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スケベな友人が泥酔お姉さんのせいでまともになる件
15話
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木曽のとあるレストランを出た俺たちは、木曽を北上して行って伊那市の高速に乗るために淡々と進んで行った。
長野県は標高が高いのもあるが既に辺りは暗くなっており、景色は若干不安と不気味さに襲われていた。
いかん……ちょっとのんびりしすぎたかもしれない。
木曽と長野を繋ぐ権兵衛トンネルを抜けると、そこにはまた伊那谷を見下ろす巨大な景色があった。
少し後ろを見返すと、巨大な山脈が連なっており中央アルプスとはよく行ったと言わんばかりの巨大な壁が出来ていて、このトンネルがいかに長いトンネルなのかが伺えた。
伊那谷の景色は、常に下り道なのもあって数km先まで見渡せて、雄大な自然と田園風景、更に川沿いには建物の光と車の列の景色があった。
こうして見ると……比較的開けた土地なのが伝わってくる。
「うおおー!きれー!」
笛吹さんも下り坂の夜景をみてテンションがあがっていた。
まるで、夜空が天地に別で伸びてるような景色なので、自然が多い景色なたくさんの感動を与えてくれる。
さて、そんな景色も終わり、俺達は比較的車通りの多い土地まで着いた。
ここにはトラックの列もあったので工業地域としてよく使われるのかもしれない。
後はここを抜けてから高速で帰ればいいんだけど、正直身体の疲労が限界だった。
バイクって2時間乗るだけでも結構同じ姿勢なのでおしりが痛くなる。
ここから高速3時間だから笛吹さんもさすがにしんどいかも。
「笛吹さん……ちょっと休憩しませんか?」
「え……え!?ちょっとれんれん、確かに私が魅力的なのは分かるけどさ……その~逆に体動かして疲れない?」
「いやなんの休憩だと思ってんすか、道の駅とかでトイレ休憩とかですよ。」
「ああ、なんだそっちか。」
「どっちの話してます!?」
相変わらず笛吹さんは俺の想像を行く。
まあそんなことはスルーしつつ、大芝という森の公園の中で道の駅を目指すことにした。
しばらくすると、巨大なゴルフ場が見えてきて、柵で管理された巨大な森が出てくる。
日中ならどれだけ癒されるかもしれないけど、今はほぼ夜なので逆に光のない不気味なところになっていた。
すると、笛吹さんが俺の後ろでしがみつく。
「……笛吹さん?」
「……ここちょっと怖くない?」
「そっすね、なんも見えないっすわ。」
俺は恐怖心はあんまり無いんだけど……笛吹さんはこういう真っ暗な景色は苦手なのか、俺の背中にしがみついていた。
やっぱこの人子どもみたいな所あるよな~。
今度から25歳児と表現してもいいかもしれない。
やがて道の駅に着いたのだが、道の駅は18時をすぎていたので景色は真っ暗だった。
「え……れんれん、何あれ……!」
「おおー!まじすか!」
いや、真っ暗というのは訂正しよう。
真っ暗な大芝公園には……たくさんのイルミネーションが並んでいて、青や白、赤や緑などの色とりどりの光を放っていった。
「イルミネーション!めっちゃ凄いですね。」
「へー、都会では当たり前にあるのに……こんな所でもやってるんだね。」
俺達都会っ子からするとイルミネーションは比較的目にするものなのだが、暗黒の森の中で見るイルミネーションは幻想そのもののような美しさを出している。
湖を囲んで地を這うイルミネーションもあれば、ペガサスや丸いオブジェなどもあって、それが数百にも及んでいる静かな祭りのようでもあった。
歩いていると、少しだけ寒い。
もう10月も半ばになるので当たり前と言われれば当たり前なのだが、冬がここでは始まってるのが伝わってきた。
「ねえ、れんれん……手冷たいし、繋がない?」
「ああ、いいっすよ。」
「やたー!あー、あったけぇ~!」
「逆に笛吹さんの手すごく冷たいっすね。」
笛吹さんの手は、まるで外に出しっぱの保冷剤のように温度を感じないほど冷たかった。
余程寒かったのかもしれない。
