運命の番はイケメン美形様です

結界

「奏多様は大丈夫ですか」
「・・血が足りない上に結界を張ってあったこの部屋から出た事により結界が解けて外部の汚い空気を吸ったな」

クリスの話を聞きリルクはポンッとコウモリの姿になる。

「結界を張りますからご主人様は血をあげてください」

クリスの様な結界を張るにはリルクは人間の姿では力を維持できない。

「頼む」
「はい、アラーム機能付きの結界張りますね」

中からも外からも特定の人間以外は開けられないように、もし開けたらアラームが鳴り響く様に設定する。

「ゔっうぐ」
「奏多飲むんだ」

ポタポタッと滴り落ちる血液に部屋の中は香ばしく濃厚な香りに包まれる。
純潔種の最高峰の血液にリルク、リアム、ライムの三人も眩暈が起きるが、吸血鬼同士の吸血は吸血鬼になる今の奏多の様な時にしかしない。
救急救命な時はするが、不死身な身体をしている吸血鬼には必要ない。吸血鬼の血を好む思考な者は自身の眷属に貰えば眷属なら喜んで主の血肉になる。