298 / 369
直輝と決意とクリスマスイブ
6話
しおりを挟む
海辺には少しレトロなホテルがあった。
周りにはヤシの木が植えられていて、少し南国チックな雰囲気を醸し出している。
「いらっしゃいませ。」
時刻は既に21時を回っているのかホテルのスタッフが少し眠そうに迎える。
当たり前だけど世の中はこんな時間でも働いてる人がいる。
「予約した石川です!」
「石川さま、お待ちしておりました。1階の奥となります。」
「はーい。じゃあ、いこっか。」
「うん。」
部屋に入ると、オーソドックスな広さの部屋になっており、ツインベッドが置いてあった。
ユニットバスがあって、最低限の装備を揃えてある。
いかん、すげー眠くなってきた。
ツインベッドに座るだけで疲労がぐんと体を押し寄せる。
「……眠たいの?」
「うん……ちょっと……。」
「じゃあ先にシャワー浴びたら?さっぱりするよ。」
「いや、でも先に女の子が入った方が綺麗でいいだろ、レディーファーストで行くよ。」
「え、私の事レディーだと思ってるの?でも、私はまだ眠くないからいいよ。別に直輝くんが入ったあとでも気にしないし!」
彼女の言う通り俺はシャワーを浴びる。
でも妙に心地が悪い。
眠さと疲れが妙に正常な判断能力を失いつつある気がする。
結局10分くらいであっさりと浴び終わると俺は彼女とチェンジして、俺は布団に仰向けになる。
彼女のシャワーは長かった。
まあでも女性は色々準備があるし詮索は不要かもしれない。
何か色々しなきゃ行けない気がしたけど、布団に入ると何もかもが考えられなかった。
本当に、こんなんで医者になれるのかと自分に半信半疑の一言を添えると、急にPCがシャットダウンするかのごとく俺はゆっくりと眠りについてしまった。
☆☆
「……おきくん。」
「ん……。」
「直輝くん。」
体に妙な重みと、そして囁くような声が聞こえる。
睡眠に入った体は体が硬直して金縛りにあったように動かない。
目を開けると愛さんが暗闇越しに見えてくる。
その時初めて俺は寝ていたことに気がついた。
「あ、起きた。」
「……何?」
「今日……一緒に寝ていい?」
「ん……そっちにベッドがあるじゃん。」
「……だめ?」
彼女はどこか手が震えていた。
バスローブを着て、どこか寒そうに……それでいて、寂しそうでもあった。
「……断ってもどうせ入ってくるんでしょ?」
「うん、だって今の君には逃げ場はないからね。」
すると、彼女ははらりとバスローブを脱いで俺の布団に入る。
彼女の直の体温と鼓動を感じて俺は緊張とリラックスが入り交じるような感覚があった。
いつも余裕そうな彼女だけど、やはり1人の女性だ。
どこか緊張もしているし、行動もおぼつかない。
「直輝くん、私……直輝くんが好き。」
そう言って、月明かりに照らされる彼女の肌と目は美しかった。
危うく、俺も好きだと言ってしまいそうだった。
いや、違う……俺は彼女の事を何度も「苦手」と定義してるのに……俺は彼女をどう思ってるのだろう。
「苦手でもいい、嫌でもいい……でも今日だけ、私を受け入れて。」
そう言って彼女は無抵抗な俺の服をぬがして、顕になった俺の胸に耳を当てる。俺の体は……精神とは切り離されて幸せな気持ちになっていた。
人はどこまでも動物だ、なんて思ってしまう。
俺は彼女を拒むことはできなかった。
彼女といると……確かに恐怖心があるのだが、どこかありのままを受け入れてくれるという安心感があって、まるでぬるま湯に浸かるかのような心地良さがある。
「ふふ、直輝くん……やっぱ男の子なんだね。私でドキドキしてる。」
「……うっさい。」
彼女は俺を刺激し続ける。
時折キスをしたり、お互いの体を触りあって、気がついたら俺も彼女を強く求めていた。
彼女も聞いた事のない甘い声を放っている。
緑化委員で作業していたり、いつも帰り道で俺をいじっている彼女をフラッシュバックさせると、いけない事をしているかのような背徳感が少し俺を躊躇させるのだけど。
「もっと……きて。」
