僕の義理兄弟

夜ト

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オタク

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「あーはいアイドルのオタク物です…」
「んーっ、前回もアイドル物だったし、今回は違う物にしないか」
「んーっマフィア物…マフィアのボスに愛されるとか現代日本から別のパワレールワールドの子と入れ替わるか、高校生に入学する前に父親がお金持ちの家の出で後継者不足で父親が後継者にその子供の子主人公が時期後継者に選ばれて全寮制の寮に」
「待って」

ストップが掛かってしまった、担当編集長は幹さん35歳でデビュー前に応募した小説を発売するに辺り手直してくれたのが幹さんだった、それからの付き合いだ。

「フィア物とパワレールワールドはそれなりに溜めていて、次のは学園物にしょうか…そっちの方が受けもいいし、長続きするしなによりドラマCDも期待できる………………あっ、そうそうコレ決まるんだけれど、やっても大丈夫かなぁ」

幹さんはそういいながら数枚の紙を出す、僕の目に飛び込んできた文字に驚きを隠せない。
何故ならそこには、ドラマCDの企画とかかれているからだ。

「これっ、本当ですか」
「そう、キャストはまだ決まっていないから作者の希望も知りたいみたい、どうする」

コクリッと頷く、時々妄想している声優さんがいるんだよね。

「緑川雅則さんに森川彰を三木達央さんに福山
佑司を森久保大輔さんに井上渉を置鮎保典さんそして子安千尋さんに遊佐翼を吉野進歩さんに鳥海淳司を櫻井幸季さんに松風総一郎とかどうですか、藤原周夫さんと浪川英一とか」

カキカキとメモをとる、幹さん引いていますよね、うん分かりますよ。
僕の妄想ではこんな感じなんだよなぁ、キャラも声に合っていると思うんだよな、実際ファンだから余計にキャラと重ねて、声優さん達のイベントやライブで見た時の性格とか、この人ならこのキャラを演じて欲しいなぁって……思うんだよな。

「すごい、決まってるね………一応連絡しておくよ…ただ希望通りになるか分からないよ」





嫌々、僕の願望だからなぁ。
それは別にいいんだけれど、と言った事今では後悔していますとも。
4月6日に始まる為に今日来ましたよ、いつもの編集社ではなくスタジオに。

「すみません、先生はまだ学生なので先生が先生と言わないで頂きたいんです、ただの見学者として見てもいいですか」
「勿論ですよ、私以外は知りませんので安心して下さい、それと森川雅則なんですが三っ子の設定にアニメ版していただいてありがとうございます」

そう基本的にアニメは声優のみしかやらせたくない、だって声優さんは凄いんだよ。
声優さんは声だけで伝わるんだ、ほかの役者ではダメだそれもアイドルやモデルや役者、今勢いがあり人気なだけの奴が声優に挑戦しましたとか、馬鹿か声優さんに失礼だ。
ろくでもない演じ手なだけだ。

「僕こそ、僕の描いているキャストさん達にしてくださりありがとうございます」
「いいえ、先生の希望の方々はみなキャラに会っていて、プロデューサーの仕事もいかがですか」

「宜しくお願いしまーす」

キャストの数名が到着する、主人公の緑川彰さんが声をいれていく。
うわっ凄いーっ凄いーっ声が入る、僕の小説に声が入る。
うわっうわっ感動するーっっ。

「すみません遅れました」
「すみません遅れました」

二つの声がブースを見ていた僕の目に止まる。
うん、固まるよね。
うん、固まるよ…だってこの前会ったばかりだそれも気絶ばっかりしていた………嘘ーっ。
幹さんはニャニャしている、幹さんは僕がアマスを好きな事を知っているんだ。
知っていてだまっていやがった。

「嫌仕事が押していたって連絡貰っていたから大丈夫だよ、直ぐに入れる」
「はいーっ」

僕を見て固まったのが分かるが、さすがに仕事場では何も言えないみたいだ、僕も何も言えないんだけれどね。

「どうしたの」
「いいえ、入ります」



あれから何故かベーザの声が人気になり、ベーザの声は誰がやっているのという事になっているらしい。
僕は噂でしかしらないだって、あれから引っ越しに追われたり戸籍関係で騒がしくなったり、賢太さんと雄太さんは声優だったのかって誤解しているし、それに何故か賢太さん達に演技の指導をするはめになり、もういっぱいいっぱいなんだ。
そして僕は今日入学します、秀栄学園の入学式の最中です。

「竹内秀信27だ、今日からお前達の担任だ3年間宜しく頼む、そして面倒事をしでかすな、一応自己紹介と趣味と得意科目苦手な科目を一人5分簡単にいえ」

自己紹介は分かるが趣味かぁ……趣味はアニメオタクで声優オタクにアマスオタク………どれもこの学園には居ないだろう。
せめて、仕事でもありが趣味で書いている小説か。
そんな事を考えていたら僕の番になってしまった。

「結城莉音です、趣味は小説を読む事、得意な科目は国語、苦手な科目は……です」

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