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松本みなみの婚活日記
19話
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私は知らない天井を見つめ、目を閉じてゆっくりと考えた。
昨日は確か小田原を観光してて、そこから飲んでから酒のスイッチが入ってしまった気がする。
あとは……カラオケとか行って丸の内サディスティックとか歌った気がして、誠二さんがアニソン歌って……。
うん、思い出せない。
きっと酒と欲求不満と動物的な衝動が走ったのだろう。
いやぁ……やっちまったあーーー!
なんてことでしょう、確かにここ最近殿方に誘われることはあったんですけど私実は初めてだったんですよ皆さん。
なんというか、こういうのは段階を踏まえてロマンティックに……とか夢見ていたからこんなにもあっさり致してしまうとは思わないじゃないですか!
酒の力、恐ろしや……。
私はまるでYouTubeの実況の如く頭の中で独り言を聞いてもいない誰かにいい訳を続ける。
でも妙に満たされた安心感と落ち着く感覚はきっと感情ではなく本能的にして欲しいことをして脳が喜んでるだけだと知る。
「うーん……。」
「ひっ!?」
やばい、誠二さんが起きてきた……服がほとんど着てないから焦りを感じてしまう。
「あ、みなみさん……おはようございます。」
「ああ……うん……おはよう。」
すると、全てを語らず誠二さんはニコッと微笑む。
やめろーーーー!完全に致したあとのそれじゃねえか!
妙に距離感近くなってる気がする。
さて……私はどうすれば良いのか。
というか、はだけた身体を見られて妙に汗ばんでくるのと身体を咄嗟に隠す羞恥心が頭の中を支配する。
いかん、なんというかこうなるとは思ってなかったから下着の色上下で違うし、ムダ毛の処理も甘かったのでそこも相まって恥ずかしく感じる。
部屋はまるで閉鎖空間のように音がせず、普段使わない暖房が妙に暖かく感じる。
大丈夫、まだ確定はしてない。
もしかしたら、夜に服が着れないほど盛り上がってから寝た可能性もある。
「あの……昨日ってどうでした?」
「へ?旅行全体ですか?」
「ああ!いや……その、飲んだ後から……かな。」
「いや~あはは、僕もびっくりしましたよ。4件まで行ってからその後終電で帰ろうとしたら海老名で降りちゃって……そのあとにみなみさんがラブホ行くぞ!なんて提案して……。」
おいおいおい、しかも私から誘ってるの!?
今までセーブしてた酒の量を旅行の楽しさでリミッターが外れると私はそんな言動をとるらしい。
「そ……その後は……。」
「なんというか、まるで獣のように私に襲いかかって……その……僕も盛り上がって6時間ほど致してましたよ。」
6時間!?
しかも無駄になげぇ……!
確かに隣の寝てなかったベッドを見るとシーツがクシャクシャになっており、枕が床に置かれて汚れていたので昨夜の私たちの致したあとが残っている。
なんというか、人間って動物なんだなとこの状況を見ては感心すらしてしまうほどだった。
「初めてだったけど……それがみなみさんでよかったです。僕なんかを受け入れてくれて……ありがとうございます。」
この男は致したあとも私のことを大切にしていた。
その誠実さと優しさにまた妙にキュンと来てしまう。
「わたしも……(ゴニョゴニョ)。」
「へ?」
「やっぱりなんでもないです!」
「あはは……。」
私も初めてだったと妙に言うのが恥ずかしかった。
私は素っ裸になってもまだこの男に素直になりきれてない自分がいた。
「その、みなみさん……。」
「はい?」
「僕……みなみさんが好きです。一生懸命なところも、不器用なところも……たまに見せる可愛い笑顔も全てが大好きです。情けない僕ですけど、付き合ってくれませんか!?」
彼は私の肩にガシッと掴み真剣な表情で私を求める。
目を逸らしがちな彼が一切目を離さない。
「で……でも、本当に私でいいんですか!?私って結構暴力的だし、ガサツだし、家汚いし……下着だって上下の色違う女ですよ!」
「何言ってるんですか、そんなこといったら僕だって欠点だらけです。でも……そこも含めて、大好きです。」
この時に私が婚活を始めた事から今日までの事をまるで走馬灯のようにフラッシュバックしていた。
仕事が上手くいかず、空回りばかりして……色んな男に騙されたり、傷ついてきたこととか全てを思い出してきた。
そんな見向きもされない私を初めて受け入れてくれて私を愛してくれている。
妙にそれを思うと身体が暑くなり、悲しさとは違う涙が頬を伝い、二日酔いの気持ち悪さと相まって頭がぐちゃぐちゃに割れそうでもあった。
少し考えて、私はひとつの結論に達する。
私も、幸せになってもいいのかもしれないと。
そう思ったら考える間もなく、既に答えを口ずさむ。
「私でよければ……お願いします。」
「やった!!ありがとうございます!!」
