僕のお母さんは△▽女優

kyonkyon

文字の大きさ
14 / 369
第2章 僕のクラスメイトは托卵女子

2話

しおりを挟む
※この作品は「小説家になろう」「note」にも掲載中です

キーンコーンカーンコーン…

「予鈴だ、そろそろ戻らないとだね。」
「ありがとう佐倉さん。お陰で今日の数学の基礎が分かったよ。」
「うん!天野くんは多分参考書とか自分で見た方が覚えやすいと思うから、まずはそこで基礎を固めてみて!」

2人で教科書を閉じる。
なんて、充実した昼休みなのだろう。
佐倉さんはやはり優しい…きっと周りは佐倉さんの良さが分からず誤解をしているだけなのだ。
もしくは、美人が嫌われるのは同性と振られた男と聞くがそこもあるのだろうか。

「どうしたの?まじまじと見て。」
「あ、いや…佐倉さん普段から優しいから学校のみんなもそういうとこを見れればいいのになって思ったんだよ。」
「何それー!」

バンバン、と背中を叩く佐倉さん。
結構力が強いのだが、表情はどこか嬉しそうな表情をしていた。

すると、半歩佐倉さんは前に出て後ろを振り返る。

「私はぼっちでいいよ!だって友達が多いと八方美人でいなきゃ行けないし、疲れるからね。それを都庁で天野くんに気付かされたんだよね。」
「あれ、そうだったっけ?」

確かに彼女はあの日人間関係で悩んでいたみたいだったけど、そこが大幅に改善をしたのだろうか?
どちらにせよ、彼女は何に対しても努力家な所が垣間見えてるそこもいい発見であった。

「そんなことより、午後は体育からでしょ!早く着替えなくて大丈夫?」
「やべ、そうじゃん!急ご!」

俺たちは急いで午後の授業へと向かった。

☆☆

キーンコーンカーンコーン…

授業が終わった。
おかしい、勉強少しはやったつもりだったけど…やはり頭に入ってこない。俺はどうやら先生の授業を集団で聞く授業とやらが根本的に向いてないようだった。
むしろ、教科書を眺める方が理解が早いので佐倉さんの言う通りであった。

今後は少し予習も視野に入れておこう。
あまりにも効率が悪いな…今度模試とかもやって実力をみてみるとするか。

「直輝ー!かえろーぜ!」

すると、バンッと飯田が机の上にカバンを置いてにんまりと笑っていた。
こいつは人懐っこい犬のようだった。
犬種はそう…イケメンだけど少しバカっぽいし、強そうなのでシベリアンハスキーといったところか。

「いいよ、昼間はゴメンな…ちょっと忙しくてさ。」
「良いってことよ!予定が合えばでいいんだ!今日少し散歩でもしに行こうぜ!」

都内の散歩か…確かにインドアの俺にとっては必要な行動かもしれない。俺はあらゆる面で無知である。
他のものに触れるというのは違う価値観に触れるということである。そこが足りてないからこそ、佐倉さんの指摘で少しだけど勉強の改善がされてきたのだ。

「いいよ、行こう…どこにしようか。」
「そうだな…直輝考えてみてよ。」
「え、俺かよ誘っといて。」

取り敢えず山手線を思い浮かべる。
新宿…はこの前行ったし、歌舞伎町なんてものは行けたもんじゃない。
渋谷は怖いから無理。原宿は…ちょっと違う気がするな。

とりあえず、オタクなのでアニメの聖地巡礼も兼ねて秋葉原はどうだろうか?妹が可愛いわけが無い小説とかでも凄そうだったし。

「じゃあ、秋葉原とかどうよ。」
「はは!お前らしい回答ありがとう!賛成だぜ!」

飯田はグーサインをして一緒に教室を出る。
少し腹ごしらえをして、コンビニのフライドチキンを購入してから食べ歩きつつ、俺たちは山手線に乗った。

「よし、まずは新宿で降りるぜ!」
「え、でも秋葉原は山手線で行けるぜ?」
「ちゃうねんて、山手線は円形だからどうしても遠回りになっちまう…だから総武線ので真っ直ぐ行くと早いんだ。」

飯田は地図アプリでルートを教えてくれる。
確かに10分位は自担になっていた。
さすが、天下の陽キャ様は都内の地下鉄も網羅してるという訳ですか。

俺たちはその最短ルートを使って秋葉原を目指す。
少し寝る暇もなかったので…俺は英単語アプリをぼんやりと解いていくことにした。
AIにも勉強の悩みを聞くと…どうやら英単語力がそもそも弱いのでまずはそこからとの事だった。
俺はそれから暇を見つけては英単語をしていた。

「次はー秋葉原ー秋葉原ー。」

「ふむ、benefitは給付って意味なのか…。」
「おい!次だぞ!」

俺はハッとした。いけないいけない…俺は集中すると周りを遮断するくせがあるみたいだった。
飯田と座席を立ち上がり、電車をおりた。

降りるなり飯田はうわははと笑い出す。
どうしたんだろう、気持ち悪いな…発情したのかな?

「お前、なんか前向きになったよな!」
「そうか?」
「そうだよ、なんか無頓着だった勉強するようになったじゃねえか!最近のお前ほんと好きだわー。」
「やだ、まだ俺は処女でいたいんだけど。」
「いや、そういう事じゃねえよ!」

バシッと飯田はツッコミを入れる。
いや、どういう事やねんと俺は読解力の低さで困惑をする。

「なんか、目標が出来たみたいな目をするようになったな。」
「まあな~母ちゃん学歴コンプレックスだから大学行こうかなとは思ってるんだ。」
「そうか、まあ課題は多いかもしれないけど…巻き返せると思うから頑張れよ!」
「飯田は何したいの?」
「あ~、まあ短大とか行って公務員かなー。でもまだぼんやりしてるからその程度だ。」

2回ほど俺たちは長いエスカレーターを降りた。
いや、秋葉原のホームどんだけ高い位置にあるねん。

そして、駅の改札が見えた。緑色の目に優しそうな窓口や発券機…そして、老若男女が集うにぎやかな改札だった。

さて、未知の街に行ってみるとしますか。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...