僕の義理兄弟

いたい

「ーっはっ、丞なに言ってたの」
「ふーっ、魚綺麗だねって」
「何海の中で話してたのかよ」

ブハッと笑い出す、佑美に海水をぶっかける。
海パンにセットしてあった水鉄砲玉を当てる、あっ某有名な〇〇〇均で買った物だ。

「うわっ、どこに仕込んでたんだよーっ」
「ふふふ僕もあるよ」

某有名なセリ〇で買った水風船に海水を入れて、ゴミに成らないように水風船をヨーヨーみたいにゴムでくくりつけてある。
バシャーッとヨーヨーが弾け飛ぶ、風船やらリボンやらを船で飛ばすのはいいが、そのゴミのせいで海亀や海の生き物が間違えて飲んでしまい消化できず詰まり死んでしまう悲しい事故が多いからね。
絶対にゴミは海にも川や森、道ばたに落とさない様にしないとね。

「うわっ、いたーい」
「あーごめん、水バシャーッっていく痛くない何度もバシャーッって出来る商品なんだけど」
「「違ったみたいだね」」



丞と僕はハモりながらいう。
そんな僕達に、佑美が反撃してくる。

「うわ」
「おーっ」
「物使うより足でバシャバシャする方が早いだろーっ」

もう全身濡れ濡れだ、少し疲れたので岸に上がる。

「おー洞窟だ」
「入ろうぜ」
「えっ、大丈夫かなぁ」

恐る恐るな僕と丞とは違い、佑美はスタスタ行ってしまう。

「なぁ、こっち広いぜ」
「えっ、コレって……」

僕が岩壁に書かれた文字を指でなぞり、丞と眼を会わせて頷く。

「祠だね」
「神様を祀ってあるね」

丞と手を繋ぎ、佑美を呼ぶこれ以上ここにいてはダメだ。



「佑美ーっ佑美ーっ戻ろう……」
「ちょっ、どこまで奥に行ったの」

僕の声に反応しない佑美に丞は呆れた様な声をだし、後ろに居る護衛を振り返り。

「ねっ、佑美を連れてきて」
「……坊ちゃま達早いですよ」
「佑美様が申し訳ありません」
「佑美様は我々がお迎えに上がりますから、一足先に浜に上がってください」

佑美の護衛を残し、海を泳ぎ浜に上がる。

「ふー」
「少し休もうか、何か飲む」

丞がコクリッと頷き、僕と丞は海の屋台を物色する。

「これは」
「んっ、タピオカミルクレープ……タピオカチーズケーキ、タピオカチョコケーキ、タピオカカボチャケーキにタピオカパンナコッタ……」