「れんれんは~手がポカポカ~。心が暖かいからかな?」
「あれ、俺手が暖かい人は心が冷たいからとか聞きますね。」
「え?そなの?」
よく学校で聞くような話をイルミネーションを見ながら議論している。
でも、俺たちに結論が着く必要はなかった。
それよりも、今この幻想的な風景を楽しみたかったから。
「ってか、あのイルミネーション……ガ〇ダムじゃないですか?」
「え、おおーーー!マジじゃん!しかもあの機種……そして、赤い光……。」
すると、笛吹さんは指を日本V時に立てて息を吸った。
「ユニ〇ーーーーーーーーーン!!」
「ちょ、みんな見てるんでやめてください!何してるんですか!」
「あ、でもこれデストロイモードだから覚醒じゃないから確率低いな~。」
笛吹さんは妙にガ〇ダムに詳しかった。
多分パチンコの知識だけかもしれないけど。
「……人はどれだけ足掻こうと結末は変わらない。」
「いだぁ!いたい!ネタをネタで返さないでよれんれん!」
テンション上がりすぎてる笛吹さんのこめかみをグリグリして制裁を与える。
全く……この人はテンション上がると人目を気にしなくなるんだよな。
「もう~マジでパチンコの行き過ぎですよ。」
「いや、今度行こうよ。マジで……あの演出考えた人何食って生きてるのか気になるレベルだよ。」
「まだ未成年ですよ!」
その後も湖を囲うように俺達はイルミネーションを眺める。
俺は結構飽きっぽいのだが、このイルミネーションに力を入れてるのがつたわり一つ一つが新鮮に見えた。
イルミネーション越しに笛吹さんの顔がぼんやり見えたなと思ったら彼女はこちらを静かに見つめていた。
「れんれん……いつも、ありがとう。」
「え、あ……べ、別に……。」
急に真剣に感謝されたので俺は戸惑う。
何も、感謝されるほどのことをしてるって自覚がないから。
「私、れんれんと一緒になって迷惑かけることばっかだけど……灰色の文字だけの小説のような人生からまるで挿絵が入ったかのように、私の景色って変わったから……今がすごく楽しいの。」
ふと、周りの澄んだ空気がその言葉を強く感じさせる。
俺だって、笛吹さんといてからまるで俺たちは家族のようで楽しかったからだ。
「だかられんれん、よかったらこれからも……。」
少しだけ、彼女の手は震えていた。
きっとまだここにいていいと言う自信が無いのかもしれない。
でも、彼女からお願いするのは少し違うと思ったので俺は食い気味に答えてしまった。
「それは、こっちのセリフですよ。俺も笛吹さんと居てすげー楽しいっす。俺でよければ、これからもいてください。」
「…………はい!」
夜の中イルミネーションの中照らされる俺達はまるで天の川を歩く彦星と織姫のようだった。
血は繋がってないし、一種の共生関係のようかもしれないけど、俺達はある意味家族だった。
寒さを互いの体温が暖め合い、暗闇を前へ前へと進む。
そんな事が、これからも起こるのだろう。
そんな旅が、まもなく終わる。
ゆっくりゆっくりと日が沈むように俺たちの非日常は終わっていった。
☆☆
ここは、天野家。
俺は親友の直輝とその母親の遥香さんとお土産ついでにこの旅の話をしに行った。
「いや~、遥香さんのいれたホットチャイ美味いっすわ!」
「もう~飯田くんは!褒め上手ね!」
「いえいえー!それほどでも!」
相変わらずいつもの俺は鼻の下を伸ばしてスケベキャラを全うしている。
そんな俺を、直輝は呆れた目をしてこちらを見ている。
「飯田って、笛吹さんにもそんな感じなのか?」
「え、いやいや!んな訳あるかよ。笛吹さんは大変だぜ~酒めっちゃ飲んだりとかするし、新聞紙にくるまって寝るし、今回の旅行だってあの人を支えることが多くてまともにならなきゃ収集がつかなくなる。」
「え、まあでも……あの人の前だとそうなるか。」
そして、遥香さんはテーブルの前にケーキを置いて旅行の話を聞いてから……ある事を言い出した。
「じゃあ、笛吹さんの前だとまともになるんだね!飯田くん!」
「ちょ、まともって酷いっすよ~遥香さん!」
「……すけべな友人が泥酔お姉さんのせいでまともになる件。」
