13 / 369
第2章 僕のクラスメイトは托卵女子
1話
しおりを挟む
※この作品は「小説家になろう」「note」にも掲載中です
母ちゃんの1件が終わって…あれからだいたい1週間がたった。
最初はやはりぎこちなかったのだが俺の家族は元々の関係の良好さが功を成したのか、俺たちの生活は元通りになっていた。
母ちゃんも資格があったので次の仕事も決まりそうな感じだったので我が家の生活に平穏が戻りつつあった。
ちなみに我が家に少しいい変化があった。
「おはよう、母さん。」
「直輝!最近自分で起きられるようになったじゃん!」
「まあ、少しでも前に向くって言ったし。」
俺が母ちゃんに起こしてもらうのが日課だったが、最近俺は夜遅くまでのゲームを辞めることにした。
そして、まだ将来の夢はぼんやりしているのだが俺は就職ではなく進学を考えるようにした。
母ちゃんはいわゆる学歴コンプレックスなのだが、母ちゃんが諦めた道を俺が歩むこともひとつの恩返しになると考えたのだ。
まずは生活習慣の見直し、そこがマストなのでたまに昼まで寝る日もあるが頑張っている。
「今日も飯田くんが迎えに来る日でしょー!荷物とか準備大丈夫?」
「ああ、昨日の夜にまとめたよ。」
なんかいい方向に進んでいた、雨降って地固まるとはこのことを指すのだろう。
そして、今日も母ちゃんの朝ごはんを口にする。
白く炊いた白米と味噌汁、メインはベーコンエッグと栄養満点である。
ピンポーン
いつも通りにインターホンが流れた。
きっと俺の生活を誰かが覗いてるのであれば既視感を感じるほど、ここまでの流れは一定であった。
しかし、少しこの日は違和感があった。
「おっす!おはようさん!」
「おー…飯田と佐倉さん?なんで?」
「おはよ、天野くん!たまたま飯田くんと鉢合わせになったんだけど…天野くん近所だったんだね!」
何故か佐倉さんがいた、はて…どうして来たのだろうか。
「えー、直輝~こんな可愛い子と知り合いだったの?私にも教えてよ~!」
「うっさい。」
「ひどい!」
母ちゃんも玄関に顔を出し、佐倉さんを見てはにたぁと見つめる、う…うぜぇ…、ちょっと思春期の感情がイラッとするのをかんじた。
「えー!天野君のお母さん美人だし若い!いいなぁ~こんなお姉さんになりたいです!」
「えー!可愛いのに性格もいい子じゃない!うちあがってく?」
「やめてくれよ、ほら飯田さっさと出るぞ!」
俺は遮るように飯田を引っ張り予定よりも少し早く家を出ることにした。しかし、思春期で感情が昂ってもいってきまーす、の一言をきちんと添えるあたりまだキャパシティはあった。
「な…なあ直輝よ。」
「なんだ?」
「ちょっと怒ってる?」
「ちょっとだけど別に飯田には向いてはいない。」
「そうか、それならいいんだけど…ちょっと遥香さんを拝ませてくれよ~!」
「いや、ネットで検索すればいくらでも出てくるだろ。」
「いやいや、そこは生遥香さんを拝むぐらいでいいんだよ。なんか尊いから俺はFA○ZAでみるなんてことは……。」
アダルトサイトの具体名を言うな、バカ!
