、周りの人のこととなるとタガが外れたように力を暴走させることがある。
昔コハクに勝った時も、秘密の隠れ家を壊されてルーシャが泣いた日だった。それから、前の儀式の時も、普通じゃあり得ないことをした。
ルーシャはヒスイの首に抱きついて叫んだ。
「やっ、止めて!」
ヒスイは身体をビクっと反応させルーシャの耳元でいつもの優しい声で、はい。と小さく返すとルーシャをギュッと抱きしめて耳を真っ赤にさせている。
しかしルーシャの叫びに反応したのはヒスイだけではなかった。アリスは肩を震わし笑うと、リックに向ける殺意を強めていた。
「止めない。──シルヴェスト君。石にしてあげる。それでね。バラバラにしてくっつけてからご両親にプレゼントしてあげる。石化を解けば大丈夫って思わせてバラバラなので残念でしたって。面白いと思わない?」
「けっ。さぞ面白いだろうな。でも、オレはお前の力を封印した両親の子だろ? お前ぐらいの力で、オレに呪いをかけられんのか?」
「何ですって……。生意気ね。あいつそっくりの顔して。本当に……」
アリスは何もない空間から黒い小さな水晶を取り出した。誰が見てもヤバそうな魔力を纏うそれを、リックに見せびらかし、アリスは笑顔のまま問う。
「最期に言い残したことはある?」
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