「いや、直輝もタイトルっぽい事言って締めるなーーー!!!」
でもまあ、まともになるのも悪くない。
あの人と一緒なら、きっとな。
これにて俺たちの下呂温泉の旅の物語は幕を閉じる。
次はどんな旅をしよう。
長野県は標高が高いのもあるが既に辺りは暗くなっており、景色は若干不安と不気味さに襲われていた。
いかん……ちょっとのんびりしすぎたかもしれない。
木曽と長野を繋ぐ権兵衛トンネルを抜けると、そこにはまた伊那谷を見下ろす巨大な景色があった。
少し後ろを見返すと、巨大な山脈が連なっており中央アルプスとはよく行ったと言わんばかりの巨大な壁が出来ていて、このトンネルがいかに長いトンネルなのかが伺えた。
伊那谷の景色は、常に下り道なのもあって数km先まで見渡せて、雄大な自然と田園風景、更に川沿いには建物の光と車の列の景色があった。
こうして見ると……比較的開けた土地なのが伝わってくる。
「うおおー!きれー!」
笛吹さんも下り坂の夜景をみてテンションがあがっていた。
まるで、夜空が天地に別で伸びてるような景色なので、自然が多い景色なたくさんの感動を与えてくれる。
さて、そんな景色も終わり、俺達は比較的車通りの多い土地まで着いた。
ここにはトラックの列もあったので工業地域としてよく使われるのかもしれない。
後はここを抜けてから高速で帰ればいいんだけど、正直身体の疲労が限界だった。
バイクって2時間乗るだけでも結構同じ姿勢なのでおしりが痛くなる。
ここから高速3時間だから笛吹さんもさすがにしんどいかも。
「笛吹さん……ちょっと休憩しませんか?」
「え……え!?ちょっとれんれん、確かに私が魅力的なのは分かるけどさ……その~逆に体動かして疲れない?」
「いやなんの休憩だと思ってんすか、道の駅とかでトイレ休憩とかですよ。」
「ああ、なんだそっちか。」
「どっちの話してます!?」
相変わらず笛吹さんは俺の想像を行く。
まあそんなことはスルーしつつ、大芝という森の公園の中で道の駅を目指すことにした。
しばらくすると、巨大なゴルフ場が見えてきて、柵で管理された巨大な森が出てくる。
日中ならどれだけ癒されるかもしれないけど、今はほぼ夜なので逆に光のない不気味なところになっていた。
すると、笛吹さんが俺の後ろでしがみつく。
「……笛吹さん?」
「……ここちょっと怖くない?」
「そっすね、なんも見えないっすわ。」
俺は恐怖心はあんまり無いんだけど……笛吹さんはこういう真っ暗な景色は苦手なのか、俺の背中にしがみついていた。
やっぱこの人子どもみたいな所あるよな~。
今度から25歳児と表現してもいいかもしれない。
やがて道の駅に着いたのだが、道の駅は18時をすぎていたので景色は真っ暗だった。
「え……れんれん、何あれ……!」
「おおー!まじすか!」
いや、真っ暗というのは訂正しよう。
真っ暗な大芝公園には……たくさんのイルミネーションが並んでいて、青や白、赤や緑などの色とりどりの光を放っていった。
「イルミネーション!めっちゃ凄いですね。」
「へー、都会では当たり前にあるのに……こんな所でもやってるんだね。」
俺達都会っ子からするとイルミネーションは比較的目にするものなのだが、暗黒の森の中で見るイルミネーションは幻想そのもののような美しさを出している。
湖を囲んで地を這うイルミネーションもあれば、ペガサスや丸いオブジェなどもあって、それが数百にも及んでいる静かな祭りのようでもあった。
歩いていると、少しだけ寒い。
もう10月も半ばになるので当たり前と言われれば当たり前なのだが、冬がここでは始まってるのが伝わってきた。
「ねえ、れんれん……手冷たいし、繋がない?」
「ああ、いいっすよ。」
「やたー!あー、あったけぇ~!」
「逆に笛吹さんの手すごく冷たいっすね。」
笛吹さんの手は、まるで外に出しっぱの保冷剤のように温度を感じないほど冷たかった。
余程寒かったのかもしれない。
「れんれんは~手がポカポカ~。心が暖かいからかな?」
「あれ、俺手が暖かい人は心が冷たいからとか聞きますね。」
「え?そなの?」