俺は後半は飯田のくだらないことは無視していた。
こいつの性に対する探究心と母ちゃん好きは何とかならないのだろうか…。
「あ、そういえば佐倉さんの親御さんはどんな人なの?」
「うーん、実は父親と二人暮しなんだけど血が繋がってないんだよね。」
「「え?」」
俺たちは声を揃えて疑問の返事を上げてしまう。
しまった彼女の地雷を踏んでしまった気がする。
思えば俺は彼女の何もかもを知らない。
「もしあれなら……深くは聞かないよ。」
「あ!ごめんごめん、全然に気にしてないわよ!」
佐倉さんはびっくりするほどフランクだったので俺たちの雰囲気が少し和む。
自分もつい先日まで訳ありだったのでなにかと親近感が湧いてきた。
その後は、特に他愛もない話をしながら俺たちは学校に着くことになった。
☆☆
キーンコーンカーンコーン…
さて、お昼タイムのスタートである。
最近真面目にノートもとっているが、やはり俺の勉強は少し遅れていたので理解はとても難しかった。
特に数学と英語に関しては基礎が出来てないから応用を解くのがさらに難易度を上げていた。
んー、どうしようかな…少し図書室で勉強しようかな。
「直輝ー、飯でも…ありゃいないか。」
俺は自身の学習の能力の低さに少し絶望していたため飯田の声を聞き取ることは出来なかった。
さて、図書室に着く…ここはとにかく人がいないので半分引きこもりみたいな俺にとっては居心地も良かった。
しかし、まずは自分の能力をきちんと分析しないとだな…地理や歴史などの記憶を用いた理解はできるから、苦手分野をしっかり洗っておかないと6月の期末試験をクリアするためにまずは学習の習慣を作らなきゃか…。
そんな、内向的すぎる思考をすると…人が入ってくる。
いや、人が入るのはごく自然である。ここは学校なのだから。しかし、入ってきた人間は俺のよく知る人物だった。
「天野くん、図書館にも来るんだね。」
「あ、佐倉さん。今日はよく会うね。」
佐倉さんは、黒髪と青いインナーカラーをしており、メイクは若干濃いめだが顔のパーツなどが整っているのはよく分かった。制服も若干フリルをつけていたりと改造をしていて新宿に居そうな見た目をしている。
今日はハーフツインをしているのが余計可愛らしさを上げていた。しかし、普段はぼっちな彼女がなぜここに来ているのだろう。
彼女の手にはなんと参考書があった。
「天野くんも勉強するんだね!感心感心!」
「いや…逆に俺は勉強しないと赤点になりそうだからね。」
俺は成績は下から数えた方が早いからね。
そういえば佐倉さんは成績はどれくらいかは知らなかった。
「あ!数学やってるんだ、この問題間違ってるわよ…この数字の計算が入ってないから!」
彼女が指さす問題を見ると、確かに間違っており…彼女の言った計算式をいれると簡単に解けてしまった。
「もしかして…佐倉さんって頭いい?」
「んー、前回の期末が483点だったけど…どうなんだろ。」
483点というのは500満点中の点数である。
つまり、彼女は上位5%以内に入るくらい勉強ができるのが点数でわかった。
そういえば内申点とか言ってたしもしかして彼女はもう具体的な夢とかあるのだろうか…コンカフェ嬢とか言いそうな感じもするけど。
「佐倉さんってやりたい事とか決まってたりする?」
「私はね~、看護師になりたいんだ!」
「看護師?」
意外でしかなかった、こんなにも地雷系でコンカフェでメイドやってたりするのでサブカル方面かと思ったら医療系に進みたいんだ。
「どうして看護師になりたいの?」