彼女は時折そんな俺を見抜いてるのか、絶妙なタイミングで受け入れてしまう。お互いの着ている服がほとんど無くなってしまって、そろそろ辞めないと取り返しのつかない恐怖感も出てくる。
でも、やはり彼女は俺を引っ張り続けた。
俺たちは結ばれてしまった。
彼女に全てを包まれてひとつになっている感覚がある。
どこか貪るように彼女は俺を求めているのが心地よくなってしまって、もうどうにでもなれとなってしまうようだった。
「ありがとう……直輝くん。」
彼女は幸せそうだった。
どこか余裕の無い心を満たされていて、彼女はまるで獣のように俺を貪っていた。
「なあ、そろそろ……。」
「限界?でも直輝くんならいいよ。」
「いや!それは……ダメだから!」
「仕方ないな……。」
そう言うと、彼女は限界の俺に対して離れようとする。
俺は一瞬安堵したけど、すると彼女はニヤリと笑う。
「なんてね……逃がさない。」
「え。」
彼女は身体を密着させて、首を強く噛む。
痛さと気持ちよさが2つ起きてしまって脳が混乱したのか彼女の奥で果ててしまった。
「あ……あ……。」
流石に禁忌に触れてしまったと焦る俺に対して彼女は強くキスをする。
絶対に離さないとばかりにそのキスで俺は少し安心してしまった。でも、彼女は俺を求めすぎて俺は呼吸すらできずに今この瞬間でも死にそうだったけど、すんでのところで解放されて疲れ果ててしまった。
「はあ……はあ……。」
俺と彼女は気が済んだのか、一緒のベッドで横たわっている。
俺は、やってしまった。
全ての運命を……ねじ曲げてしまったのではないかと少し焦っていた。
「直輝くん……、気持ちよかった?」
そういう彼女はまた体を密着させている。
どこかその様子が妖艶で、それでいて……美しかった。
もう、いいのかもしれない。
彼女の世界で……彼女の人生を生きてもいいのかもしれない。
「うん。」
「そっか……!ねえ、もう1回ハグして。」
普段はからかったり、どこか遊んでる彼女はどこにもいなくて純粋に俺を愛してるようだった。
俺は……本当は何も無かった頃の自分を見ている彼女が好きなのかもしれない。
全てを受け入れてる彼女との幸せもあるのかもしれない。
でも俺は……彼女を受け入れすぎてしまった。
これ以上は子供ができたりと、責任なしではいられない。
俺は決めてしまったんだ。
俺は完全に直人と同じような人生をなぞっている。
蛙の子は蛙とはよく言ったものだ。
もしもの時は、覚悟をしておくべきである。
「ねえ、直輝くん?もし……妊娠したらどうする?」
「どうするって……。」
「私と、逃げれる?夢じゃなくて……私だけを見てくれる?」
答えはYes。Yesと言わなきゃ行けない。Yesと言わなければ俺はクズになってしまう。
でもどこか……俺は迷っている自分がいた。
頭の中がぐちゃぐちゃでどうにかなりそうだった。
「ああ……泣いてる。よしよし……。」
彼女は迷っている俺を見抜いてもどこまでも優しかった。
きっと……今俺は疲れ切っている。
「直輝くん……実はね、私。」
「……うん。」
「こんなこともあろうかと、ピル飲んでた。」
「え……。」
ガクッと妙に肩の荷が降りる。
いや……ここは覚悟を決めるべきだけど、まだ俺には早すぎる展開だった。
「む~……ちょっと安心したな。」
「……ごめん。」
「いいよ、私が無理やりしたことだから。」
でも、なぜ彼女はこんなにも余裕が無かったのだろう。
いつものイタズラにしてはやり過ぎている。
一歩間違えたら人生そのものが変わっているからだ。
怒りは覚えなかった。俺も悪いから、彼女に甘えすぎてしまってた。
「ねえ、直輝くん……。」
「なに?」
「少しだけ、私の人生相談に乗ってくれる?」
彼女を抱き締めつつ、俺たちは会話を続ける。
どうやら、彼女にはまだ俺に言ってない何かがあるようだった。
時刻は……既に夜の1時を回っている。
文字通り丸裸の俺たちは、心の内をこれから語り明かすこととなる。
少しだけ、先程の寒さが妙に心地よく感じるほど、俺の体と心は火照っていた。