誠二さんは、まるで初めて受験を合格した受験生のように大喜びをしていた。
私も……教師であるのだが、婚活という活動に1度卒業という形で終止符を打つこととしよう。
でも、その前にもうひとつ未練があった。
「ねえ、誠二?」
「はい!みなみさ……みなみ!」
「私……正直酔ってて昨日のこと思い出せないからさ、ちゃんと私を愛した状態で初体験させてくれない?」
「うん……もちろん。」
今日は日曜日、まだまだ時間はどこまでも私たちを自由にさせてくれる。
私たちの過ちは、きちんと愛の行為へと正当化されて今度はきちんと相手を意識して好意のある行為を致す。
私たちはカーテンの暗がりに身を任せお互いを貪るように愛し合った。
それが半日にも及び、私たちは深い深い眠りへと沈むのであった。
☆☆
「……で、その男と正式にお付き合いすることになったと。」
いつもの見慣れた暗がりの喫煙所にて、宮島先生と佐々木先生がタバコを吸っている。
私は吸わないので微糖のコーヒーをごくごくと飲んでいた。
「きゃあ~!なにそれ!めっちゃキュンと来たんだけど!!」
「…………正直羨ましい。」
今までこの場にいて私は女の子としては劣等感ばかりだったけど、気がついたらこの2人よりも先に立ってしまった。
でも、それもこの2人に助けて貰ったからなのかもしれない。
「いや、本当にね~佐々木先生!しかも、めちゃくちゃ誠実そう!」
「……いや、累計12時間も抱いてくれる人が存在がいるとは。私も味見して……。」
失言をする佐々木先生を宮島先生がビンタする。
ほんと、中学生みたいな思考する佐々木先生には妙な安心感を感じる。
「あんたはね!ほんと……そういう所よ!」
「……ごめん。」
「とにかく、松本先生!おめでとう!」
「……めでたいなぁ。」
「おめでとう!」
「……おめでとう。」
あれ、この拍手されながらおめでとうと祝福されるシーンどこかで見たことあるような。
なんだっけ?
「……キュインキュイン!」
「いや、何二人でエヴァンゲリオンの最終回の真似してるんですか?」
ああ、そうだ。
そこそこ有名なシーンだった。
でも確かに私の気持ちはアニメのエヴァの最終回のように何があったかはよく分からないけど、とにかく拍手喝采で終わるような物語だったかもしれない。
「ありがとう、2人とも!」
父にありがとう、母にさよなら、そして、全てのチルドレンに…………
婚活マジで疲れた。
そんな1人芝居をしてる私を学校の赤と黄色の紅葉した落ち葉が舞い散る。
風が強くなびき、お昼休憩の予鈴と共にやんちゃな生徒たちが廊下を駆け巡る。
この物語は、松本みなみの婚活日記。
教師として働きながら、婚活に苦しむ私の奮闘記。
その最後のページは、有終の美としてこれにて幕を閉じよう。
さて、次はどんな物語が待っているのだろう。
昨日は確か小田原を観光してて、そこから飲んでから酒のスイッチが入ってしまった気がする。
あとは……カラオケとか行って丸の内サディスティックとか歌った気がして、誠二さんがアニソン歌って……。
うん、思い出せない。
きっと酒と欲求不満と動物的な衝動が走ったのだろう。
いやぁ……やっちまったあーーー!
なんてことでしょう、確かにここ最近殿方に誘われることはあったんですけど私実は初めてだったんですよ皆さん。
なんというか、こういうのは段階を踏まえてロマンティックに……とか夢見ていたからこんなにもあっさり致してしまうとは思わないじゃないですか!
酒の力、恐ろしや……。
私はまるでYouTubeの実況の如く頭の中で独り言を聞いてもいない誰かにいい訳を続ける。
でも妙に満たされた安心感と落ち着く感覚はきっと感情ではなく本能的にして欲しいことをして脳が喜んでるだけだと知る。
「うーん……。」
「ひっ!?」
やばい、誠二さんが起きてきた……服がほとんど着てないから焦りを感じてしまう。
「あ、みなみさん……おはようございます。」
「ああ……うん……おはよう。」
すると、全てを語らず誠二さんはニコッと微笑む。
やめろーーーー!完全に致したあとのそれじゃねえか!
妙に距離感近くなってる気がする。
さて……私はどうすれば良いのか。
というか、はだけた身体を見られて妙に汗ばんでくるのと身体を咄嗟に隠す羞恥心が頭の中を支配する。
いかん、なんというかこうなるとは思ってなかったから下着の色上下で違うし、ムダ毛の処理も甘かったのでそこも相まって恥ずかしく感じる。
部屋はまるで閉鎖空間のように音がせず、普段使わない暖房が妙に暖かく感じる。
大丈夫、まだ確定はしてない。
もしかしたら、夜に服が着れないほど盛り上がってから寝た可能性もある。
「あの……昨日ってどうでした?」
「へ?旅行全体ですか?」
「ああ!いや……その、飲んだ後から……かな。」
「いや~あはは、僕もびっくりしましたよ。4件まで行ってからその後終電で帰ろうとしたら海老名で降りちゃって……そのあとにみなみさんがラブホ行くぞ!なんて提案して……。」
おいおいおい、しかも私から誘ってるの!?