「本当は医者とか薬剤師でもいいかなって思ったんだけどね…昔ODオーバードーズで精神安定剤とか他にも沢山の薬に手を出してたことがあったんだけど、その時一緒に私と向き合ってくれた看護師さんが忘れられなくて…私と同じような子を救いたいなって思ったのよ。」
なんてことだ…佐倉さんも確かにいじめとかで苦しんでるのは知ってたけど、その反面こんなにも努力を惜しまなかったのか。
どこか、胸の奥がトクンと音をしたのを感じた。
「ねえ、佐倉さん…俺も今大学に行こうかなって思ってて…佐倉さんさえ良ければ勉強教えてくれないかな。」
佐倉さんは、目を見開いて驚いていたが…少しクスッと笑って静かに微笑んだ。
「私でよければいいわよ!初めて天野くんに頼られたわね!」
それから、俺の日常はまた1パーセントだが変化が訪れた。
母ちゃんの1件が終わって…あれからだいたい1週間がたった。
最初はやはりぎこちなかったのだが俺の家族は元々の関係の良好さが功を成したのか、俺たちの生活は元通りになっていた。
母ちゃんも資格があったので次の仕事も決まりそうな感じだったので我が家の生活に平穏が戻りつつあった。
ちなみに我が家に少しいい変化があった。
「おはよう、母さん。」
「直輝!最近自分で起きられるようになったじゃん!」
「まあ、少しでも前に向くって言ったし。」
俺が母ちゃんに起こしてもらうのが日課だったが、最近俺は夜遅くまでのゲームを辞めることにした。
そして、まだ将来の夢はぼんやりしているのだが俺は就職ではなく進学を考えるようにした。
母ちゃんはいわゆる学歴コンプレックスなのだが、母ちゃんが諦めた道を俺が歩むこともひとつの恩返しになると考えたのだ。
まずは生活習慣の見直し、そこがマストなのでたまに昼まで寝る日もあるが頑張っている。
「今日も飯田くんが迎えに来る日でしょー!荷物とか準備大丈夫?」
「ああ、昨日の夜にまとめたよ。」
なんかいい方向に進んでいた、雨降って地固まるとはこのことを指すのだろう。
そして、今日も母ちゃんの朝ごはんを口にする。
白く炊いた白米と味噌汁、メインはベーコンエッグと栄養満点である。
ピンポーン
いつも通りにインターホンが流れた。
きっと俺の生活を誰かが覗いてるのであれば既視感を感じるほど、ここまでの流れは一定であった。
しかし、少しこの日は違和感があった。
「おっす!おはようさん!」
「おー…飯田と佐倉さん?なんで?」
「おはよ、天野くん!たまたま飯田くんと鉢合わせになったんだけど…天野くん近所だったんだね!」
何故か佐倉さんがいた、はて…どうして来たのだろうか。
「えー、直輝~こんな可愛い子と知り合いだったの?私にも教えてよ~!」
「うっさい。」
「ひどい!」
母ちゃんも玄関に顔を出し、佐倉さんを見てはにたぁと見つめる、う…うぜぇ…、ちょっと思春期の感情がイラッとするのをかんじた。
「えー!天野君のお母さん美人だし若い!いいなぁ~こんなお姉さんになりたいです!」
「えー!可愛いのに性格もいい子じゃない!うちあがってく?」
「やめてくれよ、ほら飯田さっさと出るぞ!」
俺は遮るように飯田を引っ張り予定よりも少し早く家を出ることにした。しかし、思春期で感情が昂ってもいってきまーす、の一言をきちんと添えるあたりまだキャパシティはあった。
「な…なあ直輝よ。」
「なんだ?」
「ちょっと怒ってる?」
「ちょっとだけど別に飯田には向いてはいない。」
「そうか、それならいいんだけど…ちょっと遥香さんを拝ませてくれよ~!」
「いや、ネットで検索すればいくらでも出てくるだろ。」
「いやいや、そこは生遥香さんを拝むぐらいでいいんだよ。なんか尊いから俺はFA○ZAでみるなんてことは……。」
アダルトサイトの具体名を言うな、バカ!