周りにはヤシの木が植えられていて、少し南国チックな雰囲気を醸し出している。
「いらっしゃいませ。」
時刻は既に21時を回っているのかホテルのスタッフが少し眠そうに迎える。
当たり前だけど世の中はこんな時間でも働いてる人がいる。
「予約した石川です!」
「石川さま、お待ちしておりました。1階の奥となります。」
「はーい。じゃあ、いこっか。」
「うん。」
部屋に入ると、オーソドックスな広さの部屋になっており、ツインベッドが置いてあった。
ユニットバスがあって、最低限の装備を揃えてある。
いかん、すげー眠くなってきた。
ツインベッドに座るだけで疲労がぐんと体を押し寄せる。
「……眠たいの?」
「うん……ちょっと……。」
「じゃあ先にシャワー浴びたら?さっぱりするよ。」
「いや、でも先に女の子が入った方が綺麗でいいだろ、レディーファーストで行くよ。」
「え、私の事レディーだと思ってるの?でも、私はまだ眠くないからいいよ。別に直輝くんが入ったあとでも気にしないし!」
彼女の言う通り俺はシャワーを浴びる。
でも妙に心地が悪い。
眠さと疲れが妙に正常な判断能力を失いつつある気がする。
結局10分くらいであっさりと浴び終わると俺は彼女とチェンジして、俺は布団に仰向けになる。
彼女のシャワーは長かった。
まあでも女性は色々準備があるし詮索は不要かもしれない。
何か色々しなきゃ行けない気がしたけど、布団に入ると何もかもが考えられなかった。
本当に、こんなんで医者になれるのかと自分に半信半疑の一言を添えると、急にPCがシャットダウンするかのごとく俺はゆっくりと眠りについてしまった。
☆☆
「……おきくん。」
「ん……。」
「直輝くん。」
体に妙な重みと、そして囁くような声が聞こえる。
睡眠に入った体は体が硬直して金縛りにあったように動かない。
目を開けると愛さんが暗闇越しに見えてくる。
その時初めて俺は寝ていたことに気がついた。
「あ、起きた。」
「……何?」
「今日……一緒に寝ていい?」
「ん……そっちにベッドがあるじゃん。」
「……だめ?」
彼女はどこか手が震えていた。
バスローブを着て、どこか寒そうに……それでいて、寂しそうでもあった。
「……断ってもどうせ入ってくるんでしょ?」
「うん、だって今の君には逃げ場はないからね。」
すると、彼女ははらりとバスローブを脱いで俺の布団に入る。
彼女の直の体温と鼓動を感じて俺は緊張とリラックスが入り交じるような感覚があった。
いつも余裕そうな彼女だけど、やはり1人の女性だ。
どこか緊張もしているし、行動もおぼつかない。
「直輝くん、私……直輝くんが好き。」
そう言って、月明かりに照らされる彼女の肌と目は美しかった。
危うく、俺も好きだと言ってしまいそうだった。
いや、違う……俺は彼女の事を何度も「苦手」と定義してるのに……俺は彼女をどう思ってるのだろう。
「苦手でもいい、嫌でもいい……でも今日だけ、私を受け入れて。」
そう言って彼女は無抵抗な俺の服をぬがして、顕になった俺の胸に耳を当てる。俺の体は……精神とは切り離されて幸せな気持ちになっていた。
人はどこまでも動物だ、なんて思ってしまう。
俺は彼女を拒むことはできなかった。
彼女といると……確かに恐怖心があるのだが、どこかありのままを受け入れてくれるという安心感があって、まるでぬるま湯に浸かるかのような心地良さがある。
「ふふ、直輝くん……やっぱ男の子なんだね。私でドキドキしてる。」
「……うっさい。」
彼女は俺を刺激し続ける。
時折キスをしたり、お互いの体を触りあって、気がついたら俺も彼女を強く求めていた。
彼女も聞いた事のない甘い声を放っている。
緑化委員で作業していたり、いつも帰り道で俺をいじっている彼女をフラッシュバックさせると、いけない事をしているかのような背徳感が少し俺を躊躇させるのだけど。
「もっと……きて。」
彼女は時折そんな俺を見抜いてるのか、絶妙なタイミングで受け入れてしまう。お互いの着ている服がほとんど無くなってしまって、そろそろ辞めないと取り返しのつかない恐怖感も出てくる。
