人間積み木

抹茶ラテ

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人間積み木

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一目見て

安全だと思ったら

仲間を呼ぶ

一目見て

安全だと思ったら

仲間を呼ぶ

でも、

1人だけ

ついてこない人がいる

ほっといて

一目見て

安全だと思ったら

仲間を呼ぶ

一目見て

安全ではないと思ったから

仲間を呼ぶ

仲間は疑い出す

僕に安全なのか?

と聞く

僕は力いっぱい頷く

半分の人が足を踏み出すと

穴に吸い込まれるように

落ちていった

残りの半分の人が

動揺していたから

今度は

力いっぱい背中を押してあげた

僕は穴を覗き込んで言った

「僕はね、

1度も自分の足を踏み出してないんだよ

僕はただ

信頼と

僕の安全の保証を得たかっただけだよ

君らが勝手に

信じただけなんだよ?」

ニコリと笑う

背中を誰かに押される

引きづってでも落とせばよかったと

僕は後悔しながら

暗闇に消えていく

あいつらの気持ちが

少し分かった

気がした

上の方で1人の声が聞こえた

何を言ってるかは

分からない

でも、叫んでいる

僕は

確かに闇に吸い込まれて行った

ここは、さっきまでの光景と

変わらない

きっと、

僕は上にいる奴らを

支える

積み木に

なったんだ

そして僕のいるここも

支えている奴らがいる

僕はここで

信頼を得る

今度は失敗しないように

一度に

闇に突き落とした

でも…

2つ目の穴が来たら

どうしようもなかった

勢いよく飛ぶ

勢いよく落ちる

また、ここか

風景は何も変わらない

少し心が重いのは

気のせいなのか?

昨日は上の階に居たのに

今日は

更に3階も落ちる

今ここは何階なのか

上にはどう行けばいいのか

分からなくて

死にたくて

自ら穴に落ちる

また、ここ

この優秀な僕が

なんで誰かを支えなければいけないのか

どうすれば

このループを出られるのか

分からなくて

死にたくて

何回も穴に落ちる

そこには

世間で言う

ゴロツキがいた

こんなやつらと

同じ空間にいることが

気持ち悪い

でも、僕もここにいる

僕もこいつらと同じなんだ

そう思うと

吐き気がして

今まで僕が

思っていた事が

口からこぼれる

「お前らみたいなクズと

俺が同じなわけない!」

ゴロツキは

僕の腹部を

赤黒く染めた

やっと

解放された



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