今までセーブしてた酒の量を旅行の楽しさでリミッターが外れると私はそんな言動をとるらしい。
「そ……その後は……。」
「なんというか、まるで獣のように私に襲いかかって……その……僕も盛り上がって6時間ほど致してましたよ。」
6時間!?
しかも無駄になげぇ……!
確かに隣の寝てなかったベッドを見るとシーツがクシャクシャになっており、枕が床に置かれて汚れていたので昨夜の私たちの致したあとが残っている。
なんというか、人間って動物なんだなとこの状況を見ては感心すらしてしまうほどだった。
「初めてだったけど……それがみなみさんでよかったです。僕なんかを受け入れてくれて……ありがとうございます。」
この男は致したあとも私のことを大切にしていた。
その誠実さと優しさにまた妙にキュンと来てしまう。
「わたしも……(ゴニョゴニョ)。」
「へ?」
「やっぱりなんでもないです!」
「あはは……。」
私も初めてだったと妙に言うのが恥ずかしかった。
私は素っ裸になってもまだこの男に素直になりきれてない自分がいた。
「その、みなみさん……。」
「はい?」
「僕……みなみさんが好きです。一生懸命なところも、不器用なところも……たまに見せる可愛い笑顔も全てが大好きです。情けない僕ですけど、付き合ってくれませんか!?」
彼は私の肩にガシッと掴み真剣な表情で私を求める。
目を逸らしがちな彼が一切目を離さない。
「で……でも、本当に私でいいんですか!?私って結構暴力的だし、ガサツだし、家汚いし……下着だって上下の色違う女ですよ!」
「何言ってるんですか、そんなこといったら僕だって欠点だらけです。でも……そこも含めて、大好きです。」
この時に私が婚活を始めた事から今日までの事をまるで走馬灯のようにフラッシュバックしていた。
仕事が上手くいかず、空回りばかりして……色んな男に騙されたり、傷ついてきたこととか全てを思い出してきた。
そんな見向きもされない私を初めて受け入れてくれて私を愛してくれている。
妙にそれを思うと身体が暑くなり、悲しさとは違う涙が頬を伝い、二日酔いの気持ち悪さと相まって頭がぐちゃぐちゃに割れそうでもあった。
少し考えて、私はひとつの結論に達する。
私も、幸せになってもいいのかもしれないと。
そう思ったら考える間もなく、既に答えを口ずさむ。
「私でよければ……お願いします。」
「やった!!ありがとうございます!!」
誠二さんは、まるで初めて受験を合格した受験生のように大喜びをしていた。
私も……教師であるのだが、婚活という活動に1度卒業という形で終止符を打つこととしよう。
でも、その前にもうひとつ未練があった。
「ねえ、誠二?」
「はい!みなみさ……みなみ!」
「私……正直酔ってて昨日のこと思い出せないからさ、ちゃんと私を愛した状態で初体験させてくれない?」
「うん……もちろん。」
今日は日曜日、まだまだ時間はどこまでも私たちを自由にさせてくれる。
私たちの過ちは、きちんと愛の行為へと正当化されて今度はきちんと相手を意識して好意のある行為を致す。
私たちはカーテンの暗がりに身を任せお互いを貪るように愛し合った。
それが半日にも及び、私たちは深い深い眠りへと沈むのであった。
☆☆
「……で、その男と正式にお付き合いすることになったと。」
いつもの見慣れた暗がりの喫煙所にて、宮島先生と佐々木先生がタバコを吸っている。
私は吸わないので微糖のコーヒーをごくごくと飲んでいた。
「きゃあ~!なにそれ!めっちゃキュンと来たんだけど!!」
「…………正直羨ましい。」
今までこの場にいて私は女の子としては劣等感ばかりだったけど、気がついたらこの2人よりも先に立ってしまった。
でも、それもこの2人に助けて貰ったからなのかもしれない。
「いや、本当にね~佐々木先生!しかも、めちゃくちゃ誠実そう!」
「……いや、累計12時間も抱いてくれる人が存在がいるとは。私も味見して……。」
失言をする佐々木先生を宮島先生がビンタする。
ほんと、中学生みたいな思考する佐々木先生には妙な安心感を感じる。
「あんたはね!ほんと……そういう所よ!」
「……ごめん。」
「とにかく、松本先生!おめでとう!」
「……めでたいなぁ。」
「おめでとう!」
「……おめでとう。」
あれ、この拍手されながらおめでとうと祝福されるシーンどこかで見たことあるような。
なんだっけ?
「……キュインキュイン!」
「いや、何二人でエヴァンゲリオンの最終回の真似してるんですか?」
ああ、そうだ。
そこそこ有名なシーンだった。
でも確かに私の気持ちはアニメのエヴァの最終回のように何があったかはよく分からないけど、とにかく拍手喝采で終わるような物語だったかもしれない。
「ありがとう、2人とも!」
父にありがとう、母にさよなら、そして、全てのチルドレンに…………
婚活マジで疲れた。
そんな1人芝居をしてる私を学校の赤と黄色の紅葉した落ち葉が舞い散る。
風が強くなびき、お昼休憩の予鈴と共にやんちゃな生徒たちが廊下を駆け巡る。
この物語は、松本みなみの婚活日記。
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