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奪われる
しおりを挟むついポロッと「家に帰りたい」なんて言ってしまった。
一度帰って両親にきちんと無事を伝えて、またココに戻ってこようかな?なんて⋯簡単な気持ちで。
だから突然彼に乱暴にベッドに押し倒されて、頭が真っ白になった。
着ていた服を引き裂かれ、抵抗する私の手を強く押さえつける。今まで見たことない彼の激情に私は恐怖に震え、泣きながら「ごめんなさい⋯」「許して⋯」と懇願するしか出来なかった。
彼はふっと押さえつけていた手首の力を弱めると、恐怖で強張る私の身体を優しくなぞり、全身を隈なく愛撫してきた。ゾワゾワしたものがお腹の奥から込み上げてきて、触れる彼の手が気持ちいい。幾度となく絶頂に持ち上げられた。
初めての感覚に身体が震え、力の入らない足を大きく開かれ、ナカを指で掻き混ぜられる。
自分が発しているとは思えない程の卑猥な水音が股の間から聞こえ、異物感と恐怖と快感で頭がおかしくなりそうだった。
淡い茂みを掻き分け、現れた小さな突起を摘まれ、全身に痺れが走る。
ナカが収縮し、お腹の奥からコプッと愛液が溢れ出すのが止められない。
こんな快感は知らない。
力の抜けきった私の足を抱えて大きく開き、蜜口に彼の熱い切っ先を感じた。
呆然と彼を見つめていると、そのままぬめりを帯びた熱が、身体の中心を押し開いてきた。
彼の熱と圧迫感に、頭の芯が焼き切れそうだった。
ズッズッと奥まで入り込み、遂に私の純潔が散らされた。
彼の腰がピッタリとくっつき、奥で彼の熱が脈動している。
ジンジンとした痺れるような痛みが、これが現実なんだと教えてくる。
⋯婚約者以外に、純潔を奪われた⋯それなのに、彼の愛撫を受ける内に不思議と最初の恐怖が無くなって、私の身体は無理矢理奪われたはずなのに、嬉しそうに彼の熱を受け入れていた。
グジュッ グジュッ グプッ グポッ
溢れ出る蜜で、彼が動くたびに耳を塞ぎたくなるような音が響く。
私の身体を気遣いながら緩く奥を突かれ、身体は歓喜に喜ぶ。
それはまるで、この行為が愛されていると感じてしまう程に丁寧な愛撫を受け、私を快感の高みへと誘うかの様な腰の動きに何度も高みに押し上げられ、私は完全に理性を手放していた。
「あっ、あっ⋯もっと⋯⋯もっと、してぇ⋯」
「あんっ、気持ちい⋯⋯あっ⋯んっ⋯」
「ひやぁーっっ!!そこぉ、だめぇーーっっ!!イッちゃう⋯⋯また、キちゃうーーーっっ」
「あんっ⋯⋯もっと、欲しいの⋯奥、突いて⋯」
快楽に溺れ、自ら彼の腰に足を絡ませ強請った。
何度目かの激しい突きのあと、痙攣する膣壁の奥で彼の熱い飛沫を感じた。吐き出される白濁を、無意識に胎内が奥に飲み込もうとうねる。
私はそのまま、意識を手放したーー。
◇◇◇◇◇
あの日から、毎日の様に彼に抱かれ続けた。
彼がいない昼間に寝て、帰ってきた彼に抱かれ、お風呂に入って食事を取ると、また意識を手放すまで抱かれた。
お風呂には一緒に入り、力の抜けた身体を彼は隅々まで洗ってくれた。
もうここに監禁されてどれくらい経つのだろう?
私は完全に快楽に溺れていた。
クチュッ ペロペロ チュッチュッ
ジュポ、ジュポ、ジュポッ ジュッー
「⋯⋯っ、はぁ」
彼の感じている顔が見れて嬉しい。
もっと、もっと、私で感じて欲しい。
口の中で硬く芯をもった熱棒を、必死で口淫し続ける。
亀頭部分に舌を這わせ、クビレをキツく吸い上げる。先っぽから溢れてくる先走りの蜜を味わい、一気に喉奥まで咥え込む。舌を絡めて頭を上下させながらパンパンに膨れた熱棒を扱くと、彼の身体が強ばり喉の奥に青臭い液体を吐き出された。
咳込みながらもその液体を飲み下し、未だ元気にそそり立つ彼のモノを自ら蜜壺へと導く。
くぷっ くぷり グチュッ グチュンッ
自身の重みで一気に奥まで貫かれ、身体が震えて動けなくなる。
なんとか快感を逃がそうと浅く呼吸を繰り返していたが、腰をガシッと掴まれ下から容赦なく突き上げられる。
必死に揺さぶられる身体を支え、口からは嬌声が溢れる。
身体を支えられなくなり、彼の胸元に上半身を倒し、密着させた身体に彼の鼓動を感じる。
そっと顔を上げ、彼を見つめた。
視線が交わり、彼が額に口付けを落とす。物足りなくて、彼を見つめたまま顔を寄せたが、やはり唇にはしてくれなかった。
そのまま身体をギュッと抱き締められ、彼に跨ったままガツガツと奥を突き上げられ、見つめ合ったまま私は絶頂に達し、彼は私の最奥で果てた。
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