俺は後半は飯田のくだらないことは無視していた。
こいつの性に対する探究心と母ちゃん好きは何とかならないのだろうか…。
「あ、そういえば佐倉さんの親御さんはどんな人なの?」
「うーん、実は父親と二人暮しなんだけど血が繋がってないんだよね。」
「「え?」」
俺たちは声を揃えて疑問の返事を上げてしまう。
しまった彼女の地雷を踏んでしまった気がする。
思えば俺は彼女の何もかもを知らない。
「もしあれなら……深くは聞かないよ。」
「あ!ごめんごめん、全然に気にしてないわよ!」
佐倉さんはびっくりするほどフランクだったので俺たちの雰囲気が少し和む。
自分もつい先日まで訳ありだったのでなにかと親近感が湧いてきた。
その後は、特に他愛もない話をしながら俺たちは学校に着くことになった。
☆☆
キーンコーンカーンコーン…
さて、お昼タイムのスタートである。
最近真面目にノートもとっているが、やはり俺の勉強は少し遅れていたので理解はとても難しかった。
特に数学と英語に関しては基礎が出来てないから応用を解くのがさらに難易度を上げていた。
んー、どうしようかな…少し図書室で勉強しようかな。
「直輝ー、飯でも…ありゃいないか。」
俺は自身の学習の能力の低さに少し絶望していたため飯田の声を聞き取ることは出来なかった。
さて、図書室に着く…ここはとにかく人がいないので半分引きこもりみたいな俺にとっては居心地も良かった。
しかし、まずは自分の能力をきちんと分析しないとだな…地理や歴史などの記憶を用いた理解はできるから、苦手分野をしっかり洗っておかないと6月の期末試験をクリアするためにまずは学習の習慣を作らなきゃか…。
そんな、内向的すぎる思考をすると…人が入ってくる。
いや、人が入るのはごく自然である。ここは学校なのだから。しかし、入ってきた人間は俺のよく知る人物だった。
「天野くん、図書館にも来るんだね。」
「あ、佐倉さん。今日はよく会うね。」
佐倉さんは、黒髪と青いインナーカラーをしており、メイクは若干濃いめだが顔のパーツなどが整っているのはよく分かった。制服も若干フリルをつけていたりと改造をしていて新宿に居そうな見た目をしている。
今日はハーフツインをしているのが余計可愛らしさを上げていた。しかし、普段はぼっちな彼女がなぜここに来ているのだろう。
彼女の手にはなんと参考書があった。
「天野くんも勉強するんだね!感心感心!」
「いや…逆に俺は勉強しないと赤点になりそうだからね。」
俺は成績は下から数えた方が早いからね。
そういえば佐倉さんは成績はどれくらいかは知らなかった。
「あ!数学やってるんだ、この問題間違ってるわよ…この数字の計算が入ってないから!」
彼女が指さす問題を見ると、確かに間違っており…彼女の言った計算式をいれると簡単に解けてしまった。
「もしかして…佐倉さんって頭いい?」
「んー、前回の期末が483点だったけど…どうなんだろ。」
483点というのは500満点中の点数である。
つまり、彼女は上位5%以内に入るくらい勉強ができるのが点数でわかった。
そういえば内申点とか言ってたしもしかして彼女はもう具体的な夢とかあるのだろうか…コンカフェ嬢とか言いそうな感じもするけど。
「佐倉さんってやりたい事とか決まってたりする?」
「私はね~、看護師になりたいんだ!」
「看護師?」
意外でしかなかった、こんなにも地雷系でコンカフェでメイドやってたりするのでサブカル方面かと思ったら医療系に進みたいんだ。
「どうして看護師になりたいの?」
「本当は医者とか薬剤師でもいいかなって思ったんだけどね…昔ODオーバードーズで精神安定剤とか他にも沢山の薬に手を出してたことがあったんだけど、その時一緒に私と向き合ってくれた看護師さんが忘れられなくて…私と同じような子を救いたいなって思ったのよ。」
なんてことだ…佐倉さんも確かにいじめとかで苦しんでるのは知ってたけど、その反面こんなにも努力を惜しまなかったのか。
どこか、胸の奥がトクンと音をしたのを感じた。
「ねえ、佐倉さん…俺も今大学に行こうかなって思ってて…佐倉さんさえ良ければ勉強教えてくれないかな。」
佐倉さんは、目を見開いて驚いていたが…少しクスッと笑って静かに微笑んだ。
「私でよければいいわよ!初めて天野くんに頼られたわね!」
それから、俺の日常はまた1パーセントだが変化が訪れた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる