運命の番はイケメン美形様です

お風呂

「クリゅすしゃま死んじゃメですよ」
「「くっ」」

ぎゅっとクリス様が僕を抱き締める二人のクリス様が僕を取り合うようにして、クリス様が威嚇する。

「ご主人様分身を消せばいいのではないでしょうか」
「そんな事は分かっている」

ポンッと分身のクリス様が消える。
子白虎がキョロキョロとクリス様が消えた場所を探していると尻尾が膨らみ何もない空間ー威嚇する、そんな姿が可愛くって僕は悶絶する。

「奏多様お風呂はいかがですか」

リルク君が言う通り今日はもうお風呂は絶対に入りたい感じだ。

「はいりゅう」
「ぐはつ、私が洗ってあげよう」

クリス様が僕と一緒にお風呂場に行こうとするが、リルク君が首を振るう。

「申し訳ありませんが、クリス様は遠慮してくださいリアムがお手伝いしますので不要です」

リルク君がクリス様から引ったくった僕をリアム君が受けとる。

「今の奏多様ご自身では身体を洗えませんので、リアムが責任を持ってお世話しますよ、付いていくなんて事しませんよねご主人様」
「ちっ、奏多を乾かすのは私がやるそれは譲れないぞ」
「はい」

こうして僕はリアム君に全身を洗われた、年下のリアム君に洗われた事は抵抗があるが、リアム君が気にしていない様子なので僕も我慢する。

「ぷはっ」

全身泡だらけな動物の気持ちが分かるとは思わなかった。
かなり怖い、水が勢いあるし泡も目に入るは鼻が発達しているため匂いがキツいし。
泡切れが悪いからかなり水が止まらないし、水じゃなく一肌のお湯だが。
水だろうがお湯だろうが怖いモノは怖い。