でも、やはり彼女は俺を引っ張り続けた。
俺たちは結ばれてしまった。
彼女に全てを包まれてひとつになっている感覚がある。
どこか貪るように彼女は俺を求めているのが心地よくなってしまって、もうどうにでもなれとなってしまうようだった。
「ありがとう……直輝くん。」
彼女は幸せそうだった。
どこか余裕の無い心を満たされていて、彼女はまるで獣のように俺を貪っていた。
「なあ、そろそろ……。」
「限界?でも直輝くんならいいよ。」
「いや!それは……ダメだから!」
「仕方ないな……。」
そう言うと、彼女は限界の俺に対して離れようとする。
俺は一瞬安堵したけど、すると彼女はニヤリと笑う。
「なんてね……逃がさない。」
「え。」
彼女は身体を密着させて、首を強く噛む。
痛さと気持ちよさが2つ起きてしまって脳が混乱したのか彼女の奥で果ててしまった。
「あ……あ……。」
流石に禁忌に触れてしまったと焦る俺に対して彼女は強くキスをする。
絶対に離さないとばかりにそのキスで俺は少し安心してしまった。でも、彼女は俺を求めすぎて俺は呼吸すらできずに今この瞬間でも死にそうだったけど、すんでのところで解放されて疲れ果ててしまった。
「はあ……はあ……。」
俺と彼女は気が済んだのか、一緒のベッドで横たわっている。
俺は、やってしまった。
全ての運命を……ねじ曲げてしまったのではないかと少し焦っていた。
「直輝くん……、気持ちよかった?」
そういう彼女はまた体を密着させている。
どこかその様子が妖艶で、それでいて……美しかった。
もう、いいのかもしれない。
彼女の世界で……彼女の人生を生きてもいいのかもしれない。
「うん。」
「そっか……!ねえ、もう1回ハグして。」
普段はからかったり、どこか遊んでる彼女はどこにもいなくて純粋に俺を愛してるようだった。
俺は……本当は何も無かった頃の自分を見ている彼女が好きなのかもしれない。
全てを受け入れてる彼女との幸せもあるのかもしれない。
でも俺は……彼女を受け入れすぎてしまった。
これ以上は子供ができたりと、責任なしではいられない。
俺は決めてしまったんだ。
俺は完全に直人と同じような人生をなぞっている。
蛙の子は蛙とはよく言ったものだ。
もしもの時は、覚悟をしておくべきである。
「ねえ、直輝くん?もし……妊娠したらどうする?」
「どうするって……。」
「私と、逃げれる?夢じゃなくて……私だけを見てくれる?」
答えはYes。Yesと言わなきゃ行けない。Yesと言わなければ俺はクズになってしまう。
でもどこか……俺は迷っている自分がいた。
頭の中がぐちゃぐちゃでどうにかなりそうだった。
「ああ……泣いてる。よしよし……。」
彼女は迷っている俺を見抜いてもどこまでも優しかった。
きっと……今俺は疲れ切っている。
「直輝くん……実はね、私。」
「……うん。」
「こんなこともあろうかと、ピル飲んでた。」
「え……。」
ガクッと妙に肩の荷が降りる。
いや……ここは覚悟を決めるべきだけど、まだ俺には早すぎる展開だった。
「む~……ちょっと安心したな。」
「……ごめん。」
「いいよ、私が無理やりしたことだから。」
でも、なぜ彼女はこんなにも余裕が無かったのだろう。
いつものイタズラにしてはやり過ぎている。
一歩間違えたら人生そのものが変わっているからだ。
怒りは覚えなかった。俺も悪いから、彼女に甘えすぎてしまってた。
「ねえ、直輝くん……。」
「なに?」
「少しだけ、私の人生相談に乗ってくれる?」
彼女を抱き締めつつ、俺たちは会話を続ける。
どうやら、彼女にはまだ俺に言ってない何かがあるようだった。
時刻は……既に夜の1時を回っている。
文字通り丸裸の俺たちは、心の内をこれから語り明かすこととなる。
少しだけ、先程の寒さが妙に心地よく感じるほど、俺の体と心は火照っていた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる