勇者パーティーに追放されたけど、僕は女神様と魔王を倒しに行きます。

クラットス

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一章 ジッパンの長い一週間

6 救出作戦前

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「ハッ……ハ……ク///♡」

 僕を呼ぶ声が聞こえる……

「ハックだめっ///♡」

 自分の名前がはっきりと聞こえた瞬間僕の瞳の中に女神様が目一杯に現れると同時にほのかに柔らかい物が……、

「め、めがみさま……はっ!!」

 意識が戻るなか僕は女神様のプライベートなゾーンをしっかりと触ってしまい触覚以外の情報が一切入ってこない。

「ハック今はだめ……///♡」

 その言葉に慌てて僕は手を引く。

「と、ところで女神様ここは一体……」

 回りを見回すと舗装それていない壁と薄暗い場所だという事だ、

「女神様……ここは一体?」

「ここは人魚族のアジト? らしいよハック///♡」

 その瞬間女神様は僕に抱きついてくる、

「ちょっ女神様……」

「あっごめんハック……やっと目を覚ましたからつい///♡」

 女神様は恥ずかしそうに僕から離れる。

 すると直ぐに僕達を連れてきた一人の男がやって来た、

「ようやく起きましたかハック殿」

「えっえぇ、場所は最悪でしたが目覚めは最高でした」

 男は少し顔をひきつる。

 その顔はどういう意味か少し問いかけたいとこだが、

「人魚族のアジトとはどういうことですか?」

「その名の通りでありますハック殿、場所はジッポンの真下……大体50メートルぐらいのところに位置しております」

 50メートルちょっとで俺は意識を失ったのか……、

「人間は50メートルを高速潜水すれば意識無くなりますよ……」

「……っ」

 どうして僕の心は簡単に読まれるのよ……女性陣だけでなく男性にも、ど、どうして?

「ハック殿はわかりやすいでありますな」

「は、はぁ」

 意識無くなるのがわかっていたなら何故ゆっくり潜ってくれなかったのだろうか?

 それに、女神様は大丈夫じゃないか。

「お嬢ちゃんはどうともないじゃないかって顔してるな、まぁあれだ王家だけが使えるスキルって奴です」

 ニィのスキルなのか……。

「そのニィ王女はどこに?」

「ニィちゃんなら奥の方に居るよ」

「奥に何故?」

「指揮を取っております」

 指揮……あぁそうか、ニィは女王と一緒に捕まったって言ってたな、

「でも、まだ10にも成ってない女の子で大丈夫なのか?」

「実際に指揮を取るのは違ういます、だけど象徴がいるといないじゃ違うからと王女様が買って出たんだ」

 旗となる人達が居ると居ないだけで士気に影響するということか……、

「ハック殿も起きたので直ぐに王女に顔を見せに行きましょう」

 そんなおいそれと見に行っても、

「行こうハック///」

 女神様のその言葉を聞くとすぐに、

「では、こちらへ」

 と、男は手招きしながら案内をし始めた。


 ほぼほぼ洞窟と読んでも言い場所を歩いていると一際明かりの強い部屋が見えてきた、

「こちらですハック殿」

 男は右手を出しながら部屋に入るよう指示をする。

 僕はその手に招かれながら部屋に入ると直ぐに見えたのは少し高い足場に立っているニィがそこに居た、

「ハックお兄ちゃん起きたのね!!」

 ニィはそういうと一目散に僕の元に走って……、

「メイお姉ちゃん抱っこ!!」

 くっ……この幼女は、僕は眼中に無いと、

「いいよ」

 女神様は優しくニィを抱きかかえた、

「ニィさんお好きですね女神様のそこ」

「……」

 あれ、反応をしてくれないぞ、

「ニィちゃんハックに『さん』付けされてご不満のようよ」

 女神様ほどの肝は据わってないのでとてもじゃありませんが言えないです、

「むぅ」

 ニィは頬を膨らませながらこちらを睨んできた。

 くっ……、

「ニィは女神様のそこが好きなんだね」

「うん!!」

 今度は元気一杯に返す、

「そう言えばニィはこの部屋に一人で居るようだったけど他の人は?」

「ニィのやることはもうここに無いの後はお母様の救出作戦をするだけなの」

 僕が意識がないうちにそんなとこまで話が進んでいたのか……、

「ハックが目が覚まさない間、メイお姉ちゃんに抱っこされなくて不満だったの」

 一体どのくらい意識がなかったんだ?

「ハック殿がここに来て太陽が二回ほど沈みましたよ」

 何と? ということはここに来て僕は三日間寝たきりだったんですね、

「その間ずっとメイお姉ちゃんに介抱されてたの」

 何と……記憶が無いのが悔やまれる、

「メイお姉ちゃん凄かったの」

 どういう風に凄かったんだ是非知りたい、

「ニィちゃん!!」

 女神様は慌ててニィに対して声をだすと、

「くっ、僕は何をされてたんですか!!」

 僕は声を荒げて男の人に目を向ける、

「えっ、私が応えなきゃいけないんですか、えっそれは……凄かったですよ」

 どう凄かったんだそこを教えてくれ!!

「ハックいいでしょ///」

 女神様は照れている、

「くっ……女神様にそう言われたら……」



 そうしていると一人の女性兵士と思われる人が抱かれているニィの前に来て、

「ニィ王女準備が整いました」

 と、伝えてきた。

 準備──救出作戦の準備が整ったということか、

「後はニィ王女が先導をし女王を救出」

「そうか、わかった下がってよいぞ」

 何だろうかしまる場面だしカッコいいシーンなんだが……ニィは今でも女神様に抱えられている、

「あの、良いんですかあれで?」

 僕は男に問いかける、

「怒らせると怖いですからねニィ王女一族の間では知れ渡ってます」

 それで良いのか、少なくとも王と付く以上は国のトップだろうに、

「それが癖になると言ってニィ王女に付いているものいます」

 も、物好きな奴も居るものだ……いやでも待てよ女神様に怒られるのはそれはそれでありか……。

 僕はそんなことを考えながら人魚達の救出作戦に女神様と共に参加することなった。
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