よく学校で聞くような話をイルミネーションを見ながら議論している。
でも、俺たちに結論が着く必要はなかった。
それよりも、今この幻想的な風景を楽しみたかったから。
「ってか、あのイルミネーション……ガ〇ダムじゃないですか?」
「え、おおーーー!マジじゃん!しかもあの機種……そして、赤い光……。」
すると、笛吹さんは指を日本V時に立てて息を吸った。
「ユニ〇ーーーーーーーーーン!!」
「ちょ、みんな見てるんでやめてください!何してるんですか!」
「あ、でもこれデストロイモードだから覚醒じゃないから確率低いな~。」
笛吹さんは妙にガ〇ダムに詳しかった。
多分パチンコの知識だけかもしれないけど。
「……人はどれだけ足掻こうと結末は変わらない。」
「いだぁ!いたい!ネタをネタで返さないでよれんれん!」
テンション上がりすぎてる笛吹さんのこめかみをグリグリして制裁を与える。
全く……この人はテンション上がると人目を気にしなくなるんだよな。
「もう~マジでパチンコの行き過ぎですよ。」
「いや、今度行こうよ。マジで……あの演出考えた人何食って生きてるのか気になるレベルだよ。」
「まだ未成年ですよ!」
その後も湖を囲うように俺達はイルミネーションを眺める。
俺は結構飽きっぽいのだが、このイルミネーションに力を入れてるのがつたわり一つ一つが新鮮に見えた。
イルミネーション越しに笛吹さんの顔がぼんやり見えたなと思ったら彼女はこちらを静かに見つめていた。
「れんれん……いつも、ありがとう。」
「え、あ……べ、別に……。」
急に真剣に感謝されたので俺は戸惑う。
何も、感謝されるほどのことをしてるって自覚がないから。
「私、れんれんと一緒になって迷惑かけることばっかだけど……灰色の文字だけの小説のような人生からまるで挿絵が入ったかのように、私の景色って変わったから……今がすごく楽しいの。」
ふと、周りの澄んだ空気がその言葉を強く感じさせる。
俺だって、笛吹さんといてからまるで俺たちは家族のようで楽しかったからだ。
「だかられんれん、よかったらこれからも……。」
少しだけ、彼女の手は震えていた。
きっとまだここにいていいと言う自信が無いのかもしれない。
でも、彼女からお願いするのは少し違うと思ったので俺は食い気味に答えてしまった。
「それは、こっちのセリフですよ。俺も笛吹さんと居てすげー楽しいっす。俺でよければ、これからもいてください。」
「…………はい!」
夜の中イルミネーションの中照らされる俺達はまるで天の川を歩く彦星と織姫のようだった。
血は繋がってないし、一種の共生関係のようかもしれないけど、俺達はある意味家族だった。
寒さを互いの体温が暖め合い、暗闇を前へ前へと進む。
そんな事が、これからも起こるのだろう。
そんな旅が、まもなく終わる。
ゆっくりゆっくりと日が沈むように俺たちの非日常は終わっていった。
☆☆
ここは、天野家。
俺は親友の直輝とその母親の遥香さんとお土産ついでにこの旅の話をしに行った。
「いや~、遥香さんのいれたホットチャイ美味いっすわ!」
「もう~飯田くんは!褒め上手ね!」
「いえいえー!それほどでも!」
相変わらずいつもの俺は鼻の下を伸ばしてスケベキャラを全うしている。
そんな俺を、直輝は呆れた目をしてこちらを見ている。
「飯田って、笛吹さんにもそんな感じなのか?」
「え、いやいや!んな訳あるかよ。笛吹さんは大変だぜ~酒めっちゃ飲んだりとかするし、新聞紙にくるまって寝るし、今回の旅行だってあの人を支えることが多くてまともにならなきゃ収集がつかなくなる。」
「え、まあでも……あの人の前だとそうなるか。」
そして、遥香さんはテーブルの前にケーキを置いて旅行の話を聞いてから……ある事を言い出した。
「じゃあ、笛吹さんの前だとまともになるんだね!飯田くん!」
「ちょ、まともって酷いっすよ~遥香さん!」
「……すけべな友人が泥酔お姉さんのせいでまともになる件。」
「いや、直輝もタイトルっぽい事言って締めるなーーー!!!」
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